JIS T 8161-1:2020 聴覚保護具(防音保護具)―第1部:遮音値の主観的測定方法

JIS T 8161-1:2020 規格概要

この規格 T8161-1は、聴覚いき(閾)値を用いて聴覚保護具の遮音値を主観的に測定する方法について規定。

JIST8161-1 規格全文情報

規格番号
JIS T8161-1 
規格名称
聴覚保護具(防音保護具)―第1部 : 遮音値の主観的測定方法
規格名称英語訳
Acoustics -- Hearing protectors -- Part 1:Subjective method for the measurement of sound attenuation
制定年月日
2020年4月25日
最新改正日
2020年4月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4869-1:2018(MOD)
国際規格分類

ICS

13.340.20
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2020-04-25 制定
ページ
JIS T 8161-1:2020 PDF [20]
                                                                                  T 8161-1 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 聴覚保護具の遮音値測定・・・・[3]
  •  4.1 試験信号・・・・[3]
  •  4.2 試験場所・・・・[3]
  •  4.3 試験装置・・・・[5]
  •  4.4 被験者・・・・[6]
  •  4.5 試験手順及び被験者への指示・・・・[6]
  •  4.6 聴覚保護具遮音値の決定及び計算・・・・[7]
  •  5 加力・・・・[7]
  •  5.1 イヤーマフ・・・・[7]
  •  5.2 セミインサートタイプ耳栓・・・・[7]
  •  6 データの報告・・・・[8]
  •  附属書A(規定)聴覚保護具遮音値測定の不確かさ・・・・[9]
  •  附属書B(参考)二つの聴覚保護具遮音性能測定の評価・・・・[12]
  •  附属書C(参考)試験信号の最小音圧レベル及び最大音圧レベル・・・・[15]
  •  参考文献・・・・[16]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[17]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 8161-1 pdf 1] ―――――

T 8161-1 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本保安用品協会(JSAA)及
び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出が
あり,日本産業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本産業規格である。
これによって,JIS T 8161:1983は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS T 8161の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS T 8161-1 第1部 : 遮音値の主観的測定方法
JIS T 8161-2 第2部 : 着用時の実効A特性重み付け音圧レベルの推定

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 8161-1 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
T 8161-1 : 2020

聴覚保護具(防音保護具)−第1部 : 遮音値の主観的測定方法

Acoustics-Hearing protectors- Part 1: Subjective method for the measurement of sound attenuation

序文

  この規格は,2018年に第2版として発行されたISO 4869-1を基とし,使用上の利便性を考慮するため,
技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,聴覚いき(閾)値を用いて聴覚保護具の遮音値を主観的に測定する方法について規定する。
この規格が対象とする聴覚保護具は,耳にばく露する騒音を減少させるために一般的に使用される耳栓,
イヤーマフなどがある。
この測定方法は,測定条件を管理することによって,再現可能な値を得られるようにした実験室的方法
である。得られた値は,供試品について実施する方法と同じ方法で使用者が聴覚保護具を着用する場合に
だけ,その遮音性能を示している。
現場における実際の遮音性能を,より的確に表示するためには,ISO/TS 4869-5に記載された方法を使
用することができる。
この測定方法では,聴覚いき(閾)値に近い低音圧レベルで収集したデータが得られるが,より大きな
音圧レベルでの聴覚保護具の遮音値も表している。ただし,ある音圧レベルを超えると,音圧レベルに依
存した特性の影響が現れるような,その振幅に敏感な聴覚保護具には,この規格を適用できない。
注記1 低周波(500 Hz未満)では,遮音値は,聴覚保護具を着用した耳において,試験中に生理学
的雑音によって引き起こされるマスキングの結果として,数デシベル(dB)過大評価される
ことがある。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4869-1:2018,Acoustics−Hearing protectors−Part 1: Subjective method for the measurement of
sound attenuation(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

――――― [JIS T 8161-1 pdf 3] ―――――

2
T 8161-1 : 2020
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1514 オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
注記 対応国際規格 : IEC 61260-1:2014,Electroacoustics−Octave-band and fractional-octave-band filters
−Part 1: Specifications
ISO 8253-2,Acoustics−Audiometric test methods−Part 2: Sound field audiometry with pure-tone and
narrow-band test signals
IEC 60263,Scales and sizes for plotting frequency characteristics and polar diagrams

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
聴覚保護具(hearing protector)
聴覚器を騒音から保護するために,外耳道内若しくは耳介内に取り付けられる装置,又は耳若しくは頭
の大部分を覆って取り付けられる装置。
注記 旧規格では,“防音保護具(ear protector)”と定義していた。聴覚保護具は通信用の電子器具,
及び/又は聴覚保護具と鼓膜との間の騒音レベルを能動的に低減するように設計された機器を
含む。
3.2
イヤーマフ,耳覆い(earmuff)
左右の耳介に押し当てる耳載せ形イヤーカップ(supra-aural),又は耳介の周囲の頭部に押し当てる耳覆
い形イヤーカップ(circumaural)からなる聴覚保護具。イヤーカップは,特別なヘッドバンド,ネックバ
ンド,又はヘルメット若しくは他の装置への取付器具によって頭部に押し当てることができる。
3.3
耳栓(earplug)
外耳道内に着用するか,又は外耳道の入口に当てて耳甲介くう(腔)に着用する聴覚保護具。
3.4
ヘルメット(helmet)
頭の大部分を覆う器具。頭部に装着することによって,衝撃エネルギーを吸収して頭部障害を軽減する
ことを目的とするもの。
3.5
聴力レベル(hearing level)
ある音において,定められた形のイヤホンにおいて,また,その装置方法において,指定されたカプラ
又は人工耳でそのイヤホンによって得られたその音の音圧レベルから定められた標準聴覚いき(閾)値に
対応するイヤホンで得られた音圧レベルを差し引いた値。
3.6
聴覚いき(閾)値レベル(hearing threshold level)
片側又は両側耳で聞いた提示音に対する,ある人の聴覚いき(閾)値から基準とされている聴覚いき(閾)
値を差し引いた値のデシベル表示。
3.7
聴覚いき(閾)値(threshold of hearing)

――――― [JIS T 8161-1 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
T 8161-1 : 2020
指定された音が,評定者が聞き取ることのできる音の最小音圧レベル。他の音源から出て両耳のいずれ
かに達した音は,無視されると仮定している。
3.8
遮音値(sound attenuation)
所与の試験信号で,被験者が聴覚保護具を所定位置に着用した場合と着用しなかった場合との聴覚いき
(閾)値のデシベル単位の差。
3.9
ピンクノイズ(pink noise)
周波数の逆数に比例するパワースペクトル密度をもつ雑音。
3.10
基準点(reference point)
全ての客観的音場測定の基準となる試験室内の空間の定点。被験者が測定のために座ったと仮定したと
き,被験者の外耳道開口を結ぶ線の中点と一致する。
3.11
残響時間(reverberation time)
音源が停止してから音圧レベルが60 dB低下するのに必要な時間。
注記 ISO 354 [1]を参照
3.12
白色雑音,ホワイトノイズ(white noise)
本質的に周波数に依存しないパワースペクトル密度をもつ雑音。
注記 ANSI S12.6を参照

4 聴覚保護具の遮音値測定

4.1 試験信号

  試験信号はJIS C 1514によって規定された中心周波数の1/3オクターブバンドでフィルタリングしたピ
ンクノイズ又は白色雑音から得た信号からなる。試験は,次の中心周波数で測定する。
125 Hz,250 Hz,500 Hz,1 000 Hz,2 000 Hz,4 000 Hz及び8 000 Hz

4.2 試験場所

4.2.1  一般事項
試験場所での音場は,多方向からの音の入射が必要である。そのような音場は,4.2.24.2.4の要件を満
たす場合に十分に近似できる。これらの測定は,被験者及び被験者が座る椅子がない状態で実施しなけれ
ばならない。
4.2.2 音圧レベル及び音圧レベル変動
音圧レベル及び音圧レベル変動は,次による。
a) 基準点から前後,左右及び上下軸上の15 cmの位置で全指向性マイクロホンで測定される音圧レベル
は,基準点で測定した音圧レベルから±2.5 dB以内で,左右の音圧差は3 dBを超えてはならない。ま
た,各々の位置でマイクロホンの向きは同じに保たれていなければならない。
b) 音場の指向性は,中心周波数が500 Hz以上の試験信号で基準点において評価する。測定は自由音場に
おいて標準的な指向性である両指向性マイクロホン又は単一指向性マイクロホンを用いて行う。なお,
これらマイクロホンは,1/3オクターブ試験信号を用いたときに,両指向性マイクロホンでは正面感

――――― [JIS T 8161-1 pdf 5] ―――――

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JIS T 8161-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4869-1:2018(MOD)

JIS T 8161-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8161-1:2020の関連規格と引用規格一覧

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