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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
ていることを確認するに当たってのガイダンスが必要な,監査員,認証機関,認定機関,監査の依頼者な
どが含まれる。
ISO/IEC 29110-4-mは,あるプロファイルグループに属す全プロファイルの仕様を提供する。それは,
適切な規格の要素の部分集合に基づいたものである。
ISO/IEC TR 29110-5-m-nは,一つのプロファイルグループにおける各プロファイルに対する管理及び技
術の手引を提供する。
ISO/IEC TR 29110-6-xは,特定のプロファイルに結び付けられていない管理及び技術の手引を提供する。
JIS X 0165規格類のこの部は,VSEのためのシステム及びソフトウェア技術プロファイルのための概念
を紹介する。この規格は,プロファイルの定義及び応用の背景にある論理を確立する。標準化されたプロ
ファイルについては,全てのプロファイル(構造,要求事項,適合性及び評価)に共通する要素を明記す
る。分野固有のプロファイル(標準化されておらず,ISOの規格作成プロセスの外で開発されたプロファ
イル)について,標準化されたプロファイルの規定に適合した一般指針を提供する。
図1は,JIS X 0165規格類に対応するISO/IEC 29110の国際規格(IS)及び標準報告書(TR)を説明し,
部を参照の枠組み内に位置付けている。概要,アセスメントの手引,管理及び技術の手引は,標準報告書
(TR)としてISOから無償で入手可能である。枠組み,プロファイル仕様,及び認証スキームは,国際
規格として公開されている。
注記 対応国際規格の図1での記述について,JISでは記述の一貫性を保つための整理をした。
――――― [JIS X 0165-2 pdf 6] ―――――
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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
29110概要[標準報告書(TR)](ISO/IEC TR 29110-1)
29110プロファイル仕様[規格(IS)]
枠組み及び分類指針(JIS X 0165-2)
VSEプロファイル仕様(ISO/IEC 29110-4)
仕様−VSEプロファイルグループm
(ISO/IEC 29110-4-m)
29110アセスメント及び認証[標準報告書(TR)]
アセスメント
(ISO/IEC TR 29110-3)
29110手引類[標準報告書(TR)]
管理及び技術の手引(ISO/IEC TR 29110-5及び-6)
VSEプロファイルm-n
(5-m-n)及びその他(6-x)の管理
及び技術の手引
図1−JIS X 0165規格類
1 適用範囲
1.1 適用分野
この規格は,小規模組織(以下,VSEという。)に対するソフトウェアエンジニアリング及びシステム
エンジニアリングプロファイルの概要,並びにVSEプロファイルの文書の共通用語について規定する。
この規格はVSEに適用できる。この規格で記載するライフサイクルプロセスは,VSEより大きな組織
での利用を排除するものではない。大きな組織での特定の課題は,この規格類で対応しないことがある。
この規格で記載するライフサイクルプロセスは,ソフトウェア及びシステムの作成及び提供と同様,調
達及び利用においてVSEで用いることができる。このライフサイクルプロセスは,ソフトウェア及びシス
テムのどの水準においても,ライフサイクルのどの段階においても適用することができる。この規格類で
定義するプロセスは,VSEで有用な追加プロセスの利用を排除するものではない。
それは,プロファイルの定義及び応用の背景にある論理を確立する。構造,適合及びアセスメントの上
で,全ての標準プロファイルに共通な要素を示す。
この規格は,全てのプロファイルに適用できる。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
――――― [JIS X 0165-2 pdf 7] ―――――
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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
ISO/IEC 29110-2-1:2015,Software Engineering−Lifecycle profiles for Very Small Entities (VSEs)−
Part 2-1: Framework and taxonomy(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
1.2 対象読者
この規格は,標準プロファイルの作成者及び評価者,他の部(part)の作成者,並びに他のVSEプロフ
ァイルの作成者を対象とする。
2 標準プロファイルへの適合
2.1 概要
適合はシステムエンジニアリングのためのISO/IEC 29110-4-6及びソフトウェアエンジニアリングのた
めのISO/IEC 29110-4-1として発行された各プロファイル仕様文書に定義する。ISO/IEC 29110プロファイ
ルに適合するための一般規則はISO/IEC TR 10000-1に従い,2.2及び2.3に概説する。
2.2 一般原則
2.2.1 修整及び排除事項
ISO/IEC 29110標準プロファイルは,関連するソフトウェア及びシステムエンジニアリング規格を修整
した結果のパッケージである。したがって,次のことに帰結する。
− ISO/IEC 29110プロファイルの修整は必要がなく,(2.3.2で概説した一つの場合を除いて)認めない。
− 2.2.3で概説する一つの場合を除いて,部分適合は認めない。
− 適合水準は定義しない。
2.2.2 拡張
実装がプロファイルの仕様で定義したものを超えて要素を採用することは受け入れ可能である。
このようにプロファイルが拡張を認める場合,各実装は,プロファイル仕様の全ての必要な要素に実際
に記述してあるとおりに厳密に対応しなければならない。そして,拡張は,プロファイル仕様で定義して
いる要素と一貫性があり,その要素への適合を許可しなければならない。拡張を認めるプロファイルの適
合箇条は,次のような幾つかの追加的な特化した仕様,要求事項を含むことが望ましい。
− 拡張は,既存の要素の意味を再定義してはならない。
− 拡張は,規格適合実装(すなわち拡張を用いないプロセス)が不適切に実施されてしまう原因となっ
てはならない。
− 拡張は,拡張する仕様の原則及び指針に従い,すなわち,標準的な方法で拡張しなければならない(2.2.3
参照)。
− 拡張を含む実装及び/又は応用では,拡張は支援文書で明確に記述しなければならない。拡張は実装
及び/又は応用において区別できるようにしなければならない。
− 拡張を含む実装では,適合するファイル(文書)だけを生成するような,又は厳密に適合する手順で
運用するようなモードをもたなければならない。
2.2.3 基礎規格への適合
標準プロファイルの目的は,一連の仕様の利用法を特定して,明確に定義した機能を提供することであ
る。したがって,この規格の標準プロファイル仕様への適合は,プロファイルにおいて完全に参照してい
る基礎規格があれば,その参照する基礎規格仕様への適合を意味する。
しかし,プロファイルで基礎規格の一部だけを参照していれば,上記の文は基礎規格への適合が,修整
――――― [JIS X 0165-2 pdf 8] ―――――
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及び部分適合を認める限りにおいて正しいことになる。
この規格の標準プロファイルへの適合要求は,次の方法で,基礎規格における適合要求と関係付けなけ
ればならない。
a) 基礎規格における条件付きでない必須要求事項は,この規格のプロファイルでも必須とする。
b) 基礎規格における条件付きでない選択要求事項は,選択要求事項のままとするか,又はプロファイル
において次のように変更してもよい。
1) 必須とする。
2) 条件付きとする。これは,指定された条件に基づいて,異なった状態になることである。
3) 適用外とする。これは,選択要求事項がプロファイルの範囲に関連していない場合である。例えば,
その機能要素をプロファイルの範囲では使わない場合である。
4) 禁止とする。その選択要求事項の利用が,プロファイルの範囲で非適合な振る舞いをすると考えら
れる場合である。このケースは本当に必要な場合にだけ用いるのがよく,適用外にする方が多くの
場合適切である。
c) 基礎規格の条件付き要求事項のその条件が,プロファイルの範囲で完全に見極められた場合,これら
の要求事項は,条件付きでない必須要求事項若しくは条件付きでない選択要求事項,又は適用外若し
くは禁止になる。そうでない場合,適切に,おそらく部分的に,見極められた条件の下で,条件は条
件のままとなる。
2.3 標準プロファイルの適合要求
2.3.1 適合状況
適合は様々な状況に合わせて異なる解釈ができる。適合性を主張する場合には,関連状況を特定しなけ
ればならない。
この規格類のプロファイルは,プロファイルで規定されているプロセス及び成果物を実装し利用する組
織又はプロジェクトによって実装できる。
注記 他の規格関連文書,例えば,手引,標準報告書(TR)といった文書とプロファイル仕様とが両
立することは,実装の適合性とも,適合箇条の対象ともみなされない。例えば,ISO/IEC TR
29110-5手引類とISO/IEC 29110-4プロファイル仕様とが両立する。そして,これは適合箇条に
よってではなく,ISO/IEC TR 29110-5でISO/IEC 29110-4を引用規格としていることで裏付け
られている。
2.3.2 標準プロファイルへの適合
この規格類の標準プロファイルへの適合を主張する(支援ツールなどの)製品は,プロファイル仕様
ISO/IEC 29110-4-mで特定されている全ての必須のプロファイル要素,並びに適切であるときには,基礎
規格で規定される関連特性及び要求事項を実装しなければならない。必須のプロファイル要素のいずれに
対しても適合製品が除外,変更又は矛盾しないことを示すことによって,適合は達成される。
この規格類の標準プロファイルへの適合を主張する組織は,プロファイル仕様ISO/IEC 29110-4-mのプ
ロファイル特有の箇条で識別される全ての必須プロファイル要求事項,並びに適切なときに,基礎規格で
規定される関連特性及び要求事項への適合を主張しているプロファイルを識別し,実装して使用しなけれ
ばならない。次を示すことによって,適合は達成される。
− 要求された入力及び出力成果物を証拠として,ライフサイクルプロセスの必須の要求事項を満たして
いることを示す。
− 適合作業生産物の内容を証拠として,ライフサイクル成果物(情報項目)及び内容(情報項目内容)
――――― [JIS X 0165-2 pdf 9] ―――――
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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
の必須の要求事項を満たしていることを示す。
標準プロファイル適合箇条で特に断りのない限り,プロファイルへの適合は基礎規格への適合を含意す
る。
注記 情報項目は,別の文書として公開されているかのように記述されている。しかし,情報項目及
びその内容は,公表されていないが,参照のためにリポジトリ内で利用できる場合,別の文書
若しくは別巻に分割されている場合,又は他の情報項目と組み合わせて一つの文書になってい
る場合,適合するとみなす。
プロファイルが条件付き必須要求事項を含む場合,これらの要求事項は,個別に識別可能な細分箇条に
まとめ,プロファイル仕様ISO/IEC 29110-4-mの適合箇条で,満たすべき条件及び要求事項が存在する具
体的な細分箇条を特定する。
2.3.3 標準プロファイルに含まれる基礎規格への部分適合
組織又は製品がプロファイルへの適合を主張することができない場合でも,次の条件でプロファイルに
含まれる基礎規格の要素への適合を主張できる。
a) 基礎規格はプロファイルに完全に含まれているわけではない(それが完全に含まれている場合,実装
は基礎規格に適合を主張することが望ましい。)。
b) 基礎規格の適合箇条は,部分適合,及び/又は修整した上での適合を許容する。
上記の場合,適合箇条はプロファイル仕様ISO/IEC 29110-4-mで特定された該当の基礎規格を参照し,
かつ,その基礎規格で必須(規定)として識別されている必須のプロファイル要素だけを参照しなければ
ならない。
3 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
ISO/IEC TR 10000-1:1998,Information technology−Framework and taxonomy of International Standardized
Profiles−Part 1: General principles and documentation framework
4 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
注記 この箇条で取り上げている用語は,JIS X 0165規格類で必要となるものを取り上げたものであ
り,必ずしもこの規格で用いられているものではない。
4.1
アクティビティ(activity)
プロセスの構成要素で,関連の強いタスクの集合(JIS X 0160:2012)。
注記 出典であるJIS X 0160:2012は改正作業が行われて,その用語はJIS X 0170:2020の用語と調和
される。
4.2
取得者(acquirer)
供給者から,製品又はサービスを取得又は調達する利害関係者(JIS X 0170:2020)。
注記1 取得者のことを指すために通常使われている用語には,他に納入先,買付け者,顧客,所有
者,購入者又は内部若しくは組織の出資者がある。
――――― [JIS X 0165-2 pdf 10] ―――――
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JIS X 0165-2:2021の引用国際規格 ISO 一覧
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