JIS X 0142:2010 ソフトウェア技術―機能規模測定―IFPUG機能規模測定手法(IFPUG4.1版未調整ファンクションポイント)計測マニュアル | ページ 3

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システム更改前後の環境の違いによって要求される変換及び/又は導入への配慮がアプリケーション開
発に与える影響の度合い。14種類の一般システム特性の一つ。インストール容易性ともいう。
2.51
トランザクション量GSC(transaction rate GSC)
単位時間当たりの業務トランザクションの頻度がアプリケーション開発に影響を与える度合い。14種類
の一般システム特性の一つ。
2.52
トランザクション ファンクション(transactional function)
データを処理するためにアプリケーションが利用者に提供する機能。トランザクション ファンクション
には,EI,EO及びEQがある。
2.53
内部論理ファイル,ILF(Internal Logical File,ILF)
計測対象のアプリケーション境界の内部で維持管理される,論理的に関連のあるデータ又は制御情報の
利用者視点のグループ。ILFは,計測対象のアプリケーション境界の内部にある一つ以上の要素処理によ
って維持管理されるデータを保持することを主目的とする。
2.54
任意サブグループ(optional subgroup)
2種類あるRETのサブグループの一つ。データインスタンスを追加又は生成する要素処理では,任意サ
ブグループは使用しなくてもよい。
2.55
導出データ(derived data)
ILF及び/又はEIFから情報を取り出すこと又は取り出したデータを検証すること以外の処理を必要と
するデータ。
2.56
必す(須)サブグループ(mandatory subgroup)
2種類あるRETのサブグループの一つ。データインスタンスを生成する要素処理では,必す(須)サブ
グループを一つ以上使用しなければならない。
2.57
ファイル(file)
データファンクションに関して,論理的に結び付いたデータ又は制御情報のグループ。データ又は制御
情報のグループを物理的に実装したものではない。
2.58
ファンクション型(function type)
アプリケーションが利用者に提供し,ファンクションポイント法で識別される次の5種類の基本的情報
処理サービス。
− ILF(内部論理ファイル)
− EIF(外部インタフェースファイル)
− EI(外部入力)
− EO(外部出力)
− EQ(外部照会)

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2.59
ファンクションの複雑さ(functional complexity)
低,中又は高に判定されるファンクション型の複雑さ。データファンクションでは,RET及びDETに
基づいて決定される。トランザクション ファンクションでは,FTR及びDETに基づいて決定される。
2.60
ファンクションポイント,FP(Function Point,FP)
アプリケーションの機能規模を表す測定量の単位。
2.61
ファンクションポイント数(function point count)
特定のアプリケーション又はプロジェクトのFP測定結果(量)。
2.62
ファンクションポイント法,FP法(Function Point analysis)
利用者の視点から,ソフトウェア開発及び保守を測定するための標準的な一手法。
2.63
複雑な処理GSC(complex processing GSC)
処理ロジックがアプリケーションの開発に与える影響の度合い。14種類の一般システム特性の一つ。
2.64
複数サイトGSC(multiple site GSC)
複数の事業所及び複数の利用者組織でアプリケーションを使用することに対してどの程度配慮して開発
されるかの度合い。14種類の一般システム特性の一つ。
2.65
分散データ処理GSC(distributed data processing GSC)
アプリケーションの要素間でのデータ交換の度合い。14種類の一般システム特性の一つ。
2.66
変換機能(conversion functionality)
開発プロジェクトの場合は,データを変換するために与えられた機能及び/又は変換報告書のような利
用者が指定した変換要求を満たすために与えられる機能。機能改良プロジェクトの場合は,利用者の要求
する変換機能を実現するために納入された機能。
2.67
変更容易性GSC(facilitate change GSC)
処理ロジック及び/又はデータ構造を容易に修正できることを考慮してアプリケーションが開発されて
いる度合い。14種類の一般システム特性の一つ。
2.68
保守(maintenance)
仕様に従ってアプリケーションを利用可能な状態に維持する活動。一般的に,機能(すなわち,ファン
クションポイント)の変更を伴わない。保守には,修復,軽微な機能改良,変換,利用者支援及び予防保
守を含む。具体的な活動には,欠陥除去,ハードウェア又はソフトウェアの機能変更を伴わないアップグ
レード,最適化又は予防保守及び利用者支援を含む。
注記 IFPUGでは,“保守”と同じ意味で“支援(support)”を使用する場合がある。

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2.69
未調整ファンクションポイント,UFP(Unadjusted Function Point count,UFP)
プロジェクト又はアプリケーションが利用者に提供する機能の測定量。データファンクション及びトラ
ンザクション ファンクションがこの測定量に寄与する。
2.70
要素処理(elementary process)
利用者にとって意味のある業務活動の最小単位。
2.71
予防保守(preventive maintenance)
発生する可能性のある欠陥又は故障を予防するためのハードウェア又はソフトウェアの変更。例えば,
保守性向上若しくは欠陥予防のためのプログラム又はデータの再構成。
2.72
利用者(user)
次のいずれか又は両方。
− 利用者機能要件を規定する人
− ソフトウェアとやり取りをする人若しくはもの又は相互に影響し合う人若しくはもの
2.73
利用者視点(user identifiable)
利用者及びソフトウェア開発者の両者で合意し,理解したプロセス及び/又はデータのグループに対す
る定義された要求。
注記 日本では,“User identifiable”を“利用者視点”と呼びなら(慣)わしてきたため,“利用者視
点”とした。このため,“User View”は,“利用者要件記述”とした。
2.74
利用者要件記述(user view)
利用者の言葉による利用者業務の公式な記述。開発者は,それを実現するために,利用者情報を情報技
術の言葉に変換する。
2.75
レコード種類数,RET(Record Element Type,RET)
ILF内又はEIF内にあるデータ要素の利用者視点に基づくサブグループ。
注記 RETそのものは,本来“数”でなく,単位をいうが,日本では慣例的に“レコード種類数”と
呼びなら(慣)わしてきたため,この規格では“レコード種類数”という訳を採用した。

3 IFPUG 4.1版未調整ファンクションポイントの概要

  ここでは,機能規模計測手順の概要を提供する。概要には,機能規模計測の目的を規定しており,機能
規模計測の概要及び事例を提供する。

3.1 ファンクションポイント法の目的及び利点

  ファンクションポイント法は,ソフトウェア開発を利用者の視点から計測する標準的な手法である。
IFPUG 4.1版未調整ファンクションポイントは,すべてのソフトウェアの計測に適用することができる。
3.1.1 ファンクションポイント法の目的
ファンクションポイント法は,主として論理設計に基づいて,利用者に提供される機能を定量化するこ

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とによってソフトウェアを測定する。したがって,ファンクションポイント法の目的は,次のとおりにな
る。
− 利用者が要求し受け取る機能を測定する。
− 実装技術とは独立して,ソフトウェア開発及び維持管理を測定する。
上記の目的を満たすことに加え,ファンクションポイントを計測する手順は,次の特徴をもつ。
− 測定作業の負担を最小限にするためには十分簡易である。
− 多様なプロジェクト及び組織間で一貫した測定が実施できる。
3.1.2 ファンクションポイント法の利点
ファンクションポイント法は,次のことに適用できる。
− 購入したパッケージソフトウェアのすべての機能をファンクションポイント法を用いて計測すること
によって,そのパッケージソフトウェアの規模を決定する。
− 特に,利用者要件に合致する機能をファンクションポイント法を使用して計測することによって,利
用者組織に与えるパッケージソフトウェアの利点を利用者が決定することを支援する。
− 品質及び生産性の分析を支援するためにソフトウェア製品の規模を計測する。
− ソフトウェアの開発及び維持管理に必要とされる費用及び資源を見積もる。
− ソフトウェアを比較するための正規化の要素として用いる。

3.2 計測事例の概要

  ここでは,ファンクションポイント計測の作業手順及び計測対象となっている構成要素について,概要
事例を示す。
3.2.1 概要図
人事情報システムの計測事例に関係する構成要素を,図1に示す。以降では,この図に基づいて説明す
る。
利用者
社員情報の検索及び表示
(EQ)
人事情報システム 為替システム
社員情報(ILF) 為替レート(EIF)
新入社員情報(EI)
利用者
社員報告書
(EO)
利用者
アプリケーション
境界
図1−人事情報システム概略図

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3.2.2 作業手順
3.2.2.1 ファンクションポイント種別の決定
ファンクションポイント計測の最初の作業は,ファンクションポイント計測の種別を決定することであ
る。
ファンクションポイントは,開発プロジェクト又はアプリケーションのいずれかに対応している。ファ
ンクションポイントには,次の3種類がある。
− 開発プロジェクト ファンクションポイント
− 機能改良プロジェクト ファンクションポイント
− アプリケーション ファンクションポイント
図1で示した人事情報システムの事例は,プロジェクト ファンクションポイントのものであり,これは
また,アプリケーション ファンクションポイントにつながっていく。
ファンクションポイント種別の詳細な定義は,箇条5に示す。
3.2.2.2 計測範囲及びアプリケーション境界の明確化
計測範囲は,ファンクションポイントに含まれる機能を定義する。
アプリケーション境界(図1の点線部)は,測定対象ソフトウェアと利用者との境界を示す。
図1は,測定対象の人事情報システムと為替システムとのアプリケーション境界を示している。この図
は,また,人事情報システムと利用者とのアプリケーション境界も示している。
計測範囲及びアプリケーション境界については,箇条6に示す。
3.2.2.3 未調整ファンクションポイントの決定
未調整ファンクションポイントは,プロジェクト又はシステムが利用者に提供する特定の計測可能な機
能を反映したものである。
システムの特定の利用者機能は,その機能が“どのように”実現されるかではなく,システムによって
“何が”実現されるかの観点で評価され,利用者が要求し定義した要素だけが計測される。
未調整ファンクションポイントには,データ及びトランザクションの二つのファンクション種別がある。
これらは,更に図2に示すように分類される。
未調整ファンクションポイントは単位呼称であり,未調整ファンクションポイントは,JIS X 0135-1で
定義されている機能規模である。
内部論理ファイル
(ILF)
データ
ファンクション
外部インタフェース
ファイル(EIF)
未調整
ファンクションポイント
外部入力(EI)
トランザクション
外部出力(EO)
ファンクション
外部照会(EQ)
図2−未調整ファンクションポイント種別

――――― [JIS X 0142 pdf 15] ―――――

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JIS X 0142:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 20926:2003(MOD)

JIS X 0142:2010の国際規格 ICS 分類一覧