JIS T 8117:2005 化学防護長靴

JIS T 8117:2005 規格概要

この規格 T8117は、酸,アルカリ,有機薬品,その他の気体及び液体又は粒子状の有害化学物質を取り扱う作業に従事するときに着用し,化学物質の透過及び/又は浸透の防止を目的として使用する長靴について規定。

JIST8117 規格全文情報

規格番号
JIS T8117 
規格名称
化学防護長靴
規格名称英語訳
Protective boots for use against chemicals
制定年月日
1979年3月1日
最新改正日
2015年10月26日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.340.50
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
労働安全・衛生 2019
改訂:履歴
1979-03-01 制定日, 1984-06-01 確認日, 1989-10-15 確認日, 1998-06-25 改正日, 2005-09-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-26 確認
ページ
JIS T 8117:2005 PDF [6]
                                                                                   T 8117 : 2005

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本保安
用品協会(JSAA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)
である。
これによって,JIS T 8117:1998は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本
工業標準調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願
公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 8117 pdf 1] ―――――

T 8117 : 2005

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 性能・・・・[1]
  •  4.1 耐透過性・・・・[1]
  •  4.2 液体浸透圧力・・・・[2]
  •  4.3 防水性・・・・[2]
  •  4.4 変形・・・・[2]
  •  5. 品質・・・・[2]
  •  5.1 外観・・・・[2]
  •  5.2 寸法・・・・[2]
  •  6. 材料・・・・[3]
  •  6.1 本底部,胴部及び甲部・・・・[3]
  •  6.2 裏布及びその他の布・・・・[3]
  •  7. 試験方法・・・・[3]
  •  7.1 透過性試験・・・・[3]
  •  7.2 液体浸透圧力試験・・・・[3]
  •  7.3 防水性試験・・・・[3]
  •  7.4 変形試験・・・・[3]
  •  7.5 物理的性能試験・・・・[3]
  •  8. 表示・・・・[3]
  •  9. 取扱説明書・・・・[4]
  •  10. 製品技術情報・・・・[4]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 8117 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
T 8117 : 2005

化学防護長靴

Protective boots for use against chemicals

1. 適用範囲

 この規格は,酸,アルカリ,有機薬品,その他の気体及び液体又は粒子状の有害化学物質
(以下,化学物質という。)を取り扱う作業に従事するときに着用し,化学物質の透過及び/又は浸透の防
止を目的として使用する長靴(以下,化学防護長靴という。)について規定する。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS S 5005 長靴
JIS S 5037 靴のサイズ
JIS T 8115 化学防護服−分類,表示及び性能要求事項
JIS T 8030 化学防護服−防護服材料の耐透過性試験
JIS T 8031 化学防護服−防護服材料の加圧下における耐液体浸透性試験

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 化学防護長靴材料(chemical protective boots material) 化学防護長靴本体に使用される材料(以下,
材料という)。
b) 縫合部(seam) 材料間の恒久的な接合部分。
c) 結合部(assembly) 化学防護長靴と化学防護服などの間の恒久的な接合部分又はガーメント間の恒
久的な接合部分。
d) 連結部(joint) 化学防護長靴と化学防護服などの間の非恒久的な接合部分又はガーメント間の非恒
久的な接合部分。
e) 開閉部(closure) ジッパー,面ファスナーなど,着脱時に使用する化学防護服の開閉部分。
f) 接合部(connection) 結合部(assembly)及び連結部(joint)の総称。
g) 透過(permeation) 材料の表面に接触した化学物質が,吸収され,内部に分子レベルで拡散を起こ
し,裏面から離脱する現象。
h) 浸透(penetration) 化学防護長靴の開閉部,縫合部,多孔質材料及びその他の不完全な部分などを
通過する化学物質の流れ。
i) 軟質ビニル製一般用長靴 胴部,甲部,本底部も軟質ビニル樹脂からなり,射出成形して製造した長靴。

4. 性能

4.1 耐透過性

 化学防護長靴の耐透過性は,7.1によって材料及び縫合部を試験したとき,試験化学物質
ごとに表1に示すクラスに分類し,結果を10. b) で報告する。

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2
T 8117 : 2005
備考 耐透過性データは,少なくともJIS T 8030の附属書Aに記載の標準試験化学物質について報告
することが望ましい。
表 1 耐透過性の分類
単位 min
クラス 平均標準破過点検出時間
6 >480
5 >240
4 >120
3 > 60
2 > 30
1 > 10

4.2 液体浸透圧力

 化学防護長靴の液体浸透圧力は,7.2によって試験し,試験化学物質ごとに平均浸透
圧力を表2に示すクラスに分類し,結果を10. b) で報告する。
備考 液体浸透圧力データは,少なくともJIS T 8031の附属書A又は表3の化学物質について報告す
ることが望ましい。
表 2 平均浸透圧力の分類
単位 kPa
クラス 平均浸透圧力
6 >35
5 >28
4 >21
3 >14
2 >7
1 >3.5
表 3 耐液体浸透性試験のための最小限の試験化学物質リスト
単位 質量%
試験化学物質 濃度
硫酸 30(水溶液)
水酸化ナトリウム 10(水溶液)
N-ブタノール 希釈せず
パラキシレン 希釈せず

4.3 防水性

 化学防護長靴の防水性は,7.3によって試験したとき,気泡が連続して出てはならない。結
果を10. c) で報告する。

4.4 変形

 プラスチック製長靴において,特に軟質ビニル製一般用長靴は,7.4によって試験したとき,
胴の傾斜は30度以内でなければならない。結果を10. c) で報告する。

5. 品質

5.1 外観

 化学防護長靴の外観は,JIS S 5005の4.(品質)による。

5.2 寸法

a) サイズ 化学防護長靴のサイズは,JIS S 5037による。

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T 8117 : 2005
b) 厚さ 化学防護長靴の本底部及び,胴部及び甲部の厚さは,JIS S 5005の5.(寸法)の(2)(厚さ)に
よる。

6. 材料

6.1 本底部,胴部及び甲部

 化学防護長靴の本底部,胴部及び甲部は,JIS S 5005の4.2(性能)の(3)に
適合しなければならない。

6.2 裏布及びその他の布

 化学防護長靴の裏布及びその他の布は,JIS S 5005の6.(使用材料)に適合し
なければならない。

7. 試験方法

 化学防護長靴の試験方法は,次による。

7.1 透過性試験

 透過性試験は,JIS T 8030で試験し,標準透過速度0.1 μg/cm2/minで測定された化学防
護長靴の平均標準破過点検出時間を求め,10. b) で報告する。試験片は,製品の本底部,胴部及び甲部それ
ぞれの部位の最薄部から採取するか又は製品のそれぞれの部位の最薄部と同一の厚さをもつ同一材料とす
る。

7.2 液体浸透圧力試験

 液体浸透圧力試験は,JIS T 8031のD法をJIS T 8115の附属書Eの試験条件で
試験し,化学防護長靴材料の平均浸透圧力を測定し,10. b) で報告する。試験片は,製品の本底部,胴部及
び甲部それぞれの部位の最薄部から採取するか又は製品のそれぞれの部位の最薄部と同一の厚さをもつ同
一材料とする。

7.3 防水性試験

 防水性試験は,JIS S 5005の7.3(防水性)で試験し,10. c) で合格/不合格を明記し報
告する。

7.4 変形試験

 変形試験は,JIS S 5005の7.4(変形)で試験し,10. c) で合格/不合格を明記し報告する。

7.5 物理的性能試験

7.5.1  一般 物理的性能試験は任意項目とし,報告は10. c) で報告する。試験片は,製品の本底部,胴部
及び甲部それぞれの部位から採取するか又は製品のそれぞれの部位と同一材料とする。
7.5.2 引張試験 引張試験は,JIS S 5005の7.5(引張試験)による。
7.5.3 老化試験 老化試験は,JIS S 5005の7.6(老化試験)による。
7.5.4 耐寒試験 耐寒試験は,JIS S 5005の7.7(耐寒試験)による。
7.5.5 加熱試験 加熱試験は,JIS S 5005の7.8(加熱試験)による。
7.5.6 塗膜試験 塗膜試験は,JIS S 5005の7.9(塗膜試験)による。
7.5.7 厚さの測定 厚さの測定は,JIS S 5005の7.10(厚さの測定)による。
7.5.8 裏布及びその他の布の破裂試験 裏布及びその他の布の破裂試験は,JIS S 5005の7.11(裏布,そ
の他の布の破裂試験)による。
7.5.9 裏布及びその他の布の堅ろう度試験 裏布及びその他の布の堅ろう度試験は,JIS S 5005の7.12(堅
ろう度試験)による。

8. 表示

 化学防護長靴には,本体の見やすい場所に次の事項を表示する。ただし,一足ごとの包装に表
示してもよい。
a) サイズ
b) 製造業者名又はその略号
c) 製品の名称及び/又は型番号

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