9
T 8023 : 2020
附属書A
(規定)
熱風循環炉の温度均一性及び時定数
A.1 温度均一性
鉄又は銅−コンスタンタン線からなる断面積が0.20 mm2(No.24AWG)で,接合点サイズが2 mm以下
の9点の校正済み熱電対を,適所に棚があり排気口を開けた空の熱風循環炉内に設置する。校正済み熱電
対がなければ,同じ巻きの導線からなる9点の熱電対を使用してもよい。ただし,試験温度の恒温槽内に
隣り合わせて置いたときにそれぞれの熱電対が同じ計測値であることが条件である。熱風循環炉の八つの
角の各々に,各壁面から約5 cm離して1点の熱電対を設置し,9点目の熱電対を炉の幾何学的中心から2.5
cm以内に設置する。各熱電対について,導線の少なくとも30 cmの長さを炉の内部に入れて熱電対からの
熱伝導が最小限になるようにする。
炉を規定の温度まで上げ,定常状態に到達させる(注記参照)。9点の熱電対の温度を少なくとも5分ご
とに少なくとも4時間記録し,記録から各点における規定温度からの最大偏差を測定する。試験中の周囲
の室温の変動は10 ℃以内,電気加熱炉の電源電圧の変動は5 %以下でなければならない。
注記 炉によっては,定常状態に達するのに24時間も要するものがある。
A.2 時定数
設計最高操作温度の10 ℃以内に炉を加熱し,少なくとも1時間安定させる。直径9.5±0.1 mm,長さ57
±1 mmの平滑な真ちゅう(鍮)円筒からなる標準試験片を準備し,これに熱電対の一端の接合部をはん
だ付けする。
標準試験片及び示差熱電対を熱風循環炉内につるす間,炉の扉を1分間開けておく。標準試験片を試験
室の幾何学的中心から25 mm以内に,フック,金属コード,クランプ又は細い針金(線径0.254±0.002 mm)
を用いて鉛直につるす。熱電対のはんだ付けをしていない一端の接合部を,試験室の空間中に試験片から
少なくとも75 mm離して置く。熱風循環炉の扉を閉じて,10秒ごとに温度差を記録又は測定する。温度
差が元の値の10分の1,又は最大値の10分の1に減少する(例えば,120 ℃から12 ℃へなる)のに要す
る時間を秒単位で求め,この値を時定数とする。
炉の扉の開閉を極めて短時間にすることが重要である。したがって,標準試験片をつるす作業は,手早
く行うようにする。
――――― [JIS T 8023 pdf 11] ―――――
10
T 8023 : 2020
T8
2
附属書JA
02
(参考)
3 : 2
JISと対応国際規格との対比表
0 20
ISO 17493:2016,Clothing and equipment for protection against heat−Test method for
JIS T 8023:2020 熱に対する防護服及び装備品−熱風循環炉を使用する対流耐
熱性試験方法 convective heat resistance using a hot air circulating oven
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
3 用語及び 3 3.3 部材構成 削除 用語を削除した。 本文で使用されていないため。
定義 次回ISOに提案する。
3.4 材料構成 削除 用語を削除した。 本文で使用されていないため。
次回ISOに提案する。
5 装置 5.4 ニット材料用の固定 5 装置 追加 図1として固定枠の一例を図示し 次回ISOに提案する。
枠 た。
5.5 試験片装着用ジグ 追加 セラミックを注記で追加した。 次回ISOに提案する。
5.6 ガラスビーズ 削除 孔があいていることを規定から削 国内の入手状況を考慮し,ビーズ
除した。 の重量が規定されていないため,
技術的差異が生じないと判断した
ため。
次回ISOに提案する。
5.7 人頭模型 追加 対応国際規格と異なるJISで規定 頭部の形状は,人種によって大き
する形状及び寸法の人頭模型を追 く異なるため,日本人の形状及び
加した。 寸法での評価を可能とするため。
次回ISOに提案する。
6 試験片 6.1 防護服の試験片調整 6 試験片 変更 調整環境条件の湿度の許容差を変 国内の試験室の運用状況等を考慮
6.2 手袋,靴,ヘルメッ し,JIS L 0105で規定している環
更した。変更による技術的差異は生
ト,目又は顔面の保護具 じない。 境条件を採用した。
などの試験片の準備及び
調整
――――― [JIS T 8023 pdf 12] ―――――
11
T 8023 : 2020
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
8 手順 8.2 防護手袋に対する手 8 手順 追加 ガラスビーズを用いずに試験を実 次回ISOに提案する。
順 施した場合,試験報告書にその旨を
記載するということを追加した。
8.3 安全靴に対する手順 変更 対応国際規格では安全靴を配置す 熱風循環炉によって空気の流れる
る方向を安全靴のつま先を熱風循 方向が異なることが考えられるた
環炉の扉の方向に向くようにする め。
と規定しているが,JISでは熱風循次回ISOに提案する。
環炉の空気の流れに対する安全靴
の方向を規定する表現に変更した。
8.4 ヘルメット,又は目 変更 対応国際規格では人頭模型を配置 熱風循環炉によって空気の流れる
及び顔面の保護具に対す する方向を人頭模型の正面を熱風 方向が異なることが考えられるた
る手順 循環炉の扉の方向に向くようにす め。
ると規定しているが,JISでは熱風次回ISOに提案する。
循環炉の空気の流れに対する人頭
模型の方向を規定する表現に変更
した。
8.4 注記 変更 次回ISOに提案する。
顎ひも,けい(頸)部保護具,調節
バンドなど全てのハードウェア又
は部品に対する試験後の機能確認
をする具体的方法に関する方法が
記されていないため,規定から注記
に変更した。
9 試験報告 d) 試験温度 9 試験報告書 削除 ばく露時間を削除した。 この規格の規定でばく露時間は5
書 分と規定しているため。
g) 削除 次回ISOに提案する。
この規格は,既定のばく露温度にお
ける材料の物理的変化及び収縮を
含む外観上の変化を評価する方法
T8
を規定したものであり,ばく露後の
02
試験片が機能することを評価する
3 : 2
ことを主としていないため,削除し
0
た。
20
2
――――― [JIS T 8023 pdf 13] ―――――
12
T 8023 : 2020
T8
2
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 17493:2016,MOD
02
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
3 : 2
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
0
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
20
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
JIS T 8023:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 17493:2016(MOD)
JIS T 8023:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8023:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL1909:2010
- 繊維製品の寸法変化測定方法
- JIST8131:2015
- 産業用ヘルメット