JIS T 6604:2005 歯科用焼石こう(膏) | ページ 2

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d) 図1のビカー針装置を用いて,予想される硬化時間の1分又は2分前(通常,表面の光沢がなくなる,
すなわち,過剰の水分がなくなる。)から針を,練和物の表面から自重で静かに落下させる。
e) 硬化時間測定用リング型の壁及び他の針入マークから,少なくとも5 mm離れている新しい部分に,
次の針を試料表面から自重で静かに落下させることができるように,ガラス板ごと型を移動する。
f) 針をきれいにふいてから針の先端を練和物の表面に接触させて,止めねじ(図1のE)でロッドを固
定する。
g) スケールを読み,15±1秒間隔で止めねじをゆるめ,ロッドを解放する。スケールの新しい位置を書
きとめて針入深さを計算する。
h) 練和時間から針入深さが2 mm以下となるまでの時間を,硬化時間とする。
5.5.3 評価 5.5.2による2回の試験が,硬化時間の規定 (4.3) の値に合う場合には,この硬化時間の規
定に適合する。2回の試験がいずれも規格値に合わない場合には,この硬化時間の規定に適合しない。1
回の試験が規格値に合い,1回の試験が規格値に合わない場合には,更に3回の試験を繰り返す。3回の繰
り返し試験がすべて規格値に合う場合には,この硬化時間の規定に適合する。3回の試験のうちいずれか
が規格値に合わない場合には,この硬化時間の規定に適合しない。

5.6 線硬化膨張試験

 線硬化膨張試験は,5.6.1又は5.6.2のいずれの方法でもよい。
5.6.1 線硬化膨張 (1) 試験 線硬化膨張 (1) 試験は,次による。
a) 器具 器具は,次による。
1) 線硬化膨張測定装置 次の事項に適合する線硬化膨張測定装置 (1)(図2参照)。
単位 mm
図 2 線硬化膨張測定装置(1)
1.1) ダイヤルゲージ (E) は,0.8 N以下の測定力及び0.01 mmの精度で測定可能なJIS B 7503 に規定
されるもの。
1.2) 槽 (A) は,測定長さが100±0.1 mmで,内側の一辺の長さが30±0.1 mm,底の角度が90°の二

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等辺三角形であり,槽 (A) の内側に一辺の長さが25±1 mmの三角形を形成するように,水平線
を刻む。槽の一端を固定エンドピース (F) でふさぎ,他端を200±10 gの質量の可動エンドピー
ス (C) でふさぐ。この可動エンドピースは,可動エンドピース固定ねじ (G) によって固定する。
2) TFEシート 厚さ0.10.2 mmのポリテトラフルオロエチレンシート。
3) 離型剤 ワセリン,シリコーンスプレー,シリコーングリスなどの非吸水性の離型剤。
b) 試験方法 試験方法は,次による。
1) 槽にPTFEシート (B) を敷く。
2) 固定エンドピースと可動エンドピースとの内型面に離型剤を塗る。
3) 粉末100 gを5.3によって練和し,練和物を槽内に刻まれた線と同じ高さになるまで,注ぎ込み,上
面をPTFEシートで覆う。
4) 5.5で測定した硬化時間の60±1秒前に可動エンドピース固定ねじ (G) を解放し,最初の測定を行
う。
5) 練和開始から120±1分後にダイヤルゲージの目盛を0.01 mmのけたまで読み取り,元の長さの百
分率として0.01 %のけたまで求め,線硬化膨張の値とする。
c) 評価 5.6.1b) による2回の試験が,線硬化膨張の規定(表1)の値に合う場合には,この線硬化膨張
の規定に適合する。2回の試験がいずれも規格値に合わない場合には,この線硬化膨張の規定に適合
しない。1回の試験が規定値に合い,1回の試験が規格値に合わない場合には,更に3回の試験を繰り
返す。3回の繰返し試験がすべて規格値に合う場合には,この線硬化膨張の規定に適合する。3回の試
験のうちいずれかが規格値に合わない場合には,この線硬化膨張の規定に適合しない。
5.6.2 線硬化膨張 (2) 試験 線硬化膨張 (2) 試験は,次による。
a) 器具 器具は,次による。
1) 硬化膨張測定用金属型 次の事項に適合する耐食性の線硬化膨張測定装置 (2)(図3参照)。
単位 mm
a (≧100)
b (≧a/10)
c (≧a/10)
図 3 線硬化膨張測定装置 (2)
A 移動枠
B 両側枠

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C ダイヤルゲージ
D 底板
E PTFEシート
図 3 線硬化膨張測定装置 (2)(続き)
1.1) ダイヤルゲージ (C) は,0.1 N以下の測定力で測定可能なJIS B 7503 に規定されるもの。
1.2) 測定用金属型は,図3に示すような長さ (a) 100 mm以上,幅 (b) と高さ (c) とが,長さの1/10
以上の寸法をもつ角柱で,移動枠 (A) 及び両側枠 (B) のはめ込み部は,線硬化膨張に対して抵抗
を生じない程度に接触する構造とする。
1.3) ダイヤルゲージ (C) は,取付金具によって,底板 (D) に固定しているものとする。
2) TFEシート 厚さ0.10.2 mmのポリテトラフルオロエチレンシート。
b) 試験方法 試験方法は,次による。
1) 両側枠と底面部とにPTFEシート (E) を薄い両面テープなどで張り付け,内張りする。
2) 粉末200 gを5.3によって練和し,練和物を槽内に刻まれた線と同じ高さになるまで,注ぎ込み,表
面を平らにする。
3) 5.5で測定した硬化時間の60±11秒前にJIS B 7503に規定されたダイヤルゲージの目盛をゼロ点に
調整し水平に静置する。
4) 練和開始から,120±1分後にダイヤルゲージの目盛を0.01 mmのけたまで読み取り,元の長さの百
分率として0.01 %のけたまで求め,線硬化膨張の値とする。
c) 評価 5.6.2b) による2回の試験が,線硬化膨張の規定(表1)の値に合う場合には,この線硬化膨張
の規定に適合する。2回の試験がいずれも規格値に合わない場合には,この線硬化膨張の規定に適合
しない。1回の試験が規定値に合い,1回の試験が規格値に合わない場合には,更に3回の試験を繰り
返す。3回の繰返し試験がすべて規格値に合う場合には,この線硬化膨張の規定に適合する。3回の試
験のうちいずれかが規格値に合わない場合には,この線硬化膨張の規定に適合しない。

5.7 破断性試験

5.7.1  器具 器具は,次による。
a) 破断性試験用型 内側の寸法が約25×12×3 mmの枠型で,耐食性及び非吸水性の材質からなり,汚
れのない乾燥した割り型(図4参照)。
単位 mm
図 4 破断性試験用型
b) ガラス板 100×100 mmで,汚れのない乾燥した平滑なガラス板。
c) 離型剤 ワセリン,シリコーンスプレー,シリコーングリスなどの非吸水性の離型剤。
5.7.2 試験方法 試験方法は,次による。
a) 離型剤を塗った破断性試験用型を離型剤を塗ったガラス板の中央に置く。

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b) 粉末100±0.1 gを5.3 によって練和し,破断性試験用型の縁から型の上端まで注ぎ込む。
c) 5.5によって測定した硬化時間の2分後に破断性試験用型から試料を取り出し,直ちに手で曲げて,ほ
ぼ12×12×3 mmの2片に破断させる。
d) 破断面を目視で観察するとともに,破断した2片を再構成し目視で観察する。
5.7.3 評価 5.7.2による2回の試験が,破断性の規定 (4.5) の値に合う場合には,この破断性の規定に
適合する。2回の試験がいずれも規格値に合わない場合には,この破断性の規定に適合しない。1回の試験
が規定値に合い,1回の試験が規格値に合わない場合には,更に3回の試験を繰り返す。3回の繰返し試験
がすべて規格値に合う場合には,この破断性の規定に適合する。3回の試験のうちいずれかが規格値に合
わない場合には,この破断性の規定に適合しない。

5.8 圧縮強さ試験

5.8.1  器具 器具は,次による。
a) 圧縮強さ用型 高さ40±0.4 mm,内径20±0.2 mmの円筒形で,耐食性及び非吸水性の材質からなり,
汚れのない乾燥した5個の圧縮強さ用型。
b) ガラス板 圧縮強さ用型の上端と下端を覆える大きさの,汚れのない乾燥したガラス板10枚。
c) 圧縮強さ試験機 荷重速度が5±2 kN/minで測定できる圧縮強さ試験機。
備考 クロスヘッド速度が一定の試験機を用いる場合には,この速度は,荷重を最初に加えてから試
料が破断するまでの平均速度が5±2 kN/minであるように調節する。適切なクロスヘッド速度
を求めるために,予備試料による試験を行う。
d) 離型剤 ワセリン,シリコンスプレー,シリコーングリスなどの非吸水性の離型剤。
5.8.2 試験方法 試験方法は,次による。
a) 離型剤を塗った圧縮強さ用型を離型剤を塗ったガラス板の中央に置き,5組準備する。
b) 粉末200±0.1 gを5.3 によって練和し,ガラス板上に保持された圧縮強さ用型を傾けて,縁より少し
盛り上がるまで練和物を入れる。このとき,気泡の混入を最小にするため,流し込んでいる間(最長
30秒間),型を穏やかに振動させる。
c) 練和物の表面から光沢が消える前に,離型剤を塗ったガラス板を型の上面に圧接する。
d) 練和を開始して45±1分後に,型から試料を取り出し,温度23±2 ℃及び相対湿度 (50±10) %の環境
に保存する。
e) 練和開始から60±5分後に,圧縮強さ試験機を用いて,5個の試料を破壊試験し,加えられた最大の
力 (F) を記録する。
5.8.3 評価 次の式によって圧縮強さを求める。
S F/314
ここに, S : 圧縮強さ (MPa)
F : 最大の力 (N)
試料5個のうち4個が,圧縮強さの規定(表1)の値に合う場合には,この圧縮強さの規定に適合する。
3個が規格値に合う場合には,もう1回5個の試料で試験を行う。この2回目の試験のうち5個の試料が
すべて規格値に合う場合には,この圧縮強さの規定に適合する。その他の場合には,この圧縮強さの規定
に適合しない。

5.9 細線再現性試験

5.9.1  器具 器具は,次による。
a) 細線再現性試験用器具 図5に示す細線再現性試験用器具。

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単位 mm,許容差±0.1 mm
(特に指定があるものを除く。)
細線面の面粗さ (Ra) : 0.1 下
他の面 (Ra) : 0.4 下
図 5 細線再現性試験用器具
b) 歯科用シリコーンゴム印象材 歯科用シリコーンゴム印象材(複模型用を含む。)及びその使用説明書。
c) 金属又はガラス 細線再現性試験用器具の試験部位を覆うのに十分なだけの大きさの汚れのない乾燥
した金属又はガラスの平板。
d) 1 500 gのおもりを載せる器具 1 500 gのおもりを載せるのに適した器具。

――――― [JIS T 6604 pdf 10] ―――――

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JIS T 6604:2005の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6873:1998(MOD)

JIS T 6604:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 6604:2005の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7503:2017
ダイヤルゲージ