JIS T 6609-2:2014 歯科用ウォーターベースセメント―第2部:レジン添加型セメント | ページ 3

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試料
試験片 ガラス板
ガラス板
図B.1−荷重装置の例

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附属書C
(規定)
曲げ強さ試験方法
C.1 機器
C.1.1 試験片作製用の型
製造販売業者が指定する方法によって試験片を作製できる型を用いる。型の詳細な形状は規定しないが,
型の例を,C.1.1.1及びC.1.1.2に示す。
C.1.1.1 型A ステンレス鋼,PMMA(ポリメタクリル酸メチル)又はセメントと非反応性の材料製で,
(25±2) m×(2.0±0.1) m×(2.0±0.1) mの試験片を作製できるもの(図C.1参照)。試験片を離型する
ために,分離剤を用いる場合には,分離剤がセメントの硬化に影響しないものを用いる。
注記 分離剤の例としては,パラフィンワックスの3 %ヘキサン溶液がある。
単位 mm
2±0.1
25±2
2±0.1
図C.1−曲げ強さ試験片用の型A
C.1.1.2 型B 図C.2に示すような,型Bのブロックは,セメントに固着することを防ぐために,PMMA
板で作製する。型は,定期的に検査して,損傷又は磨滅している場合には,取り換える。試験片を離型す
るために,分離剤を用いる場合には,セメントの硬化に影響しないものを用いる。
注記1 分離剤の例としては,パラフィンワックスの3 %ヘキサン溶液がある。
図C.2のレベリングプレスは,剛性材料(例えば,図C.2では,アルミニウム)で作製する。
注記2 レベリングプレスは,型とともに使用してセメントを圧縮し,試験片の上面と下面を平行に
するために用いる。

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単位 mm
≧ 25
2 a)
8a)
8a)
5
2a)
.
1
0
1
12.5 11
35
50 40
ブロック レべリングプレス 第一角法による。
注a) ブロックの高さ並びに溝の深さ及び幅以外は,精密でなくてもよい。
図C.2−曲げ強さ試験片用の型B
C.1.2 曲げ強さ試験装置 曲げ強さ試験装置は,次による。
a) クロスヘッド速度0.75±0.25 mm/min,又は荷重速度50±16 N/minを一定して与えることができ,適
切に校正されている試験機。
b) 2本の棒(直径2±0.1 mm)を中心間距離が20±0.1 mmとなるように平行に取り付けて形成した支点
と,この支点間の中央に,別の1本の棒(直径2±0.1 mm)を支点と平行に配置して形成した荷重点
との組合せによって,試験片の長軸方向に垂直に3点曲げ荷重を加えることができる器具。
C.1.3 スライドグラス及びガラス板 型の片面を覆うのに十分な寸法の透明なもの,2枚。
C.1.4 ステンレス鋼板 型の片面を覆うのに十分な寸法のもの,2枚。
C.1.5 フィルム 光の透過を阻害しない素材であって,厚さが50±30 μmのフィルム(例えば,ポリエス

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テルフィルム)。
C.1.6 水槽 温度が37±1 ℃に保てるもの。
C.1.7 マイクロメータ又は同等のもの JIS B 7502に規定するもので,読取値が0.01 mm以下のもの。
C.1.8 クランプ 水槽内で,セメントと型との一体物を保持できるもの。
C.1.9 重合用光照射器 製造販売業者が指定するもの。
C.1.10 研磨紙 JIS R 6252又はJIS R 6253に規定するP150又はP320。
C.2 試験片の作製
試験片の作製は,セメントのタイプによって,次による。
a) タイプ1 タイプ1の試験片の作製は,次による。
1) 型の表面が清浄で,必要な場合,分離剤が適用されていることを確認する。ガラス板又はステンレ
ス鋼板の1枚をフィルムで覆い,その上に型を載せる。製造販売業者が指定する方法によってセメ
ントを練和し,直ちにセメントを型の中央から外側に流れるように,やや過剰に入し,セメント
があふ(溢)れてもそのままにする。別のフィルムでセメントを入した型を覆い,この上に2枚
目のガラス板又はステンレス鋼板を載せる。上下面から加圧して,余剰のセメントを押し出す。加
圧の操作は,セメントの操作時間以内に行う。
2) セメントと型との一体物をクランプで挟み,37±1 ℃に保った水槽中に1時間入れ,硬化させる。
硬化後,クランプを外して試験片を型から取り出し,P150又はP320の研磨紙を用いて,ばりを除
去する。試験片を目視観察し,明らかな欠陥のない5個の試験片を作製する。37±1 ℃の蒸留水中
に24±1時間,浸せきする。
b) タイプ2及びタイプ3 タイプ2及びタイプ3の試験片の作製は,次による。
1) 型の表面が清浄で,必要な場合,分離剤が適用されていることを確認する。ガラス板又はステンレ
ス鋼板の1枚をフィルムで覆い,その上に型を載せる。必要な場合,製造販売業者が指定する方法
によってセメントを練和し,直ちにセメントを型の中央から外側に流れるように,やや過剰に入
し,セメントがあふ(溢)れてもそのままにする。別のフィルムでセメントを入した型を覆い,
この上にガラス板又はステンレス鋼板を載せる。上下面から加圧して,余剰のセメントを押し出す。
加圧の操作は,セメントの操作時間以内に行う。
2) ガラス板又はステンレス鋼板をスライドグラスに代えて,重合用光照射器の照射窓をセメントの中
央部上のスライドグラスに当て,製造販売業者が指定する照射時間,セメントに光照射する。照射
窓を,直前に照射した部分から照射窓直径の半分だけ隣りに移動し,製造販売業者が指定する時間,
セメントに照射する。
注記 照射面積の重なりは,直前の面積の半分を超えないことが望ましい。
3) 型の中央に対して反対方向のセメントに同様に照射する。型内のセメント全長を照射し終えるまで,
この手順を続ける(図C.3参照)。
4) セメントの反対面についても,2)及び3)と同様の照射手順を繰り返す。セメントと型との一体物を
クランプで挟み,37±1 ℃に保った水槽中に15分間浸せきする。型から試験片を取り出し,最初に
照射光に露光させた硬化面を識別する標示を試験片末端に付ける。P150又はP320の研磨紙を用い
て,ばりを除去する。試験片を目視観察し,明らかな欠陥のない5個の試験片を作製する。
37±1 ℃の蒸留水中に測定開始まで24±1時間浸せきする。

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位置番号 : 1 2 4 6 8
位置番号 : 9 7 5 3
注記 光照射は,位置番号1から始めて番号順に行う。
図C.3−曲げ強さ試験用試験片を作製するための重ね照射ゾーンの概略図
C.3 手順
手順は,次による。
a) 24±1時間経過後に,水槽から注意深く試験片を取り出し,目視検査し,表面欠陥又は気泡がある試
験片は除外する。マイクロメータを用いて,試験片中央部の寸法を0.01 mmの精度で測定する。試験
片を37±1 ℃の蒸留水中に戻す。
b) 水槽から試験片を取り出し,曲げ強さ試験装置に取り付ける。このとき,タイプ2及びタイプ3は,
最初に照射した面の反対側に荷重が加えられるように配置する。曲げ強さ試験装置の2本の棒の中央
に,3本の棒に直角にして,試験片を置く。
c) 水槽から試験片を取り出してから10秒以内に,クロスヘッド速度0.75±0.25 mm/min又は荷重速度50
±16 N/minで,試験片が破折するまで,試験片に荷重を加える。試験片に加えた最大荷重を求める。
d) 5個の試験片について,試験を行う。
C.4 曲げ強さの算出
曲げ強さは,次の式によってMPa単位で求める。
3Fl
2
2bh
ここに, σ : 曲げ強さ(MPa)
F : 試験片に加えられた最大荷重(N)
l : 支点中心間距離(mm)
b : 試験前に測定した試験片の幅(mm)
h : 試験前に測定した試験片の厚さ(mm)
C.5 評価
評価は,次による。
a) 4個以上が表1に適合したときに,合格とする。
b) 2個以下が表1に適合したときは,不合格とする。
c) 3個だけが表1に適合したときは,試験全体を繰り返し,5個全てが表1に適合したときに,合格とす
る。

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JIS T 6609-2:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9917-2:2010(MOD)

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