この規格ページの目次
JIS T 0921:2017 規格概要
この規格 T0921は、標識,設備及び機器へ点字を使用する際の基本的要求事項,点字の寸法,及び使用する材料の特性並びに実際に適用する方法について規定。
JIST0921 規格全文情報
- 規格番号
- JIS T0921
- 規格名称
- アクセシブルデザイン―標識,設備及び機器への点字の適用方法
- 規格名称英語訳
- Accessible design -- Application of braille on signage, equipment and appliances
- 制定年月日
- 2006年3月25日
- 最新改正日
- 2017年2月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 17049:2013(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 11.180.30, 13.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 高齢者・障害者等 2018
- 改訂:履歴
- 2006-03-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2017-02-20 改正
- ページ
- JIS T 0921:2017 PDF [16]
T 0921 : 2017
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 点字の仕様・・・・[3]
- 4.1 点字の点の間隔及びマスとマスとの間隔・・・・[3]
- 4.2 空白スペース・・・・[4]
- 4.3 点字の点の寸法及び形状・・・・[4]
- 4.4 点字寸法の関連性・・・・[5]
- 5 標識,設備及び機器への点字の適用・・・・[5]
- 5.1 全般・・・・[5]
- 5.2 標識の点字・・・・[5]
- 5.3 設備及び機器の操作部の点字・・・・[6]
- 6 略語表記・・・・[7]
- 附属書JA(参考)標識に表示する点字表示の例・・・・[8]
- 附属書JB(参考)略語表記の例・・・・[11]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[13]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS T 0921 pdf 1] ―――――
T 0921 : 2017
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。これによって,JIS T 0921:2006は改正されこの規格に置き換えられ,また,JIS T 0923:
2009は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS T 0921 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
T 0921 : 2017
アクセシブルデザイン−標識,設備及び機器への点字の適用方法
Accessible design- Application of braille on signage, equipment and appliances
序文
この規格は,2013年に第1版として発行されたISO 17049との整合を図るため,技術的内容を変更して
作成した日本工業規格(日本産業規格)である。標識及び設備への点字表示は,障害者が自由に活動するための情報伝達を
行うもので,社会的自立を支援する重要な役割を果たしている。また,機器の操作部に正しい点字表示を
行うことにより,正確な情報を得て安全かつ円滑に操作を行うことができる。そのため,点字自体の間違
い及び不適切な表示を防ぐための規定が求められる。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
1 適用範囲
この規格は,標識,設備及び機器へ点字を使用する際の基本的要求事項,点字の寸法,及び使用する材
料の特性並びに実際に適用する方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 17049:2013,Accessible design−Application of braille on signage,equipment and appliances
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS S 0011 高齢者・障害者配慮設計指針−消費生活用製品における凸点及び凸バー
JIS S 0052 高齢者・障害者配慮設計指針−触覚情報−触知図形の基本設計方法
JIS T 9253 紫外線硬化樹脂インキ点字−品質及び試験方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS S 0011及びJIS T 9253によるほか,次による。
3.1
操作部
――――― [JIS T 0921 pdf 3] ―――――
2
T 0921 : 2017
使用者が製品を操作するために,直接力を加える部分,及び操作の仕方,操作方向,操作手順,製品の
状態などを示す表示部分の集合体。
3.2
墨字(すみじ)
点字に対して,鉛筆,ペンなどで書いたり又は印刷した文字。
3.3
凸記号
操作の手がかりとなる,操作ボタンの識別に用いる凸点及び凸バー。
注記 凸処理をした図記号(凸図記号)とは区別して定義する。
3.4
点字表示
視覚障害者が読むための,墨字に代わる符号による表示。
3.5
標識(signage)
名称,方向,位置,使用方法,安全性,行動様式などについての情報を伝達する手段。
3.6
設備(equipment)
家庭,事務所又は公共空間で日常使用される,常置された機器及び機械。
例 厨房設備,コピー・印刷機,ATM,券売機並びにエレベータのような機器及び機械。
3.7
機器(appliance)
日常生活で使用される移動可能な機具。
例 典型的なものとしては,家庭用又は事務所用の電気製品などがある。
3.8
触知(tactile reading)
点字又は他の触覚情報に手指で触れて認知すること。
3.9
触読性(tactile readability)
点字又は他の触覚情報に手指で触れた場合の認知のしやすさ。
3.10
マス(braille cell)
縦3点及び横2点の組合せで構成される点字の単位。
3.11
空白スペース(exclusion zone)
点字の一マス又は複数のマスの周囲の空白域。
3.12
ボタン(button)
圧力を感知する部位及び面,並びに触れて感知するボタン及び面のような操作機器の部分。
3.13
ダイアル(dial)
――――― [JIS T 0921 pdf 4] ―――――
3
T 0921 : 2017
人が物理的に回転させて機能させるつまみ。
4 点字の仕様
4.1 点字の点の間隔及びマスとマスとの間隔
点字の点の間隔及びマスとマスとの間隔は,図1に示すa,b,p及びqの変数とし,それらの値は,表
1による。
なお,水平点間隔(b)とマス間隔(p)との関係を,参考として表2に示す。
表1−点字の点の間隔及びマスとマスとの間隔
単位 mm
変数 説明 中心間距離
a 垂直点間隔(点1と点2との間隔) 2.2 2.8
b 水平点間隔(点1と点4との間隔) 2.0 2.8
p マス間隔(点1と点1'との間隔) 5.1 6.8
q 行間隔(点1と点1''との間隔) 10.0 15.0
a : 垂直点間隔(点1と点2との間隔)
b : 水平点間隔(点1と点4との間隔)
p : マス間隔 (点1と点1'との間隔)
q : 行間隔 (点1と点1''との間隔)
図1−点字の点の間隔及びマスとマスとの間隔
表2−点字の水平点間隔(b)とマス間隔(p)との関係(参考)
単位 mm
水平点間隔(b) マス間隔(p)の範囲
2.0 5.1 6.0
2.1 5.2 6.1
2.2 5.4 6.2
2.3 5.6 6.3
2.4 5.8 6.3
2.5 6.0 6.3
――――― [JIS T 0921 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS T 0921:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 17049:2013(MOD)
JIS T 0921:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.30 : 盲人又は目の不自由な人のための用具
JIS T 0921:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISS0011:2013
- 高齢者・障害者配慮設計指針―消費生活用製品における凸点及び凸バー
- JISS0052:2011
- 高齢者・障害者配慮設計指針―触覚情報―触知図形の基本設計方法
- JIST9253:2004
- 紫外線硬化樹脂インキ点字―品質及び試験方法