103
X 0170 : 2020 (ISO/IEC/IEEE 15288 : 2015)
附属書B
(参考)
プロセス情報項目の例
B.1
序文
表B.1は,各プロセスと関連し得る,情報項目の集合を提供している。
注記1 情報項目に関する追加の手引はJIS X 0171を参照。
注記2 JIS X 0171:2014(ISO/IEC/IEEE 15289:2011)が参照できるが,この規格に対応させた
ISO/IEC/IEEE 15289:2017へ改正がされている。
表B.1−情報項目の例
合意プロセス 適格性のある有資格要員
取得プロセス スタッフ割当て記録
供給依頼(入札依頼) 品質管理プロセス
供給者選定報告 品質管理方針,目標及び手順
合意 品質保証アセスメント報告
合意変更管理手順 是正及び予防処置報告
合意変更報告 知識管理プロセス
供給者アセスメント報告 知識,スキル及び知識資産記録
納入受入れ報告 知識,スキル及び知識資産報告
供給プロセス 知識,スキル及び知識管理要素
供給者の対応回答(例 提案,入札) テクニカルマネジメントプロセス
合意変更管理手順 プロジェクト計画プロセス
合意変更依頼 プロジェクトのテクニカルマネジメント計画
供給者の納入記録 プロジェクトライフサイクルモデル
組織のプロジェクトイネーブリングプロセス 作業分解構造(WBS)
ライフサイクルモデル管理プロセス プロジェクトスケジュール
ライフサイクルの方針,プロセス プロジェクト予算
ライフサイクルの手順 プロジェクトインフラストラクチャ及びサービス要求
事項
ライフサイクルモデル プロジェクト承認記録
プロセスアセスメント結果 プロジェクトアセスメント及び制御プロセス
プロセス改善報告 プロジェクトアセスメント記録
インフラストラクチャ管理プロセス 測定分析結果及び推奨事項
インフラストラクチャ要求事項 プロジェクトアセスメント報告
インフラストラクチャ要素 プロジェクト制御依頼
インフラストラクチャ変更依頼 次のマイルストーンへの進行許可
ポートフォリオ管理プロセス 意思決定管理プロセス
ポートフォリオ分析報告 意思決定手続
プロジェクト開始報告 意思決定報告
プロジェクト評価報告 リスク管理プロセス
プロジェクト終了報告 リスクプロファイル
人的資源管理プロセス リスク処置作業依頼
要求スキル報告 リスクプロファイル報告
スキル一覧表 構成管理プロセス
スキル開発資産 構成管理記録
スキル開発記録 構成ベースライン
――――― [JIS X 0170 pdf 106] ―――――
104
X 0170 : 2020 (ISO/IEC/IEEE 15288 : 2015)
表B.1−情報項目の例(続き)
構成管理の変更・差分化依頼 トレーサビリティ対応付け
構成状況報告 システム分析プロセス
構成評価報告 システム分析報告
システムリリース報告 実装プロセス
情報管理プロセス システム要素
情報項目登録 実装記録
情報管理報告 実装報告
測定プロセス トレーサビリティ対応付け
測定記録 インテグレーションプロセス
測定情報ニーズ報告 インテグレーションで統合されたシステム要素
品質保証プロセス インテグレーション記録
品質保証評価報告 インテグレーション報告
品質保証記録 トレーサビリティ対応付け
インシデント記録 検証プロセス
問題記録 検証されたシステム
テクニカルプロセス 検証記録
ビジネス又はミッション分析プロセス 検証報告
予備的なライフサイクル概念 トレーサビリティ対応付け
問題又は機会 移行プロセス
代替ソリューション及び推奨ソリューション 運用のために用意された場所
導入されたシステム
利害関係者ニーズ及び利害関係者要求事項定義プロセス
システムレベルの運用概念 移行記録
ライフサイクル概念 移行報告
利害関係者ニーズ トレーサビリティ対応付け
利害関係者要求事項 妥当性確認プロセス
利害関係者要求事項報告 妥当性確認されたシステム
重大なシステムの遂行能力・性能・運用時の実績の測定量 妥当性確認記録
トレーサビリティ対応付け 妥当性確認報告
システム要求事項定義プロセス トレーサビリティ対応付け
システム記述 運用プロセス
システム要求事項 運用記録
システム要求事項報告 運用上の問題報告
重大なシステムの遂行能力・性能・運用時の実績の測定量 顧客支援記録
トレーサビリティ対応付け 運用報告
アーキテクチャ定義プロセス 保守プロセス
アーキテクチャ ビューポイント 交換システム要素
アーキテクチャ ビュー及びモデル 保守記録
論拠を伴ったアーキテクチャ報告 保守依頼
インタフェース定義(初期) 保守問題報告
アーキテクチャ アセスメント報告 ロジスティクス作業及び報告
トレーサビリティ対応付け 保守報告
設計定義プロセス 廃棄プロセス
設計特性報告 廃棄された項目
設計作成物 廃棄記録
論拠を伴った設計作成物報告 保存管理報告
インタフェース定義 −
――――― [JIS X 0170 pdf 107] ―――――
105
X 0170 : 2020 (ISO/IEC/IEEE 15288 : 2015)
附属書C
(参考)
アセスメント目的のプロセス参照モデル
C.1
序文
この規格の利用者の中には,実施されたプロセスをJIS X 33002に従ってアセスメントを実施したいと
思っている人がいることが知られている。この附属書Cは,JIS X 33002と関連させて使用することで適
切なプロセス参照モデルを提供する。
注記 対応国際規格で引用しているJIS X 0145-2:2008(ISO/IEC 15504-2)はプロセスアセスメントの
実施に関する要求事項を規定しているが,これはプロセスアセスメントを規定するJIS X
33002:2017(ISO/IEC 33002:2015),プロセスの測定の枠組み及びプロセス属性のレベルに関す
るJIS X 33003:2019(ISO/IEC 33003:2015)及びJIS X 33020:2019(ISO/IEC 33020:2015),並び
にプロセス参照モデルへの規定要求事項を含むISO/IEC 33004:2015として改正が進み,JIS X
0145規格群もJIS X 33000規格類として改正が進められている。
プロセス参照モデルは,各プロセスの名称,目的の記述及び成果の記述を含めて,この規格の本文中の
プロセスから構成されている。C.3は,プロセス参照モデル内のプロセス及びそれらを定義する箇条を識
別している。
C.2 JIS X 0145-2及びISO/IEC 33004との適合
C.2.1 概要
JIS X 0145-2及びISO/IEC 33004は,その規格を用いたアセスメントに適しているプロセス参照モデル
に対する要求事項を示している。C.2.2及びC.2.3は,プロセス参照モデルに対する要求事項を引用し,こ
の規格がどのようにこれらの要求事項を満たしているかを記述する。C.2.2及びC.2.3の斜体の記載は,JIS
X 0145-2及びISO/IEC 33004の要求事項を引用して記載したものであり,斜体でない記載は,要求事項が
この規格によってどのように満たされるかを記述している。
C.2.2 プロセス参照モデルに対する要求事項
プロセス参照モデルは,次の事項を含まなければならない。
a) プロセス参照モデルの領域の宣言
これは,箇条1に規定されている。
b) IS X 0145-2及びISO/IEC 33004の要求事項を満足する,プロセス参照モデルの適用範囲内のプロセ
スの記述
これは,C.3に記載されている。
c) プロセス参照モデルとそれを利用しようとしている背景との関係の記述
これは,箇条5に規定されている。
d) プロセス参照モデルに定義しているプロセス間の関係の記述
これは,各プロセス記述においてC.3に記載されている。例えば,プロセスの記述の中には,プロ
セスが下位のプロセスを含むという記述を含むものがある。
プロセス参照モデルは,そのモデルに関心をもっている人たち及びその人たちの中で合意を得るための
――――― [JIS X 0170 pdf 108] ―――――
106
X 0170 : 2020 (ISO/IEC/IEEE 15288 : 2015)
行動を,次のように文書化しなければならない。
a) 直接的に関心のある人たちを特徴付けるか,指定する。
直接的に関心のある人たちは,この規格及びISO/IEC/IEEE 12207の利用者である。
b) 合意の達成度合いを文書化する。
この規格及びISO/IEC/IEEE 12207は,ISO/IEC JTC 1の合意の要求事項を満たす規格である。
c) 合意達成のための行動をとらない場合,その影響を文書化する(該当なし)。
プロセス参照モデルで定義されたプロセスは,一意のプロセス記述及び識別情報をもっていなければな
らない。
プロセスの記述は一意であり,識別は一意に決まるプロセス名称及びこの附属書Cにあるような箇条番
号を識別情報とすることによって行える。
C.2.3 プロセスの記述
プロセス参照モデルの基本的な構成要素は,そのモデルの適用範囲内でのプロセスの記述である。プロ
セス参照モデルでのプロセス記述は,プロセスの目的の十分な達成を実証する一連の成果とともに,プロ
セスを実施する全体的な目標を高い水準で記載したプロセスの目的の記述から成り立っている。これらの
プロセス記述は,次の要求事項を満足しなければならない。
a) プロセスは,プロセスの目的及びプロセスの成果を記述する。
b) どのプロセス記述においても,一連のプロセスの成果はそのプロセスの目的を達成するために必要十
分である。
c) プロセス記述は,JIS X 0145-2及びJIS X 33020のレベル(水準)1を超えたところの測定の枠組みの
側面を含んでいないし,また,暗示もしていない。
成果の記述の項目には,次のいずれか一つを記述する。
− 作業生産物の生産
− 状態の重要な変化
− 特定の制約条件(例えば,要求事項,目標など)の合致
これらの要求事項は,この附属書Cの中のプロセスの記述によって満たされる。成果の中にはレベル2
以上のレベルの能力へ寄与すると解釈されるものもある。しかしながら,適合したプロセスの実施は,こ
れらの上位レベルの能力の達成を要求するものではない。
C.3 プロセス参照モデル
プロセス参照モデルは,この規格の箇条6に含まれる各プロセスの目的及び成果の記述によって構成さ
れている。システムライフサイクルに対するプロセス参照モデルは,図4のプロセス集合から構成されて
いる。
――――― [JIS X 0170 pdf 109] ―――――
107
X 0170 : 2020 (ISO/IEC/IEEE 15288 : 2015)
附属書D
(参考)
プロセスのインテグレーション及びプロセスの構成概念
D.1
序文
ISO/IEC JTC 1/SC 7内の調和化プロジェクト(すなわち,この規格であるISO/IEC/IEEE 15288及び
ISO/IEC/IEEE 12207の並行した,注意深く調整された改正及びこれら両国際規格の利用の指針となる
ISO/IEC/IEEE 24748-1:2018の作成)は,システムライフサイクル及びソフトウェアライフサイクルを記
述している統合化された一組の規格を形成する大きな歩みである。継続的なプロセス改善及び能力アセス
メントの概念は,今やかなり確立され,認識されていて,JIS X 33000(ISO/IEC 33000)規格類として規
格化されている。この規格及びISO/IEC/IEEE 12207の附属書Cで規定されたプロセス参照モデルは,ラ
イフサイクルプロセスの能力アセスメントに対して,JIS X 33000規格類とともに使用されることを意図し
ている。プロセスの能力判定には,プロセス記述がそのプロセスの目的の明確な記述及び期待される成果
の記述を含むことを必要としている。プロセスの矛盾のない実施は,アクティビティ,タスク及び定義さ
れた実施の注記をもつことによって支援されている。それゆえ,システムライフサイクル及びソフトウェ
アライフサイクルの両ライフサイクル規格におけるライフサイクルプロセスは,D.2に記述しているよう
に,共通のプロセス構成概念に適用されており,ISO/IEC TR 24774に含まれるプロセス定義の手引と調和
している。
D.2 プロセス構成概念及びその使用
この規格の中のプロセスの記述は,明確に定義された規則に従う。まず第一に,それらは,論理的形態
でグループにまとめられている。これらのグループ分けは,次によって決められている。
− プロセス間の論理的関係
− プロセスの実行に対する責任
この規格では,システムのライフサイクルで実行するアクティビティを四つのプロセスグループに分け
ている。これらのグループの最上位の記述は,5.6に見いだされる。これらのグループ内の各ライフサイク
ルプロセスは,その目的及び望まれる成果に関して記述されており,これらの成果を達成するために実施
することが必要なアクティビティ及びタスクを列挙している。
a) 合意プロセス 2個のプロセス(6.1)
b) 組織のプロジェクトイネーブリングプロセス 6個のプロセス(6.2)
c) テクニカルマネジメントプロセス 8個のプロセス(6.3)
d) テクニカルプロセス 14個のプロセス(6.4)
プロセス記述規則の矛盾のない適用によって,正規化した細分箇条の番号付けが可能となる。この規格
の中では,細分箇条番号は,次のようになっている。
− 6.xは,プロセスグループの名称である。
− 6.x.yは,そのグループ内のプロセスの名称である。
− 6.x.y.1は,プロセスの目的を記述する。
− 6.x.y.2は,プロセスの成果を記述する。
− 6.x.y.3は,プロセスのアクティビティ及びタスクを記述する。
――――― [JIS X 0170 pdf 110] ―――――
次のページ PDF 111
JIS X 0170:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC/IEEE 15288:2015(IDT)