JIS T 1301:1991 規格概要
この規格 T1301は、患者の生理学的情報を,長期間にわたって監視する患者監視装置に共通する要求事項について規定。集中患者監視装置には適用しない。個別規格の規定と相違があるときは,個別規格の規定が優先するものとする。
JIST1301 規格全文情報
- 規格番号
- JIS T1301
- 規格名称
- 患者監視装置通則
- 規格名称英語訳
- General requirements for patient monitors
- 制定年月日
- 1991年5月15日
- 最新改正日
- 2017年10月25日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 11.040.55
- 主務大臣
- 経済産業,厚生労働
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1991-05-15 制定日, 1997-12-25 確認日, 2012-10-25 確認日, 2017-10-25 確認
- ページ
- JIS T 1301:1991 PDF [7]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
T 1301-1991
患者監視装置通則
General requirements for patient monitors
1. 適用範囲 この規格は,患者の生理学的情報を,長期間にわたって監視する患者監視装置に共通する
要求事項について規定する。ただし,集中患者監視装置には適用しない。
また,個別規格の規定と相違があるときは,個別規格の規定が優先するものとする。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 7612 照度測定方法
JIS T 1001 医用電気機器の安全通則
JIS T 1002 医用電気機器の安全性試験方法通則
JIS T 1003 医用電気機器の電気的安全性試験方法
JIS T 1004 医用電気機器の機械的安全性試験方法
JIS T 1005 医用電気機器取扱説明書の様式
JIS T 1031 医用電気機器の警報通則
JIS Z 9110 照度基準
2. 用語の定義 この規格に用いる主な用語の定義は,JIS T 1001によるほか,次による。
(1) 患者監視装置 患者の生理学的情報(心電図,体温,血液ガスなど)を検出し,これによって患者の
状態を,長期間にわたって監視する装置。記録,警報などを行う機能を備えた装置も含める。
(2) 集中患者監視装置 複数の患者監視装置からの信号を集めて,複数の患者の生理学的情報を同時に,
長期間にわたって監視する装置。
(3) 計測部 装着部からの電気的信号を入力し増幅する部分。信号を処理する部分も含む。
(4) 視認可能角度 装置の表示部を斜め方向から見て,その表示内容を確認できる角度の範囲。
3. 安全 安全に関する事項は,JIS T 1001による。ただし,電撃に対する保護の形式は,クラスI機器,
クラスII機器又は内部電源機器に適合するものとする。
4. 性能
4.1 表示部
4.1.1 掃引速度 波形の掃引速度の確度は,6.4.1によって試験したとき,±10%とする。
4.1.2 表示の直線性 表示の直線性の誤差は,6.4.2によって試験したとき,±10%とする。
4.2 警報部 警報部の警報設定の確度は,6.4.3によって試験したとき,±3%とする。
4.3 記録部
4.3.1 記録速度 記録速度の確度は,6.4.4によって試験したとき,±10%とする。
――――― [JIS T 1301 pdf 1] ―――――
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T 1301-1991
4.3.2 記録感度 記録感度の確度は,6.4.5によって試験したとき,±10%とする。
4.4 信号出力部
4.4.1 アナログ出力標準感度 アナログ出力標準感度は,参考表1によることが望ましい。
参考表1
項目 アナログ出力標準感度
心電図 1V/mV
圀
呼吸曲線(インピーダンス方式) 1V/
脳波 1V/50
血圧(高圧系) 1V/100 mmHg
血圧(低圧系) 1V/20 mmHg
炭酸ガス分圧曲線 1V/20 mmHg
4.4.2 出力短絡保護 出力回路は,6.4.6によって試験したとき,30秒間短絡した後,出力電圧が正常に
出力されなければならない。
4.4.3 出カインピーダンス 出力インピーダンスは,6.4.7によって試験したとき,1k 坎 下とする。
4.5 除細動に対する保護 除細動に対する保護をもつ患者監視装置は,6.4.8によって試験した後に,正
常動作に復帰しなければならない。
5. 構成及び構造
5.1 構成 患者監視装置は,図1に示すように,装着部及び本体部で構成する。本体部は,計測部,表
示部,警報部,記録部,信号出力部及び電源部を含むものとする。ただし,警報部,記録部及び信号出力
部は必ずしも備えなくてもよい。
図1 患者監視装置の構成
5.2 構造
5.2.1 構造一般 患者監視装置は,取扱いが容易で危険がなく,機械的に丈夫で,温度,湿度,振動及び
電磁気的な影響を受けにくい構造とする。
また,記録部は,本体に収納されず外部に接続される構造としてもよい。
5.2.2 装着部 装着部は,患者の安全を保つことができる構造になっていなければならない。
――――― [JIS T 1301 pdf 2] ―――――
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T 1301-1991
また,本体との接続部は,誤接続ができない構造とするか,又は誤接続を防止するための表示若しくは
色による区別を行うものとする。
5.2.3 表示部 表示部の構造は,次のとおりとする。
(1) 視認可能角度 照度1 500lx(1),視距離1mの使用環境(2)の下で,表示表面方向に対して上下各30度,
左右各45度以上の位置から,表示内容が視認できること。ただし,液晶表示器 (LCD) については,
この規定を適用しない。
(2) 有効表示面積 波形を表示する部分は,50(高さ)×100(幅)mm以上の有効表示面積をもっている
こと。
(3) 表示の見やすさ 生体信号の計測値を表示する数値及び文字の縦の寸法は6mm以上,その他(計測
結果のリスト表示や説明文など)の数値及び文字の縦の寸法は3mm以上であること。
また,表示部全体にちらつきがないこと。
(4) 波形用目盛 ゼロ点の定められる生体信号(血圧波形,CO2波形など)については,見やすい目盛が
同時に表示できること。
注(1) IS C 7612参照。
(2) IS Z 9110の付表4-1(病院)参照。
5.2.4 警報部 警報部の構造は,JIS T 1031の規定による。
5.2.5 記録部 記録部は,道具を使用しないで容易に記録紙を装てん(填)できる構造になっていなけれ
ばならない。
6. 試験
6.1 試験条件 試験条件は,JIS T 1002の4.(試験の条件)並びにJIS T 1003の3.2(試験環境),3.3(試
験用電源)及び3.4(前処理)による。
6.2 試験項目 試験項目は,次のとおりである。
(1) 安全に関する試験
(2) 性能試験
(a) 掃引速度
(b) 表示の直線性
(c) 警報設定
(d) 記録速度
(e) 記録感度
(f) 出力短絡保護
(g) 出力インピーダンス
(h) 除細動に対する保護
6.3 安全に関する試験 安全に関する試験は,JIS T 1003及びJIS T 1004による。
6.4 性能試験
6.4.1 掃引速度 表示器の有効表示面に,単位時間の掃引幅が読み取れる信号を入力し,有効面を左・右・
中央に3分割した各分割域における単位時間の掃引幅を実測し,次の式によって掃引速度の確度Pを算出
する。
V−W
P= 100
W
――――― [JIS T 1301 pdf 3] ―――――
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T 1301-1991
ここに, P : 掃引速度の確度 (%)
V : 管面から読み取った掃引幅から求めた1秒間の掃引速度 (mm/s)
W : 試験しようとする装置の定格掃引速度 (mm/s)
6.4.2 表示の直線性 信号振幅表示範囲の60%以上の値の上下を含むほぼ等間隔の4点で,人力信号振幅
及び管面振幅を測る。表示の直線性の誤差Lは,図2に示すaとdを結ぶ基準線とのずれから,次の式に
よって算出する。
B−A
L= 100
F
ここに, L : 表示の直線性の誤差 (%)
F : a-d間入力信号振幅に相当する管面振幅 (mm)
A : aを基準としb,cのときの基準値 (mm)
B : aを基準としb,cの管面上の振れ (mm)
図2 直線性の測定基準における基準線
6.4.3 警報設定 警報を発生させるのに必要な疑似信号を入力し,警報設定値に警報設定範囲の最大値の
±3%を加えた値以内で警報が発生し,その値以外では発生しないかどうかを調べる。この場合,各警報部
について最低2か所の警報設定値において試験するものとする。
6.4.4 記緑速度 記録紙を搬送させ,単位時間の記録速度が読み取れる信号を記録部に入力し,記録する。
このときの記録紙に記録された波形から記録速度を読み取る。
6.4.5 記録感度 記録範囲内の2点を変化する入力信号振幅と記録振幅を測定し,次の式によって確度Q
を算出する。
B−A
Q= 100
A
ここに, Q : 確度 (%)
A : 入力信号振幅に相当する定格記録振幅 (mm)
B : 実際の記録振幅 (mm)
6.4.6 出力短絡保護 出力信号が最大振幅になる入力信号を加え,出力を30秒間短絡した後に,正常に
出力するかどうかを調べる。
6.4.7 出力インピーダンス 出力信号が最大振幅になる入力信号を加え,出力の電圧Eaを測定する。次
に,出力に10k 地 続し,その両端の電圧Ebを測定し,次の式を満足するかどうかを調べる。測定器は,
入力インピーダンスが1M 坎 上のものを使用するものとする。
10E
E≧
b11 a
――――― [JIS T 1301 pdf 4] ―――――
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T 1301-1991
6.4.8 除細動に対する保護 除細動に対する保護の試験は,図3の試験回路によって行う。この場合,図
3のスイッチSをa側に倒し,直流高電圧電源によってコンデンサCに充電する。次いで,スイッチSを
約200 ms間b側に倒し,装着部に高電圧を加える。その後,装着部を試験回路から取り外し,正常な使用
状態に等しい信号を装着部から入力し,装置が正常に動作するかどうかを調べる。ただし,装着部が単一
の機器は,図3の装着部2はないものとする。
また,すべての装着部を装着部1として,同様の試験を行う。
なお,正常動作の判定は個別規格の規定による。
図3 試験回路(例)
備考1. インダクタンスLは500 インダクタンスLの巻線抵抗Rは10 坎 下,
キャパシタンスCは32
2. 装着部1は,複数ある同一機能の装着部のうちの一つの装着部を示し,
装着部2は,装着部1以外の同一機能のすべての装着部を示す。
3. PEは,保護接地端子を示す。
7. 表示 表示は,JIS T 1001の12.(表示・識別・取扱説明書)によるほか,次の事項を記載する。
7.1 一般表示 本体の見やすいところに,次の事項を表示する。
(1) 電池式の場合には,電池の種類,連続使用時間。再充電可能な場合には,必要充電時間,過充電防止
機構の有無。
(2) 除細動器との併用の可否。
7.2 取扱いに関する表示 取扱い上の注意を喚起するため,本体の見やすいところに,次のような注意
事項又は識別記号を表示する。
(1) 除細動器との併用の可否
(2) 揮発性可燃物質との併用の可否
(3) 防滴,防まつ(沫)又は防浸構造の有無。有る場合には,そのどれであるかを表示する。
(4) 電池収納時の方法(極性)
(5) 発熱素子(例えば,熱ペンなど)
――――― [JIS T 1301 pdf 5] ―――――
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JIS T 1301:1991の国際規格 ICS 分類一覧
JIS T 1301:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC7612:1985
- 照度測定方法
- JIST1001:1992
- 医用電気機器の安全通則
- JIST1002:1992
- 医用電気機器の安全性試験方法通則
- JIST1003:1983
- 医用電気機器の電気的安全性試験方法
- JIST1004:1983
- 医用電気機器の機械的安全性試験方法
- JIST1005:1983
- 医用電気機器取扱説明書の様式
- JIST1031:1991
- 医用電気機器の警報通則
- JISZ9110:2010
- 照明基準総則