JIS S 0024:2004 高齢者・障害者配慮設計指針―住宅設備機器 | ページ 2

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1) 面材 衝突時に破損しにくいものとする。
2) 金具及び障子の形状 鋭利な突起がないこと。
3) 操作部などの突起 袖などの引っ掛かりを誘発する突起がないこと。
4) 障子と枠との取り付け強度 人体のもたれかかりによって外れないこと。
5) 外からの解錠機構 内部から施錠できるドアの鍵は,外から解錠できる構造とする。
5.1.3 人が通過しない開口サッシ 人が通過しない開口サッシの要求事項は,次による。
a) 寸法 寸法は,次による。
1) 操作部の高さ 操作部(ハンドル,鍵など)は操作するときに,無理な姿勢にならないよう配慮す
る。
2) 引き残し,クリアランスなど ハンドルなどを操作するときに,手を挟みにくい寸法とする(引き
戸においては引き残しを設ける)。
b) 開閉機構 開閉機構は,次による。
1) 開閉に要する力 高齢者が無理なく開閉できるよう配慮する。
2) 操作部の形状 操作しやすく,力をかけやすいものとする。
3) 開閉時の安全性 障子と枠との間に手を挟みにくい構造とする。
c) その他 a)及びb)以外は,特に次による。
1) 面材 衝突時に破損しにくいものとする。
2) 金具及び障子の形状 鋭利な突起がないこと。
3) 操作部等の突起 袖などの引っ掛かりを誘発する突起がないこと。
4) 安全装置 風圧によって,急に閉まらない機構を設ける 。

5.2 照明器具

 照明器具の要求事項は,次による。
a) 操作
1) 点滅が容易にできる。リモコン式又は人感式自動点滅のものが望ましい。
2) 掃除,電球交換などが,安全,かつ,容易にできる。天井付きの器具は,上下可動式が望ましい。
5.3 スイッチ 照明などのスイッチの要求事項は,次による。
a) 操作部 操作部は,次による。
1) 形状 操作方法が,認識しやすい形状とする。
2) 構造 操作しやすい,又は操作の必要がない構造とする。
例 ワイドスイッチ,大きめのつまみ,人感式自動点滅機能付き,タイマー機能付き
3) 分かりやすい用語及びサインを,操作部付近に記載する。
4) 操作後に入−切状態が,確認できることが望ましい。
例 確認ランプ,音声通知
5) 操作時に,位置を確認しやすい形式であることが望ましい。
例 ランプ付き

5.4 手すり

    備考 手すりには,高齢者,障害者など身体機能が低下した人の生活動作を補助及び転倒を防止する
補助手すりと高所からの転落を防ぐための転落防止手すりとの2種があるが,この規格では補
助手すりだけを対象とする。
a) 補助手すり共通 浴室,便所,玄関などで使われる動作補助手すり,階段廊下などで使われる歩行補

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助手すりなどの,補助手すりの要求事項は次による。
1) 形状は,次による。
1.1) 手すりの握り部の太さ,形状及び材質は,握りやすさに配慮する。
1.2) 水平手すりの端部は,袖口などが引っ掛かりにくい形状とする。
1.3) 人体に触れる部分は,とがり,突起などのない形状が望ましい。
1.4) 壁に沿って取り付ける手すりは,握り部と壁との間に手すりを握る空きを設けられる構造とする。
1.5) 車いすを使用する場合の手すりは,車いす使用者の使いやすさに配慮する。
2) 用途 手すりは,用途に応じた形状・型式(L型,I型など)が求められる。手すりの設計に際しては
用途を考慮する必要がある。手すりの用途は次による。
2.1) アプローチ 歩行補助用,階段昇降用。
屋外に設置される握り部は,冬場の冷たさ,夏場の日射しによる熱さに配慮した材質とすること
が望ましい。
2.2) 玄関 上がりかまち(框)の昇降用,履物脱着時のバランス保持用。
2.3) 廊下 歩行補助用の水平手すり。
2.4) 階段 昇降用。
2.5) 浴室 浴槽出入り用,洗い場立座り用,浴室内移動用,出入口用,及び浴槽内の姿勢保持兼身体の
引き起こし用。
2.6) シャワーユニット 姿勢保持及び立座り用。
2.7) トイレ 便座の立座り用

5.5 給湯設備

 給湯設備本体の要求事項は,次による。
給湯対象としては床暖房など循環式の機器もあるが,この規格ではお湯を使用する機器(キッチン,浴
室など)に限定する。
a) 操作部 操作方法が認識しやすい表示及び形状とする。
b) 表示部 文字が識別しやすいものとする。

5.6 通報装置

 通報装置は,インターホンなどの日常使用する機器で,要求事項は,次による
a) 通報音 高齢者に聞き取りやすい周波数とする。
5.7 緊急報知装置 緊急報知装置は,次による。
a) 警報機(ガス漏れ警報機,火災警報機) ガス漏れ,火災など災害の発生を通報する固定式の機器で。
警報機の要求事項は,次による。
1) 音による報知のほか,光による報知を付加することが望ましい。
2) 音は音声などで災害の種類を報知できるものが望ましい。
3) 警報ランプは,警報を発したことが容易に確認できるものとする。
4) 警報の種類が複数ある場合には,警報の種類を判別できるものとする。
b) 固定式緊急通報装置 高齢者の発作を家族などに知らせる機器で,浴室,トイレなど発作が起きやす
い室に設置し,要求事項は,次による。
備考 固定式のものとペンダント型操作部の携帯式のものとがある。
1) 操作部 操作部は,次による。
1.1) 緊急時に操作部を確実に認識し操作できる形状及び大きさとする。
1.2) スイッチは,どの部分を押しても,確実に操作できるものとする。
1.3) 操作時の感覚として,操作感・クリック感をもたせる。

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1.4) 入−切状態が,表示部の表示,確認ランプ,スイッチ自体の点灯・消灯,報知音などで,操作後
に確認できることが望ましい。
1.5) 軽量で携帯時の負荷が小さいものとする。
5.8 アプローチ(道路から玄関までの通路)の設備機器
5.8.1 門柱・門扉 門柱・門扉の要求事項は,次による。
a) 操作
1) 扉は,開閉が容易で,施錠が簡便なものとする。
2) 郵便受けは,郵便物などの取り出しが容易で,開閉部が安全な納まり・形状とする。
3) インターホンは,応対の声が聞き取りやすいものとする。
5.8.2 照明 照明の要求事項は,次による。
a) 点滅方式 自動点滅方式が望ましい。

5.9 駐車スペースの設備機器

 駐車スペースの設備機器の要求事項は,次による。
a) 操作
1) 車両の出入り口の門扉は,開閉が容易であり,安全なものとする。
2) リモコン操作で開閉ができることが望ましい。
b) 照明 自動点滅方式又はリモコン方式が望ましい。

5.10 玄関の設備機器

a) 玄関ポーチ 玄関ポーチの要求事項は,次による。
1) 機器の仕様
1.1) インターホンは,TVモニター付きが望ましい。
1.2) −照明は,自動点滅方式が望ましい。

5.11 階段(住戸内)の設備機器

5.11.1 滑り止め材 段板の端部に設ける滑り止めの要求事項は,次による。
a) 転倒しても衝撃を和らげる材質及び形状が望ましい。
b) 段板と同一面になる埋込み式が望ましい。
5.11.2 照明 要求事項は,5.2によるほかは,次による。
a) 人感式自動点滅方式が望ましい。
5.11.3 ホームエレベーター ホームエレベーターを設置する場合は,車いすでの使用が容易なものが望ま
しい。要求事項は,次による。
a) 機器の仕様
1) 車いすと介助者とが乗れる広さがあることが望ましい。
2) 車いすが,通過できる有効通過幅をもつこと。
3) 押しボタンなどの操作部は,車いすから操作しやすい位置とする。

5.12 浴室の設備機器

    備考 ルームタイプの浴室ユニットは,洗い場も対象とする。個々の設備は,浴室ユニットを使用し
ない場合と,共通とする。
a) 浴室ユニット 浴室ユニットの要求事項は,次による。
1) 洗い場
1.1) 面積 洗い場の広さは,浴槽の横に腰掛け台を設置したり,入浴・洗体行為の介助に支障のない
広さとする。

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1.2) 床
1.2.1) 洗い場床材料は,水に濡れても滑りにくい材料を使用するか又は滑りにくい形状加工を施す。
1.2.2) 乾きやすい形状,又は加工を施すことが望ましい。
2) 出入口建具 出入口建具の要求事項は,次による。
2.1) 寸法 出入口の開口幅は,シャワーチェアなどの入浴補助具を,浴室内に持ち込むのに十分な幅
とする。
2.2) 下枠の形状 段差は,あってはならない。ただし,やむを得ない場合は,車いすが通過できる高
さ以下とする。
2.3) 形式
2.3.1) 緊急時に,外部から救助可能な構造とする。ガラスを使う場合は安全ガラスを用いる。
2.3.2) 扉の錠は,外からでも施・解錠可能な形式とする。
3) 浴槽 浴槽の要求事項は,次による。
3.1) 寸法・形状
3.1.1) 浴槽は,姿勢保持が容易な形状とする。
3.1.2) 浴槽の縁の高さは,洗い場からまたぎやすい高さとする。
3.1.3) 浴槽の縁は,腰を下ろして,浴槽に出入りできる形状が望ましい。
3.1.4) 浴槽の底は,滑りにくい形状や加工が望ましい。
3.1.5) 浴槽内手すりは,姿勢保持兼身体の引き起こしに適した形状とする。
4) 水栓金具 水栓金具の要求事項は,次による。
4.1) 機器の仕様
4.1.1) 水栓金具は,操作しやすい形状で,湯温調整が安全に行え,やけど防止手段を備えたものとする。
4.1.2) シャワーは,ヘッド部分がレールなどで上下可動し,かつ,取り外し可能なものとする。
4.1.3) ヘッド部は,出止水調節機能形式が望ましい。
5) 洗面器台
5.1) 洗面器台高さ 洗面器台は,いすに腰かけて,使用しやすい高さに設置する。
6) 排水溝
6.1) 機器の仕様 排水溝のふたは,滑りにくく,取り外しが容易で,溝を清掃しやすいものとする。

5.13 シャワーユニット

 ルームタイプのシャワーユニットは,浴槽と洗い場に関する部分を除き,浴室
設備と同様とする。要求事項は次による。
a) 出入口建具
1) 寸法 出入口の開口幅は,シャワーチェアなどの入浴補助具を,浴室内に持ち込むのに十分な幅と
する。
2) 形式
2.1) 緊急時に,外部から救助可能な構造とする。ガラスを使う場合は,安全ガラスを用いる。
2.2) 扉の錠は,外から施・解錠可能な形式とする。
b) 水栓金具
1) 機器の仕様
1.1) 水栓金具は,操作しやすい形状で,湯温調整が安全に行え,やけど防止手段を備えたものとする。
1.2) シャワーは,ヘッド部分が,レールなどで上下可動・取り外し可能なものとする。

5.14 トイレの設備機器

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5.14.1 出入口建具 出入口建具の要求事項は,次による。
a) 開閉形式 人が通過する開口によるほか,次による。
1) 引き戸,外開き戸などとし,非常時に救出が容易な形式とする。
2) 扉の錠は,外からでも解錠可能な形式とする。
5.14.2 便器 便器の要求事項は,次による。
a) 機器の仕様
1) 腰掛便器を標準とする。
2) 立ち上がりのために,足が大きく引き込める便器が望ましい。
3) 便座・便ふたは,男子小用の際などに,立てかけたとき,手前に倒れない形式又は自立する形式と
する。
4) 暖房機能付便座とし,温水洗浄便座が望ましい。
5) 暖房機能付便座又は温水洗浄便座においては,暖房又は洗浄温水によるやけどをしない構造とする。
6) 温水洗浄便座は,リモコン方式とし,押しボタンは用途が分かりやすく,操作しやすいものとする。
5.14.3 洗浄タンク 洗浄タンクの要求事項は,次による。
a) 機器の仕様
1) 便器洗浄は,楽な姿勢で操作できる,リモコン操作式又は自動洗浄式が望ましい。
2) リモコンの操作ボタンは,操作性を考慮し,手の甲で操作可能な,大形ボタンとする。
5.14.4 紙巻器 紙巻器の要求事項は,次による。
a) 機器の仕様
1) 容易に,紙が取り付けられるものとする。
2) 片手で,紙が切れる形式が望ましい。
3) 紙切板の紙切部は,触れても身体を損傷することなく,安全なものとする。
5.14.5 手洗器 独立した手洗器で,要求事項は,次による。
a) 機器の仕様
1) 通行及び立ち座り動作の,妨げにならないよう,壁からの突出寸法の,小さい手洗器とする。
2) 物を落としても,簡単に流れて行かないものとする。排水口に,ストレーナーが付いていることが
望ましい。
5.14.6 手洗器の水栓金具 手洗器の水栓金具の要求事項は,次による。
a) 機器の仕様
1) 水洗金具は,操作しやすい形状とする。
2) 吐水口は,吐水の飛散を防止する方式とする。
3) 自閉式水栓又は自動水栓が望ましい。
5.14.7 収納キャビネット 収納キャビネットの要求事項は,次による。
a) 機器の仕様
1) 扉の開閉が,容易に行える形式とする。
2) 物を出し入れしやすい位置及び大きさとする。
5.14.8 照明器具 照明器具の要求事項は,次による。
a) 機器の仕様 人感式など,自動点滅方式のものが望ましい。
5.14.9 換気設備 換気(排気)は,照明と連動し,消灯後も一定時間運転する形式とする。
5.14.10 暖房 暖房は,スイッチを入れてから,短時間で室内が暖まる方式が望ましい。

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