この規格ページの目次
13
X 0605 : 1997 (ISO/IEC 9293 : 1994)
10. ファイル割当て表
FATの最初の3バイト(12ビットFAT)又は4バイト(16ビットFAT)は,次に
よる。
バイト0は,フォーマット識別子をもち,バイト1及びバイト2(12ビットFAT)又はバイト1,バイ
ト2及びバイト3(16ビットFAT)は,それぞれ (FF) とする。
FATの残りのバイトは,FAT項目をもつ。各FAT項目は,対応するクラスタの状態を示す,2から始ま
る番号を付ける。
10.1 フォーマット識別子
このフィールドは,規定しない。交換時には無視する。
10.2 FAT項目
10.2.1 FAT項目長 各FAT項目の長さは,12ビット又は16ビットとする。
この値は,12ビットFATについては,8.4に従って記録し,16ビットFATについては,8.2に従って記
録する。
10.2.2 FAT項目数 FATの項目数は,クラスタ数と同じとする。
10.2.3 FAT項目値 FAT項目の値は,次のとおりとする。
左欄の上側は,12ビットFATの項目,下側は,16ビットFATの項目を示す。
(000) : 対応するクラスタは,空きであり,どのファイル空間にも割当て可能なことを示す。
(pdf 一覧ページ番号 )
(002) AX : 対応するクラスタは,割当て済みを示す。項目の値は,ファイル空間の次のクラス
(0002) AX タのクラスタ番号とする。MAXは,最大クラスタ番号とする(10.2.4参照)。
MAX+1 (FF6) : 将来の標準化のために確保し,使用してはならない。
MAX+1 (FFF6)
(FF7) : 対応するクラスタは,欠陥クラスタを含むことを示す。
(FFF7)
(FF8) (FFF) : 対応するクラスタは,割当て済みで,ファイル空間の最後のクラスタを示す。
(FFF8) (FFFF)
10.2.4 最大クラスタ番号 (MAX) 最大クラスタ番号は,次の式による。
TS SSA
MAX ip 1
SC
ここに, TS : 媒体の全セクタ数
SSA : システム領域のセクタ数
SC : クラスタ当たりのセクタ数
10.3 各FAT内のセクタ数
各FATは,1個又は複数のセクタを占有する。各FAT当たりのセクタ数 (SF)
は,次の式による。
32 RDE
TS RSC SF ceil
SS
ip 12
SC
SF ceil
8 SS
ここに, TS : 媒体の全セクタ数
SC : クラスタ当たりのセクタ数
――――― [JIS X 0605 pdf 16] ―――――
14
X 0605 : 1997 (ISO/IEC 9293 : 1994)
SS : セクタのデータフィールドのバイト数
RSC : 予約セクタ数
RDE : ルートディレクトリの項目数
10.4 FATの記録形式
12ビットFATの記録形式は,3バイトフィールドの列とする。最初のフィールド
は,フォーマット識別子と後続する2バイトの (FF) をもつ。後に続く3バイトフィールドは,FAT項目
の連続した組をもつ(n番とn+1番が組をつくる。ここでnは,偶数)。FAT項目の各組は,8.4に従って
記録する。
16ビットFATの記録形式は,4バイトフィールドの列とする。最初のフィールドは,フォーマット識別
子と後続する3バイトの (FF) をもつ。後に続く4バイトフィールドは,FAT項目の連続した組をもつ(n
番とn+1番が組をつくる。ここでnは,偶数)。FAT項目の各組は,8.2に従って記録する。
FAT項目の組は,FATの連続するセクタ間に分割してもよい。FATの最後のセクタのデータフィールド
の終わりで,FAT項目として使用しないバイトは,交換時には無視する。
11. ファイルディレクトリ
11.1 特性
ディレクトリは,連続する32バイトからなる複数のディレクトリ項目で構成する。各ディレ
クトリ項目は,ファイル,ボリュームラベル,他のディレクトリ又は空きの状態を識別する。
ディレクトリは,ルートディレクトリ及びサブディレクトリの2種類とする。ディレクトリ項目は,デ
ィレクトリを記録する領域の先頭バイトから記録する。
11.2 ディレクトリ項目の種類
ディレクトリ項目は,使用中又は空きのいずれかの状態とする。
使用中のディレクトリ項目は,例えば,FDCに記録したファイルの名前,属性,記録時刻,記録日付,
記録位置及びファイル長の情報をもつ。
使用中のディレクトリ項目は,次の5種類がある。
− ファイル項目
− ボリュームラベル項目
− サブディレクトリ指示項目
− サブディレクトリ識別項目
− 親ディレクトリ指示項目
空きのディレクトリ項目は,次の2種類がある。
− 消去項目(現在は使用されていない項目)
− 未使用項目(一度も使用されていない項目)
11.3 ディレクトリ項目フィールドに関する一般的規定
ディレクトリ項目フィールドの一般的構成は,
表5のとおりとする。
――――― [JIS X 0605 pdf 17] ―――――
15
X 0605 : 1997 (ISO/IEC 9293 : 1994)
表5 ディレクトリ項目フィールドの一般的構成
バイト位置 (BP) 名前 内容
18 名前 項目の種類に依存
911 拡張名 d−文字
12 属性 8ビット
1322 予約 すべて (00) 又は
(FF)
23, 24 記録時刻 数値
25, 26 記録日付 数値
27, 28 先頭クラスタ番号 数値
2931 ファイル長 数値
11.3.1 名前 (BP18) このフィールドは,ディレクトリ項目の種類によって内容と意味が異なる。
11.3.2 拡張名 (BP911) このフィールドのビットは,ディレクトリ項目の種類によって内容と意味が
異なり,d−文字で記録する。
11.3.3 属性 (BP12) このフィールドのビットは,最上位ビットをビット1,最下位ビットをビット8と
する。
11.3.3.1 ビット1, 2 これらのビットは,システムが使用する予約ビットとし,交換時には無視する。
11.3.3.2 保存ビット(ビット3) このビットは,ファイルの写しの有無を示す。
0 : この媒体又は他の媒体にファイルの写しがあることを示す。
1 : ファイルの写しがないことを示す。
11.3.3.3 サブディレクトリ項目ビット(ビット4) このビットは,ディレクトリ項目がサブディレクト
リ項目か否かを示す。
0 : サブディレクトリ項目でないことを示す。
1 : サブディレクトリ項目であることを示す。
11.3.3.4 ボリュームラベルビット(ビット5) このビットは,ディレクトリ項目がボリュームラベル項
目か否かを示す。
0 : ボリュームラベル項目でないことを示す。
1 : ボリュームラベル項目であることを示す。
11.3.3.5 ビット6, 7 これらのビットは,交換用ファイルに対しては,0に設定する。いずれかのビット
が1のとき,交換時にはファイルを無視する。
11.3.3.6 読取り専用ビット(ビット8) このビットは,受領者によるファイルの更新が可能か否かを示
す。
0 : 更新が可能であることを示す。
1 : 更新を禁止していることを示す。
この属性は,ファイル項目以外に適用してはならない。
11.3.4 予約 (BP1322) このフィールドは,ディレクトリ項目の種類によって内容が異なる(11.4
11.10参照)。
11.3.5 記録時刻 (BP23, 24) このフィールドは,16ビットの整数とし,記録した時刻[時 (023),分 (0
59),秒 (059)]からその値を[(2048×時)+(32×分)+(秒/2)]で算出し,8.2に従って記録す
る。
――――― [JIS X 0605 pdf 18] ―――――
16
X 0605 : 1997 (ISO/IEC 9293 : 1994)
11.3.6 記録日付 (BP25, 26) このフィールドは,16ビットの整数とし,記録された日付[年 (19802107),
月 (112),日 (131)]からその値を[(年−1980)×512+(月×32)+日]で算出し,8.2に従って記
録する。
11.3.7 先頭クラスタ番号 (BP27, 28) このフィールドは,ディレクトリ項目の種類によって内容が異な
り,8.2に従って記録する。
11.3.8 ファイル長 (BP2932) このフィールドは,ディレクトリ項目の種類によって内容が異なり,8.3
に従って記録する。
11.4 ファイル項目
属性フィールドのボリュームラベルビット及びサブディレクトリ項目ビットが0で,
名前フィールドの先頭がd−文字である場合,このディレクトリ項目は,ファイル項目とする。
フィールド項目は,名前と拡張名を含み,それらはディレクトリの中で重複してはならない。
11.4.1 名前 (BP18) このフィールドは,ファイル名を指定する。この内容は,左詰めのd−文字とし,
残りのバイトは, (20) とする。
11.4.2 拡張名 (BP911) このフィールドは,ファイル拡張名を指定し,11.3.2に従って記録する。
11.4.3 属性 (BP12) このフィールドのボリュームラベルビット及びサブディレクトリ項目ビットは,0
とする。他のビットは,11.3.3による。
11.4.4 予約 (BP1322) このフィールドは,すべてのバイトを (00) とする。
11.4.5 記録時刻 (BP23, 24) このフィールドは,ファイルを記録した時刻を指定し,11.3.5に従って記
録する。
11.4.6 記録日付 (BP25, 26) このフィールドは,ファイルを記録した日付を指定し,11.3.6に従って記
録する。
11.4.7 先頭クラスタ番号 (BP27, 28) このフィールドは,ファイルに割り当てた先頭のクラスタのクラ
スタ番号を指定し,8.2に従って記録する。
11.4.8 ファイル長 (BP2932) このフィールドは,バイト単位のファイル長を指定し,8.3に従って記
録する。
11.5 ボリュームラベル項目
ボリュームラベル項目の有無は,任意とし,ルートディレクトリの任意の
位置に記録する。
属性フィールドのボリュームラベルビットが1,サブディレクトリ項目ビットが0である場合,このデ
ィレクトリ項目は,ボリュームラベル項目とする。
11.5.1 名前及び拡張名 (BP111) 名前と拡張名を合わせた11文字以内をボリューム名として使用す
る。文字は,d−文字でなければならない。ボリューム名は,11バイト内で左詰めとし,残りのバイトは,
(20) とする。
ボリューム名は,作成者と受領者との間で取り決めた場合を除いて,交換用ファイルの識別には使用し
ない。
11.5.2 属性 (BP12) このフィールドのボリュームラベルビットは,1とし,他のすべてのビットは,0
とする。
11.5.3 予約 (BP1322) このフィールドは,すべてのバイトを (00) とする。
11.5.4 記録時刻 (BP23, 24) このフィールドは,ボリュームラベル項目を記録した時刻を指定し,11.3.5
に従って記録する。
11.5.5 記録日付 (BP25, 26) このフィールドは,ボリュームラベル項目を記録した日付を指定し,11.3.6
に従って記録する。
――――― [JIS X 0605 pdf 19] ―――――
17
X 0605 : 1997 (ISO/IEC 9293 : 1994)
11.5.6 先頭クラスタ番号 (BP27, 28) このフィールドの内容は,規定しない。交換時には無視する。
11.5.7 ファイル長 (BP2932) このフィールドの内容は,規定しない。交換時には無視する。
11.6 サブディレクトリ指示項目
属性フィールドのサブディレクトリ項目ビットが1で,名前フィール
ドの先頭がd−文字である場合,このディレクトリ項目は,サブディレクトリ指示項目とする。
サブディレクトリ指示項目は,名前と拡張名を含み,それらはサブディレクトリ項目を含むディレクト
リの中で重複してはならない。
11.6.1 名前 (BP18) このフィールドは,サブディレクトリ名を指定する。この内容は,左詰めのd−
文字とし,残りのバイトは, (20) とする。
11.6.2 拡張名 (BP911) このフィールドは,サブディレクトリ拡張名を指定し,11.3.2に従って記録す
る。
11.6.3 属性 (BP12) このフィールドのサブディレクトリ項目ビットは,1とし,ボリュームラベルビッ
トは,0とする。他のビットは,11.3.3による。
11.6.4 予約 (BP1322) このフィールドは,すべてのバイトを (00) とする。
11.6.5 記録時刻 (BP23, 24) このフィールドは,サブディレクトリ指示項目を記録した時刻を指定し,
11.3.5に従って記録する。
11.6.6 記録日付 (BP25, 26) このフィールドは,サブディレクトリ指示項目を記録した日付を指定し,
11.3.6に従って記録する。
11.6.7 先頭クラスタ番号 (BP27, 28) このフィールドは,サブディレクトリに割り当てられた先頭のク
ラスタのクラスタ番号を指定し,8.2に従って記録する。
11.6.8 ファイル長 (BP2932) このフィールドの内容は,規定しない。交換時には無視する。
11.7 サブディレクトリ識別項目
サブディレクトリの第1項目であって,属性フィールドのサブディレ
クトリ項目ビットが1,名前フィールドの先頭のバイトが (2E) で,残りの7バイトを (20) に設定した場
合,このディレクトリ項目は,サブディレクトリ識別項目とする。
サブディレクトリ識別項目は,ファイルをサブディレクトリとして識別する。サブディレクトリの有無
は,任意とするが,サブディレクトリ識別項目をサブディレクトリの第1項目に記録しなければならない。
サブディレクトリ識別項目は,ルートディレクトリに存在してはならない。
11.7.1 名前 (BP18) このフィールドは,先頭の1バイトを (2E),残りの7バイトを (20) とする。
11.7.2 拡張名 (BP911) このフィールドは,すべてのバイトを (20) とする。
11.7.3 属性 (BP12) このフィールドのサブディレクトリ項目ビットは,1とし,ボリュームラベルビッ
トは,0とする。他のビットは,交換時には無視する。
11.7.4 予約 (BP1322) このフィールドは,すべてのバイトを (00) とする。
11.7.5 記録時刻 (BP23, 24) このフィールドは,サブディレクトリ識別項目を記録した時刻を指定し,
11.3.5に従って記録する。
11.7.6 記録日付 (BP25, 26) このフィールドは,サブディレクトリ識別項目を記録した日付を指定し,
11.3.6に従って記録する。
11.7.7 先頭クラスタ番号 (BP27, 28) このフィールドは,サブディレクトリに割り当てられた先頭のク
ラスタのクラスタ番号を指定し,8.2に従って記録する。
11.7.8 ファイル長 (BP2932) このフィールドの内容は,規定しない。交換時には無視する。
――――― [JIS X 0605 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS X 0605:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 9293:1994(IDT)
JIS X 0605:1997の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 0605:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称