JIS X 0143:2013 ソフトウェア技術―COSMIC機能規模測定手法

JIS X 0143:2013 規格概要

この規格 X0143は、COSMIC法の定義,規約及び活動について規定。

JISX0143 規格全文情報

規格番号
JIS X0143 
規格名称
ソフトウェア技術―COSMIC機能規模測定手法
規格名称英語訳
Software engineering -- COSMIC:a functional size measurement method
制定年月日
2006年12月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

ISO/IEC 19761:2011(IDT)
国際規格分類

ICS

35.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ソフトウェア 2020
改訂:履歴
2006-12-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2013-12-20 改正日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS X 0143:2013 PDF [17]
                                                                X 0143 : 2013 (ISO/IEC 19761 : 2011)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 用語及び定義・・・・[2]
  •  3 記号及び略語・・・・[6]
  •  4 測定の単位・・・・[7]
  •  5 測定活動・・・・[7]
  •  5.1 一般・・・・[7]
  •  5.2 FSMの目的及び範囲の決定・・・・[7]
  •  5.3 FURの識別・・・・[7]
  •  5.4 層の識別・・・・[7]
  •  5.5 機能利用者の識別・・・・[8]
  •  5.6 ソフトウェア境界の識別・・・・[8]
  •  5.7 機能プロセスの識別・・・・[9]
  •  5.8 データグループの識別・・・・[9]
  •  5.9 データ移動の識別・・・・[9]
  •  5.10 データ移動の分類・・・・[10]
  •  5.11 機能規模の計算・・・・[10]
  •  5.12 FURの変更に対する機能規模の計算・・・・[11]
  •  6 測定結果報告・・・・[12]
  •  6.1 命名規約・・・・[12]
  •  6.2 測定結果の文書化・・・・[12]
  •  附属書A(参考)利用者機能要件の抽出・・・・[13]
  •  参考文献・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS X 0143 pdf 1] ―――――

X 0143 : 2013 (ISO/IEC 19761 : 2011)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ファンクショ
ンポイントユーザ会(JFPUG)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本
工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
工業規格である。これによって,JIS X 0143:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS X 0143 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
X 0143 : 2013
(ISO/IEC 19761 : 2011)

ソフトウェア技術−COSMIC機能規模測定手法

Software engineering-COSMIC: a functional size measurement method

序文

  この規格は,2011年に第2版として発行されたISO/IEC 19761を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
ISO/IEC 19761:2003及びJIS X 0143:2006(初版)は,COSMIC- FFP機能規模測定法の第2.1版に基づい
ている。その後,COSMIC法測定マニュアルの第3.0版が出版されたため,それに基づいてISO/IEC 19761
が改正され,改正版が2011年3月に発行された。この規格は,JIS X 0143の第2版であり,ISO/IEC
19761:2011とともに,COSMIC法第3.0版に対応している。
この規格では,改正された主な事項は次のとおりである。
− 手法名の“COSMIC-FFP”から“FFP”が削除されて“COSMIC”と改称された。
− 測定量の単位が“Cfsu”(COSMIC functional size unit)から“CFP”(COSMIC Function Point)に改称さ
れた。
− 測定手順に“機能利用者の識別”が追加された。
− “特定用途向け改訂手法”に関する規定が削除された。
ソフトウェアは,多くの企業で予算の大きな部分を占める。組織にとっては,情報分野における最良事
例との優劣を比較評価するために,ソフトウェア費用を管理し,ソフトウェア開発及び保守に充てた予算
の投資効率を分析することが重要となりつつある。そのために,尺度及び尺度を使ったモデルが必要とな
る。
尺度は,ソフトウェアの開発及び保守に関連した品質と生産性との両面を分析するために必要である。
まず,製品又はサービスの技術的な達成度を開発者の観点から定量化するために,技術的尺度が必要とな
る。技術的尺度は,例えば,設計の効率を改善するといった効率分析に活用できる。
次に,利用者又は所有者の観点から製品又はサービスの達成度を定量化するために,機能尺度が必要と
なる。機能尺度は,例えば,生産性を分析するのに必要となる。機能尺度は,技術的な開発及び実装上の
意思決定から独立していなければならない。そうして初めて,機能尺度は,異なる技法・技術の生産性を
比較することに使用することができる。
フルファンクションポイント(FFP)法は,1997年に,主としてリアルタイムソフトウェア向けの機能
規模尺度として提案された。フィールドテストの結果とそれを適用した組織からのフィードバックとに動
機付けられ,この測定法が改良された。また,“COSMIC”コンソーシアム(Common Software Measurement
International Consortium)の研究成果によっても,多くの改善が行われた。こうした努力の成果が,
COSMIC-FFP機能規模測定法(最初に付けられた名前)の第2.1版として2001年5月に出版された。そし
て,業務アプリケーション,リアルタイム及びシステムソフトウェアに適用できることを目指した[4]。
JIS X 0143:2006は,COSMIC-FFP機能規模測定法のこの第2.1版に基づいている。

――――― [JIS X 0143 pdf 3] ―――――

2
X 0143 : 2013 (ISO/IEC 19761 : 2011)
この測定法を使用した多くの経験が,“COSMIC”コンソーシアム(Common Software Measurement
International Consortium)に,この測定法の記述に対する,様々な明確化と記述の改善との必要を確信させ
た。その結果,この測定法の第3.0版が2007年12月に出版された[5]。2001年の初出版の時から,いろ
いろな変更が加えられてきたが,ソフトウェア機能規模測定の基本モデルは変わっていない。
この規格は,次のニーズを満たすことを目指している。
a) プロジェクトコスト見積りの重要な活動として,顧客の要求を基に作成するソフトウェアの機能規模
を算定する仕事に取り組んでいるソフトウェア供給者のニーズ
b) 供給者の能力を測定する重要な要素として,納入ソフトウェアの機能規模を知りたい顧客のニーズ
この測定法の第3.0版で,測定法の名称を,“COSMIC-FFP”から“COSMIC”へと変更した。測定単位
の名称も,“Cfsu”(COSMIC機能規模単位)から“CFP”(COSMICファンクションポイント)へと変更し
た。

1 適用範囲

  この規格は,COSMIC法の定義,規約及び活動について規定する。この規格は,次の機能領域のソフト
ウェアに適用できる。
a) アプリケーションソフトウェア
例 銀行,保険,経理,人事,購買,物流又は製造
b) リアルタイムソフトウェア
例 − 電話交換及びメッセージ交換用ソフトウェア
− 家電製品,エレベータ,自動車のエンジンなどの機械制御装置に組み込まれた,プロセス
制御及びデータ取得用のソフトウェア
− コンピュータのオペレーティングシステムに含まれるソフトウェア
c) )及びb)が複合したソフトウェア
例 航空又はホテルのリアルタイム予約システム
この規格は,次のソフトウェア又はその一部の機能規模を測定対象とするようには設計されていない。
− 複雑な計算アルゴリズム又は特殊で複雑な規則で特徴付けられるソフトウェア,例えば,エキスパー
トシステム,シミュレーションソフトウェア,自己学習形ソフトウェア,気象予測システムなどに見
られる。
− オーディオサウンド又はビデオイメージのような連続的な変数を処理するソフトウェア,例えば,コ
ンピュータゲームソフトウェア,楽器などに見られる。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO/IEC 19761:2011,Software engineering−COSMIC:a functional size measurement method(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

――――― [JIS X 0143 pdf 4] ―――――

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X 0143 : 2013 (ISO/IEC 19761 : 2011)
2.1
基本機能要素,BFC(Base Functional Component,BFC)
利用者機能要件の基本単位。測定を目的としてFSM手法において定義され,利用される(JIS X
0135-1:2010の3.1参照)。
注記 COSMIC機能規模測定手法は,データ移動をBFCとして定義する。
2.2
基本機能要素型,BFC型(Base Functional Component type,BFC type)
定義されたBFCの種類(JIS X 0135-1:2010の3.2参照)。
2.3
境界(boundary)
測定対象ソフトウェアとその機能利用者との間の概念的なインタフェース。
注記 COSMIC機能規模測定手法は,“機能利用者”という用語を使用しているが,この用語は,JIS X
0135-1:2010の3.3で規定する“利用者”という用語より狭義である。結果として,この規格は,
“利用者”よりもむしろ“機能利用者”を使用する。
2.4
データ属性(data attribute)
識別されたデータグループ内でソフトウェアの利用者機能要件として意味をもつ情報の最小項目。
2.5
データグループ(型)[data group (type)]
個別で,空でなく,順序がなく,冗長でないデータ属性の集合。そこに含まれる個々のデータ属性は,
同一の注目オブジェクト型の補完的側面を記述している(2.19参照)。
2.6
データ操作(data manipulation)
機能プロセスの内側若しくは外側へのデータ移動,及び,機能プロセスと持続的記憶域との間で行われ
るデータの移動以外のデータの処理
2.7
データ移動(型)[data movement (type)]
一つのデータグループを移動する基本機能要素。
注記1 COSMIC機能規模測定手法には,エントリ,エグジット,読込み及び書込みの四つのデータ
移動型がある。これら四つがCOSMIC機能規模測定手法のBFC型である。
注記2 測定という目的に照らして,各データ移動は関連するデータ操作までを占める,とみなす。
2.8
エントリ(型)[Entry (type)]
データグループを,機能利用者から境界を越えて,それを必要とする機能プロセスへ移動するデータ移
動。
注記 エントリは,エントリをするために必要なデータ操作(例えば,入力されたデータの妥当性確
認)までを占める,とみなす。
2.9
エグジット(型)[Exit (type)]
データグループを,機能プロセスから境界を越えて,それを必要とする機能利用者に移動するデータ移

――――― [JIS X 0143 pdf 5] ―――――

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