JIS S 1207:2014 オフィス用家具―テーブル・机―安定性,強度及び耐久性試験方法 | ページ 2

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4.4 力の加え方

  静荷重試験では,余分な力が加わることのないように,十分にゆっくりと加えなければならない。また,
規定しない限りそれぞれの力は,10秒30秒間維持しなければならない。
耐久性試験では,試験による過度の発熱が起こらない速度で力を加えなければならない。規定しない限
り,それぞれの力は,2秒±1秒間維持しなければならない。

4.5 許容差

  試験に関わる各項目の許容差は,次を適用する。
− 力 : 公称力の±5 %
− 速度 : 公称速度の±5 %
− 質量 : 公称質量の±1 %
− 寸法 : 呼び寸法の±1 mm
− 角度 : 呼び角度の±2°
荷重用当て板の位置決め精度は,±5 mmでなければならない。

4.6 試験の順序

  試験は,この規格に規定する順序で実施すること。規定の順序によらない場合は,その順序を試験報告
書に記述しなければならない。また,特定の構成部材について規定する試験は,全て同一試験品で実施し
なければならない。

4.7 試験中の移動の防止

  箇条6に規定する試験の間,テーブルに滑り又は車輪による動きがある場合は,ストッパ(5.2参照)で
テーブルを制止しなければならない。

4.8 収納構成部材の荷重

  別に規定がない限り,引出しを含め,収納用の全ての構成部材には,表1に従って均一に荷重を加えな
ければならない。
引出しの容積は,引出し底板の内のり面積に,その上の間隙高さを乗じたものとして計算しなければな
らない。
表1−収納構成部材の荷重
部分 荷重
棚板 1.5 kg/dm2
つり下げ式ファイリングだけのための収納構成部材a) 4.0 kg/dm
その他の全ての収納構成部材 0.5 kg/dm3
注a) つり下げ式ファイリングポケットの面に対して垂直に測定した寸法

4.9 試験結果の評価

  各試験の終了後,テーブルの外観を再度目視検査し,初期検査(4.2)以降に発生した変化を全て記録す
る。検査には,例えば,開ける力,閉める力,たわみなどの測定を含めてもよい。また検査には,少なく
とも次のものを含めなければならない。
a) 構成部材又は接合部の破損
b) 剛性を維持するように設計されている接合部に,手で押すことによって分かる緩み
c) 機能に影響するほどの部品又は構成部材の変形及び摩耗
d) 取付手段の緩み

――――― [JIS S 1207 pdf 6] ―――――

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e) 安定性に影響を与え得る構成部材の摩耗又は変形
要求事項を示す文書で,合否判定基準が確立されるべきである。

5 試験環境及び試験装置

5.1 床面

  床面は,水平で平たん(坦)かつ強固な面とする。
水平静荷重下の強度試験(6.3参照)における強度の場合,表面は滑らかに仕上げた,高圧プラスチック
積層板又は金属板でなければならない。
キャスター付きテーブルの耐久性試験(6.8参照)の場合,試験は,滑らかな金属板の表面上で実施しな
ければならない。
落下試験(6.9参照)の場合,床面には,JIS K 6253-4に規定する硬度(85±10)IRHDのゴムを3 mm
の厚さで上張りしなければならない。

5.2 ストッパ

  ストッパは,テーブルが滑ったり回転しないようにするためのもので,傾きを防止するものであっては
ならない。これらは,テーブルの設計上,より高いストッパの使用を必要とする場合を除き,その高さが
12 mm以下でなければならない。より高いストッパの使用を必要とする場合は,テーブルが移動すること
のないようにするための,最低の高さを使用しなければならない。12 mmよりも高いストッパを用いる場
合は,その高さを試験報告書に記述しなければならない。

5.3 荷重用当て板

  荷重用当て板は,直径が100 mmの剛性が高い円盤で,表面が平らで,縁は半径12 mmに丸める。

5.4 おもり(質量)

  おもりは試験体の構造を補強したり,試験中に片寄ったりするものであってはならない。

6 試験方法

6.1 安定性

6.1.1  垂直荷重下の安定性試験
テーブルを床面(5.1を参照)の上に置く。試験は,収納構成部材に荷重を加えずに閉じた状態で実施し
なければならない。
高さを950 mmよりも上と下との両方に設定できる試験体は,6.1.1.1及び6.1.1.2の両方に従って試験し
なければならない。
6.1.1.1 950 mm以下の高さのテーブル,又は950 mm以下の高さに設定できるテーブルの試験
テーブルは,転倒する可能性が最大の高さに設定しなければならないが,高さが950 mm以下でなくて
はならない。
規定の垂直力は,縁から100 mm離れた天板の,テーブルが転倒する可能性が最大の点に,荷重用当て
板(5.3参照)を介して加えなければならない。転倒を誘発する可能性が最大の位置が明確でない場合は,
天板の他の箇所に垂直の力を加えて,この試験を実施することが必要なこともある。
テーブルが転倒したかどうかを記録する。
6.1.1.2 950 mmを超える高さのテーブル,又は950 mmを超える高さに設定できるテーブルの試験
テーブルは,転倒する可能性がある最大の高さに設定する。その高さは950 mm以上でなくてはならな
い。

――――― [JIS S 1207 pdf 7] ―――――

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規定の垂直力の50 %を,縁から100 mm離れた天板の,テーブルが転倒する可能性が最大の点に荷重用
当て板(5.3参照)を介して加えなければならない。転倒を誘発する可能性が最大の位置が明確でない場合
は,テーブル天板の他の箇所に垂直の力を加えて,この試験を実施することが必要なこともある。
テーブルが転倒したかどうかを記録する。
6.1.2 引出しを開けた状態での安定性試験
テーブルを床面(5.1参照)の上に置く。各引出しに,4.8に規定する荷重を加える。
二重引出し防止装置を無効にすることなく,最大の荷重をもつ二つの引出しを開ける。二重引出し防止
装置によって二つの引出しを同時に開けることが妨げられる場合は,最大の荷重をもつ引出しを開ける。
二つの引出しを同時に開けることが,二重引出し防止装置を無効にすることであるとはみなさない。
規定の垂直の力を,テーブルの前縁から100 mm離れた,テーブルを転倒する可能性が最大の点に荷重
用当て板(5.3参照)を介して加える。また,テーブルが転倒したかの有無を記録する。
注記 ISO 21016では,二重引出し防止装置をインターロック(interlock)と記載しているが,“ラッ
チ機構”も同等の機能とみなす。

6.2 垂直静荷重下の強度試験

  テーブルを床面(5.1参照)の上に置く。高さ調節可能テーブルは,その高さの最も高い位置に設定しな
ければならないが,高さは950 mm以下でなくてはならない。
全ての引出しに,4.8に規定するように荷重を加える。試験の間は引出しを閉めておく。
荷重用当て板(5.3参照)で,作業面に規定の下向きの垂直力を10回加える。
破損をもたらす可能性が最大の点で,試験を実施する。破損をもたらす可能性が最大の点が明確でない
場合は,4か所まで荷重を加えて試験を繰り返す。
力は,縁から100 mm内側に入った位置に加えなければならない。ただし,全ての力を加える前にテー
ブルが転倒する場合は,転倒することなく荷重を受けられる最も近い点に荷重を移す。
力を縁から100 mm内側に入ったところ以外の位置で加えた場合は,荷重を加えた場所を記録する。
4.9に従って,結果を記録し,評価する。

6.3 水平静荷重下の強度試験

  テーブルを床面(5.1を参照)の上に置く。高さ調節可能テーブルは,その高さの最も高い位置に設定し
なければならない。
水平の試験荷重を最初に加える端部とは反対側の端部の,各脚部及び/又は支持具にストッパを当てて,
テーブルの脚部及び/又は支持具が動かないようにする。水平の試験荷重を加える間は,常にストッパを
所定の位置に当てておく。
天板のほぼ中心に,50 kgのおもりを置く。
規定の水平力を,二つの脚部及び/又は支持具を結ぶ線に垂直の方向で,脚部及び/又は支持具の中間
の作業天板の高さの位置に加える(図2及び図4を参照)。
規定の力を加えたときにテーブルが転倒する傾向がある場合は,転倒することがなくなる力まで減少さ
せる。加えた力を記録する。
規定の力を反対方向に加える。
各方向に力を1回ずつ加えることで,1サイクルとなる。これを10サイクル実施する。
規定の水平力を,二つの脚部及び/又は支持具を結ぶ線に沿って,作業天板の高さの位置に加える(図
3及び図5を参照)。
規定の力を反対方向に加える。

――――― [JIS S 1207 pdf 8] ―――――

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各方向に力を1回ずつ加えることで,1サイクルとなる。これを10サイクル実施する。
各固有の脚部設計及び/又は構造が異なる場合,それぞれ第1の方向第4の方向で試験が終わるまで,
力を加えてこの手順を繰り返す。
注記 同一の脚部設計及び/又は構造で天板も前後左右対象の正方形である場合,ストッパ位置はそ
のままで,第1の方向第4の方向,各10サイクルの実施でよい。
なお,脚部設計及び/又は構造が異なる場合,ストッパ位置を変えて第1の方向第4の方
向の試験を行う。
4.9に従って,結果を記録し,評価する。
おもり
第2の方向 第1の方向
ストッパ
図2−水平静荷重下の強度試験−長方形のテーブル−第1及び第2の方向
第3の方向
おもり
第4の方向
ストッパ
図3−水平静荷重下の強度試験−長方形のテーブル−第3及び第4の方向

――――― [JIS S 1207 pdf 9] ―――――

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第2の方向
おもり
第1の方向
ストッパ
図4−水平静荷重下の強度試験−不規則な形状のテーブル−第1及び第2の方向
第3の方向
おもり
第4の方向
ストッパ
図5−水平静荷重下の強度試験−不規則な形状のテーブル−第3及び第4の方向

6.4 垂直荷重下の耐久性試験

  テーブルを床面(5.1参照)の上に置く。高さ調節可能テーブルは,その高さの最も高い位置に設定しな
ければならない。
必要な場合は,脚部及び/又は支持具が滑らないようにストッパを当ててもよいが,ストッパが変形を
妨げてはならない。
4.8に規定するように,全ての引出しに荷重を加える。試験の間は引出しを閉めておく。
荷重用当て板(5.3参照)を用いて,天板の縁から100 mm離れた,破損をもたらす可能性が最大の点に
400 Nの垂直力を加える。垂直力を加えたときにテーブルが転倒する傾向がある場合は,転倒しなくなる

――――― [JIS S 1207 pdf 10] ―――――

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JIS S 1207:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 21016:2007(MOD)

JIS S 1207:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 1207:2014の関連規格と引用規格一覧