JIS X 0142:2010 ソフトウェア技術―機能規模測定―IFPUG機能規模測定手法(IFPUG4.1版未調整ファンクションポイント)計測マニュアル | ページ 31

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識別した処理に対して,次のいずれか一つが当てはまる。
− 処理ロジックが,このアプリケーションの他のEO 当てはまらない。
又はEQのものと異なっている。 同じ情報を示すEQが既に存在している。
対象外。
− 識別したデータ項目の組が,このアプリケーション
の他のEO又はEQのものと異なっている。
− 参照するILF又はEIFが,このアプリケーションの 対象外。
他のEO又はEQのものと異なっている。
対象外。
要素処理の処理ロジックは,データ又は制御情報をILF
又はEIFから取得する。
要素処理の処理ロジックは,ILFを維持管理しない。 対象外。
対象外。
要素処理の処理ロジックは,“数式又は演算の実行”を含
まない。
要素処理の処理ロジックは,導出データを生成しない。 対象外。
対象外。
要素処理の処理ロジックは,システムの振る舞いを変更
しない。
結論 : これは要素処理であるが,このシステムの中では重複した機能であるので,計測しない。同一の表
示機能は既に計測されている。

8.9.9 事例7 : アプリケーション境界をまたぐデータなしに起動するEQ

8.9.9.1 利用者要件
システムによる毎月の自動的な月次会員報告印刷の利用者要件がある。
この事例のデータフロー図を,図56に示す。
月次会員報告
氏名 市 国
月次会員報告の印刷
Angel,A. Milwaukee USA
Boxer,B. Chicago USA
Smith,S. London UK
Temple,S. Detroit USA
会員ILF Wayne,J. Atlanta USA
会員番号
名前


図56−データフロー図
手順1 要素処理の識別
当てはまる。
このトランザクション ファンクションは,要素処理の要
求事項に当てはまるか。
手順2 主目的の決定及び分類
当てはまる。
トランザクション ファンクションは,EQの主目的に当
てはまるか。 主目的は,情報の表示である。検索データだけが含まれ
る。
手順3 EQ識別規則適合の検証

――――― [JIS X 0142 pdf 151] ―――――

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X 0142 : 2010
EQ識別規則 規則の該当・非該当
当てはまる。
アプリケーション境界の外部へデータ又は制御情報が出
力される。 月次会員データは,アプリケーション境界をまたぐ。
識別した処理に対して,次のいずれか一つが当てはまる。
− 処理ロジックが,このアプリケーションの他のEO 当てはまる。
又はEQのものと異なっている。 この機能を実行する他のEQがない。
対象外。
− 識別したデータ項目の組が,このアプリケーション
の他のEO又はEQのものと異なっている。
− 参照するILF又はEIFが,このアプリケーションの 対象外。
他のEO又はEQのものと異なっている。
当てはまる。
要素処理の処理ロジックは,データ又は制御情報をILF
又はEIFから取得する。
要素処理の処理ロジックは,ILFを維持管理しない。 当てはまる。
当てはまる。
要素処理の処理ロジックは,“数式又は演算の実行”を含
まない。
要素処理の処理ロジックは,導出データを生成しない。 当てはまる。
当てはまる。
要素処理の処理ロジックは,システムの振る舞いを変更
しない。
結論 : 1EQとなる。EQは,アプリケーション境界をまたぐことなしに起動できることに注意する。この
事例では,トランザクションはアプリケーション境界の内部にある時間イベントによって起動され
る。
手順4 複雑さの決定
FTR計測規則 規則の該当・非該当
要素処理の実行時に参照される1ILF又は1EIFは,1FTR次の項目が当てはまる。
と計測する。 会員情報
結論 : FTRの数は,1となる。
DETについて,
DET計測規則 規則の該当・非該当
次のすべてを満たすデータ項目は,1DETとして計測す対象外。
る。
− 利用者から認識可能である。
− 繰返しがない。
− アプリケーション境界の外部から入力される。
− 要素処理がデータをいつ,何を,どのように取得又
は生成するかを特定するために必要である。
次のすべてを満たすデータ項目は,1DETと計測する。次の項目が当てはまる。
− 利用者から認識可能である。 社員氏名,市区町村名,国名
− 繰返しがない。
− アプリケーション境界の内部から出力される。
対象外。
あるDETがアプリケーション境界の外部から入力され,
外部にも出力される場合,その要素処理に対して1DET
とだけ計測する。
対象外。
処理中のエラー発生の通知,処理の完了確認又は処理続
行の確認のために,アプリケーション境界の外部にシス
テム応答メッセージを出力する機能を1DETと計測す
る。
対象外。
同一の論理的処理を起動する手段が複数ある場合でも,
実施する活動を指定する機能を1DETと計測する。

――――― [JIS X 0142 pdf 152] ―――――

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対象外。
システムによって取得又は導出されるILFに格納される
データ項目で,要素処理の実行中にそのデータ項目がア
プリケーション境界をまたがらない場合は,DETとして
は計測しない。
文字列は,DETとしては計測しない。
ページ変数又はシステムが生成するスタンプは計測しな
い。
結論 : DETの数は,3となる。
複雑さ
1FTR及び3DET 複雑さは,低である。
手順5 寄与の決定
寄与が1で,複雑さが低 3FPになる。

8.9.10 事例8 : 他アプリケーションへのデータ送付

8.9.10.1 利用者要件
1日の終わりに,その日に印刷した小切手番号及び各小切手の支払額を一覧にしたトランザクション フ
ァイルをアプリケーションBへ送付する。
この事例のデータフロー図を,図57に示す。
アプリケーションA アプリケーションB
月次小切手ファイル 日次小切手ファイル
の生成
小切手番号
支払額
小切手ILF
小切手番号
支払額
図57−データフロー図
手順1 要素処理の識別
当てはまる。
このトランザクション ファンクションは,要素処理の要
求事項に当てはまるか。
手順2 主目的の決定及び分類
当てはまる。
トランザクション ファンクションは,EQの主目的に当
てはまるか。 主目的は情報の表示である。検索データだけが含まれる。
手順3 EQ識別規則が当てはまるかの検証
EQ識別規則 規則の該当・非該当
当てはまる。
アプリケーション境界の外部へデータ又は制御情報を出
力される。 データは,トランザクション データファイルとして,ア
プリケーション境界をまたぐ。

――――― [JIS X 0142 pdf 153] ―――――

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X 0142 : 2010
識別された処理に対して,次のいずれか一つが該当する。
− 処理ロジックがこのアプリケーションの他のEO又 当てはまる。
はEQと異なっている。 他にこの機能を実行するEQがない。
対象外。
− 識別されたデータ項目の組が,このアプリケーショ
ンの他のEO又はEQのデータの組と異なっている。
− 参照するILF又はEIFが,このアプリケーションの 対象外。
他のEO又はEQと異なっている。
当てはまる。
要素処理の処理ロジックは,データ又は制御情報をILF
又はEIFから取得する。
要素処理の処理ロジックは,ILFを維持管理しない。 当てはまる。
当てはまる。
要素処理の処理ロジックは,“数式又は演算の実行”を含
まない。
要素処理の処理ロジックは,導出データを生成しない。 当てはまる。
当てはまる。
要素処理の処理ロジックは,システムの振る舞いを変更
しない。
結論 : 一つのEQがある。
手順4 複雑さの決定
FTR計測規則 規則の該当・非該当
要素処理の実行時に参照される1ILF又は1EIFは,1FTR次の項目が当てはまる。
と計測する。 小切手ILF。
結論 : FTRの数は,1となる。
DET計測規則 規則の該当・非該当
次のすべてを満たすデータ項目は,1DETとして計測す対象外。
る。
− 利用者から認識可能である。
− 繰返しがない。
− アプリケーション境界の外部から入力される。
− 要素処理がデータをいつ,何を,どのように取得又
は生成するかを特定するために必要である。
次のすべてを満たすデータ項目は,1DETと計測する。次の項目が当てはまる。
− 利用者から認識可能である。 小切手番号,支払額
− 繰返しがない。
− アプリケーション境界の内部から出力される。
対象外。
あるDETがアプリケーション境界の外部から入力され,
外部にも出力される場合,その要素処理に対して1DET
とだけ計測する。
対象外。
処理中のエラー発生の通知,処理の完了確認又は処理続
行の確認のために,アプリケーション境界の外部にシス
テム応答メッセージを出力する機能を1DETと計測す
る。
対象外。
同一の論理的処理を起動する手段が複数ある場合でも,
実施する活動を指定する機能を1DETと計測する。
対象外。
システムによって取得又は導出されるILFに格納される
データ項目で,要素処理の実行中にそのデータ項目がア
プリケーション境界をまたがらない場合は,DETとして
は計測しない。
文字列は,DETとしては計測しない。
ページ変数又はシステムが生成するスタンプは計測しな
い。

――――― [JIS X 0142 pdf 154] ―――――

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X 0142 : 2010
結論 : DETの数は,2となる。
複雑さ
1FTR及び2DET 複雑さは,低である。
手順5 寄与の決定
寄与が1で,複雑さが低 3FPになる。

8.9.11 計測したEQ,FTR及びDETの概要

  ここでは,未調整ファンクションポイントへの複雑さ及び寄与を計算する前に,計測されたEQ,FTR
及びDETの概要を示す。
8.9.11.1 計測したEQの概要
次の表は人事情報システムについてEQとして識別したデータを示す。同時に,EQとして識別しなかっ
たデータも示す。
計測したEQ 計測しないEQ
検索データ アプリケーションメニュー
ドロップダウンリストボックス 項目レベルヘルプの2度目の出現
項目レベルヘルプの第一出現 明示的に記述されていない照会(既に計測済み)
月次会員報告
小切手トランザクション ファイル
8.9.11.2 FTR及びDETの概要
次の表は,FTR及びDETの数を表す。
外部照会 FTR DET
検索データ 1 4
ドロップダウン リストボックス 1 2
項目レベルヘルプの第一出現 1 6
月次会員報告 1 3
小切手トランザクション ファイル 1 2

8.9.12 EQの複雑さ及び寄与

  EQの事例の最後に,未調整ファンクションポイントに対するEQの複雑さ及び寄与を決定するための最
終手順を示す。
最終手順は,次に示すとおりである。
a) Qの複雑さを評価する。
b) 未調整ファンクションポイントに対する複雑さを寄与に変換する。
c) 未調整ファンクションポイントの合計に対するEI全体の寄与を計算する。
8.9.12.1 EQの複雑さの評価
次の複雑さ表によって,EOの複雑さを評価する。
15 DET 619 DET 20 DET以上
1 FTR 低 低 中
23 FTR 低 中 高
4 FTR以上 中 高 高
凡例 : FTR=関連ファイル数
DET=データ項目数
EQの複雑さ : 次の表は,各EQに対するファンクションの複雑さを示す。
EQ FTR DET ファンクションの複雑さ
検索データのリスト 1 4 低

――――― [JIS X 0142 pdf 155] ―――――

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JIS X 0142:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 20926:2003(MOD)

JIS X 0142:2010の国際規格 ICS 分類一覧