JIS T 8118:2001 規格概要
この規格 T8118は、作業服の静電気帯電に起因して発生する災害・障害を防止するため,生地に帯電防止織編物を使用して縫製した静電気帯電防止作業服(上衣,ズボン,つなぎ服,防寒服など)について規定。
JIST8118 規格全文情報
- 規格番号
- JIS T8118
- 規格名称
- 静電気帯電防止作業服
- 規格名称英語訳
- Working wears for preventing electrostatic hazards
- 制定年月日
- 1983年12月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 13.340.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 労働安全・衛生 2019
- 改訂:履歴
- 1983-12-01 制定日, 1988-12-01 確認日, 1994-10-01 改正日, 2001-01-20 改正日, 2005-11-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS T 8118:2001 PDF [10]
T 8118 : 2001
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS T 8118 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,前回改正以来の技術進歩及び使用環境の変化を考慮して改正を行った。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS T 8118 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
T 8118 : 2001
静電気帯電防止作業服
Working wears for preventing electrostatic hazards
1. 適用範囲 この規格は,作業服の静電気帯電に起因して発生する災害・障害(1)を防止するため,生地
に帯電防止織編物を使用して縫製した静電気帯電防止作業服(上衣,ズボン,つなぎ服,防寒服など,以
下,帯電防止服という。)(2)について規定する。
注(1) 災害・障害とは,爆発,火災,電撃のような事故及び災害,並びに電子素子の破損,製品の汚
れなどのような生産障害をいう。
(2) 上衣にはジャンパ及びコート,ズボンにはスカートを含む。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6741 硬質塩化ビニル管
JIS L 0217 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
JIS L 4204 ワーキングウェア
JIS T 8103 静電気帯電防止靴
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS L 0217によるほか,次による。
a) 帯電防止織編物 生地に導電性繊維をほぼ等間隔又はほぼ均一に混入した織物若しくは編物。
b) 導電性繊維 金属,カーボンなどの導電性材料でできた繊維,又はこれらを一部に使用してできた繊
維で,帯電防止性能をもつもの。
c) 裏地付き帯電防止服 帯電防止の目的で帯電防止織編物を作業服の表地及び裏地に使用した服。
d) 摩擦布 摩擦による帯電防止性能の試験に用いるナイロン布又はアクリル布(3)。
注(3) 材料については,解説を参照。
4. 性能 帯電防止服の性能は,6.によって試験したとき,1点(4)当たりの帯電電荷量が0.6 下でなけ
ればならない。
注(4) 点とは,上衣,ズボン,つなぎ服,防寒服などの完成品の単位をいう。
5. 構造及び材料 帯電防止服の構造及び材料は,次の規定を満足しなければならない。
a) 帯電防止作業服の生地に使用する帯電防止織編物は,7.によって試験したとき,帯電電荷量が7 一
以下のものでなければならない。
b) 裏地なし帯電防止服の生地は,すべて帯電防止織編物とする。ただし,やむを得ず補強裏地,ポケッ
ト裏地などに帯電防止織編物でない生地を使用する場合には,その面積が帯電防止服の表面又は裏面
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露出面積それぞれの20%を超えてはならない。
c) 裏地付き帯電防止服(わた入りの防寒服など)の生地は,表地及び裏地についても帯電防止織編物を
使用し,通常裏毛生地(ボア)は使用してはならない。やむを得ず,えり,そで口などに帯電防止織
編物でない生地を使用する場合は,その面積が帯電防止服の表面又は裏面露出面積それぞれの20%を
超えてはならない。
d) 金属製附属品(ボタン,ファスナなど)は使用しないこと。ただし,やむを得ずこれを使用する場合
には着用状態(ボタン,ファスナを掛けた状態)において直接外側に露出しない構造にする。
e) 上記以外の材料,寸法,縫製は,JIS L 4204の規定による。
6. 試験
6.1 試料 試料は,上衣,ズボン,つなぎ服,防寒服などの完成品1点とする。
6.2 前処理 試料及び摩擦布の前処理は,次による。
a) 洗濯 試料及び摩擦布の洗濯(5)は,JIS L 0217に規定する洗い方番号103に準じて,洗いからすすぎ
及び脱水までの洗濯を5回繰り返して行い,その後,20分間の注水すすぎを1回,数分間の脱水を行
う。
注(5) 汚れ落ちを感知して洗濯する方法は,使用しない。
b) 調湿 試料及び摩擦布の調湿は,洗濯処理を行った試料を乾燥し,その後試験条件で24時間以上調湿
を行い,直ちに(試料については着用状態で)ポリエチレン袋に封入する。
6.3 試験機器 性能試験機器は,次による。
a) 摩擦装置 摩擦装置は,ドラム回転式で表1に示す仕様を満足するもの(6),又はこれと同等以上の性
能をもつものとする。
注(6) 市販の家庭用タンブル乾燥機を原型にした回転式摩擦装置。
表1 摩擦装置の主な仕様
項目 仕様 項目 仕様
ドラム内径 cm 65±5 ドラムの羽根数 枚 2
ドラム奥行 cm 45±5 風量 m3/min 2以上
取出口幅・高さ cm 30以上 吸気 試験環境の空気取出
ドラム回転数 min−1 46以上 その他 口周辺に金属部を露
ドラム内張の材質 摩擦布 出しない。
備考 摩擦布は,毛羽立ちなどの外見上の変化,又は測定結果に異常が認められた場合には,交
換する。
b) 帯電電荷量測定装置 帯電電荷量測定装置は,ファラデーケージ(7),コンデンサ及び電圧計が図1の
ように接続されたものとする。ただし,ファラデーケージは,試料が容易に入る表2に示す寸法のも
の,コンデンサは,損失の小さいもの,電圧計は,入力抵抗の高いもの(エレクトロメータ)とする。
注(7) ファラデーケージの開口部から30cm以内に曲率半径5mm未満のエッジを設けてはならない。
表2 ファラデーケージの仕様
項目 寸法cm 備考
a 60以上 b−a≧10
b 70以上
c 75以上 外容器・内容器の上端
d 85以上 の差5cm以上
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図1 帯電電荷量測定装置
6.4 試験条件 試験室の温湿度条件は,温度20±5℃,相対湿度 (40±5) %とする。
6.5 試験方法 試験方法は,次による。
a) 裏地なし試料の試験
1) 摩擦装置を空で運転し,ドラム内温度(8)が60±10℃となるようにする。
注(8) 運転中に温度計(熱電対など)で確認する。
2) ドラム内各部を自己放電式除電器などを用いて除電した後,試料を着用状態(9)で同様に除電し,そ
のまま摩擦装置の中へ広げて入れ,表3に示す条件で摩擦装置を運転する。
注(9) 摩擦中にボタンなどが離れる場合には,その部分を縫いつけておく。
表3 摩擦装置の運転条件
項目 条件 項目 条件
運転時間 15分間 その他 ドラム内の内張
ドラム内温度 60±10℃ は,清潔に保つ。
3) 帯電電荷量測定装置のコンデンサの両端を短絡した後,再び開放し,ポリエチレンフィルムのよう
な絶縁材料でできたフィルム製の手袋を着用し,運転終了後直ちに,試料をなるべく摩擦布と摩擦
しないように軽くまとめて両手で取り出し,手袋と摩擦しないようにファラデーケージに投入する。
このとき,試料は人体(10)からなるべく離すとともに,他のものには30cm以上近づかないようにす
る。
注(10) 作業者は,帯電防止服を着用せず,また,帯電防止靴,帯電防止床などによって接地状態とす
る。
4) 電圧計の指示値V (V) を読み,次の式によって帯電電荷量Q (C) を求める(11)。
Q=CV
ここに, C : コンデンサの静電容量 (F) =0.1×10−6 (F)
注(11) は有効数字上位3けたまで読み取り,Qも有効数字上位3けたまで求める。
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5) 2)4)操作を5回行う。ただし,明らかに操作ミス(12)があった場合には,これを除外し,その回数
だけ追加する。
注(12) 操作ミスと判断した理由を記録に残す。
6) 以上の操作を,異なる種類の摩擦布についても行う。
b) 裏地付き試料の試験
1) 試料を着用状態でa)と同じ方法で帯電電荷量を測定する。
2) 次に,試料を裏返しにして,ボタン,ファスナなどをかけ,a)と同じ方法で裏返しにした状態の帯
電電荷量を測定する。
6.6 測定値の求め方 測定値の求め方は,次による。
a) 裏地なし試料の測定値 2種類の摩擦布それぞれに対する5回の帯電電荷量の測定結果の平均値(13)を
求め,いずれか大きいほうの値を測定値とする。
b) 裏地付き試料の測定値 着用状態で測定した2種類の摩擦布それぞれに対する5回の帯電電荷量の測
定結果の平均値(13)を求め,また,裏返しにして実施した同様の測定結果の平均値(13)を求め,それらの
四つの結果のうち最も大きい値を測定値とする。
注(13) 平均値は,有効数字上位2けたまで求める。
7. 帯電防止織編物の試験
7.1 試料及び摩擦布の採取 試料及び摩擦布は,通常織物及び編み物の両耳端から全幅の1/10以上,端
末から1m以上離れた部分から次のように採取する。
a) 試料 300×400mmのものをたて糸方向及びよこ糸方向,又はウェール方向及びコース方向にしそれ
ぞれ3枚,計6枚採取する。
b) 摩擦布 摩擦棒用 (500×440mm) 及び敷板用 (450×400mm) のものを,長辺をウェール方向にしてや
や大き目に採取する(14)。
注(14) 試料及び摩擦布は,白手袋を着用するなど可能な限り汚さないように注意して採取する。
備考 摩擦布は,1試験体(試験片数6枚)ごとに未使用のものを使用する。
7.2 試料及び摩擦布の前処理
a) 洗濯 試料及び摩擦布の洗濯は,6.2 a)による。
b) 試験片の作製 洗濯後乾燥した試料を250×350mmに裁断し,図2に示すように製品の表側を上にし,
長辺方向に260mm残し他端を折り返して両面テープ又はミシンで止める。
――――― [JIS T 8118 pdf 5] ―――――
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JIS T 8118:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8118:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6741:2016
- 硬質ポリ塩化ビニル管
- JISL0217:1995
- 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
- JISL4204:2000
- ワーキングウェア
- JIST8103:2010
- 静電気帯電防止靴