JIS S 4802:2018 多目的ライター―安全仕様 | ページ 3

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S 4802 : 2018 (ISO/DIS 22702 : 2016)
させた後,図3に示すように,火炎を水平から下方に45°±5°の角度で下げて,同じ方法で試験しなけ
ればならない。危険な状態を引き起こすような,構成部品の燃焼又は変形があってはならない。
図3−耐火炎性試験の試料の位置
5.4.4 この規定に適合しかつ点火できる多目的ライターは,4.14.5に適合しなければならない。

5.5 耐連続燃焼性

  多目的ライターは,8.7によって試験したとき,危険な状態を引き起こすことなく,2分間の連続燃焼に
耐えなければならない。

5.6 耐繰返し燃焼性

  多目的ライターは,8.8によって試験したとき,20秒間10回の繰返し燃焼に耐えなければならない。

5.7 外観

  多目的ライターは,通常の使用において切り傷,又はすり傷の原因となるような鋭いエッジがあっては
ならない。人が触れる多目的ライターに鋭いエッジを発見した場合は,UL 1439によって試験をしなけれ
ならない。
注記 ULとは,Underwriters Laboratories(米国保険業者安全試験所)のことである。

5.8 燃料適性

  多目的ライターの構成部品で,多目的ライターとともに提供されるか又は製造業者が推奨する燃料に触
れるものは,8.9に規定した試験を行ったとき,燃料にさらした後でも,この規格に適合しないか,又は1
分間で15 mgを超えるガス漏れが生じるような劣化があってはならない。

5.9 耐内圧性

  多目的ライターの燃料タンクは,8.10によって試験したとき,試験中に圧力の急激な低下があってはな
らない。

6 多目的ライターの燃料注入

6.1   注入式多目的ライターは,箇条7に従って特定の取扱説明書及び警告を含めなければならない。
6.2 注入式多目的ライターの注入バルブは,8.11によって試験したとき,1分間で15 mgを超える漏れが
ない安全なものでなければならない。

――――― [JIS S 4802 pdf 11] ―――――

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7 取扱説明書及び警告

7.1 安全情報

7.1.1  一般
多目的ライターには,正しい使用方法をユーザーに伝えるために,適切な安全情報を示す文字若しくは
セーフティシンボル,又はそれらの組合せで表記することなどによって付けなければならない。
7.1.2 表示場所
安全情報は,多目的ライターの本体,多目的ライターと一緒に包装する別個の取扱説明書,小冊子又は
販売の際の製品の包装上のいずれかに記載しなければならない。この情報は,多目的ライターの種類に最
も適している警告を強調するものでなければならない。この安全情報は,その他の情報から明確に区別で
きる対照的背景色,活字の大きさ及び字体で,目立つ箇所に表示しなければならない。
注記 製品の包装とは,販売店の袋又は包装紙を含まない。
7.1.3 記載内容
7.1.3.1 多目的ライターには,安全情報に隣接させて“警告”という明確な記載をする。
7.1.3.2 多目的ライターには,次の表記を記載しなければならない。
a) “子供から遠ざける”又は“子供の手の届くところに置かない”(ここで用いる表記は,明確でかつ
説得力があり,識別できるものとし,“子供から遠ざける”セーフティシンボルを多目的ライター本体
に表示することが望ましい。)
b) “顔及び衣類から離して多目的ライターを点火する”
c) “たばこ,葉巻又はパイプの火をつけるために使用しない”
7.1.3.3 安全情報には,多目的ライターの種類に応じて,次の事項を記載する。
a) “使用後,火炎が消えていることを確認する”
b) “50 ℃超の高温又は長時間の日光には,絶対にさらさない”
c) “孔を開けたり,又は火中に投入することは絶対にしない”
d) “目に見える火炎の上方は異常な高熱を発している。火傷,怪我又は火災を防止するため,特に注意
を払う”(この記載は,全てのプリミキシングバーナー多目的ライターに付けなければならない。)
e) “この製品を使用するときは,グリル又は他の器具の製造業者から提供された全ての取扱説明書及び
警告文に従う”
f) “30秒以上火をつけたままにしない”
g) “注入後は,多目的ライターを使用するまで2分間待つ”(この記載は,全ての注入式多目的ライター
に付けなければならない。)
h) “可燃性高圧ガスが入っている”
i) “充したとき,可燃性高圧ガスが入っている”
7.1.4 セーフティシンボル
7.1.4.1 一般
セーフティシンボルを使用する場合は,7.1.4.27.1.4.5による。
7.1.4.2 “警告”のシンボル
− 背景 : 白地
− 三角形の線 : 黒又は赤
− グラフィカルシンボル : 三角形の線(黒又は赤)と同じ色
− シンボルは,図4に示すものと同じ割合で作成する。

――――― [JIS S 4802 pdf 12] ―――――

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− 寸法は,10 mm以上とする。
又は
図4−“警告”のシンボル
7.1.4.3 “子供から遠ざける”のシンボル
− 背景 : 白地
− 円形の線及び斜めの線 : 赤
− グラフィカルシンボル : 黒
− シンボルは,図5に示すものと同じ割合で作成する。
− 寸法は,10 mm以上とする。
図5−“子供から遠ざける”のシンボル
7.1.4.4 “注意及び火災の危険”のシンボル
− 背景 : 白地
− 三角形の線 : 黒又は赤
− グラフィカルシンボル : 三角形の線(黒又は赤)と同じ色
− シンボルは,図6に示すものと同じ割合で作成する。
− 寸法は,10 mm以上とする。

――――― [JIS S 4802 pdf 13] ―――――

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又は
図6−“注意及び火災の危険”のシンボル
7.1.4.5 “50 ℃超の高温又は長時間日光に絶対にさらさない”のシンボル
− 背景 : 白地
− 円形の線及び斜めの線 : 赤
− グラフィカルシンボル : 黒
− シンボルは,図7に示すものと同じ割合で作成する。
− 寸法は,10 mm以上とする。
図7−“50 ℃超の高温又は長時間日光に絶対にさらさない”のシンボル

7.2 燃料注入に関する取扱説明書

  注入式多目的ライターには,注入操作を行うための正しい手順について特定の取扱説明書及び警告を付
けなければならない。この取扱説明には,製造業者によって推奨された燃料及び再注入用ボンベと多目的
ライターの燃料タンクとの間で正しくかん合できるような適切な情報を含まなければならない。

8 試験方法

8.1 試料及び試験手順

8.1.1  試料
この試験に用いる試料は,特に規定がない限り未使用の完成品で,正常に燃料を充した多目的ライタ
ーとし,最初から構造上損傷がないものとする。
8.1.2 試験手順
試験手順は,附属書Aに規定する選択1又は選択2による。

――――― [JIS S 4802 pdf 14] ―――――

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8.2 火炎の高さの測定

8.2.1  一般
この試験の目的は,多目的ライターの火炎の高さの測定方法について規定することである。
8.2.2 装置
5 mm間隔で水平に目盛を付けた垂直に立つ不燃性の板。その板から少なくとも25 mm離れた所に多目
的ライターを置き,基盤に支柱を取り付ける。この板は,垂直に立つものとする。試験は,適切な不燃性
材料で作られた,風の影響を受けない囲いの中で実施する。
8.2.3 試料
試料は,製造業者の仕様に従って燃料を入れた多目的ライターとする。
8.2.4 手順
8.2.4.1 毎回火炎の高さを測定する前に,23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,全ての多目的ライター
を安定させる。
8.2.4.2 試料を,火炎が上向きに垂直になるように支柱を置く。
8.2.4.3 試料に点火して約1秒間置き,次に5秒間の燃焼の間に,多目的ライターの後ろにある板の5 mm
間隔の目盛に最も近いところの火炎の高さを求める。
注記 プリミキシングバーナー多目的ライターの場合,薄暗い条件下で試験を行うことが望ましい。

8.3 スピッティング及びフレアリング試験

8.3.1  一般
これらの試験の目的は,多目的ライターにスピッティング及びフレアリングがないことを確認すること
である。
8.3.2 試料
試料は,製造業者の仕様に従って燃料を入れた多目的ライターとする。
8.3.3 手順
8.3.3.1 試料を23 ℃±2 ℃で少なくとも10時間置き,全ての多目的ライターを安定させる。
8.3.3.2 調整式多目的ライターの場合は,その最高の高さに火炎を調整する。
8.3.3.3 多目的ライターを点火し,12秒間の連続燃焼中に,次の三段階におけるスピッティングを観察す
る。
a) 火炎を水平にして4秒間
b) 火炎を水平から下方に45°±5°の角度に向けて4秒間
c) 火炎を上方に垂直に向けて4秒間
8.3.3.4 その後,多目的ライターを点火させて火炎を上方に垂直に向け,火炎の高さを観察して,多目的
ライターを水平から下方45°±5°の角度の逆位置まで回転させる。合計で10秒の経過時間中,火炎の高
さの変動が50 mmを超える場合,又は4.2に規定する最高値を超える火炎の高さがあった場合は不合格と
する。多目的ライターが不合格でない場合には,8.3.3.5の試験の前に23 ℃±2 ℃で最低5分間安定させ
る。
8.3.3.5 図8に従って,火炎の高さ(L1+L2)を測定する。
異なる多目的ライターを用いて8.3.3.38.3.3.5の試験を実施する場合,これらの多目的ライターは
8.3.3.1によって安定させる。
8.3.3.6 多目的ライターを10秒間逆さまにする。火炎が垂直上方向に出るように多目的ライターを元の
方向に戻し点火する。10秒間の燃焼中に火炎の高さを観察し,火炎の高さの変動が50 mmを超える場合,

――――― [JIS S 4802 pdf 15] ―――――

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JIS S 4802:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/DIS 22702:2016(IDT)

JIS S 4802:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS S 4802:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK2240:2013
液化石油ガス(LPガス)