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S 4802 : 2018 (ISO/DIS 22702 : 2016)
外部の容器から燃料を充するか,又は新たにカートリッジタンクを差し込むかのいずれかによって,
再注入できる多目的ライター。
3.12
自動消火式多目的ライター(self-extinguishing utility lighter)
点火した火炎を持続するためにユーザーの意図的かつ積極的行為を必要とし,その火炎は積極的行為を
終了することによって消火する多目的ライター。
3.13
非自動消火式多目的ライター(non-self-extinguishing utility lighter)
点火した火炎を持続するためにユーザーの意図的又は積極的な行為は必要とせず,火炎を消火するため
にユーザーの意図的な行為を必要とする多目的ライター。
3.14
シールド(shield)
多目的ライターのノズルを全部又は一部囲んでいる構造体。
3.15
自然点火の持続(sustained self-ignition)
手による意図的な操作以外による火炎の発生であって,例えば,多目的ライターを落としたような場合,
それによって点火部が作動し,火炎が燃え続ける現象。
3.16
スピッティング(spitting)
多目的ライターにおける火炎に関する現象であって,気化されていない液体の燃料があふれ出し,主な
火炎と分かれて,燃えた液体粒子がシャワー状に吹き出す現象。スパッタリング(sputtering)ともいう。
3.17
燃料タンク(fuel reservoir)
放出前の燃料を貯蔵する構造体。
3.18
点火システム(ignition system)
圧電機構,バッテリなど,燃料を点火させるための火花を発生させるシステム。
3.19
プリミキシングバーナー多目的ライター(premixing burner utility lighter)
燃料と空気とが燃焼のために供給する前に混合されている多目的ライター。
3.20
ポストミキシングバーナー多目的ライター(post-mixing burner utility lighter)
燃料が燃焼のために供給され,空気が燃焼の時点で供給される多目的ライター。
3.21
火炎(flame)
通常の明るさか,又は薄暗い照明の状態において肉眼で見えることができる熱及び光を生成する燃料の
燃焼の成果物。
3.22
デュアルフレーム式多目的ライター(dual flame type utility lighter)
2種類以上の火炎を生成するバーナーバルブ・システムを使用する多目的ライター(プリミキシングバ
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ーナーライター及びポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生成
する場合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。
3.23
マルチフレーム式多目的ライター(multiple flame type utility lighter)
同じ種類の火炎を複数生成するバーナーバルブ・システムを使用する多目的ライター(プリミキシング
バーナーライター又はポストミキシングバーナーライター)。このシステムでは,火炎は独立して別々に生
成する場合(一度に一つの火炎)又は従属的に同時に生成する場合(一度に複数の火炎)がある。
4 機能的要求事項
4.1 火炎の生成
多目的ライターは,不注意による点火又は自然点火の可能性を最小限にするため,火炎を発生するため
に意図的な手動操作を必要としなければならない。これらの操作は,少なくとも次の一つ以上に適合しな
ければならない。
a) 火炎を発生し,かつ,持続するためにユーザーの積極的な行為を必要とする。
b) 火炎を発生させるために,ユーザーによる二つ以上の個別の行為を必要とする。
c) 火炎を発生させるために,15 Nを超える操作力を必要とする(図1参照)。
図1−操作力を測定するための試験方法の例
4.2 火炎の高さ
4.2.1 一般
多目的ライターの最高の火炎の高さは,製造時の設定及び/又は製品設計によって制限しなければなら
ない。調整式多目的ライターの場合は,ユーザーが調整することなく,初めに多目的ライターを作動させ
るときに得られる最高の火炎の高さも制限しなければならない。これらの限度値は,8.2によって試験した
とき,次の要求事項に適合しなければならない。
4.2.2 非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター
非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,火炎を上方に垂直に向けた
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とき,最高の火炎の高さが100 mm以下でなければならない。
4.2.3 非調整式プリミキシングバーナー多目的ライター
非調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,火炎を上方に垂直に向けたと
き,最高の火炎の高さが75 mm以下でなければならない。
4.2.4 調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター
調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,ユーザーが意図して製造業者
が設計した最高の火炎に調整し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは150 mmを超えてはなら
ない。
4.2.5 調整式プリミキシングバーナー多目的ライター
調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,8.2によって試験し,ユーザーが意図して製造業者が
設計した最高の火炎限界に調整し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは75 mmを超えてはなら
ない。
4.2.6 調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター(最初の点火時の火炎の高さ)
調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,ユーザーが調整を行わずに初めて点火するとき,
8.2によって試験し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは100 mmを超えてはならない。
4.2.7 調整式プリミキシングバーナー多目的ライター(最初の点火時の火炎の高さ)
調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,ユーザーが調整を行わずに初めて点火するとき,8.2
によって試験し,火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは60 mmを超えてはならない。
4.2.8 調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター(最低設定の火炎の高さ)
調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,最低の火炎の高さに設定し,8.2によって試験し,
火炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは75 mmを超えてはならない。
4.2.9 調整式プリミキシングバーナー多目的ライター(最低設定の火炎の高さ)
調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,最低の火炎の高さに設定し,8.2によって試験し,火
炎を上方に垂直に向けたとき,火炎の高さは50 mmを超えてはならない。
4.2.10 デュアルフレーム式多目的ライター
デュアルフレーム式多目的ライターは,それぞれの種類における火炎の高さにおいて,4.2.14.2.9で規
定した条件を満たすものとする。
4.2.11 マルチフレーム式多目的ライター
マルチフレーム式多目的ライターは,それぞれの火炎の高さにおいて,4.2.14.2.9で規定した条件を満
たすものとする。
4.3 火炎の高さの調整機能
4.3.1 調整式多目的ライターは,通常の方法で使用する場合,火炎の高さを低く又は高くするために,ユ
ーザーの意図的行為を必要としなければならない。
4.3.2 火炎調整機構が多目的ライターの本体から突き出ている場合,調整範囲全体にわたって,接線方向
に1 Nを超える操作力を必要としなければならない(図2参照)。
4.3.3 火炎に対してほぼ直角に回転する火炎調整機構の付いている調整式多目的ライターは,次の機能を
もたなければならない。
a) 多目的ライターの火炎調整機構を火炎が上方に垂直に向くように保持して,ユーザーが火炎調整機構
と向き合って操作部を左に動かしたとき,火炎の高さが低くなる。
b) 火炎軸にほぼ平行して火炎調整機構の動きを必要とする調整式多目的ライターは,動きの方向に従っ
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て火炎の高さを増減できる。
c) 火炎調整機構が多目的ライターの底にあって,ユーザーが操作部と向き合うように多目的ライターを
保持したとき,時計回り方向の動きで火炎の高さが低くなる。
調整式多目的ライターは,火炎の高さを高く又は低くする動きの方向を指し示していなければならない。
多目的ライターには,動きの方向を容易に消えない方法で印字するか又は刻印し,多目的ライターの火炎
調整機構の周辺に配置して,かつ,容易に目視でき分かりやすいものにしなければならない。
図2−火炎の高さ調整機構の操作力を測定するための試験方法の例
4.4 スピッティング及びフレアリング
多目的ライターは,8.3によって試験したとき,スピッティング及びフレアリングを起こしてはならない。
4.5 火炎の消火
4.5.1 調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター
調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,最高の火炎の高さで10秒間燃焼させた後にボタン
又はレバーを解除するなどの操作で消火する場合,8.4によって試験したとき,消火のための操作が終了し
てから3秒以内に露出した火炎が完全に消えなければならない。シールドをもつポストミキシングバーナ
ー多目的ライターの場合は,更に3秒間以内の継続燃焼(以下,アフターバーンという。)があっても,そ
の間に火炎の高さがシールドの高さを越えなければ,この3秒間までのアフターバーンは差し支えない。
4.5.2 調整式及び非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライター
火炎の高さを100 mm(又は100 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高さ)に設定した調整式ポス
トミキシングバーナー多目的ライター,又は非調整式ポストミキシングバーナー多目的ライターは,20秒
間燃焼させた後にボタン又はレバーを解除するなどの操作で消火する場合,8.4によって試験したとき,消
火のための操作が終了してから3秒以内に露出した火炎が完全に消えなければならない。シールドをもつ
ポストミキシングバーナー多目的ライターの場合は,更に3秒間のアフターバーンがあっても,その間に
火炎の高さがシールドの高さを越えなければ,この3秒間までのアフターバーンは差し支えない。
4.5.3 調整式及び非調整式プリミキシングバーナー多目的ライター
火炎の高さを75 mm(又は75 mmよりも低い場合は,調整できる最高の高さ)に設定した調整式プリミ
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キシングバーナー多目的ライター,又は非調整式プリミキシングバーナー多目的ライターは,20秒間燃焼
させた後にボタン又はレバーを解除するなどの操作で消火する場合,8.4によって試験したとき,6秒以内
に火炎が完全に消えなければならない。
注記 この規格の6秒間という全体のアフターバーンは,技術的進歩に合わせて,段階的に少なくす
るようこの規格を定期的に見直されるであろう。
4.5.4 デュアルフレーム式多目的ライター
デュアルフレーム式多目的ライターは,それぞれの種類の火炎の消火時間において,この細分箇条で規
定した条件を満たさなければならない。
4.5.5 マルチフレーム式多目的ライター
マルチフレーム式多目的ライターは,それぞれの火炎の消火時間において,この細分箇条で規定した条
件を満たさなければならない。
4.6 燃料充量
燃料を充して出荷する多目的ライターは,8.12によって試験したとき,燃料の容量が燃料タンクの容
量の85 %を超えてはならない。
4.7 燃料の質量
燃料を充した状態で出荷される多目的ライターは,液化燃料の質量が10 gを超えてはならない。
5 構造
5.1 一般
多目的ライターは,5.25.9の規定に適合しなければならない。
5.2 耐落下性
5.2.1 多目的ライターは,8.5によって試験したとき,次による。
a) 燃料タンクの破裂・破砕があってはならない。
b) 自然点火が継続してはならない(3.15参照)。
c) 多目的ライターについては,ガス漏れが1分間で15 mgを超えてはならない。
5.2.2 5.2.1の規定に適合しかつ点火することができる多目的ライターは,4.14.5に適合しなければなら
ない。
5.2.3 点火できない多目的ライターは不合格としない。
5.3 耐熱性
5.3.1 多目的ライターは,8.6によって試験したとき,65 ℃の温度に4時間耐えなければならない。
5.3.2 5.3.1の規定に適合し,かつ,点火することができる多目的ライターは,23 ℃±2 ℃に安定させた
後,4.14.5に適合しなければならない。点火できない多目的ライターは不合格としない。
5.4 耐火炎性
5.4.1 火炎の高さを最高に設定した調整式多目的ライター及び非調整式多目的ライターは,次によって,
10秒間の燃焼に耐えなければならない。
a) 火炎を上方に垂直に向けた場合
b) 火炎を水平から下方に45°±5°の角度で下げた場合
5.4.2 火炎を上方に垂直に向けて,多目的ライターを試験したとき,危険な状態を引き起こすような,構
成部品の燃焼又は変形があってはならない。
5.4.3 5.4.2の規定に適合し,かつ,点火することができる多目的ライターは,23 ℃±2 ℃で5分間安定
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JIS S 4802:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/DIS 22702:2016(IDT)
JIS S 4802:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.180 : 種々の家庭用及び商業用設備
JIS S 4802:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)