JIS Q 17021-1:2015 適合性評価―マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求事項―第1部:要求事項 | ページ 9

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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
附属書B
(参考)
評価方法
B.1 一般
この附属書は,認証機関に対する手助けとして評価方法の例を示すことを意図している。
個人の力量を評価する方法は,記録のレビュー,フィードバック,面談,観察及び試験の五つの大きな
カテゴリに分けることができる。これらは,更に細分化される。次に示すのは,知識及び技能を評価する
ためのこれらの方法,並びにその有用性及び限界の簡単な説明である。一つの方法だけで力量を確認する
ことはできない場合が多い。
B.2B.6に示す方法は,知識及び技能に関して有用な情報を提供することができる。こうした方法は,
7.1.2及び7.1.3に規定する力量判定プロセスから得られる力量の判断基準と併用するように設計すると,
より効果的である。
附属書Cでは,力量を判定し,維持するためのプロセスフローの一例を示す。
B.2 記録のレビュー
業務経験,審査経験,教育及び訓練を示す経歴書,履歴書などの記録は,知識に関しての指標となる。
審査報告書,業務経験の記録,審査経験の記録,教育及び訓練の記録などの記録は,技能に関しての指
標となる。
このような記録だけでは,力量についての証拠としては不十分な場合がある。
その他の記録としては,力量を実証する直接的な証拠となる,審査を実施する審査員のパフォーマンス
の評価報告書などがある。
B.3 フィードバック
以前の雇用主からの直接のフィードバックは,知識及び技能の指標となることがあるが,好ましくない
情報を恣意的に除外する場合があることに注意することが重要である。
推薦状は,知識及び技能の指標となることがある。候補者が,好ましくない情報を提供する可能性があ
る推薦状を提示することはないであろう。
同業者によるフィードバックは,知識及び技能の指標となることがある。このようなフィードバックは,
同業者同士の関係に左右されることがある。
依頼者からのフィードバックは,知識及び技能の指標となることがある。審査員の場合,フィードバッ
クは審査の結果に左右されることがある。
フィードバックだけでは,力量についての十分な証拠とはならない。
B.4 面談
面談は,知識及び技能に関する情報を引き出すのに有用な場合がある。
採用面談は,経歴及び過去の業務経験から知識及び技能に関する情報を詳細に知る上で有用な場合があ
る。
パフォーマンスレビューの一部としての面談は,知識及び技能に関して具体的な情報を提供することが

――――― [JIS Q 17021-1 pdf 41] ―――――

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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
できる。
審査後のレビューとしての審査チームへの面談は,審査員の知識及び技能に関して有用な情報を提供す
ることができる。面談は,審査員が,なぜその決定をしたのか,その審査の進め方を選択したのか,など
について理解するための機会を提供する。この方法は,審査を観察した後に用いてもよいし,又は審査報
告書の検討時に用いてもよい。この方法は,特定の専門分野に関する力量の判定に特に有用となることが
ある。
力量を実証する直接的な証拠は,特定の力量の判断基準に対する適切な記録を伴った計画された面談に
よって得られる。
面談は,言語,コミュニケーション及び対人関係の技能を評価するために利用してもよい。
B.5 観察
業務を行っている人を観察することで,望ましい結果を達成するために知識及び技能を用いているとい
う,力量に関する直接的な証拠を得ることができる。この方法は,あらゆる機能,管理及び経営層,並び
に審査員及び認証の決定を行う者の評価に役立つ。審査を実施する審査員を観察することの一つの限界は,
個別の審査で遭遇する難易度に影響を受けることである。
定期的に個人を観察することは,力量の持続を確認するために有用である。
B.6 試験
筆記試験は,知識に関して,及びその方法次第で技能に関しても,十分かつ適切に文書化された証拠を
提供することができる。
口頭試験は,知識に関する十分な証拠(試験員の力量による。)となり,技能に関しては限定的な証拠を
提供することができる。
実技試験は,試験プロセス及び試験員の力量次第で,知識及び機能に関して均衡のとれた結果を提供す
ることができる。方法としては,例えば,ロールプレー,ケーススタディ,ストレスシミュレーション,
又は実務の試験がある。

――――― [JIS Q 17021-1 pdf 42] ―――――

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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
附属書C
(参考)
力量の判定及び維持のためのプロセスフローの例
図C.1は,遂行すべき業務を特定し,意図した結果を得るために必要な知識及び技能を明確にすること
によって,要員の力量を判定する,一つの方法を示す。この図は,附属書Bに示した方法を用いている。
図C.1−力量を判定し維持するためのプロセスフローの例

――――― [JIS Q 17021-1 pdf 43] ―――――

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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
附属書D
(参考)
望ましい個人の行動
マネジメントシステムの種類を問わず,認証活動に関わる要員にとって重要な個人の行動の例は,次の
とおりである。
a) 倫理的である。すなわち,公正である,信用できる,誠実である,正直である,そして分別がある。
b) 心が広い。すなわち,別の考え方又は視点を進んで考慮する。
c) 外交的である。すなわち,目的を達成するように人と上手に接する。
d) 協力的である,すなわち,他人と効果的なやり取りをする。
e) 観察力がある。すなわち,物理的な周囲の状況及び活動を積極的に意識する。
f) 知覚が鋭い。すなわち,状況を直感的に認知し,理解できる。
g) 適応性がある。すなわち,異なる状況に容易に合わせる。
h) 粘り強い。すなわち,根気があり,目的の達成に集中する。
i) 決断力がある。すなわち,論理的な理由付け及び分析に基づいて,時宜を得た結論に到達する。
j) 自立的である。すなわち,独立して行動し,役割を果たす。
k) 職業人(professional)である。すなわち,仕事場において礼儀正しく,誠実で,総じて職務に適した
態度を示している。
l) 道徳的に堅固である。すなわち,その行動が,ときには受け入れられず,意見の相違又は対立をもた
らすことがあっても,責任をもち,倫理的に行動することをいとわない。
m) 計画的である。すなわち,効果的な時間管理,優先順位付け,計画策定及び効率性を示す。
行動の決定は状況次第であり,弱点は特定の状況になって初めて明白になることがある。認証機関は,
認証活動に悪影響を及ぼす弱点が発見された場合は,それに対して適切な処置を講じることが望ましい。

――――― [JIS Q 17021-1 pdf 44] ―――――

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Q 17021-1 : 2015 (ISO/IEC 17021-1 : 2015)
附属書E
(参考)
審査及び認証プロセス
図E.1は,典型的なプロセスフローを表すものである。文書のレビュー,特別審査など,これ以外の審
査活動が実施されることがある。審査周期と認証周期との違いについては,9.2及び9.3を参照。
初回認証の決定/再認証の決定 認証の有効期限
3年の認証周期
認証活動に先立つ事項
継続的サーベイランス活動
初回認証審査の 初回認証の サーベイランス審査
サーベイランス審査 再認証
依頼者が初回認証の 計画及び実施 決定 少なくとも暦年に1回実施。初回
再認証活動は認証の有
最初のサーベイランス審査は認
申請を提出 認証に続く最初のサーベイラン
証日から12か月以内に実施,効期限前に完了
ス審査の期日は,認証の決定をし
以後は暦年に1回実施(9.6.2.2)
た日から12か月を超えない。
依頼者と認証機関 力量のある
との間の情報交換 第一段階チームの初回認証の授
選定及び指名 与及び認証文認証機関と依頼者との間の情報交換(適用範囲の変更など),
書の発行 審査プログラムの変更が必要かどうかの決定
認証申請の
第一段階の
レビュー 計画立案 再認証審査計画の
立案
懸念領域の特定及
び追加情報の要求 第一段階の実施
(必要な場合) 審査プログラムの確認及び依頼者への伝達
審査プログラムの 第一段階での
力量のある審査チームの確定・指名
策定 懸念領域の解決
(該当する場合)
サーベイランス審 再認証審査の
認証プロセスを進め 力量のある 査の計画立案 計画立案
るという提案及び審第二段階チームの
査プログラムの確認 確定・指名
サーベイランス審 再認証審査の実施
査の実施
第二段階の
依頼者及び認証機関
計画立案
による認証に関する
サーベイランス審 再認証審査での
正式な取決め
査での懸念領域の 懸念領域の解決
第二段階の実施 解決 (該当する場合)
(該当する場合)
再認証審査の結論
サーベイランス審
第二段階での
査の結論
懸念領域の解決
(該当する場合) 再認証の決定
独立性をもった認
初回認証審査の 証のレビュー(必
結論 要な場合) 再認証の授与及び
認証文書の発行
審査プログラム,適切な審査フォローアップ,並びに頻度及び期間を含めた
サーベイランス活動の確認及び調整。特別審査も考慮。
図E.1−審査及び認証プロセスの典型的なプロセスフロー

――――― [JIS Q 17021-1 pdf 45] ―――――

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