JIS X 0611:2018 ユニバーサルディスクフォーマット(UDF)2.01 | ページ 2

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X 0611 : 2018
守をもしなければならない。
g) 読出しの下位互換性 : この規格(UDF 2.01規定)に適合する処理システムは,UDF 2.01規定より若い
UDF版数の規定に従って書き込まれた全ての媒体の読出しができなければならない。
h) 書込みの下位互換性 : UDF 2.00及びUDF 2.01の構造を,UDF 1.50及びUDF 1.02構造を含む媒体に書
き込んではならない。UDF 1.50及びUDF 1.02の構造を,UDF 2.00及びUDF 2.01の構造を含む媒体に
書き込んではならない。これら二つの要件は,媒体が,異なる版のUDF構造を含むことを防止する。

1.3 参照

1.3.1  引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
JIS X 0221:2007 国際符号化文字集合(UCS)
注記 JIS X 0221:2007は,ISO/IEC 10646:2003,Information technology−Universal Multiple-Octet
Coded Character Set (UCS) に一致している。
JIS X 0606:1998 情報交換用CD-ROMのボリューム構造及びファイル構造
注記 JIS X 0606:1998は,ISO 9660:1988,Information processing−Volume and file structure of
CD-ROM for information interchange及びAmendment 1:2013に一致している。
JIS X 6281:2012 120 mm再生専用形光ディスク(CD-ROM)
注記1 JIS X 6281:2012は,ISO/IEC 10149:1995,Information technology−Data interchange on
read-only 120 mm optical data disks (CD-ROM)に一致している。
注記2 Yellow Book:Compact Disc Read Only Memory System Descriptionが,JIS X 6281:2006に対応
している。
JIS X 6282:2012 情報交換用120 mm追記形光ディスク(CD-R)
注記 Orange Book, Recordable Compact Disc System, part-IIが,JIS X 6282:2009に一致している。
JIS X 6283:2012 情報交換用120 mmリライタブル光ディスク(CD-RW)
注記 Orange Book, Recordable Compact Disc System, part-IIIが,JIS X 6283:2009に一致している。
IEC 908:1987,Compact disc digital audio system
注記 IEC 908:1987は,既に改正されて,IEC 60908:1999として発行されている。
ISO/IEC 13346-1:1995,ISO/IEC 13346-2:1999,ISO/IEC 13346-3:1999,ISO/IEC 13346-4:1999及び
ISO/IEC 13346-5:1995,Information technology−Volume and file structure of write-once and rewritable
media using non-sequential recording for information interchange−Part 1-5
注記1 ECMA 167 3rd Edition, Volume and file structure of write-once and rewritable media using
non-sequential recording for information interchangeは,ISO/IEC 13346-1ISO/IEC 13346-5に
一致している。
注記2 対応日本工業規格(日本産業規格) : JIS X 0607:2001 非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用
媒体のボリューム及びファイルの構造
注記3 この規格(JIS X 0611)において,[ ]でくくられた参照は,JIS X 0607規格類を[x/a.b.c]の
様式で参照し,ここで,xは部番号,a.b.cは細分箇条番号又は図番号とする。
1.3.2 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

――――― [JIS X 0611 pdf 6] ―――――

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X 0611 : 2018
1.3.2.1
オーディオセション(Audio session)
一つ以上のオーディオトラックを含み,データトラックを含まないセション。
1.3.2.2
オーディオトラック(Audio track)
IEC 908が規定するオーディオセクタを含むように設計されたトラック。
1.3.2.3
CD-R(CD-Recordable)
追記形CD。JIS X 6282が規定する追記形コンパクトディスク。
1.3.2.4
CD-RW(CD-Rewritable)
書換形CD。JIS X 6283が規定するリライタブルコンパクトディスク。
1.3.2.5
クリーンファイルシステム(Clean File System)
この規格に適合する媒体のファイルシステム。
1.3.2.6
データトラック(Data track)
JIS X 6281が規定するデータセクタを含む設計がなされたトラック。
1.3.2.7
ダーティファイルシステム(Dirty File System)
クリーンファイルシステムではないファイルシステム。
1.3.2.8
固定パケット(Fixed Packet)
与えられたトラックに含まれるパケット全てが,トラック記述子ブロックに指定された長さをもつ,イ
ンクリメンタル記録方式。CDドライブに提示される番地は,JIS X 6282及びJIS X 6283が規定する,番
地付け方式の方式2に従って翻訳される。
1.3.2.9
ICB(Information Control Block)
JIS X 0607規格類における制御ノード。
1.3.2.10
論理ブロック番地(Logical Block Address)
論理ブロック番号[3/8.8.1]。
特記事項1 これを,[4/7.1]で規定する論理ブロック番地と混同してはならない。[4/7.1]で規定する論
理ブロック番地は,論理ブロック番号[3/8.8.1]と,区画参照番号[3/8.8]とを含むlbaddr
構造で示され,区画参照番号は,指し示された論理ブロック[3/8.8.1]を含む区画[3/8.7]を
識別する。
特記事項2 [3/8.8.1]で定義する論理ブロック番号は,指し示す論理ブロック[3/8.8.1]を含む区画
[3/8.7]の,区画マップ[3/10.7]が示す方法に従って,論理セクタ番号[3/8.1.2]に変換される。
1.3.2.11
媒体ブロック番地(Media Block Address)

――――― [JIS X 0611 pdf 7] ―――――

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X 0611 : 2018
記録のための関連規格[1/5.10]で示される,一意のセクタ番地から派生するセクタ番号[3/8.1.1]。この規
格では,セクタ番号[3/8.1.1]は論理セクタ番号[3/8.1.2]に等しい。
1.3.2.12
パケット(Packet)
連続する整数個のセクタ[1/5.9]からなる記録可能単位。利用者データセクタから構成される。パケット
ライト動作のオーバヘッドとして記録される追加セクタ[1/5.9]を含むことがあり,記録のための関連規格
[1/5.10]に従って指し示すことができる。
1.3.2.13
物理番地(Physical Address)
記録のための関連規格[1/5.10]で示される,特有のセクタ番地によって定まるセクタ番号[3/8.1.1]。この
規格では,セクタ番号[3/8.1.1]は,論理セクタ番号[3/8.1.2]に等しい。
1.3.2.14
物理ブロック番地(Physical Block Address)
物理番地。
1.3.2.15
物理セクタ(Physical Sector)
記録のための関連規格[1/5.10]で示されるセクタ[1/5.9]。この規格では,セクタ[1/5.9]は,論理セクタ
[3/8.1.2]に等しい。
1.3.2.16
ランダムアクセスファイルシステム(Random Access File System)
任意の位置に書込みができる媒体のためのファイルシステム。追記形又は書換形のいずれか。
1.3.2.17
逐次ファイルシステム(Sequential File System)
逐次に書き込まれる媒体(例えば,CD-R)のためのファイルシステム。
1.3.2.18
セション(Session)
トラックの列(トラックは1個でもよい。)であって,各トラック番号が連続した昇順を形成しているも
の。ボリューム中のトラックは,JIS X 6282の規定どおりに,一つ以上のセションに編成しなければなら
ない。
1.3.2.19
トラック(Track)
セクタの列であって,各セクタ番号が連続した昇順を形成しているもの。ボリューム中のセクタは,一
つ以上のトラックに編成されなければならない。一つのセクタが複数のトラックに属してはならない。
特記事項 トラック間に間隙がある場合もある。すなわち,トラックの最後のセクタが,次のトラッ
クの最初のセクタと隣接している必要はない。
1.3.2.20
UDF(Universal Disk Format)
ユニバーサルディスクフォーマット。
1.3.2.21
利用者データブロック(user data blocks)

――――― [JIS X 0611 pdf 8] ―――――

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X 0611 : 2018
パケットのセクタ[1/5.9](この規格では論理セクタ[3/8.1.2]と同じ。)に記録された論理ブロック[3/8.8.1]。
ドライブの利用者が意図的に記録したデータが含まれる。記録のための関連規格[1/5.10]に従って番地付
け可能なセクタが存在したときでも,そのセクタがパケット記録のオーバヘッドに使用された論理ブロッ
ク[3/8.8.1]は,特にこれには含まれない。利用者データブロックは,論理ブロック[3/8.8.1]と同様に,論理
ブロック番号[3/8.8.1]で識別される。
1.3.2.22
利用者データセクタ(user data sectors)
ドライブの利用者が意図的に記録したデータを含む,パケットのセクタ[1/5.9]。パケットを記録するオ
ーバヘッドに使用されるセクタ[1/5.9]は,記録のための関連規格[1/5.10]に従って番地付けできても,利用
者データセクタには含まれない。いずれのセクタ[1/5.9]とも同じく,利用者データセクタはセクタ番号
[3/8.1.1]で識別される。この規格では,セクタ番号[3/8.1.1]は,論理セクタ番号[3/8.1.2]に等しい。
1.3.2.23
可変パケット(Variable Packet)
与えられたトラックにおける各パケットが,ホストが決定した長さをもつインクリメンタル記録方式。
CDドライブに提示される番地は,JIS X 6282及びJIS X 6283における,方式1の番地付けで規定すると
おりとする。
1.3.2.24
仮想番地(Virtual Address)
仮想区画における論理ブロック[3/8.8.1]の論理ブロック番号[3/8.8.1]。このような論理ブロック[3/8.8.1]
は,対応する非仮想区画の論理ブロック[3/8.8.1]の空間を使って記録される。VATのN番目のUint32は,
対応する仮想区画の論理ブロック番号Nを記録するために使われる,非仮想区画の論理ブロック番号
[3/8.8.1]を表す。最初の仮想番地は,0である。
1.3.2.25
仮想区画(virtual partition)
この規格の2.2.8に従って記録される種別2の区画マップ[3/10.7.3]によって,論理ボリューム記述子
[3/10.6]で識別される論理ボリューム[3/8.8]の区画。仮想区画マップには,区画番号が含まれるが,これは,
同一の論理ボリューム記述子[3/10.6]における種別1の区画マップ[3/10.7.2]の区画番号[3/10.7.2.4]と同じで
ある。仮想区画の各論理ブロック[3/8.8.1]は,その対応する非仮想区画の論理ブロック[3/8.8.1]の空間を使
って記録される。VATには,その対応する仮想区画の論理ブロック[3/8.8.1]を記録するために使われてい
る,非仮想区画の論理ブロック[3/8.8.1]が列挙される。
1.3.2.26
仮想セクタ(virtual sector)
仮想区画の論理ブロック[3/8.8.1]。このような論理ブロック[3/8.8.1]は,対応する非仮想区画の論理ブロ
ック[3/8.8.1]の空間を使って記録される。仮想セクタを,セクタ[1/5.9]又は論理セクタ[3/8.1.2]と混同しな
いほうがよい。
1.3.2.27
仮想割付け表,VAT(Virtual Allocation Table, VAT)
非仮想区画の空間に記録されるファイル[4/8.8]。対応する仮想区画をもち,そのデータ空間[4/8.8.2]は
2.2.10に従って構成される。このファイルでは複数のUint32の配列リストを備えているが,N番目のUint32
は,対応する仮想区画の論理ブロック番号Nを記録するのに使う,非仮想区画の論理ブロック番号[3/8.8.1]

――――― [JIS X 0611 pdf 9] ―――――

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X 0611 : 2018
を表す。このファイル[4/8.8]は,論理ボリューム[3/8.8]のファイル集合[4/8.5]におけるディレクトリ[4/8.6]
のファイル識別記述子[4/14.4]で,必ずしも参照されるわけではない。
1.3.2.28
VAT ICB(Virtual Allocation Table ICB)
VATを含むファイルを記述する,ファイルエントリICB。
1.3.3 用語遣い
1.3.3.1
してもよい(May)
任意選択の行為又は機能を示す。
1.3.3.2
任意選択の(Optional)
実装しても,しなくてもよい機能を示す。実装する場合,その機能は規定どおりに実装しなければなら
ない。
1.3.3.3
(し)なければならない(Shall)
必須であって,この規格に適合していることを主張するために実装しなければならない行為又は機能を
示す。
1.3.3.4
望ましい(Should)
任意ではあるが,その実装が強く推奨される行為又は機能を示す。
1.3.3.5
予約(Reserved)
将来の使用のために確保されている。予約欄は,将来の使用のために確保された欄であり,0に設定し
なければならない。予約値は,将来の使用のために確保された値であり,使用してはならない。
注記1 JIS X 0607,JIS X 0609,JIS X 0610では予備と訳している。
注記2 Reserve Volume Descriptor Sequenceの訳語は,予備ボリューム記述子列とする(JIS X 0607の
8.4.2.2を参照)。
1.3.4 略語
この規格で用いる主な略語は,次による。
略語 意味
AD 割付け記述子(Allocation Descriptor)
AVDP 開始ボリューム記述子ポインタ(Anchor Volume Descriptor Pointer)
EA 拡張属性(Extended Attribute)
EFE 拡張ファイルエントリ(Extended File Entry)
FE ファイルエントリ(File Entry)
FID ファイル識別記述子(File Identifier Descriptor)
FSD ファイル集合記述子(File Set Descriptor)
ICB JIS X 0607規格類における制御ノード(Information Control Block)
IUVD 処理システム用ボリューム記述子(Implementation Use Volume Descriptor)
LV 論理ボリューム(Logical Volume)
LVD 論理ボリューム記述子(Logical Volume Descriptor)

――――― [JIS X 0611 pdf 10] ―――――

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JIS X 0611:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0611:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称