JIS T 8161-2:2020 聴覚保護具(防音保護具)―第2部:着用時の実効A特性重み付け音圧レベルの推定

JIS T 8161-2:2020 規格概要

この規格 T8161-2は、聴覚保護具着用時に実効A特性音圧レベルを計算する三つの方法(オクターブバンド法,HML法及びSNR法)について規定。

JIST8161-2 規格全文情報

規格番号
JIS T8161-2 
規格名称
聴覚保護具(防音保護具)―第2部 : 着用時の実効A特性重み付け音圧レベルの推定
規格名称英語訳
Acoustics -- Hearing protectors -- Part 2:Estimation of effective A-weighted sound pressure levels when hearing protectors are worn
制定年月日
2020年4月25日
最新改正日
2020年4月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4869-2:2018(MOD)
国際規格分類

ICS

13.340.20
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2020-04-25 制定
ページ
JIS T 8161-2:2020 PDF [21]
                                                                                  T 8161-2 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 聴覚保護具の遮音値測定・・・・[3]
  •  5 指定された保護性能に対する聴覚保護具の想定保護値APVfxの計算・・・・[4]
  •  6 オクターブバンド法・・・・[4]
  •  7 HML法・・・・[5]
  •  7.1 一般的事項・・・・[5]
  •  7.2 H,M及びLの値の計算・・・・[5]
  •  7.3 実効A特性重み付け音圧レベルの推定のためのHML法の適用・・・・[6]
  •  8 SNR法・・・・[7]
  •  8.1 一般的事項・・・・[7]
  •  8.2 SNRの値の計算・・・・[7]
  •  8.3 実効A特性重み付け音圧レベルの推定のためのSNR法の適用・・・・[8]
  •  附属書A(参考)想定保護値APVfxの計算例・・・・[9]
  •  附属書B(参考)オクターブバンド法によるL'p,Axの計算例・・・・[10]
  •  附属書C(参考)H,M及びLの値の計算及び使用例・・・・[11]
  •  附属書D(参考)SNRの値の計算及び使用例・・・・[14]
  •  附属書E(参考)遮音値及びレーティングの不確かさ・・・・[16]
  •  参考文献・・・・[17]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[18]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 8161-2 pdf 1] ―――――

T 8161-2 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本保安用品協会(JSAA)及
び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出が
あり,日本産業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本産業規格である。
これによって,JIS T 8161:1983は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS T 8161の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS T 8161-1 第1部 : 遮音値の主観的測定方法
JIS T 8161-2 第2部 : 着用時の実効A特性重み付け音圧レベルの推定

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 8161-2 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
T 8161-2 : 2020

聴覚保護具(防音保護具)−第2部 : 着用時の実効A特性重み付け音圧レベルの推定

Acoustics-Hearing protectors-Part 2: Estimation of effective A-weighted sound pressure levels when hearing protectors are worn

序文

  この規格は,2018年に第2版として発行されたISO 4869-2を基とし,使用上の利便性を考慮するため,
技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。また,遮音値及びレーティングの不確かさは,附
属書Eに示す。
この規格は,被験者頭部の中心位置において,被験者がいない場合のA特性音圧レベルから聴覚保護具
の遮音値を減じた値,すなわち,実効値を推定する。この値は,騒音の許容基準に関して騒音の危険を評
価するために必要である。この実効値は,解放耳の伝達関数を経て音場の値に変換されるため,外耳道内
の値とは異なる。実効値は,入射騒音のスペクトルによるが,通常は外耳道内よりも5 dB10 dB小さい。
理想的には,聴覚保護具着用時の実効A特性音圧レベル(effective A-weighted sound pressure level)は,
JIS T 8161-1に従って測定された聴覚保護具のオクターブバンド遮音値及び騒音のオクターブバンド音圧
レベルの両方に基づいて推定しなければならない。ただし,多くの状況では,騒音のオクターブバンド音
圧レベルの情報が利用できない場合があることが分かっている。したがって,多くの現実的な目的に対し
ては,騒音のA特性及びC特性音圧レベルだけに基づく,実効A特性音圧レベルを決定する簡便な方法
が必要である。この規格では,オクターブバンド計算法及び二つの代替の簡便化された方法,すなわち,
HML法及びSNR法を規定することによって,上記の両方の状況に対応する。
オクターブバンド法は,作業場のオクターブバンド音圧レベルと,評価されている聴覚保護具のオクタ
ーブバンド遮音データとを必要とする計算方法である。この方法は,正確な方法と考えることができるが,
被験者集団の平均遮音値及び標準偏差値に基づいており,使用する個人の特定の遮音性能には基づいてい
ないため,固有の不確かさをもっている。
HML法は,聴覚保護具のオクターブバンド遮音データから決定した三つの遮音値H,M及びLを規定す
る。これらの値は,騒音のC特性及びA特性音圧レベルと組み合わせて,聴覚保護具着用時の実効A特
性音圧レベルの計算に用いられる。
SNR法は,聴覚保護具の複数のオクターブバンド遮音データから決定した単一の遮音値,すなわち,シ
ングル・ナンバー・レーティングを規定する。この値が騒音のC特性音圧レベルから引き算され,聴覚保
護具着用時の実効A特性音圧レベルが計算される。
個人個人によって着用されたときの聴覚保護具の遮音性能のばらつきが大きいため,大半の騒音の状況

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2
T 8161-2 : 2020
で上記の3方法の精度はほぼ同等である。最も簡便なSNR法でも,聴覚保護具の選択及び指定に役立つ実
効A特性音圧レベルの十分に正確な推定値を算出できる。特別な状況,例えば,特に高い,又は低い周波
数の騒音の場合,HML法又はオクターブバンド法を使用する。
計算過程において,特定のパラメータを選択することで,様々な遮音性能を得ることができる。3方法
全ての遮音性能値は,次のときだけ有効であることに注意することが望ましい。
− JIS T 8161-1による遮音性能測定時に被験者が着用するのと同じ方法で聴覚保護具を正しく着用して
いる。
− 聴覚保護具が適切に保守されている。
− JIS T 8161-1による試験に関わった被験者の解剖学的特性(外耳道・耳介の形状等)が実際の着用者
集団に対して適度に一致する。
したがって,この規格に記載する三つの方法を使用する場合の潜在的な不確かさの主要な原因は,これ
らの方法の基本的な入力データとなるJIS T 8161-1によって得られた聴覚保護具の遮音値である。入力デ
ータが,対象集団によって達成される遮音性能測定を正確に表していない場合,どの計算方法を用いても
十分な精度が得られない。
注記 同等の聴覚保護具の実効音圧レベルの決定における3 dB以下の差は,一般的に重要ではない。

1 適用範囲

  この規格は,聴覚保護具着用時に実効A特性音圧レベルを計算する三つの方法(オクターブバンド法,
HML法及びSNR法)について規定する。これらの方法は,騒音の音圧レベル又は等価音圧レベルのいず
れにも適用可能である。この規格は,定常騒音ばく露,及び衝撃音成分を含む騒音に適用可能である。た
だし,これらの方法は,ピーク音圧レベル測定を使う場合には適さない。
オクターブバンド法,HML法又はSNR法の値は,聴覚保護具を選択又は比較し,最小の許容遮音性能
を設定するための遮音値基準を規定するのに適している。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4869-2:2018,Acoustics−Hearing protectors−Part 2: Estimation of effective A-weighted sound
pressure levels when hearing protectors are worn(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1509-1 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部 : 仕様
注記 対応国際規格 : IEC 61672-1:2002,Electroacoustics−Sound level meters−Part 1: Specifications
JIS T 8161-1 聴覚保護具(防音保護具)−第1部 : 遮音値の主観的測定方法
注記 対応国際規格 : ISO 4869-1,Acoustics−Hearing protectors−Part 1: Subjective method for the
measurement of sound attenuation
ISO 9612:2009,Acoustics−Determination of occupational noise exposure−Engineering method

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T 8161-2 : 2020

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
保護性能(protection performance),x
聴覚保護具着用時に実効A特性音圧レベルが予測値以下である着用者の割合(%)。この値は,異なる
方法による減衰値に添字を添えることで指定される。例 : APVf84,H84,M84,L84及びSNR84
注記 保護性能の値は,しばしば84 %が選択される[定数α=1に対応(箇条5を参照)]。
3.2
実効A特性重み付け音圧レベル(effective A-weighted sound pressure level),L'p,Ax
指定された保護性能x及び特定の騒音状況に対して,与えられた聴覚保護具着用時と同等のA特性重み
付け音圧レベルの推定値。推定値は,この規格に規定された三つの方法のいずれかに従って計算される。
3.3
予測騒音レベル低減(predicted noise level reduction),PNRx
指定された保護性能x及び特定の騒音状況に対して,騒音のA特性重み付け音圧レベルLp,Aと,与えら
れた聴覚保護具着用時の実効A特性重み付け音圧レベルL'p,Axとの差。
3.4
想定保護値(assumed protection value),APVfx
指定されたオクターブ周波数f,保護性能x,及び与えられた聴覚保護具に対して,聴覚保護具のオクタ
ーブバンドにおいて想定される遮音値。
3.5
高域周波遮音値(high-frequency attenuation value),Hx
指定された保護性能x及び与えられた聴覚保護具に対して,(Lp,C−Lp,A)=−2 dBとなる騒音が加わった
ときの予測騒音レベル低減PNRxの値。
3.6
中域周波遮音値(medium-frequency attenuation value),Mx
指定された保護性能x及び与えられた聴覚保護具に対して,(Lp,C−Lp,A)=+2 dBとなる騒音が加わった
ときの予測騒音レベル低減PNRxの値。
3.7
低域周波遮音値(low-frequency attenuation value),Lx
指定された保護性能x及び与えられた聴覚保護具に対して,(Lp,C−Lp,A)=+10 dBとなる騒音が加わった
ときの予測騒音レベル低減PNRxの値。
3.8
シングル・ナンバー・レーティング(single number rating),SNRx
指定された保護性能x及び与えられた聴覚保護具に対して,実効A特性重み付け音圧レベルL'p,Axを推
定するために,測定されたC特性重み付け音圧レベルLp,Cから減算される値。

4 聴覚保護具の遮音値測定

  この規格で規定した計算法において使用される聴覚保護具の1/3オクターブバンド遮音値は,JIS T
8161-1に従って測定する。

――――― [JIS T 8161-2 pdf 5] ―――――

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JIS T 8161-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4869-2:2018(MOD)

JIS T 8161-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8161-2:2020の関連規格と引用規格一覧

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