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R 3413 : 2012
表6−Eガラス糸の引張強さ
単位 N/tex
呼び径の記号 引張強さ
B 0.49以上
BC
C
D 0.44以上
DE
E 0.39以上
G
H
表7−Cガラス糸の引張強さ
単位 N/tex
呼び径の記号 引張強さ
G 0.34以上
d) 水分率 ガラス糸の水分率は,1.0 %以下とする。
e) 強熱減量 ガラス糸の強熱減量は,表8による。
表8−強熱減量
単位 %
呼び径の記号 強熱減量
B 4.0以下
BC
C
D
DE 3.0以下
E
G
H
6 外観
ガラス糸及びその巻き形状の外観は,使用上重大な障害となる欠点があってはならない。主な外観欠点
を,表9に示す。
なお,外観欠点の程度及び許容数については,受渡当事者間の協定によって決めることができる。
表9−主な外観欠点
分類 欠点
ガラス糸の外観 汚れ
毛羽
ガラス糸の巻き形状の外観よりむら
巻き形状不良
トランスファテイル不良
打ちきず
光沢異常
――――― [JIS R 3413 pdf 6] ―――――
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R 3413 : 2012
7 試験方法
7.1 番手並びに番手変動率及び番手開差率
番手は,JIS R 3420の7.1(番手)による。
なお,試料は,10巻をとり,各1巻から各1個をとって測定し,その平均値で表す。
番手変動率及び番手開差率は,JIS R 3420の7.1.4 b)(ガラス糸の番手変動率及び番手開差率)による。
7.2 より数及びより数開差率
より数は,JIS R 3420の7.5(より数)による。
なお,試料は,10巻をとり,各1巻から各1個をとって測定し,その平均値で表す。
より数開差率は,JIS R 3420の7.5.7(より数開差率)による。
7.3 引張強さ
引張強さは,JIS R 3420の7.4.3(ガラス糸及びロービングの場合)による。
なお,試料は,10巻をとり,各1巻から各1個をとって測定し,その平均値で表す。
7.4 水分率及び強熱減量
水分率及び強熱減量は,JIS R 3420の7.3(水分率及び強熱減量)による。
7.5 単繊維の直径
単繊維の直径は,JIS R 3420の7.6(単繊維直径)による。
7.6 外観
外観は適切な照明の下で,目視又は同等の検知能力をもつ機器によって行う。
8 検査
ガラス糸の検査は,合理的な抜取方法によって試料を採取し,箇条5及び箇条6については,箇条7の
あらかじめ定めた試験条件及び試験方法によって試験を行い,合否を決定する。
9 包装
ガラス糸は,損傷のおそれのないように,適切な方法で包装する。
10 製品の呼び方
ガラス糸の製品の呼び方は,次のa)又はb)のいずれかによる。
a) 製品の呼び方は,ガラス糸の種類及びその記号,合糸数(ストランドの本数/単糸の本数),より数並
びにより方向をこの順序に表記し,呼ぶ。
なお,単糸の場合には,単糸の本数を0とし,引きそろえ糸の場合は,より方向の後に引きそろえ
糸の記号“=”及び引きそろえ本数を組み合わせる。
1) 単糸の場合
例 ECG 150 1/0 1.0 Z
より方向
より数(25 mm当たりのより数)
合糸数
ガラス糸の種類及びその記号
――――― [JIS R 3413 pdf 7] ―――――
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R 3413 : 2012
2) より糸(双糸)の場合
例 ECG 150 1/2 4.4 S
より方向
より数(25 mm当たりのより数)
合糸数
ガラス糸の種類及びその記号
3) 引きそろえ糸の場合
例 ECG 150 1/0 1.0 Z =10
引きそろえ本数(“=”を付す)
より方向
より数(25 mm当たりのより数)
合糸数(引きそろえ糸では分母は0)
ガラス糸の種類及びその記号
b) SO 2078による製品の呼び方は,ガラス糸の種類及びその記号(ISO 2078によるもの),より方向と
より数,ストランド数の順序に表記し,呼ぶ。
1) 単糸の場合
例 EC9 34 Z 40
より数(1 m当たりのより数)
より方向
ガラス糸の種類及びその記号
2) より糸(双糸)の場合
例 EC9 34 Z × 2S 180
上よりの数(1 m当たりのより数)
合糸数及び上よりの方向
組合せの記号
ガラス糸の種類及びその記号(より数を除く)
3) 引きそろえ糸の場合
例 EC9 34 Z 40 × 10
引きそろえ本数
組合せの記号
ガラス糸の種類及びその記号
11 表示
ガラス糸には,包装の見やすい箇所に,容易に消えない方法で,次の事項を表示する。
なお,受渡当事者間の協定によって,巻数の表示を省略してもよい。
a) この規格の番号
b) 種類[箇条10 a)及びb)による呼び方を表示するか,又はそのいずれかを表示する。]
c) 1包装の質量及び巻数
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
――――― [JIS R 3413 pdf 8] ―――――
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R 3413 : 2012
参考文献 ISO 1887,Textile glass−Determination of combustible-matter content
ISO 1889,Reinforcement yarns−Determination of linear density
ISO 1890,Reinforcement yarns−Determination of twist
ISO 3341,Textile glass−Yarns−Determination of breaking force and breaking elongation
ISO 3344,Reinforcement products−Determination of moisture content
ISO 3598,Textile glass−Yarns−Basis for a specification
IPC-4412A Specification for Finished Fabric Woven from “E” Glass for Printed Boards
JIS R 3413:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS R 3413:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0101:1978
- テックス方式
- JISR3410:2006
- ガラス繊維用語
- JISR3420:2013
- ガラス繊維一般試験方法
- JISR3911:2014
- 補強用糸―線密度の試験方法