JIS T 0313:2022 金属製骨接合用品の圧縮曲げ試験方法

JIS T 0313:2022 規格概要

この規格 T0313は、圧縮曲げモーメントが作用する部位に使用される金属製骨接合用品の圧縮曲げ強度,圧縮曲げ剛性及び耐久性の試験方法について規定。

JIST0313 規格全文情報

規格番号
JIS T0313 
規格名称
金属製骨接合用品の圧縮曲げ試験方法
規格名称英語訳
Testing methods for compression bending properties of metallic osteosynthesis devices
制定年月日
2009年4月25日
最新改正日
2022年2月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

11.040.40
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2009-04-25 制定日, 2014-10-25 確認日, 2019-10-25 確認日, 2022-02-25 改正
ページ
JIS T 0313:2022 PDF [9]
                                                                                   T 0313 : 2022

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 試験装置・・・・[3]
  •  4.1 試験機・・・・[3]
  •  4.2 試験ジグ・・・・[4]
  •  5 圧縮曲げ強度及び圧縮曲げ剛性の試験方法・・・・[4]
  •  5.1 一般・・・・[4]
  •  5.2 圧縮曲げ強度及び圧縮曲げ剛性の試験手順・・・・[4]
  •  5.3 圧縮曲げ強度及び圧縮曲げ剛性の計算・・・・[5]
  •  6 耐久性試験・・・・[6]
  •  6.1 一般・・・・[6]
  •  6.2 耐久性試験の手順・・・・[6]
  •  6.3 耐久性試験結果の表し方・・・・[6]
  •  7 試験結果の報告・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 0313 pdf 1] ―――――

           T 0313 : 2022

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,国立研究開発
法人産業技術総合研究所(AIST)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日
本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業
大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS T 0313:2009は改正され,この規格に置き換え
られた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 0313 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
T 0313 : 2022

金属製骨接合用品の圧縮曲げ試験方法

Testing methods for compression bending properties of metallic osteosynthesis devices

1 適用範囲

  この規格は,圧縮曲げモーメントが作用する部位に使用される金属製骨接合用品の圧縮曲げ強度,圧縮
曲げ剛性及び耐久性の試験方法について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS T 0311 金属製骨ねじの機械的試験方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
金属製骨接合用品(metallic osteosynthesis devices)
骨折の固定などに用いる金属製インプラントで,骨癒合が得られるまでの期間使用されるもの
注釈1 体内に埋め込む内固定材として,骨幹端プレート,コンプレッションヒップスクリュー,ショ
ートフェモラルネイル,髄内てい(釘)などがある。
3.2
骨幹端プレート(metaphyseal plate)
長管状骨骨幹端部の骨折治療に使用される板状(T字形,L字形など)の金属製インプラント
注釈1 骨端プレートともいう。
3.3
有角プレート(angle plate)
長管状骨骨幹端部の骨折の固定又は矯正骨切りの固定に使用される金属製インプラント
注釈1 骨皮質表面に設置される板状部と,それに対して角度をもって骨内に刺入される部分とから構
成される。

――――― [JIS T 0313 pdf 3] ―――――

           2
T 0313 : 2022
3.4
コンプレッションヒップスクリュー,CHS[compression hip screw (CHS)]
大たい(腿)骨転子部骨折などの治療に用いられる金属製インプラント
注釈1 大たい(腿)骨頭内に挿入されるラグスクリューと,骨皮質表面に設置される板状部(サイド
プレート)とを組み合わせて使用する。板状部の近位端には筒状構造があり,ここに挿入され
たラグスクリューが滑動する機能をもつ。板状部には,骨を固定するためのねじを挿入する穴
が複数ある。
3.5
ショートフェモラルネイル(short femoral nail)
大たい(腿)骨転子部骨折などの治療に用いられる金属製インプラント
注釈1 大転子部から大たい(腿)骨骨髄内に挿入されるロッドと,ロッドの近位部にある斜めの穴を
通過して大たい(腿)骨頭内に挿入するラグスクリューとを組み合わせて使用する。骨頭内に
挿入されたラグスクリューは,滑動する機能をもつ。また,ロッドの遠位部には,横止めスク
リューが通過する穴が設置されている。
3.6
髄内てい(釘)(intramedullary nail)
長管状骨の髄くう(腔)内に挿入して,骨折部を固定するための金属製インプラント
注釈1 金属製ロッドの近位又は遠位端に複数の穴があり,ねじと組み合わせて使用するタイプもある。
3.7
模擬骨(model bone)
大たい(腿)骨,けい(脛)骨などの強度を模擬した力学試験用の骨
3.8
圧縮曲げ強度(compression bending strength)
指定したオフセット荷重点での曲げモーメントの値
注釈1 通常,単位は,ニュートンメートル(N·m)を用いる。
3.9
圧縮曲げ剛性(compression bending stiffness)
荷重−変位曲線から測定された弾性域での傾き
注釈1 通常,単位は,ニュートン毎メートル(N·m−1)を用いる。
3.10
繰返し波形(cyclic wave shape)
最大荷重と最小荷重との間を一定の振幅で周期的に変動する波形
注釈1 正弦(サイン)波が一般的である。
3.11
繰返し荷重(cyclic load)
最大荷重と最小荷重との間を一定の振幅で周期的に変動する荷重

――――― [JIS T 0313 pdf 4] ―――――

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T 0313 : 2022
3.12
荷重比(load ratio)
試料に作用する最小荷重と最大荷重との比(最小荷重/最大荷重)
3.13
繰返し周波数(cyclic frequency)
1秒間当たりの繰返し数
注釈1 通常,単位は,ヘルツ(Hz)を用いる。
3.14
繰返し数(number of cycles)
試料に一定の振幅で繰返し荷重を加えたときに積算される繰返し回数
3.15
L-N曲線(L-N curve)
縦軸に最大荷重(L)を等間隔目盛で,横軸に破断までの繰返し数(N)を対数目盛で描いた曲線
注釈1 最大荷重の代わりにモーメント(N·m)を用いる場合には,M-N曲線とする。
3.16
耐久限(durability limit)
L-N曲線が横軸に水平となる場合の最大荷重の値
注釈1 L-N曲線が横軸に水平にならない場合には,L-N曲線において指定する繰返し数での最大荷重
を耐久限とする。
3.17
レバーアーム(lever arm)
試料を固定したときの荷重点と支点(固定部)との間の水平距離
注釈1 通常,単位は,メートル(m)を用いる。

4 試験装置

4.1 試験機

  試験機は,次による。
a) 圧縮曲げ試験機は,荷重負荷部及び試料保持部(ジグ)からなる。
b) 圧縮曲げ試験では,荷重負荷部(クロスヘッド)の移動速度を制御して,試料に圧縮曲げ荷重を与え
ることができ,圧縮曲げ以外のモーメントが,試料に作用しない構造のものでなければならない。ま
た,過負荷防止機能及びクロスヘッドの移動量(変位量)の測定機能を備えるものとする。
荷重の読取誤差の範囲は,最大荷重の±1 %以下とする。変位の計測器は,0.01 mmまで読み取るこ
とができるものとする。
c) 耐久性試験では,前記に加え,正弦(サイン)波などの関数発生機能及び破断までの繰返し数(107回
程度)の計測機能を備え,繰返し荷重及び繰返し周波数を一定に保ち,連続して耐久性試験ができる
機能を備えなければならない。
d) ロードセルは,必要に応じて定期的(例えば,2年以内)に校正しなければならない。

――――― [JIS T 0313 pdf 5] ―――――

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JIS T 0313:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 0313:2022の関連規格と引用規格一覧