JIS S 0014:2013 高齢者・障害者配慮設計指針―消費生活用製品の報知音―妨害音及び聴覚の加齢変化を考慮した音圧レベル | ページ 4

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S 0014 : 2013 (ISO 24501 : 2010)
表C.1−記録用紙
測定年月日 測定場所
製品 製品名
形式
測定機器 機器名
形式
報知音 測定点の位置
妨害音 音源
測定点の位置
測定方法
音圧レベル 報知音
妨害音

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S 0014 : 2013 (ISO 24501 : 2010)
附属書D
(参考)
報知音の音圧レベルの測定及び範囲設定の例
D.1 一般
この附属書は,報知音の音圧レベルの測定及び範囲設定の例を示す。
受付・スタート音及び調理終了を知らせる終了音の音圧レベルの測定及び範囲設定の例として,電子レ
ンジを挙げる。電子レンジは台所で使用されるものとし,流し台で皿を洗う水音を主要な妨害音として想
定する。
受付・スタート音の音圧レベルには,1/3オクターブバンド分析によって測定し,範囲を設定する例を
示す。
終了音の音圧レベルには,終了音及び妨害音をA特性音圧レベル及び1/3オクターブバンド分析によっ
て測定し,範囲を設定する二つの例を示す。
D.2 受付・スタート音の音圧レベルの測定及び範囲設定の例
受付・スタート音の音圧レベルの測定及び範囲設定の例を,次に示す。
a) 製品 電子レンジ
b) 測定装置 1/3オクターブバンド分析機能付き騒音計
c) 受付・スタート音の測定点の位置 図A.1 a) の位置に,製品に向けてマイクロホンを設置した。
d) 受付・スタート音の音圧レベルの測定方法 1/3オクターブバンド分析による測定
e) 受付・スタート音の音圧レベルの測定結果 受付・スタート音の測定結果を,図D.1に示す。
注記1 LS,1/3oct=62 dB(2 000 Hz)
注記2 LN,1/3oct : なし
図D.1−受付・スタート音の測定結果
f) 受付・スタート音の音圧レベルの設定 受付・スタート音は,停止中の製品を使用者が操作しながら

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S 0014 : 2013 (ISO 24501 : 2010)
聞く報知音である。したがって,製品動作音は考慮する必要がない。同時に存在する生活環境音のマ
スキング効果は,非常に小さいと想定される。音圧レベルの設定には,妨害音のマスキング効果を考
慮しない5.2.1の方法が適用される。
LS,1/3octの下限値は,表2の値(35 dB)に,5.2.2 a) 2) による5 dBを加算した40 dBである。一方,
LS,1/3octの上限値は,5.2.2 b) 1) によって70 dBである。したがって,受付・スタート音のLS,1/3octの値
(62 dB)は,下限値(40 dB)と上限値(70 dB)との間にある。この報知音は,加齢性難聴のある者
を含む多くの使用者が聞き取ることができる。
製品に報知音の音量制御装置があり,報知音の周波数が2 000 Hzならば,音圧レベルの設定範囲は
少なくとも40 dB70 dBにするのがよい。
D.3 終了音の音圧レベルの測定及び範囲設定の例
D.3.1 A特性音圧レベルによる方法の測定例
A特性音圧レベルによる方法の測定例を,次に示す。
a) 製品 電子レンジ
b) 測定装置 騒音計
c) 終了音の測定点の位置 図A.1 a) の位置に,製品に向けてマイクロホンを設置した。
d) 妨害音 台所における流し台の水音。水量,9.6 L/min
e) 妨害音の測定点の位置 流し台の給水栓先端に対して,図B.1 a) に相当する位置にマイクロホンを設
置した。
f) 終了音及び妨害音の音圧レベルの測定方法 A特性音圧レベルによる測定
g) 終了音及び妨害音の音圧レベルの測定結果
1) S,A=73 dB
2) N,A=64 dB
h) 終了音の音圧レベルの設定 流し台の水音は,台所で発生する主要な妨害音の一つと想定される。調
理終了を知らせる終了音は,その妨害音の中でもはっきりと聞き取れることが望ましい。音圧レベル
の設定には,A特性音圧レベルによる5.3.1の方法が適用される。
LS,Aの下限値は,LN,Aの値(64 dB)に,5.3.1 a) 1) による相対音圧レベル(−5 dB)及び5.3.1 a) 2) に
よる5 dBを加算した64 dBである(64−5+5=64)。一方,LS,Aの上限値は,LN,Aの値(64 dB)に5.3.1
b) 1) による相対音圧レベル(15 dB)を加えて79 dBと計算される。この値は,5.3.1 b) 2) によって
75 dBに減じられるが,5.3.1 b) 3) による5 dBが加算されて80 dBとなる。したがって,終了音のLS,A
の値(73 dB)は,下限値(64 dB)と上限値(80 dB)との間にある。妨害音(流し台の水音)がある
場合でも,この報知音は加齢性難聴のある者を含む多くの使用者が聞き取ることができる。
製品に報知音の音量制御装置がある場合には,A特性音圧レベルの範囲設定は少なくとも64 dB
80 dBにするのがよい。
D.3.2 1/3オクターブバンド分析による方法の測定例
1/3オクターブバンド分析による方法の測定例を,次に示す。
a) 製品 電子レンジ
b) 測定装置 1/3オクターブバンド分析機能付き騒音計
c) 終了音の測定点の位置 図A.1 a) の位置に,製品に向けてマイクロホンを設置した。
d) 妨害音 台所における流し台の水音。水量,9.6 L/min

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S 0014 : 2013 (ISO 24501 : 2010)
e) 妨害音の測定点の位置 図B.1 a) に相当する位置に,流し台の給水栓先端に向けてマイクロホンを設
置。
f) 終了音及び妨害音の音圧レベルの測定方法 1/3オクターブバンド分析による測定
g) 終了音及び妨害音の音圧レベルの測定結果 終了音及び妨害音の音圧レベルの測定結果を,図D.2に
示す。
注記1 LS,1/3oct=72 dB(2 000 Hz)
注記2 LN,1/3oct=52 dB(2 000 Hz)
図D.2−終了音及び妨害音の測定結果
h) 終了音の音圧レベルの設定 流し台の水音は,台所で発生する主要な妨害音の一つと想定される。調
理終了を知らせる終了音は,その妨害音の中でもはっきりと聞き取れることが望ましい。音圧レベル
の設定には,1/3オクターブバンド分析による5.3.3の方法が適用される。
LS,1/3octの下限値は,LN,1/3octの値(52 dB)に,表4による相対音圧レベル(5 dB)及び5.3.3 a) 3) に
よる5 dBを加算した62 dBである(52+5+5=62)。一方,LS,1/3octの上限値は,LN,1/3octの値(52 dB)
に5.3.3 b) 1) による相対音圧レベル(30 dB)を加えて82 dBと計算される。この値は,5.3.3 b) 2) に
よって75 dBに減じられるが,5.3.3 b) 3) による5 dBが加算されて80 dBとなる。したがって,終了
音のLS,1/3octの値(72 dB)は,下限値(62 dB)と上限値(80 dB)との間にある。妨害音(流し台の水
音)がある場合でも,この報知音は加齢性難聴のある者を含む多くの使用者が聞き取ることができる。
製品に報知音の音量制御装置があり,報知音の周波数が2 000 Hzならば,音圧レベルの設定範囲は
少なくとも62 dB80 dBにするのがよい。

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S 0014 : 2013 (ISO 24501 : 2010)
参考文献
[1] JIS Z 8071 高齢者及び障害のある人々のニーズに対応した規格作成配慮指針
注記 対応国際規格 : ISO/IEC Guide 71:2001,Guidelines for standards developers to address the needs of
older persons and persons with disabilities(IDT)
[2] ISO 7731:2003,Ergonomics−Danger signals for public and work areas−Auditory danger signals
[3] ISO 8201:1987,Acoustics−Audible emergency evacuation signal
[4] ISO 11429:1996,Ergonomics−System of auditory and visual danger and information signals
[5] ISO 20282-1:2006,Ease of operation of everyday products−Part 1: Design requirements for context of use and
user characteristics
[6] ISO/TR 22411:2008,Ergonomics data and guidelines for the application of ISO/IEC Guide 71 to products and
services to address the needs of older persons and persons with disabilities
[7] KURAKATA, K., MIZUNAMI, T., and MATSUSHITA, K. Audibility of pure tones presented against domestic
sounds: comparison of ratings between young and older adults for auditory signal design, Acoust. Sci. & Tech.,
31, 2010, pp. 239-247

JIS S 0014:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 24501:2010(IDT)

JIS S 0014:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 0014:2013の関連規格と引用規格一覧