JIS T 8060:2015 血液及び体液の接触に対する防護服―防護服材料の血液及び体液に対する耐浸透性の求め方―人工血液を用いる試験方法 | ページ 2

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片を採取する。
c) 防護服の縫合部が基材と同じ防護性をもつとする場合は,縫合部を含む試験片を追加して試験する。
d) 試験片の大きさは,1辺の長さが70 mm以上の正方形とする。
e) 試験枚数は3枚とし,各材料,各複合材料,各部位(異なる材料からなる場合)又は他の異なる条件
の部分から各々3枚をランダムに採取し試験する。
f) 防護服材料の耐血液性に関する品質管理又は製品の全般的な製造物クレームをサポートする目的でこ
の手順を用いる場合には,この試験方法で指定するデータ母集団よりも大きなデータ母集団を用いて
適切な統計的実験を計画し,解析することが望ましい。許容できるサンプリングの例は,JIS Z 9015-1
などに示されている。
g) 2枚の織物層の間に不浸透性層が存在する防護服材料は,縁辺部での毛細管現象による見せかけの不
合格が発生する可能性がある。試験片の縁辺部をシールし,毛細管現象による影響を防止する。試験
実施前に,接着剤,パラフィルム,パラフィンワックス又は裏面粘着式の発泡体で試験片をシールす
る。試験片の縁辺部だけをシールし,中央の57 mm試験領域(57 mm角)を試験用にあけておく。試
験領域の試験片内部にシール剤が浸入し,ブロック・遮断すると試験の信頼性が損なわれるため,こ
れらを防止しなければならない。防護服材料に適したシール剤又はシール方法を選択する。

7.2 試験片の準備

  試験片を,気温21±5 ℃及び相対湿度(60±10)%に最低24時間暴露して調整する。
必要であれば,滅菌などの他の試料調整を行い,防護服の機能劣化を評価する。

8 試験

8.1 予備試験

  予備試験は,次による。
a) IS L 1096の8.4(厚さ)A法(JIS法)に従って,各試験片の厚さを0.02 mm単位まで測定する。
b) IS L 1096の8.3(単位面積当たりの質量)A法(JIS法)に従って,各試験片の単位面積当たりの質
量を10 g/m2単位で測定する。
c) 予備の試験片の内側表面に,少量の人工血液(10 を滴下する。材料に浸透する小滴が容易に見え
るようにする。
注記 滴下した小滴を見やすくするために,タルカムパウダー,斜光照明などを用いる方法も使用
できる。

8.2 試験装置の準備

  試験装置の準備は,次による。
a) セル本体を水平に置いた状態で,試験片の外側表面をセルの人工血液充側に向けて,セル本体の上
に置く。伸縮性又は弾性のある試験片は,フランジカバーと試験片との間に支持スクリーンを用いて
もよい。
b) セルの各部を次のように組み立てる。
1) セル本体と試験片との間,試験片と支持スクリーン(使用する場合)との間及び支持スクリーンと
フランジカバーとの間に図1で示すようにガスケットを置く。
2) フランジカバー及び透明カバーを載せて浸透セルを閉じる。
なお,セル本体と試験片との間に使用する液漏れ防止用のガスケットは,ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)が望ましい。

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注記 透明カバーの代用として,透明なプラスチックフィルムを使用してもよい。
c) 浸透テストセルのねじを,均等に締める。
d) 図2に示すように,浸透テストセルを試験装置内に垂直に取り付ける(排出弁が下向きになるように
する。)。この時点では,浸透テストセルに図2の8の空気ホースは接続しない。
e) 排出弁を閉じる。

8.3 試験手順

a) 表1から手順を選択する。
表1−試験手順
手順 圧力及び時間条件 使用環境
A 5分間0 kPa, この手順を採用する材料及び構成要素は,次の場合を想定している。
続いて1分間14 kPa, a) 大量の血液又は体液を取り扱う場合。
続いて4分間0 kPa b) 液体に直接接触する場合。
B 5分間0 kPa, この手順を採用する材料及び構成要素は,次の場合を想定している。
続いて5分間1.75 kPa, a) 血液又は体液を取り扱う場合。
続いて5分間3.5 kPa, b) 手順Aと異なる圧力下で使用する場合。
続いて5分間7 kPa,
続いて5分間14 kPa,
続いて5分間20 kPa
C 5分間0 kPa, どの程度の圧力で材料を浸透するかを知ることが必要な場合。
続いて15秒間1.75 kPa,
続いて15秒間3.5 kPa,
続いて15秒間7 kPa,
続いて15秒間14 kPa,
続いて15秒間20 kPa
伸縮材料又は弾性材料の試験で,支持スクリーンを使用した場合は,その旨を試験報告書に記載する。
注記1 現場の作業内容並びにその分析及び予想される暴露量に基づいて,必要とされる防護レベルを決定する
ことが望ましい。
注記2 この規格での目視による浸透が確認できなかった最高圧力を,JIS T 8061における試験圧力として用い
てもよい。
b) トップポートから約60 mLの人工血液を慎重に注入し,浸透テストセルのセル本体を満たす(シリン
ジ又は漏斗を用いると注入しやすい。)試験中に試験片から液が浸透してきたら,そこで試験を終了す
る。
c) 図2の8の空気ホースを浸透テストセルに接続する。
d) 圧力調整器を0 kPaの圧力に設定し,セル用ベントバルブを閉じる。
e) 表1の手順で指示された圧力及び時間を試験液に加え,セル用ベントバルブを開き(3.5±0.5)kPa/s
以下の単位で圧力を変化させる。規定時間及び規定レベルの圧力を維持する。
f) 各圧力における時間の最後に,人工血液の浸透又はその他のぬれの痕跡が試験片の観察表面(内側表
面)に現れるかを観察する。これらの現象が見られた場合は,液体の浸透又はぬれが観察された時間
を記録する。
g) 浸透又はぬれが見られない場合は,次の圧力・時間条件に進み,試験を続行する。
h) 試験結果が確認された時点で,セル用ベントバルブを閉じ,加圧を停止し排出弁を開く。
i) 残りの試験片を試験する。

――――― [JIS T 8060 pdf 7] ―――――

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8.4 試験終了後の試験装置の清掃

  試験が終了した後,排出弁を開いて浸透テストセル内の人工血液を排出する。適切な洗浄液を使用して
テストセルを洗浄し,残留した人工血液を取り除く。セルから試験片及びガスケットを取り外す。人工血
液に接触したと思われるテストセルの各部分を洗浄する。

9 試験報告書

  試験報告書には,次の情報を含む。
a) この規格に従って試験をしたことの記載(例えば,JIS T 8060:2015)
b) 製造業者名及び材料名(例えば,品名,品番など)
c) 試験片採取方法(ロール原反から採取,防護服完成品から採取など)の説明
d) 試験片の材料特性
1) 試験片の繊維及びコーティングの種類
2) 防護服完成品から採取した試験片については,次の項目を明示する。
2.1) 構成(例えば,複合材料など)
2.2) 縫合部のタイプ
2.3) 各試験片の製品での部位
3) 試験片を滅菌したかどうか,滅菌した場合はその方法
4) その他(例えば,前処理条件など)
e) 各試験片の厚さ及び必要な場合は,試験実施後の平均厚さ(mm)
f) 各試験片の単位面積当たりの質量及び必要な場合は,試験実施後の単位面積当たりの平均質量(g/m2)
g) 人工血液浸透の目視確認を見やすくした場合は,その技法の説明
h) 表1から選択した手順
i) 支持スクリーンを使用した場合は,その種類及び仕様
j) 各試験片について,規定圧力及び規定時間ごとの浸透又はぬれの有無
k) 各試験片に浸透又はぬれが求められた時間(報告する場合)

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1 透明カバー(任意) 7 トップポート
2 フランジカバー 8 PTFEガスケット(推奨)
3 ガスケット(支持スクリーンを使用する場合) 9 セル本体
4 支持スクリーン(使用する場合) 10 排出弁
5 ガスケット 11 セル支持台
6 試験片
図1−支持スクリーン付き浸透テストセルの例(分解部品配列図)

――――― [JIS T 8060 pdf 9] ―――――

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1 圧縮空気又は窒素ガス 9 安全カバー
2 コネクタ 10 浸透テストセル
3 空気圧力調整器 11 排出弁
4 安全弁 12 クランプ
5 圧力計 13 受け皿
6 セル用ベントバルブ 14 クランプ止め具
7 8のゴム製空気ホースを接続する めす継手 15 8のゴム製空気ホースを接続する おす継ぎ手付き
8 7に接続する おす継手及び15に接続する めす トップポート(試験液注入口を兼ねる。)
継ぎ手付きゴム製空気ホース
図2−試験装置の例(三次元側面図)

――――― [JIS T 8060 pdf 10] ―――――

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JIS T 8060:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16603:2004(MOD)

JIS T 8060:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8060:2015の関連規格と引用規格一覧