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3.6.1.3 応用プログラム属性位置(RBP20) 応用プログラム用拡張属性の先頭を,ファイルの拡張属性
を記録する拡張属性空間の先頭からのバイトの相対位置で指定する。拡張属性の種別65536以上が存在し
なければ,JIS X 0609の4.9.10.1.2が規定するとおり,拡張属性空間の終端を指定する。
3.6.2 処理システム用拡張属性 属性種別及び属性副種別は,拡張属性の種別を指定する。空き拡張属性
空間及び著作権管理情報の場合,属性種別2048及び属性副種別1である処理システム用拡張属性を使う。
処理システム用拡張属性は,表3.6.2.1に示すフォーマットを用いて記録する。
表 3.6.2.1 処理システム用拡張属性
RBP 長さ 名前 内容
0 4 属性種別 LB32=2048
4 1 属性副種別 Uint8=1
5 3 予備 00h バイト
8 4 属性長 LB32
12 4 処理システム用長(IUL) LB32
16 32 処理システム識別子 EntityID(JIS X 0609,1.6.4参照)
48 IUL 処理システム用(3.6.3及び3.6.4参照)バイト
3.6.2.1 属性種別(RBP0) この欄の値を2048に設定する。
3.6.2.2 属性副種別(RBP4) この欄の値を1に設定する。
3.6.2.3 予備(RBP5) 将来の標準化のために確保し,すべて00hバイトを記録する。
3.6.2.4 属性長(RBP8) 拡張属性全体の長さを指定する。JIS X 0609の4.9.10.8.4が規定するとおり,
処理システム用拡張属性を使って定義する可変長の拡張属性用に,属性長欄は処理システム用欄の終端と
処理システム用拡張属性の終端との間に埋込み空間を残し,十分大きく採らなければならない。
3.6.2.5 処理システム用長(RBP12) 処理システム用欄の長さを指定する。
3.6.2.6 処理システム識別子(RBP16) 処理システム用欄の内容を認識し,実行できる処理システムの
識別情報を記述する。
3.6.2.7 処理システム用(RBP48) DVD-再生専用ディスクの場合,空き拡張属性空間及び著作権管理情
報用に3.6.3及び3.6.4で規定する。
3.6.3 処理システム用欄の空き拡張属性空間 空き拡張属性空間は,JIS X 0609の附属書11の1.が規定す
るとおり,拡張属性空間内の未使用空間を示すために処理システム用拡張属性中に記述される。この処理
システム用拡張属性の処理システム識別子欄には,“UDF FreeEASpace”を設定する。この処理システム用
拡張属性の処理システム用欄は,表3.6.3.1に示すフォーマットを用いて記録する。
表 3.6.3.1 処理システム用欄の空き拡張属性空間
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム LB16
2 2 空き拡張属性空間 00h バイト(DVD-再生専用ディスク)
3.6.3.1 ヘッダチェックサム(RBP0) JIS X 0609の附属書11が規定するとおり,処理システム用拡張
属性ヘッダの16ビットチェックサムを表す。属性種別欄から処理システム記述子欄までの欄は,チェック
サムによって補償されたデータを表す。ヘッダチェックサム欄は,データの破壊から拡張属性空間の回復
――――― [JIS X 0610 pdf 41] ―――――
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X 0610 : 2006
を補助するために使う。
3.6.3.2 空き拡張属性空間(RBP2) DVD-再生専用ディスクの場合,00hバイトを設定する。
3.6.4 処理システム用欄の著作権管理情報 著作権管理情報は,各ファイルのファイルエントリの拡張属
性欄中に記録する処理システム用拡張属性の中に記述する。処理システム用拡張属性の処理システム記述
子欄には,“*UDF DVD CGMS Info”を設定する。この処理システム用拡張属性の処理システム用欄は,表
3.6.4.1に示すフォーマットを用いて記録する。
表 3.6.4.1 処理システム用欄の著作権管理情報
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム LB16
2 1 CGMS情報 バイト
3 1 データ構造種別 Uint8
4 4 保護システム情報 バイト
3.6.4.1 ヘッダチェックサム(RBP0) JIS X 0609の附属書11が規定するとおり,処理システム用拡張
属性ヘッダの16ビットチェックサムを表す。
3.6.4.2 CGMS情報(RBP2) 表3.6.4.2に示すフォーマットを用いて記録する。
表 3.6.4.2 CGMS情報欄
Bit 名前 内容
03 予備 ZEROs
45 CGMS 0, 1, 2 又は 3
6 予備 ZERO
7 著作物 ZERO 又は ONE
3.6.4.2.1 予備(Bit03) すべてのビットを,ZEROに設定する。
3.6.4.2.2 CGMS(Bit45) 著作物ビットをONEに設定した場合,CGMS(Copy Generation Management
System)欄の内容は,次に示す2ビット符号なし2進数と解釈する。
a) 3 : “コピー禁止”ファイル(コピーは許可しない。)
b) 2 : “1世代コピー可能”ファイル(1世代のコピー生成は許可する。)
c) 1 : 予備
d) 0 : “コピー可能”ファイル(無制限にコピーを許可する。)
著作物ビットをZEROに設定した場合,この欄は予備として確保する。
3.6.4.2.3 予備(Bit6) このビットを,ZEROに設定する。
3.6.4.2.4 著作物(Bit7)
a) NE : このファイルは,著作物を含む(AVオブジェクトデータを含む。)。
b) ERO : このファイルは,著作物を含まない。
3.6.4.3 データ構造種別(RBP3) 保護システム情報欄のデータ構造の識別情報を指定する。この欄中で
指定する種別は,表3.6.4.3に示すとおりに解釈する。
――――― [JIS X 0610 pdf 42] ―――――
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表 3.6.4.3 データ構造の解釈
種別 解釈
0 保護システム情報欄は,表3.6.4.4のとおり規定する。
1255 予備
3.6.4.4 保護システム情報(RBP4) 著作権管理用の保護システムの識別情報を指定する。データ構造種
別0の場合,表3.6.4.4に示すとおりに定義する。
表 3.6.4.4 データ構造種別0の保護システム情報欄
RBP 長さ 名前 内容
0 1 保護システム種別 Uint8
1 3 予備 00h バイト
3.6.4.4.1 保護システム種別(RBP0) この欄の値を,次に定義する。
a) 0 : このファイルは,著作権保護システム用のデータ構造をもたない。
b) 1 : このファイルは,DVD-Videoのための著作権保護システム(CSS)用のデータ構造をもつ。
c) 2 : このファイルは,DVD-Audioのための著作権保護システム(CPPM)用のデータ構造をもつ。
d) 3 : 記録可能DVDのための著作権保護システム(CPRM)用の予備。
e) 4127 : 私用内容に適用する著作権保護システム用の予備。
f) 128 : このファイルは,早期開示期間内容保護システム(EWCP)用のデータ構造をもつ。
g) 129255 : 商用内容に適用する著作権保護システム用の予備。
備考 “商用内容”は,限定された利用者のために生成され,限定された利用者のために設計された
特別な装置だけによって扱われる。
3.6.4.4.2 予備(RBP1) すべて00hバイトを記録する。
3.7 JIS X 0606のディレクトリ構造及びパステーブル
ディレクトリは,それぞれがファイルセクション,
又は他のディレクトリを識別するレコードの集合を含んだファイルとして記録する。
ディレクトリレコードは,ファイルセクションの位置情報,拡張属性レコードの位置情報,ファイルの
識別並びにファイル及びファイルセクションの属性を含む。
論理セクタに記録した最初の又は唯一のディレクトリレコードは,論理セクタの最初のバイトから始ま
る。論理セクタに記録したそれぞれの後続のディレクトリレコードは,その論理セクタ中の前のディレク
トリレコードの最後のバイトの直後のバイトから始まる。それぞれのディレクトリレコードは,その論理
セクタ内で終わる。論理セクタの最後のディレクトリレコード以降の未使用バイトの位置は,00hに設定
する。
ボリューム上に記述するパステーブルは,ディレクトリ階層を記述するレコードの集合を含む。ルート
ディレクトリ以外のディレクトリ階層のそれぞれのディレクトリ用に,パステーブルは,ディレクトリ,
その親ディレクトリ及びその位置を識別するレコードを含む。パステーブル中のレコードは,1から始ま
る番号を付ける。パステーブル中の最初のレコードは,ルートディレクトリ及びその位置を識別する。
パステーブルは,L形パステーブル又はM形パステーブルとする。
L形パステーブルでは,数値は,16ビット数で表す場合にはLB16に従って記録し,32ビット数で表す
場合にはLB32に従って記録する。
――――― [JIS X 0610 pdf 43] ―――――
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M形パステーブルでは,数値は,16ビット数で表す場合にはMB16に従って記録し,32ビット数で表
す場合にはMB32に従って記録する。
JIS X 0606のディレクトリ構造及びパステーブルの例を,表3.7.1に示す。
表 3.7.1 JIS X 0606ディレクトリ構造及びパステーブルの例
LSN 内容 備考
257 ルートディレクトリ用L形パステーブルレコード L形パステーブル
AUDIOTS用L形パステーブルレコード
VIDEOTS用L形パステーブルレコード
258 ルートディレクトリ用M形パステーブルレコード M形パステーブル
AUDIOTS用M形パステーブルレコード
VIDEOTS用M形パステーブルレコード
259 ルートディレクトリ用ディレクトリレコード(1st) ルートのディレクトリレコード
ルートディレクトリ用ディレクトリレコード(2nd)
AUDIOTS用ディレクトリレコード
VIDEOTS用ディレクトリレコード
260 VIDEOTS用ディレクトリレコード(1st) VIDEOTSのディレクトリレコード
親ディレクトリ用ディレクトリレコード(2nd)
VIDEOTS.BUP用ディレクトリレコード
VIDEOTS.IFO用ディレクトリレコード
VIDEOTS.VOB用ディレクトリレコード
VTS010.BUP用ディレクトリレコード
VTS010.IFO用ディレクトリレコード
VTS010.VOB用ディレクトリレコード
VTS011.VOB用ディレクトリレコード
VTS012.VOB用ディレクトリレコード
261 AUDIOTS用ディレクトリレコード AUDIOTSのディレクトリレコード
親ディレクトリ用ディレクトリレコード
ATS010.BUP用ディレクトリレコード
ATS010.IFO用ディレクトリレコード
ATS011.AOB用ディレクトリレコード
AUDIOPP.IFO用ディレクトリレコード
AUDIOSV.BUP用ディレクトリレコード
AUDIOSV.IFO用ディレクトリレコード
AUDIOSV.VOB用ディレクトリレコード
AUDIOTS.BUP用ディレクトリレコード
AUDIOTS.IFO用ディレクトリレコード
AUDIOTS.VOB用ディレクトリレコード
DVDAUDIO.BUP用ディレクトリレコード
DVDAUDIO.MKB用ディレクトリレコード
3.7.1 ディレクトリレコード ディレクトリレコードは,表3.7.1.1に示すフォーマットを用いて記録する。
――――― [JIS X 0610 pdf 44] ―――――
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表 3.7.1.1 ディレクトリレコード
RBP 長さ 名前 内容
0 1 ディレクトリレコードの長さ(=LENDR) Uint8
1 1 拡張属性レコードの長さ Uint8
2 8 エクステントの位置 BB32
10 8 データ長 BB32
18 7 日時記録(JIS X 0606,表9参照) 数値
25 1 ファイルフラグ(JIS X 0606,表10参照) 8ビット
26 1 ファイルユニットの大きさ Unit8
27 1 インタリーブ間げき(隙)の大きさ Uint8
28 4 ボリューム順序番号 BB16=1(DVD-再生専用ディスク)
32 1 ファイル識別子の長さ(=LENFI) Uint8
33 LENFI ファイル識別子 d文字,d1文字,区切り文字1,区切り文
字2,00h バイト又は 01h バイト
a b 埋込み 00h バイト
c d システム用(3.7.2参照) バイト
a = 33 + LENFI
b = 0(ファイル記述子の長さが奇数のとき)
b = 1(ファイル記述子の長さが偶数のとき)
c=a+b
d = LENDR−c
3.7.1.1 ディレクトリレコードの長さ(RBP0) このディレクトリレコードのバイト長を8ビット数で指
定する。
3.7.1.2 拡張属性レコードの長さ(RBP1) 拡張属性レコードを記録する場合,割り当てた拡張属性レコ
ードの長さを8ビット数で指定する。
3.7.1.3 エクステントの位置(RBP2) エクステントに割り振った最初の論理セクタの論理セクタ番号を,
32ビット数で指定する。DVD-再生専用ディスクの場合,JIS X 0606が定義する論理ブロック番号は,論
理セクタ番号と同一とする。
3.7.1.4 データ長(RBP10) ファイルセクションのデータ長を,32ビット数で指定する。
3.7.1.5 日時記録(RBP18) ディレクトリレコードによって記述するエクステント中の情報を記録した
日付及び時刻を示す。
3.7.1.6 ファイルフラグ(RBP25) JIS X 0606の表10が規定するとおり,ファイルの特定の特性を指定
する。
3.7.1.7 ファイルユニットの大きさ(RBP26) ファイルセクションをインタリーブモードで記録する場
合,ファイルセクション用に割り振ったファイルユニットの大きさを,8ビット数で指定する。それ以外
の場合には,0を設定する。
3.7.1.8 インタリーブ間げき(隙)の大きさ(RBP27) ファイルセクションをインタリーブモードで記
録する場合,ファイルセクション用に割り振ったインタリーブ間げき(隙)の大きさを,8ビット数で指
定する。それ以外の場合には,0を設定する。
3.7.1.9 ボリューム順序番号(RBP28) ディレクトリレコードで記述するエクステントを記録するボリ
ューム集合内のボリュームの順序番号を,16ビットで指定する。DVD-再生専用ディスクの場合,1に設定
する。
――――― [JIS X 0610 pdf 45] ―――――
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JIS X 0610:2006の国際規格 ICS 分類一覧
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JIS X 0610:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
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