JIS R 3412:2014 ガラスロービング

JIS R 3412:2014 規格概要

この規格 R3412は、主としてプラスチック,コンクリートなどの複合材料の強化材となるガラスロービングについて規定。

JISR3412 規格全文情報

規格番号
JIS R3412 
規格名称
ガラスロービング
規格名称英語訳
Textile glass rovings
制定年月日
1962年3月1日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

59.100.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1962-03-01 制定日, 1965-06-01 確認日, 1968-07-01 確認日, 1970-07-01 改正日, 1975-03-01 改正日, 1978-01-01 確認日, 1979-12-01 改正日, 1984-03-01 改正日, 1989-03-01 確認日, 1991-11-01 改正日, 1999-03-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2006-09-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2014-10-20 改正日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS R 3412:2014 PDF [5]
                                                                                   R 3412 : 2014

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 種類・・・・[1]
  •  5 品質・・・・[2]
  •  6 試験方法・・・・[2]
  •  6.1 番手・・・・[2]
  •  6.2 水分率・・・・[2]
  •  6.3 引張強さ・・・・[2]
  •  6.4 外観・・・・[2]
  •  7 検査・・・・[2]
  •  8 包装・・・・[3]
  •  9 製品の呼び方・・・・[3]
  •  10 表示・・・・[3]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS R 3412 pdf 1] ―――――

R 3412 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,硝子繊維協会(GFA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS R 3412:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成27年4月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS R 3412:2006によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS R 3412 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
R 3412 : 2014

ガラスロービング

Textile glass rovings

序文

  この規格は,1962年に制定され,その後8回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2006年に
行われたが,その後の技術的変化に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,主としてプラスチック,コンクリートなどの複合材料の強化材となるガラスロービング(以
下,ロービングという。)について規定する。
注記 ロービングとは,ガラスストランド(以下,ストランドという。)又はストランドを引きそろえ
たもので,通常は,円筒状に巻き取ったものをいう。
なお,ストランドとは,ガラスの単繊維に集束剤を塗布し集束した,よりのないものをいう。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS L 0101 テックス方式
JIS R 3410 ガラス繊維用語
JIS R 3420 ガラス繊維一般試験方法
JIS R 3911 補強用糸−線密度の試験方法
JIS R 3913 強化繊維製品の水分の試験方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS R 3410による。

4 種類

  ロービングの種類は,番手及びガラスの種類によって分類し,種類を表す記号は表1による。
種類を表す番手は,JIS L 0101のテックス(tex)を表し,この値は,JIS R 3911の8.4(サイズされた試
験片での試験)又は8.3(脱サイズした試験片での試験)による。
なお,表1に記載のない番手及びガラスの種類については,受渡当事者間の協定によって追加すること
ができる。例えば,番手が280でEガラスの場合は,ER 280とし,番手が575でCガラスの場合は,CR 575
とする。

――――― [JIS R 3412 pdf 3] ―――――

2
R 3412 : 2014
表1−ロービングの種類
番手 種類を表す記号a)
575 ER 575
1150 ER 1150
2200 ER 2200
2310 ER 2310
2400 ER 2400
3460 ER 3460
4400 ER 4400
4630 ER 4630
4800 ER 4800
8800 ER 8800
9260 ER 9260
注a) ガラスを例として示す。

5 品質

  ロービングの品質は,箇条6によって試験を行ったとき,次の各項の規定に適合しなければならない。
a) 番手 番手と測定値との許容差は,±10 %とする。
b) 水分率 水分率は,0.50 %以下とする。
c) 引張強さ 引張強さは,0.245 N/tex以上とする。
d) 外観 ロービングの外観は,均一で,しっかりと巻かれていなければならない。主な外観欠点を表2
に示す。
なお,外観欠点の程度及び許容数については,受渡当事者間の協定によって決めることができる。
表2−主な外観欠点
分類 欠点
集束剤のむら
ロービングの外観
汚れ
ロービングの巻外観 巻きくずれ

6 試験方法

6.1 番手

  番手は,JIS R 3420の7.1(番手)又はJIS R 3911の8.4(サイズされた試験片での試験)による。

6.2 水分率

  水分率は,JIS R 3420の7.3(水分率及び強熱減量)又はJIS R 3913による。

6.3 引張強さ

  引張強さは,JIS R 3420の7.4.3(ガラス糸及びロービングの場合)による。

6.4 外観

  外観は,JIS R 3420の7.22(外観)による。

7 検査

  ロービングの検査は,合理的な抜取方式によって試料を採取し,箇条6によって試験を行い,箇条5の
規定に適合したものを合格とする。ただし,合理的な理由がある場合には,受渡当事者間の協定によって

――――― [JIS R 3412 pdf 4] ―――――

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R 3412 : 2014
検査項目の一部を省略することができる。

8 包装

  ロービングは,損傷のおそれのないように包装する。巻しんを使用する場合は,その内径を約76 mmと
する。ただし,受渡当事者間の協定によって,これ以外の寸法のものを用いてもよい。

9 製品の呼び方

  製品の呼び方は,ガラスの種類を表す記号(JIS R 3410に規定するEガラスの場合はE),ロービングを
表す記号(R)及び番手をこの順序に組み合わせて呼ぶ。Eガラス以外を用いる場合には,JIS R 3410で規
定するガラスの種類を表す記号による。ただし,受渡当事者間の協定によって,ガラスの種類を表す記号
を決めてもよい。
例 E R 2310
ロービングの番手
ロービングを表す記号
ガラスの種類を表す記号(例 : Eガラスの場合)

10 表示

  この規格の全ての要求事項に適合したロービングには,包装の見やすい所に容易に消えない方法で,次
の事項を表示する。
a) 規格番号
b) 種類を表す記号
c) 質量(1巻き又は1包装の質量)
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号

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