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T 8021 : 2020
単位 mm
1 銅線
2 銅−コンスタンタン線
図2−銅熱量計のセンサ部の例(B法)
銅熱量計は,図3に示す公称厚さ13 mm,直径89 mmの石綿を含まない不燃性断熱円板からなる取付け
用ブロックに設置する(附属書B参照)。熱特性は,次の仕様に適合するものとする。
− 密度 : 750±100 kg/m3
− 熱伝導率 : 0.180±0.018 W/(m・K)
図3に示すように,取付け用ブロックの中心に円形の穴を機械加工して,銅板との間に空洞を設ける。
単位 mm
1 不燃性断熱円板
2 空洞
図3−取付け用ブロックの例
A法を選択する場合は,図4に示すように,断熱板の裏側まで突き出る十分な長さをもつ細いステンレ
スピン(直径0.45 mm以下)を用いて銅板を固定する。取付けピンはステンレス製で,最少量のはんだを
用いて銅熱量計にはんだ付けする。B法を選択する場合は,銅熱量計は,取付け用ブロックに適切な高温
接着剤によって取り付ける。
銅板の面は,取付け用ブロックと同一面上にする。また,銅板の表面は,吸収係数α[9.1.2の式(1)参照]
が0.9超の黒色塗料で塗装する。
銅熱量計の総質量は,80±10 gとする。
――――― [JIS T 8021 pdf 6] ―――――
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T 8021 : 2020
7
5 6
3
4
2
1
1 銅板 5 取付け用ブロック
2 ステンレスピン 6 平ワッシャー
3 止めねじ 7 六角ナット
4 熱電対線
図4−銅熱量計の組立て例(A法)
5.4 試験片支持枠
一辺15005.0 mmの四角形,厚さ1.6±0.1 mmで,試験で発生する熱に耐えることができる金属片から
なり,中央に一辺50±0.5 mmの四角形の孔をあける(図5参照)。熱量計設置プレートに合うように機械
加工部品の許容差は,05.0 mmとする。
単位 mm
図5−試験片支持枠の例
――――― [JIS T 8021 pdf 7] ―――――
6
T 8021 : 2020
5.5 熱量計設置プレート
0
一辺149 5.0mmの四角形,厚さ6±0.1 mmのアルミニウム片で作られており,中央に直径90 mmの円
0
形の孔があいている(図6参照)ものとする。質量は,264±13 gとする。機械加工部品の許容差は,
5.0mm
とする。
単位 mm
図6−熱量計設置プレートの例
5.6 支持台
ガスバーナの位置に合わせて試験片支持枠及び銅熱量計を設置するために使用する。試験片支持枠の上
面は,ガスバーナの上面と平行で間隔を50±2 mmとし,支持枠の孔の中心がガスバーナの中心軸と一直
線上になるようにする(図7参照)。ガスバーナと試験片支持枠との間に開閉装置を付けることができる。
開閉装置を利用する場合には,0.5秒未満で完全に開き,ガスバーナを規定の位置に設置した直後に操作で
きるものとする。
――――― [JIS T 8021 pdf 8] ―――――
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T 8021 : 2020
単位 mm
1 取付け用ブロック 4 熱量計設置プレート
2 銅熱量計 5 試験片支持枠
3 熱電対線 6 ガスバーナ
図7−装置の組立て例
5.7 記録装置
熱電対の出力は,少なくとも0.2 ℃の温度分解能及び0.2秒の時間分解能をもつデータロガーを使用して
記録する。
5.8 テンプレート
試験片のサンプリングに使用するテンプレートの寸法は,140 mm×140 mmとする。
6 注意事項
試験は,次の事項に注意して実施する。
− 煙を除去するためにフード内又は換気設備の整った場所で行う。
− 試験実施場所は,酸素濃度の減少によって何らかの影響を受けないように十分な容量の空気が必要で
ある。
− 試験中は,必要に応じて,排気装置の運転を止めるか,又は試験装置に囲いを付けて火炎を乱さない
ようにする。
注記 試験実施場所の風速は,各試験片の試験開始前にガスバーナ直上25 mmで0.2 m/s未満とす
るとよい。
− 試験中に装置が熱くなり,試験材料の一部が溶融するか,又は滴下する場合があるため,熱い物体を
扱うときは,保護具を着用する。
− 可燃物は,ガスバーナから遠ざける。特に,銅熱量計の洗浄に使用する有機溶媒は,高温物及び裸火
から離れた位置に置く。
――――― [JIS T 8021 pdf 9] ―――――
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T 8021 : 2020
7 サンプリング
7.1 試験片寸法
試験片の寸法は,140 mm×140 mmとし,試料の端から50 mm以上を除いた欠陥のない部分から採取す
る。積層して使用する防護服材料の場合,試験片は実際に使用する層の配置にする。又は,製品規格に基
づいて防護服から試験片を採取してもよい。
試験片は,テンプレートを使用し作成する(5.8参照)。
7.2 試験片の数
3個以上の試験片を試験する。
8 試料調整条件及び試験環境
8.1 試料調整条件
試験前に,試験片は24時間以上,温度20±2 ℃,相対湿度(65±5)%の条件下で調整する。試料調整
後に直ちに試験を行わない場合は,調整後の試験片を密封した容器で保管する。試験は,試験片を試料調
整環境又は密封容器から取り出してから3分以内に試験を開始する。
8.2 試験環境
試験は,温度23±5 ℃,相対湿度15 %80 %で,風による影響を受けない環境で行う(箇条6参照)。
9 試験手順
9.1 準備及び校正
9.1.1 測定の準備
測定の準備は,次の手順による。
a) 試験片を設置する支持枠の上面がガスバーナ上面の50±2 mm上方になるように試験片支持枠を支持
台に設定する。ガスバーナの軸が試験片の中心と一直線になるようにガスバーナの位置決めが素早く
行えるように,ガイド及び停止装置を使用することが望ましい。
b) ガスバーナを装置から離した位置に置き,ガス栓を開いて点火し,炎が安定するまで3分以上待つ。
c) 熱電対を記録装置に接続する。
d) 入射熱流束の調整又は試験片の評価の前に,銅熱量計の温度は1分間安定した定常状態で周辺温度の
±2 ℃とする。
取付け用ブロックが水にぬれた場合は,完全に乾燥させてから使用する。
注記 乾燥空気,冷却空気若しくは強制通風によって,又は複数の銅熱量計を交代で使用することに
よって冷却を早めることができる。加温は手のひらを接触させるか,又はガスバーナの炎に短
時間ばく露させて行うとよい。
9.1.2 入射熱流束の調整
ガスの流速及びガスバーナの設定は組合せによって異なり,最初の設置時及び少なくとも各試験日の開
始時には,ガスの流速及びガスバーナの設定の調整が必要になる。正しい熱流束は,輪郭の明瞭な安定し
た淡青色の円すい状の炎が確実にガスバーナの格子状部分の上にあり,その上に青みを帯びて拡散した大
きな炎がある場合に得られる。
入射熱流束の調整は,次による。
a) 火炎の設定は,銅熱量計による熱流束の測定で確認する。
b) 熱量計設置プレートを試験片支持枠の上に設置する。銅板を下向きにして銅熱量計を熱量計設置プレ
――――― [JIS T 8021 pdf 10] ―――――
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JIS T 8021:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9151:2016(MOD)
JIS T 8021:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服