JIS S 3201:2019 家庭用浄水器試験方法 | ページ 2

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し,ろ過水を貯留して使用するもの(ポンプなどを用いて水をろ過するものを含む。)。ろ過水の吐水は,
自然落下式,ポンプ式などがある。加熱及び冷却の機能を備えたものを含む。
3.27
サーバー形浄水器(給水タンク式)
回分式浄水器のうち,給水タンクだけをもつもの。水を給水タンクに供給して使用し,ろ過水の貯留タ
ンクを介さずにろ過水を使用するもの(ポンプなどを用いて水をろ過するものを含む。)。ろ過水の吐水は,
自然落下式,ポンプ式などがある。加熱及び冷却の機能を備えたものを含む。
3.28
携帯形浄水器
回分式浄水器のうち,自然落下,吸引,押出し又は接触によってろ過水を得るもので,携帯用ボトルな
どと一体として使用するもの。
3.29
循環形浄水器
回分式浄水器のうち,ポンプなどによってろ材に水を循環通水し,ろ過水を得るもの。
3.30
逆浸透膜浄水器
ろ材として逆浸透膜(逆浸透膜モジュール)を使用した浄水器。
3.31
表示
当該浄水器に付される浄水性能に関する情報。

4 試験の種類

  試験の種類は,次による。
なお,括弧内の数字は細分箇条を示す。
a) ろ過流量試験(6.1)
b) 最小動水圧試験(6.2)
c) 回収率試験(6.3)
d) 除去性能試験(6.4)
1) 遊離残留塩素除去性能試験(6.4.2)
2) 濁り除去性能試験(6.4.3)
3) 揮発性有機化合物除去性能試験(6.4.4)
4) 2-クロロ-4,6-ビスエチルアミノ-1,3,5-トリアジン(以下,CATという。)除去性能試験(6.4.5)
5) 2-メチルイソボルネオール(以下,2-MIBという。)除去性能試験(6.4.6)
6) 溶解性鉛除去性能試験(6.4.7)
7) 陰イオン界面活性剤除去性能試験(6.4.8)
8) フェノール類除去性能試験(6.4.9)
9) ジェオスミン除去性能試験(6.4.10)
10) ひ素(五価)除去性能試験(6.4.11)。ただし,逆浸透膜浄水器に限る。
11) 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素除去性能試験(6.4.12)。ただし,逆浸透膜浄水器に限る。

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e) ろ過能力試験(6.5)
1) 遊離残留塩素ろ過能力試験(6.5.2)
2) 濁りろ過能力試験(6.5.3)
3) 揮発性有機化合物ろ過能力試験(6.5.4)
4) ATろ過能力試験(6.5.5)
5) 2-MIBろ過能力試験(6.5.6)
6) 溶解性鉛ろ過能力試験(6.5.7)
7) 陰イオン界面活性剤ろ過能力試験(6.5.8)
8) フェノール類ろ過能力試験(6.5.9)
9) ジェオスミンろ過能力試験(6.5.10)
f) ろ過水容量試験(6.6)
g) 最低作動水圧試験(6.7)
h) 吐水流量試験(6.8)

5 試験の一般条件

  試験は,特に規定しない限り,JIS Z 8703に規定する常温(20±15 ℃)及び常湿[(65±20)%]で行
う。
圧力の測定は,JIS B 7505-1に規定する1.6級のブルドン管圧力計又はこれと同等以上の精度をもつ圧力
計を用いる。
試験は,特に規定しない限り,原水温を20±3 ℃に調整して行う。
原水の濃度は,浄水器の直近の上流側,又はこれと同等と認められる箇所で採取して,確認する。
ろ過水は,特に規定しない限り,浄水器の直近の下流側,又はこれと同等と認められる箇所で採取して,
確認する。
逆浸透膜浄水器については,測定操作に先立ち,当該浄水器の使用方法によって逆浸透膜のじゅん(馴)
養運転を実施する。

6 試験方法

6.1 ろ過流量試験

  ろ過流量試験は,浄水器の形式ごとに次のb) 又はc) のいずれかによる。
ろ過流量は,四捨五入によって,有効数字2桁に丸める。
a) 原水 膜ろ過などによって,水の濁度を0.2度以下になるように懸濁物質などを除去した水を原水と
する。
b) 連続式浄水器の場合 連続式浄水器の場合は,次による。
1) 未使用のろ材を組み込んだ浄水器を,原水調製槽,ポンプ,水圧調整弁,積算流量計,流量計,給
水栓及び圧力計で構成する図1の試験装置に取り付けた後,当該浄水器の使用方法によって初期通
水後,表示のろ過流量で10分間連続通水してから,通水を継続しながら圧力計を0.1 MPaに調整し,
そのときの流量をJIS B 8302に規定する方法によって測定する。
2) 逆浸透膜浄水器で送水ポンプをもつ連続式浄水器の場合は,浄水器の使用方法によって運転し,そ
のときの流量をJIS B 8302に規定する方法によって測定する。

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図1−浄水器の試験装置の例
c) 回分式浄水器の場合 回分式浄水器の場合は,次による。
1) ポット・ピッチャー形浄水器の場合は,未使用のろ材を組み込んだ浄水器を当該浄水器の使用方法
によって初期通水後,貯留タンクを除いた状態で,通常の使用方法の容量(L)の水をこぼさない
程度に速やかに給水タンクに注入し,ろ過水の滴下間隔が1秒間以上となるまでの所要時間(h)を
測定し,式(1)によって,ろ過流量を算出する。
Lf L

(pdf 一覧ページ番号 )

                             h
ここに, Lf : ろ過流量(L/min)
L : ろ過水量(L)
h : 所要時間(min)
2) 逆浸透膜浄水器及び送水ポンプをもつ浄水器のうち,ろ過水を貯留するためのタンクをもつ機種の
場合は,次による。
2.1) 未使用のろ材を組み込んだ浄水器を,当該浄水器の使用方法によって運転して通水する。ろ過水
が貯留タンクに流入しなくなった後,ろ過水を吐水口から全量排水し,再度,同様に通水する。
2.2) ろ過水が貯留タンクに流入しなくなるまでの所要時間(h)を測定し,新たにろ過水が流入しない
状態で吐水口からろ過水全量を採取し,これをろ過水量(L)とする。
2.3) 式(1)によって,ろ過流量を算出する。
なお,給水栓に取り付けるなど水道管に直接つないで使用する機種の場合は,6.1 b) の方法に
示す試験装置に取り付け,圧力計の指示値を0.1 MPaに調整し,通水する。
3) サーバー形浄水器(給水直結式)の場合は,次による。
3.1) 未使用のろ材が組み込まれた浄水器を,6.1 b) の方法に示す試験装置に取り付けた後,当該浄水
器の使用方法によって初期通水し,圧力計の指示値を0.1 MPaに調整して通水する。ろ過水が貯
留タンクに流入しなくなった後,ろ過水を吐水口から全量排水し,再度,同様に通水する。
3.2) ろ過水が貯留タンクに流入しなくなるまでの所要時間(h)を測定し,新たにろ過水が流入しない
状態で吐水口からろ過水全量を採取し,これをろ過水量(L)とする。
3.3) 式(1)によって,ろ過流量を算出する。

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4) サーバー形浄水器(給水・ろ過水タンク式)の場合は,次による。
4.1) 未使用のろ材を組み込んだ浄水器を,当該浄水器の使用方法によって初期通水し,通常の使用方
法で通水する。ろ過水が貯留タンクに流入しなくなった後,ろ過水を吐水口から全量排水し,再
度,同様に通水する。
4.2) ろ過水が貯留タンクに流入しなくなるまでの所要時間(h)を測定し,新たにろ過水が流入しない
状態で吐水口からろ過水全量を採取し,これをろ過水量(L)とする。
4.3) 式(1)によって,ろ過流量を算出する。
なお,給水タンクの容量がろ過水の貯留タンクの容量より少ない場合,一度の操作でろ過され
たろ過水の量(L)及び所要時間(h)から式(1)によって算出する。
5) サーバー形浄水器(給水タンク式)の場合は,次による。
5.1) 未使用のろ材を組み込んだ浄水器を,当該浄水器の使用方法によって初期通水し,通常の使用方
法で通水する。
5.2) 給水タンクの全量を通水後,再度,同様に通水し,ろ過水全量を採取する所要時間(h)を測定し,
採取した水量をろ過水量(L)とする。
5.3) 式(1)によって,ろ過流量を算出する。

6.2 最小動水圧試験

  最小動水圧試験は,次による。
a) 連続式浄水器の場合 連続式のものは,6.1 b) の方法によって10分間連続通水した後,一定のろ過流
量を確保するために必要な,最小限度の動水圧を測定する。
b) 回分式浄水器の場合 回分式のもの(供給された水を貯留して使用するものを除く。)は,6.1 c) 2) の
方法によって通水した後,表示のろ過流量を確保するために必要な,最小限度の動水圧を測定する。

6.3 回収率試験

  逆浸透膜浄水器においては,6.1の方法によって測定操作をした後,浄水器に供給する原水の流量及びろ
過水の流量を測定し,式(2)によって回収率を算出する。
f
Rec 100 (2)
s
ここに, Rec : 回収率(%)
Lf : ろ過流量(L/min)
Ls : 浄水器に供給する原水の流量(L/min)

6.4 除去性能試験

6.4.1  除去率
除去率は,次による。
a) 除去率は,小数点以下2桁目を四捨五入によって,小数点以下1桁に丸める。ただし,一定の基準値
を設けて試験を行う場合は,当該基準値以上又は以下として結果を表してもよい。
b) 除去率は,式(3)によって算出する。
Cf
Rej 1 100 (3)
Cs
ここに, Rej : 除去率(%)
Cf : ろ過水中の濃度
Cs : 原水中の濃度

――――― [JIS S 3201 pdf 9] ―――――

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6.4.2 遊離残留塩素除去性能試験
遊離残留塩素除去性能試験は,次による。
a) 原水の調製 水の有機体炭素(TOC)を活性炭ろ過などによって1 mg/L以下とした後,次亜塩素酸ナ
トリウムを加えて,遊離残留塩素濃度が2.0±0.2 mg/Lを維持するように調製し,これを原水とする。
b) 採水 採水は,浄水器の形式ごとに次のいずれかの方法による。
1) 連続式浄水器の場合 連続式浄水器では,採水操作に先立ち,未使用のろ材を用いて,6.1 b) の方
法によって,10分間連続通水後,流量が表示のろ過流量であることを確認してから,ろ過水を採取
する。
2) 回分式浄水器の場合 回分式浄水器の場合は,次による。
2.1) ポット・ピッチャー形浄水器の場合は,未使用のろ材を組み込んだ浄水器を,当該浄水器の使用
方法によって初期通水後,通常の使用方法によって,原水がこぼれない程度に速やかに給水タン
クに注入する。ろ過水を排水し,再度,同様に原水を注水し,ろ過の終了後,給水タンクを速や
かに取り外し,貯留タンク内のろ過水を均一にした後,採取する。
なお,ろ過の終了とは,注入した原水の量を表示のろ過流量で除した時間が経過した時点とす
る。
2.2) 逆浸透膜浄水器及び送水ポンプをもつ浄水器のうち,ろ過水を貯留するためのタンクをもつ機種
の場合は,6.1 c) 2) の方法によって通水する。ろ過水を排水し,再度,同様に通水し,ろ過の終
了後,貯留タンク内のろ過水を均一にした後,採取する。また,ろ過部だけを用いて6.1 b) の方
法によって10分間通水後,流量を6.1 c) 2) によって得られたろ過流量に調整し,ろ過水を採取し
てもよい。
なお,ろ過の終了とは,ろ過水が貯留タンクに流入しなくなった時点とする。
2.3) サーバー形浄水器(給水直結式)の場合は,6.1 c) 3) の方法によって通水する。ろ過水を吐水口
から全量排水し,再度,同様に通水する。ろ過の終了後,貯留タンク内のろ過水を均一にした後,
採取する。このとき,ろ過水の冷却及び加温の機能は停止しておく。また,ろ過部だけを用いて
6.1 b) の方法によって10分間通水後,流量を6.1 c) 3) によって得られたろ過流量に調整し,ろ過
水を採取してもよい。
なお,ろ過の終了とは,ろ過水が貯留タンクに流入しなくなった時点とする。
2.4) サーバー形浄水器(給水・ろ過水タンク式)の場合は,6.1 c) 4) の方法によって通水する。ろ過
水を吐水口から全量排水し,再度,同様に通水する。ろ過の終了後,貯留タンク内のろ過水を均
一にした後,採取する。このとき,ろ過水の冷却及び加温の機能は停止しておく。また,ろ過部
だけを用いて6.1 b) の方法によって10分間通水後,流量を6.1 c) 4) によって得られたろ過流量に
調整し,ろ過水を採取してもよい。
なお,ろ過の終了とは,ろ過水が貯留タンクに流入しなくなった時点とする。
2.5) サーバー形浄水器(給水タンク式)の場合は,6.1 c) 5) の方法によって通水する。ろ過水を吐水
口から全量排水し,再度,同様に通水する。得られたろ過水全量を均一にした後,ろ過水を採取
する。このとき,ろ過水の冷却及び加温の機能は停止しておく。また,ろ過部だけを用いて6.1 b)
の方法によって10分間通水後,流量を6.1 c) 5) によって得られたろ過流量に調整し,ろ過水を採
取してもよい。
2.6) 携帯形浄水器の場合は,未使用のろ材を組み込んだ浄水器を,当該浄水器の使用方法によって初
期使用処理後,通常の使用方法によって,通水する。ろ過水が貯留される場合は,ろ過水を排水

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