13
X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
注記1 個別のプロセス品質特性を扱うプロセスアセスメントモデルは,タイトルにその特性が分か
る識別子を含めることができる。例えば,プロセス能力を扱うプロセスアセスメントモデル
は,“プロセス能力アセスメントモデル”と名付けられる。
注記2 対応国際規格には注記はないが,JIS X 33001に従い,注記を付けた。
4.38
プロセス能力(process capability)
プロセスが現在の事業目標又は計画している事業目標を満たすためのプロセスに関する能力の特徴付け。
注記 対応国際規格は,出典をISO/IEC 33000としているが,その規格は存在しないため,JISでは
削除した。
なお,JIS X 33001:2017においては,process capabilityそのものは定義されていないが,プロ
セス品質特性の一つとしてプロセス能力が定められている。
4.39
プロセス能力レベル(process capability level)
プロセス能力(4.38)を表現する6段階からなる順序尺度上の点。各水準は,下位の能力水準を基準と
している。
注記 対応国際規格は,出典をISO/IEC 33000としているが,その規格は存在しないため,JISでは
削除した。
なお,JIS X 33001:2017においては,process capability levelそのものは定義されていないが,
プロセス品質特性の一つとしてのプロセス能力の水準とされている。その際にも6段階である
ことは要求されていない。
4.40
プロセス改善(process improvement)
業務ニーズ及び関連する者のニーズに整合する組織のプロセスの品質を改善する活動(JIS X 33001)。
4.41
プロセス成果(process outcome)
プロセスの目的の達成に成功することよって観察できる結果(JIS X 0160:2012)。
注記1 成果の記述書には,次の一つを記載している。
− 成果物の作成
− 状態の重要な変化
− 明示された制約事項への合致。例えば,要求事項,目標など。
注記2 出典であるJIS X 0160:2012は改正作業が行われ,その用語はJIS X 0170:2020の用語と調和
される。
4.42
プロセスプロファイル(process profile)
診断対象プロセスのプロセス属性評定一式(JIS X 33001)。
4.43
プロセス参照モデル(process reference model)
プロセス間の関連を記述する体系と,プロセス目的及びプロセス成果という言葉で記載された適用分野
中のプロセス定義とからなるモデル(JIS X 33001)。
――――― [JIS X 0165-2 pdf 16] ―――――
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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
4.44
プロファイル(profile)
一つ以上の基礎規格及び/又はプロファイル,及び適用可能な場合,特定の機能を達成するのに必要な
基礎規格又はプロファイルの,選択されたクラス,適合部分集合,オプション及びパラメタの集合(ISO/IEC
TR 10000-1)。
4.45
プロファイルグループ(profile group)
プロセスの構成(すなわち,アクティビティ及びタスク)によって,又は要求事項の共有若しくは構成
によって関連しているプロファイルの集まり。
4.46
プロジェクト(project)
定められた資源及び要求事項に従って,製品又はサービスを作り出すために実施される,定義された開
始条件及び終了条件がある取組み(JIS X 0160:2012に注記を追加している。)。
注記1 プロジェクトは,調整され制御されたアクティビティからなる固有のプロセスとして見られ
ることもあるとともに,この規格類に定義したテクニカルマネジメントプロセス群及びテク
ニカルプロセス群のアクティビティで構成されると見られることもある。
注記2 出典であるJIS X 0160:2012は改正作業が行われ,その用語はJIS X 0170:2020の用語と調和
される。
4.47
記録(record)
一つの単位として扱われる関連するデータ項目の集合(JIS X 0171:2014に例を追加している。)。
例 実行されたアクティビティによって達成された結果を記述するか,又はアクティビティの証拠を
提示する文書。
4.48
報告(report)
調査,観測,アセスメント,又はテストのようなアクティビティの結果を記述する情報項目(JIS X
0171:2014)。
4.49
リポジトリ(repository)
一つのシステムに属すソフトウェア関連の作成物の集まり。
注記1 そのような集まりが格納されている場所及び/又は形式。
注記2 対応国際規格は,出典をISO/IEC/IEEE 24765として記載しているが,その規格は網羅的な
IT用語のコレクションであり,この用語の収集元はこの規格類である。循環を避けるためJIS
では出典を削除した。
4.50
資源(resource)
プロセスの実行中に利用又は消費される資産(JIS X 0160:2012の注記を修正している。)。
注記1 資源には,資金,要員,設備,資本設備,道具などの多様な実体,及び電力,水,燃料,通
信基盤などの公益物を含む。
注記2 資源には,再利用できるもの,再生できるもの,又は使い切ってしまうものも含む。
――――― [JIS X 0165-2 pdf 17] ―――――
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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
注記3 出典であるJIS X 0160:2012は改正作業が行われ,その用語はJIS X 0170:2020の用語と調和
される。
4.51
レビュー(review)
作業生産物(4.73)又はその一式が,プロジェクト要員,マネージャ,利用者,顧客(4.23),又はその
他の関係者に対して,コメント又は承認を求めて提示されるプロセス又は会合。
注記 対応国際規格は,出典をISO/IEC/IEEE 24765として記載しているが,その規格は網羅的なIT
用語のコレクションであり,この用語の収集元はこの規格類である。循環を避けるためJISで
は出典を削除した。
4.52
中小企業,SME(small and medium enterprise,SME)
250人未満の人員を雇っている企業(OECD 2005の定義を修正している。)。
4.53
ソフトウェア(software)
コンピュータプログラム,手続,及び関連すると思われる文書,並びにコンピュータシステムの運用に
付随するデータ(IEEE 828)。
4.54
ソフトウェア構成要素(software component)
ソフトウェアシステム,又はモジュール,ユニット,データ,文書などのソフトウェア要素を指す総称
(IEEE 1061)。
4.55
規格(standard)
コンセンサスに基づいて作成され,認知された団体によって承認された文書であり,公衆に繰返し使用
されるため,諸活動についての又はその結果についての規則,指針又は特性を規定し,所定の文脈の中で
最も望ましい水準を達成することを目指したもの(ISO/IEC Directives, Part 2の注記を修正している。)。
注記 規格は,科学,技術,及び経験を集約した結果に基づいたもので,また,最適の社会的利益を
目指すものである。
4.56
標準プロファイル(standardized profile)
国際的に合意された,調和のとれた規格であり,一つ以上のプロファイルを記述するもの(ISO/IEC TR
10000-1の定義を修正している。)。
4.57
サーベイランス(surveillance)
適合の表明の有効性を維持する基礎としての,適合性評価(4.21)活動の系統だった反復(JIS Q
17000:2005)。
4.58
システム(system)
一つ以上の明記された目的を達成するために組織された相互に作用する要素の組合せ(JIS X 0160:2012)。
注記1 システムとは,それが提供する製品又はサービスとみなされることもある。
注記2 実際には,その意味の解釈は,例えば,航空機システムのように複合名詞の使用によってし
――――― [JIS X 0165-2 pdf 18] ―――――
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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
ばしば明確にされる。別の表現として,システムという言葉を使わずに,文脈が明らかな場
合は,例えば,“航空機システム”を“航空機”という用語に置き換えることができる。その
場合は,システムという捉え方の観点が曖昧になる。
注記3 完成したシステムは,それが意図された環境において,システム自体を十分に利用できるよ
う,必要な度合いで運用及び支援するために要求される,次のものを含む。全ての関係する
機器,設備·施設,資材,コンピュータのプログラム,ファームウェア,技術文書,サービ
ス及び要員。
注記4 出典であるJIS X 0160:2012は改正作業が行われ,その用語はJIS X 0170:2020の用語と調和
される。
4.59
システムエンジニアリング(systems engineering)
利害関係者のニーズ,期待及び制約の集合を,解決するソリューションへ変換するため,及びソリュー
ションが用いられる全期間を通じて,それを支援するために要求される,技術上及び管理上の作業の全体
を統括するような,複数の専門分野を横断した取組方法(JIS X 0170:2020)。
注記 出典であるJIS X 0160:2012にこの用語は定義されていないが,改正作業が行われ,その用語は
JIS X 0170:2020の用語と調和されるため,ここでは,JIS X 0170:2020を出典とした。
4.60
システムエンジニアリング管理計画,SEMP(systems engineering management plan,SEMP)
プロジェクトのシステムエンジニアリングに関連したタスクを,首尾良く達成するために,必要に応じ
て三つの主要な情報源[プロジェクトの契約又は合意(4.4),適用可能な組織プロセス,及びシステムエ
ンジニアリングプロジェクトチーム]によって確立されたテクニカルマネジメントプロセス群を扱う,プ
ロジェクトのトップレベルの技術計画文書。
注記 対応国際規格は,出典としてISO/IEC 24748-4を記載しているが,その用語の定義はISO/IEC
TR 29110-5-6-2:2014を出典としており,循環を防ぐため,ここでは出典を省略した。
4.61
作業記述書,SOW(statement of work,SOW)
取得者(4.2)が契約下で実施する作業を明確に記述するために使用する文書(JIS X 0160:2012)。
注記1 JIS X 0160:2012には,SOWという略号の記述はない。
注記2 出典であるJIS X 0160:2012は改正作業が行われ,その用語はJIS X 0170:2020の用語と調和
される。
4.62
システム構造(system structure)
対象システムの相互作用するシステム群及びシステム要素群への分解。
注記1 システム構造はシステム分解構造(SBS)記法で記述される。
注記2 対応国際規格は,出典としてISO/IEC/IEEE 15288を記載しているが,関連する規格にはこ
の用語の定義は見当たらないため,ここでは削除した。
4.63
分類指針(taxonomy)
プロファイル群又は一連のプロファイル群を曖昧性なく参照するための分類の体系(ISO/IEC TR
10000-1)。
――――― [JIS X 0165-2 pdf 19] ―――――
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X 0165-2 : 2021 (ISO/IEC 29110-2-1 : 2015)
4.64
標準報告書(technical report)
一般にIS(国際規格)又はTS(標準仕様書)として発行される文書とは異なる種類の収集データを含
めた,ISO又はIECが発行する文書(ISO/IEC Directives, Part 2の定義を修正している。)。
注記 このようなデータには,各国代表組織の間で行われた調査を通じて得られたデータ,他の国際
組織の作業に基づくデータ,各国代表組織における特定項目の規格に関する“最新技術”のデ
ータなどがある。
4.65
タスク(task)
プロセスの一つ以上の成果の達成に貢献するように意図された,要求され,勧告され,又は許容される
行動(JIS X 0160:2012を修正している)。
注記 出典であるJIS X 0160:2012は改正作業が行われ,その用語はJIS X 0170:2020の用語と調和さ
れる。
4.66
トレードオフ(trade-off)
利害関係者にとっての実質利益に基づいて,様々な要求事項と,解決するための代替ソリューション候
補とから選定するという意思決定行為(JIS X 0170:2020)。
4.67
トレーサビリティ(traceability)
例えば,要求事項,システム要素,検証又はタスクのような二つ以上の論理的なものの間での認識でき
る連関。
例 ソフトウェアの特徴及び試験ケースは,典型的に,ソフトウェア要求事項に連関付けられる。
注記 対応国際規格は,出典としてISO/IEC/IEEE 12007を記載しているが,そのような国際規格は
ない。ISO/IEC 12207(対応JISはJIS X 0160)の誤記とも思われるが,JISでは出典を省略し
た。
4.68
利用者(user)
利用中,システムと対話するか,又はシステムから利益を得る個人又はグループ(JIS X 25010:2013の
注記を省略している。)。
注記 対応国際規格では,定義文がJIS X 25010:2013に対応するISO/IEC 25010:2011のものとは異な
っているため,正しいものに修正した。
4.69
妥当性確認(validation)
客観的証拠を提示することによって,特定の意図された用途又は適用に関する要求事項が満たされてい
ることを確認すること(JIS Q 9000:2015の注記を省略し,独自注記を追加している。)。
注記1 システムは,意図した運用環境の下で,意図した用法,ゴール及び目標を達成する(すなわ
ち,関係者の要求事項に合致する。)ことができる。正しいシステムが構築されたという観点
である。
注記2 ライフサイクルの関連でいう妥当性確認とは,運用環境のような環境において,意図した用
途,ゴール及び目標をシステムが達成できるという信任を得る一連のアクティビティである。
――――― [JIS X 0165-2 pdf 20] ―――――
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JIS X 0165-2:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 29110-2-1:2015(IDT)