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X 0507 : 2004 (ISO/IEC 15420 : 2000)
附属書F(参考)従来の測定方法
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな
い。
F.1 寸法の許容値 この項目で取り上げる許容値は,元々はUPCシンボル仕様手引書(“U.P.C. Symbol
Specification Manual”)の附属書Aに記載された内容で,の種類1のシンボルプリンタ( “Type 1 Symbol
Printers Only”)に適用された。その後発行されたEAN仕様書(“EAN Specifications”)では,この許容値を
インストアマーキング装置を使用する上で重視すべき許容値(“Tolerances to be respected by in-store marking
equipment”)として適用している。現在も,この許容値は工程管理に有効であり,印刷装置の開発におけ
る指針にもなっているが,本体の4.7のテスト仕様がこれに優先する。
次の三つの値がEAN/UPCの許容値となる。附属書F図F.1を参照のこと。
− Tbは,バー幅及びスペース幅の許容値(附属書F図F.1の“b”で示した三つの寸法)。
− Teは,シンボルキャラクタ内の隣り合ったバー及びスペースの許容値。附属書F図F.1では“e”で
示した二つの寸法。この寸法は,バーの先頭エッジから次のバーの先頭エッジまで,又はバーの末尾
エッジから次のバーの末尾エッジまでを測った長さである。
− Tpは,シンボルキャラクタ全体の幅に対する許容値(附属書F図F.1の“p”で示した寸法)。
p
b b b
次のシンボルキャラクタ
又は補助パターン
e
e
附属書F図F.1 許容範囲測定値
倍率Mの許容値Tb,Te及びTpを,次のように規定する。Tb
− M ≦1であれば,Tb=
X0.229 mm
−M 1であれば,Tb=
0.470X 0.055 mm
− Te = ± 0.147 X
− Tp = ± 0.290 X
数字セットA又は数字セットBのキャラクタの先頭スペース,若しくは数字セットCのキャラクタの
末尾スペースには,許容値Tbは適用しない。しかし,スペース幅は0.200mm未満にしてはならない。
――――― [JIS X 0507 pdf 31] ―――――
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X 0507 : 2004 (ISO/IEC 15420 : 2000)
附属書図F.2は,各X値について算出した三つの許容値を示したものである。
0.260
0.240 Tb
0.220
0.200
印 Tp
0.180
刷
許 0.160
容
値 0.140
(mm)
0.120
0.100 Te
0.080
0.060
0.040
0.020
0.000
0.250 0.300 0.350 0.400 0.450 0.500 0.550 0.600 0.650 X寸法(mm)
0.800.90 1.001.101.201.30 1.401.501.601.70 1.801.902.00 倍率
附属書F図F.2 各X値の許容値
F.2 光学パラメタ この箇条で取り上げる光学パラメタはUCC及びEANの仕様書の初版本に記載された
もので,スキャナには当時の主流であったヘリウムネオンガスレーザが基本的に使用されている。今のス
キャナ及び検証機には,ガスレーザよりも少し波長の長い発光ダイオード及び可視光レーザダイオードが,
主に光源として採用されている。この仕様では,670±10 nm帯域で開口径が0.15 mmの検証機を使うよう
にしている(本体4.7参照)。スキャナと検証機との相関関係を検証したところ,これらのパラメタを用いた
検証が,現在使われているあらゆる種類のスキャナだけでなく,大量に導入されているスキャナにおいて
もその性能を保証することが確認されている。
総合EAN仕様書(“General EAN Specificaitons”)では,従来どおりの方法で,適用可能なバー及びスペ
ースの反射率を規定した。この仕様で記載する要件は,次に規定する従来のパラメタとは異なる(本体4.7
参照)。
− 最大感応波長 : 633 nm[シンボルを可視(赤色)スペクトルで走査することを意味する。]
− スペクトル電力半値幅 : 100 nm(光源の感応曲線が,ピーク波長の±50 nmの地点で,最大出力の50 %
にまで落ちることを意味する。)
− スキャナのスポットサイズ又は測定開口径 : 0.200 mm(X寸法からその許容値を引いた最小値が,スポ
ットサイズの0.200 mmより大きいことを意味する。)
− スペース要素反射率(RL) : RL 30 %
− バー要素反射率(RD) : RD 50 %
− シンボル反射率 : 明(スペース)反射率に対する暗(バー)反射率の最大許容値を,次の式で定める。
log10RD ≦ 2.6 (log10RL) - 0.3
――――― [JIS X 0507 pdf 32] ―――――
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備考 この式において,値RD及びRLは百分率ではなく01で表される値である。
例 RL = 0.65 (65 %),かつ,RD = 0.20 (20 %)の場合,シンボル反射率は許容範囲外となる。RL = 65 %
であれば,RDは16.4 %以下でなければならない。
− 最小エッジコントラスト,変位幅,欠陥に対するパラメタは特にない。エッジコントラスト若しくは
変位幅が低い,又は欠陥が高いと,スキャナ性能が損なわれる。
――――― [JIS X 0507 pdf 33] ―――――
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附属書G(参考)読取り及び印刷の指針
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではな
い。
G.1 自動シンボル識別 EAN/UPCシンボルは,このシンボルを他のシンボル体系と自動識別するように
正しくプログラムされたバーコード復号器を使って読み取ることができる。
読取りの正確性をできるだけ高めるには,復号器に有効なシンボル体系を,対象のアプリケーションで
必要とされるものだけに限定することが望ましい。
G.2 システムに関する注意事項 バーコードシステムは,各種構成要素(プリンタ,ラベル,読取り装置及
びデータベース)が一体となって一つのシステムとして機能するということが重要である。そのため,いず
れかの構成要素に欠陥があったり,構成要素の組合せが不適切であると,システム全体の性能が損なわれ
ることになる。
G.3 印刷に関する注意事項 ピクセルデータに基づくプリンタを使ってバーコードを作り出すグラフィッ
クソフトウェアは,使用するプリンタのピクセルピッチに正確に一致するように,バー及びスペースを調
整しなければならない。EAN/UPCシンボル体系においては,各モジュールを形成するピクセル数が,一
定の整数値であることが必要となる。したがって,プリンタは特定のシンボル倍率だけを印刷することが
できる。
シンボルキャラクタ1,2,7及び8(本体4.5.5参照)のバー及びスペースを縮小又は拡大するには,末尾
バー又は末尾スペースの境界で,整数個の画素を変えて黒から白,又は逆に白から黒に変えてやればよい。
ただし,プリンタ解像度がこの機能に十分に対応可能なレベルでなければならない。同様に,バー幅の均
一な太り(又は細り)も,整数個の画素を,バー及びスペースの境界にて,黒から白(又は白から黒)に変
えることで補正できる。いずれの場合も,それによってエッジから同類のエッジまでの長さが変わること
はなく,シンボルキャラクタ全体の幅に変化はない。この原則を守らないと,シンボルの品質低下を招い
たり,シンボルの読取りができなくなってしまう場合がある。
G.4 プログラム例 ベクトルデータに基づくディジタルバーコード設計ファイルについては,附属書G
G.3の原則を次のように緩和することもできる。
a) 目標倍率を,それに最も近い整数値に切り下げたピクセルのモジュールサイズに変える。ただし,
最小シンボル倍率が条件を満たしている場合に限る。
b) モジュール当たりのピクセル数(整数)を13で除し,その商を最も近い整数に丸める。この数値を
使って,シンボルキャラクタ1,2,7及び8のバーとスペースとを縮小又は拡大する。
c) バー幅の均一な太りを正しく補正するピクセル数を求めて,その数より大きくて一番近い整数値に
切り上げる。
d) これらの結果を基に,シンボル内のバー及びスペースそれぞれについてピクセル数を決定する。
例えば,50ドット/mmのイメージ生成装置を使用したベクトルベースのディジタルバーコード設計ファ
――――― [JIS X 0507 pdf 34] ―――――
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X 0507 : 2004 (ISO/IEC 15420 : 2000)
イルによって,0.11 mmのバー幅縮小で倍率90 %のシンボルを作成する場合
− モジュールサイズは50ドット/mm 倍率0.9 0.330 mm / モジュール=14.85となる。これを1モジュ
ール当たり14ピクセルに切り下げると,実際の倍率は0.848 0となる。
− シンボルキャラクタ1,2,7及び8の補正値は(14ピクセル/モジュール)/13=1.077となり,これを1
ピクセルに丸める。
− バー太り補正値は0.11 mm 50ピクセル / mm = 5.5となり,これを6ピクセルに切り上げる。
この計算結果から,補助パターン並びにシンボルキャラクタ0,3,4,5,6及び9のバーとスペースと
のピクセル数は,附属書G表G.1のようになる。
附属書G表G.1 イメージ解像度及びバー幅縮小によって修正されたピクセル数
モジュール数 ピクセル数
バー スペース
1 8 20
2 22 34
3 36 48
4 50 62
シンボルキャラクタ1,2,7及び8について,附属書G表G.1に示す各バー及びスペースのピクセル数
は,本体の表8に示す“+”方向及び“−”方向に1ピクセルだけ変わる。例えば,数字セットB(本体表
1)のシンボルキャラクタ1のピクセル数は,附属書G表G.2に示すピクセル数となる。
附属書G表G.2 数字セットBのシンボルキャラクタ1の修正されたピクセル数
スペース バー スペース バー
19 23 33 23
JIS X 0507:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 15420:2000(IDT)
JIS X 0507:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.50 : 情報及び通信技術用製図,及び関連技術文書のための図記号
JIS X 0507:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称