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W 0131-1991
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1730 構造要素 structural element
識別できる製造業者の組立部品を一体となって形成する,2以上の構
造細部。
1740 エンジン engine
エンジン製造業者が供給するエンジン本体組立て及びその不可欠の
補機。
1750 エンジン本体 basic engine
燃料と空気との混合物をスラスト又は出力に誘導変換し,出力をプ
ロペラ軸(もしあれば)及び補機駆動装置に伝達し,エンジン外部
の他の規定した系統の機能を補い,並びに内部滑油の流れを制御し,
導くために使用するユニット及び構成部品。ナセル及びリバーサは
含まない。
1760 エンジンマニュ engine manual (EM)
エンジンを航空機から取り下ろすとき,設計責任範囲に関係なく,
アル エンジン側に残すことがあると考えられる最多数の部品を含むエン
ジンを,整備するために必要なすべての技術データを記載したマニ
ュアル。
参考 ATA Specification No.100には,このマニュアルについて
推奨する内容が記載されている。
1770 最大中立エンジ maximum neutral engine
一つの航空機の型式だけに限定するが,その航空機のどこか特定の
ン 位置には限定しない,部品を付けたエンジン。
1780 人間工学 human engineering
人間が使用する器材又は系統に関連付けて,人間の能力及び限界を
決めること,並びに最適の性能,運用性,信頼性,効率,安全性及
び整備性を得るために,この知識を人間·機械結合系の計画立案,
設計及び試験に適用すること。
1790 機上支援器材 airborne support
航空機及びそのすべての搭載装備品の運用及び整備を支援するため
に,機上で必要なすべての器材。 equipment (ASE)
1800 自動試験装置 予想される機能不良に対して,あらかじめ定めた試験プログラムを, automatic test
人間の介入を最小限に抑えて自動的に実行する装置。 equipment (ATE)
1810 内蔵試験装置 built in test equipment
欠陥の特定に使用するため選定した,系統,部分系統又は構成部品
に組み込まれた監視及び試験装置。 (BITE)
1820 地上支援器材 ground support
航空機及びそのすべての搭載装備品の運用及び整備を支援するため
に,地上で必要な器材。 equipment (GSE) ,
aircraft ground
equipment (AGE)
1830 支援器材 support equipment
航空機及びそのすべての搭載装備品の運用及び整備を支援するため
に,必要な器材。
1840 工場過失 build error,
製造,オーバホール又は修理中のアイテムに発生した過失行為で,
production error
しかも,その組立て及び/又はその後の試験で是正されなかったも
の。
1850 整備過失 maintenance error
アイテムに整備を実施するときの整備員側の過失で,その結果,故
障若しくは機能不良を生じる過失,又は整備手順書の誤記で,その
結果,故障若しくは機能不良を生じる過失。
1860 使用評価 service evaluation,
航空機の正常運航時に,アイテムが意図した機能を果たしていると
きのそのアイテムの評価。 controlled service use
1870 機体構造評価 (airframe) tructural
機体構造の健全性 (structural integrity) に関するあらゆるデータの評
価。 evaluation
備考 考慮するとよいデータ例の幾つかを次に示す。
(1) 取り下ろし報告書
(2) 故障モード報告書
(3) 検査指摘事項
(4) 飛行時間
(5) 機長報告
(6) 航空機運航サイクル
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
(7) 機齢
1880 臨時便 extra section (XSEC)
正規の飛行計画では扱わない乗客又は貨物を運ぶために行うあらゆ
る飛行。
1890 促進係数, acceleration factor,
同じ故障モード及び/又は故障メカニズムを伴う二組の異なるスト
加速係数 accelerated test factor
レス条件に対して,所定の故障比率を得るために必要な時間の比。
1900 ディレーティン 設計ストレスに対する運用ストレスの比。 derating factor
グ係数
1910 人的要因 human factors
複雑なシステムと,最適な人間·機械の統合,その利用を達成する
ための原理及び方法の開発並びに適用とにかかわる人間の生理的,
肉体的及び心理的特性。この用語は,システムの中の人間に関する
生体医学的及び心理的·社会的な考慮事項すべてを含む広範な意味
に使用する。
1920 (搭載装備品) (in-service equipment)
搭載装備品の飛行時間数に対するその装備品の作動時間数の比。
作動係数 operating factor
1930 フェールセーフ fail-safe
アイテムに予測可能な故障が起こったとき,航空機が制御不能な状
態にならないことを要求する設計基準。
1940 故障 アイテムが,規定限界内で機能を果たすことができなくなること。 failure
1950 基本故障 basic failure
系統,ユニット又は部品を設計された条件及び外部から誘発されな
い条件で使用したとき,これらの機能不良の結果生じる,欠陥,故
障又は損傷。
1960 運航無害故障 non-operational failure
航空機の運航は妨げないが,機体での修理又は工場での修理のため
effects
労務費及び材料費が追加される,経済的には望ましくない故障。
1970 運航阻害故障 operational
航空機の運航目的の完了を妨げる故障。これらの故障は,遅延,飛
failure effects
行中止,地上中断又は飛行中断,高抗力係数,高度制限などを生じ
る。
1980 一次故障 関連するアイテムの故障に起因しないアイテムの故障。 primary failure,
independent failure
1990 偶発故障 いつ起こるか予測できないアイテムの故障。 random failure
参考 初期故障期間を過ぎ,摩耗故障期間に至る以前の時期に
偶発的に発生する故障(JIS Z 8115参照)。
2000 二次故障 関連するアイテムの故障に起因するアイテムの故障。 secondary failure,
dependent failure
2010 追認故障 subsidiary failure,
取り下ろし後に発見する故障で,取り下ろしの理由とは関係がない
故障。 additional failure
2020 故障モード アイテムの故障の発生様式。 failure mode
2030 故障耐性 failure resistance
系統又はアイテムが,その運用環境によって受けるストレスに耐え
る能力。これらのストレスは,機械的,熱的,化学的若しくは電気
的ストレス,又はこれらと他のストレスとの組合せもある。故障耐
性は,経年(機齢)に直接関係し,経年とともに劣化し,又はスト
レス適用(すなわち,エンジンサイクル,航空機の着陸など)の回
数に直接関係することがある。
2040 欠陥の特定 fault isolation
機能不良の原因となる組立品,構成部品又は部品を確認するために
用いる方法。
2050 欠陥特定マニュ fault isolation manual
欠陥を特定し,是正処置を明確にするために,整備員が必要とする
アル 技術データを記載したマニュアル。 (FIM)
参考 ATA Specification No.100には,このマニュアルについて
推奨する内容が記載されている。
2060 欠陥通報マニュ fault reporting manual
運航乗務員が容易に航空機の機能不良の細部を明確にし,解析し,
アル (FRM)
地上整備機関に通報することができるような技術データを記載した
マニュアル。
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
参考 ATA Specification No.100には,このマニュアルについて
推奨する内容が記載されている。
2070 フレームアウト flame-out
燃料制御装置が作動位置にありながら,燃焼が全面的に停止した結
果,エンジンの作動が停止すること。
2080 飛行 flight (FLT) ,
始発空港を離れ,終着空港に到着するまでの1以上の飛行区間から
なり,1飛行番号で運航する全航程。 trip
2090 チャーター飛行 charter flight
公表した時刻表には記載してないが,特定の目的のために予約され
た有償飛行。
2100 空輸飛行 ferry flight
何らかの理由によって,航空機を移動するために行う無償飛行。
2110 (機材性)空輸飛 (technical) erry flight
整備を行う必要から,航空機を移動するために行う無償飛行。
行
2120 操縦士訓練飛行 操縦士を訓練又は審査するために行う飛行。 pilot training flight
2130 試験飛行 アイテム又は航空機を点検するために行う飛行。 test flight
2140 飛行レグ, flight leg,
1飛行を形成する一連続航空機運航サイクルのどれかの部分。
飛行区間 flight sector
2150 無償飛行 収益を得ることを目的としない飛行。 nonrevenue flight
2160 有償飛行 旅客及び/又は貸物収益を得ることを目的とする飛行。 revenue flight
2170 定期飛行 公表した時刻表に記載してある飛行。 scheduled flight
2180 非顕然機能, hidden function
(1) 通常は作動していて,それが停止したときに,通常職務を遂行
潜行機能 中の乗務員には分からないような機能。
(2) 通常は作動していなくて,それが必要となる前に,その作動即
応態勢が通常職務を遂行中の乗務員には分からないような機
能。
2190 構造機能 structural function
航空機構造の作用又は目的のモード。それは,アイテム(細部,要
素又は組立品)における規定荷重の授受を含み,一様で適切な航空
機の応答及び飛行特性を与える。
2200 補助動力装置作 補助動力装置が,始動してから停止するまでの作動時間。APU hours
動時間,
APU作動時間
2210 ブロック時間 block hours,
航空機が飛行のため最初に動き出した瞬間から,次の着陸地点で目
flying (block) ours,
的のブロックに停止するまで,又は離陸せずに出発地点に戻るまで
に要した時間数。 block time
備考 ゲートから移動する時間もブロック時間の一部とみな
す。
2220 使用不能時間 out of service hours
予定では使用できることになっているにもかかわらず,航空機が運
航に使用できないで経過した時間数。
備考 使用不能時間は,航空機が最初,飛行に使用できないと
表明されたときに始まり,飛行に使用できると表明され
たときに終わる。
2230 ユニット飛行時 unit flying hours
規定の報告期間中,航空機に装備されているすべての同種ユニット
間 の累積飛行時間。
備考 ユニット飛行時間は,ユニットを装備したある航空機の
総飛行時間とその航空機に装備したユニットの個数との
積である。
2240 (図解)パーツカ illustrated parts catalog
交換可能な部品及びユニットの識別及び請求に必要なすべての情報
タログ を含むマニュアル。 (IPC)
参考 ATA Specification No.100には,このマニュアルについて
推奨する内容が記載されている。
2250 (図解)工具及び illustrated tool and
機体,エンジン,構成部品及び附属品(補機)の整備·点検,欠陥
器材マニュアル equipment manual
の特定及び修理のために,機体及びエンジン製造業者並びにそれら
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
(TEM)
の専門業者が推奨する特殊工具及び器材(試験器材を含む。)すべて
を含むマニュアル。機体及びエンジン製造業者が発行する。
参考 ATA Specification No.100には,このマニュアルについて
推奨する内容が記載されている。
2260 機材性インシデ technical incident
航空機の事後の耐空性に重大な影響を及ぼすとみなし得る機材面の
ント 事象。
2270 信頼性及び安全 inherent level of
ユニットに作り込まれて,その設計に固有なものとなったレベル。
性の固有レベル reliability and safety
これは,効果的な整備をすればユニット,系統又は航空機に期待で
きる信頼性及び安全性の最高レベルである。より高い信頼性レベル
に達するには,一般に改修又は再設計が必要である。
2280 検査 アイテムを規定の基準と比較して審査すること。 inspection
2290 詳細検査 detailed inspection
指定した細部,組立部又は装着部の入念な目視検査。適切な照明及
び必要な場合はミラー,拡大鏡などの検査補助具を使用して,異状
の兆候を探す。表面の清浄化及び手の込んだ接近手順を用いること
もある。
2300 指定検査 directed inspection
詳細検査 (2290) 及び特別詳細検査 (2350) を含む集合用語。
2310 外部(構造)概観 external surveillance
目視可能な外面をもつ構造について,明白な不満足状態又は異状を
検査 (structural) nspection
検出する目視点検。急速開放点検パネル又は点検口を通じて目視可
能な内部構造も含めてもよい。接近するために,作業台,はしごな
どを必要とすることもある。
2320 一般目視検査 general visual inspection
外部(構造)概観検査 (2310) ,内部(構造)概観検査 (2330) 及び周
回目視点検 (2360) を含む集合用語。
2330 内部(構造)概観 internal surveillance
内部構造にある明白な不満足状態又は異状を検出する目視点検。こ
検査 (structural) nspection
の種の検査は,フィレット,フェアリング,点検パネル,点検口な
どの取外しが必要な内部構造及び装着品に適用する。
2340 サンプル検査 sample inspection
選定した機材の状態を判定できるように,運用中の機材を,あらか
じめ定めた漸進的な間隔で,監視及び/又は回収すること。
2350 特別詳細検査 special detailed
次の相違点を除き詳細検査 (2290) に類似した,指定箇所の入念な検
inspection
査。この検査では,何らかの特殊技法,染色浸透探傷検査,高倍率
拡大鏡などが要求される。
また,分解手順が要求されることもある。
2360 周回目視点検 明白な異状を検出するために,地上から行う目視点検。 walk-around check
2370 互換性 interchange ability,
互換性をもつ部品,部分組立品,組立品又はユニットは,一定の用
two-way
途に対して所要の機能及び構造規格を満足するか,それを上回る。
interchangeability
それは,同じ取付け機構を備えている。装着時に加工又は改修が必
要でなければ,全体寸法及び接続部は同じでなくてもよい。
2380 一方向互換性 新しいアイテムを導入し,古いアイテムの使用に制限を設けること。 one-way
interchangeability
この新アイテムは,新旧どちらの箇所にも使用できるが,旧アイテ
ムは,以前にそれが装着してあった箇所だけに使用できる。新アイ
テムは,旧アイテムに取って代わるとみなす。例えば,アイテムA
及びアイテムBの互換性について,旧アイテムAを指定している箇
所には新アイテムBは自由に使用してもよいが,アイテムBを指定
している箇所に旧アイテムAを使用してはならない。
2390 (機材性)飛行中 (technical) ir
飛行中の機能不良,欠陥又はその疑いがあるものによって,当初の
断 飛行計画を変更すること。 interruption
2400 (機材性)地上中 (technical) round
航空機が,ブロックを離れて飛行する前に機材面の理由で引き返し
断 interruption
たとき,又は着陸後ブロックに到着する前に機材面の問題が生じた
ときに,地上中断が起こる。
2410 信頼区間 信頼限界の上限値と下限値との間の範囲。 confidence interval
2420 アイテム 組立品のどれかのレベル(すなわち,系統,部分系統,モジュール,item
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
附属品,構成部品,ユニット,部品など)。
2430 消耗アイテム 1回限り使用するアイテム。 consumable item
2440 非修復アイテム expendable item
認可された修理手順がないアイテム,及び修理費が通常,交換費よ
り高いアイテム。
2450 予防アイテム insurance item
要求があったとき,その部品の在庫がないために,起こるかもしれ
ない過度の計画変更問題及び/又は経済的困難を避けるために,純
然たる予防策として製造業者又は航空会社が保管するアイテム。
2460 寿命制限アイテ life limited item
規定の時間に達する前に,運用から外して廃棄しなければならない
ム アイテム。
2470 ライン整備アイ ライン交換可能ユニット (2620) 参照。 line maintenance item
テム
2471 ライン交換可能 ライン交換可能ユニット (2620) 参照。 line replaceable item
アイテム (LRI)
2480 整備重要アイテ maintenance significant
その故障が次の少なくとも一つに該当すると製造業者が判断したア
ム イテム。 item (MSI)
(a) 安全性(地上又は飛行)に影響する可能性がある。
(b) 運航中に検知できない。
(c) 運航費に顕著な影響を与える可能性がある。
(d) 運航費以外の費用に顕著な影響を与える可能性がある。
2490 強制交換アイテ mandatory replacement
整備又はオーバホールを実施中に,外的影響を受けたり,取り外し
ム item
たりしたとき,規格及び手順に適合させるためには,交換しなけれ
ばならないアイテム。
2500 修理可能アイテ repairable item
交換可能部品から成るか,これを含み通常経済的に修理でき,関連
ム する飛行装備品の寿命より短い期間にわたり,十分に使用可能状態
に回復させることができるアイテム。
2510 循環アイテム rotable item
使用可能状態に経済的に修復させることができ,正常な運用過程で
は,関連する飛行装備品の寿命にほぼ等しい期間にわたり,十分に
使用可能状態に繰り返し回復させることができるアイテム。
2520 構造重要アイテ structural significant
破損すれば,航空機の残存強度の減少又は構造機能の喪失が起こる
ム ため,重要と判断する構造細部,構造要素又は構造組立品。 item (SSI)
2530 着陸復行 touch and go landing
航空機が滑走路に接地して,完全に停止せずに,引き続き飛行を始
める着陸。
2540 信頼水準 特定の記述が正しい確率。 confidence level
参考 推定区間にその信頼性特性値の真の値が存在する確率
(JIS Z 8115参照)。
2550 寿命 アイテムの耐用性に関係する期間。 life
参考 期間は,時間,サイクル,着陸回数などで表す。
2560 オーバホール到 achieved overhaul life
オーバホールが必要となったときにアイテムが到達した寿命。
達寿命
2570 最長許容寿命 maximum permitted life,
それ以前に,特定アイテムを運用から外さなければならないと担当
機関が規定した時間 (4090) 。 declared life,
ultimate life
2580 運用寿命 service life
アイテムを合格基準に適合するまで修理又はオーバホールすること
が,もはや物理的又は経済的にできないアイテムの寿命。
参考 “service life” を“廃棄寿命”と訳す場合もある。
2590 保管寿命 storage life,
アイテムを規定の条件で保管すれば,規定の要求事項を満足し続け
ることができる時間の長さ。 shelf life
2600 耐用寿命, useful life,
アイテムの集団が,一定の故障率で作動すると予想される時間の長
一定故障率期間 constant failure rate
さ。これは,あらゆる初期故障期間及び摩耗故障期間のどちらも除
く。 period
――――― [JIS W 0131 pdf 10] ―――――
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JIS W 0131:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.49 : 航空機及び宇宙機工学(用語集)