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JIS X 0836:2005 規格概要
この規格 X0836は、ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合(Dublin Core Metadata element set)は,領域横断的情報資源記述のための標準である。情報資源を識別可能なあらゆるものと定義する。
JISX0836 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0836
- 規格名称
- ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合
- 規格名称英語訳
- The Dublin Core metadata element set
- 制定年月日
- 2005年7月20日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 15836:2003(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 35.240.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2005-07-20 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS X 0836:2005 PDF [7]
X 0836 : 2005 (ISO 15836 : 2003)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 15836:2003,Information and
documentation−The Dublin Core metadata element setを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
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――――― [JIS X 0836 pdf 1] ―――――
X 0836 : 2005 (ISO 15836 : 2003)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[2]
- 4. 基本記述要素集合・・・・[2]
- 5. 基本記述要素・・・・[3]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS X 0836 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0836 : 2005
(ISO 15836 : 2003)
ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合
The Dublin Core metadata element set
序文
この規格は,2003年に第1版として発行されたISO 15836,Information and documentation−The Dublin
Core metadata element setを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規
格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある注記及び注は,対応国際規格にはない事項である。
この規格によって規定されたダブリンコアメタデータ基本記述要素は,情報資源発見のために,学際的,
かつ,国際的な合意のうえに選定された15の基本記述要素からなる。
この規格によって規定されたダブリンコアメタデータは, ANSI/NISO Z39.85として承認されている。
この規格によって規定されたダブリンコアメタデータは,他のメタデータ標準を排除することはない。
むしろ,ダブリンコアにはない記述能力をもつメタデータ標準との共存,それも一つの情報資源記述レコ
ード内での共存も可能である。
1. 適用範囲
ダブリンコアメタデータ基本記述要素集合 (Dublin Core metadata element set) は,領域横断
的情報資源記述のための標準である。この規格では,情報資源を識別可能なあらゆるものと定義する。こ
れは,Tim Berners-Leeらによる[RFC 2396]“Uniform Resource Identifiers (URI): Generic Syntax”で用いられ
ている定義である。ダブリンコアの記述対象となる情報資源は,典型的には電子文書である。
この規格は,ダブリンコアメタデータ基本記述要素だけを規定する。この基本記述要素は,特定のプロ
ジェクト又はアプリケーションにおいて一般的に用いる。個別の機関,地域及びコミュニティの要請と方
針に従って,規則及び細則を定めたり解釈を加えたりしてもよい。この規格は,個別のプロジェクト又は
アプリケーションにおける各ダブリンコアメタデータ基本記述要素の使用細則を定義するものではない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 15836:2003,Information and documentation−The Dublin Core metadata element set (IDT)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の一部を構成する。これ
らの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規
定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付記してい
ない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
それぞれの引用規格は,末尾に括弧つきで示す省略形によって,本文中で参照される。
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X 0836 : 2005 (ISO 15836 : 2003)
JIS X 0301情報交換のためのデータ要素及び交換形式−日付及び時刻の表記
備考 ISO 8601 Data elements and interchange formats-Information interchange-Representation of dates and
timesがこの規格と一致している。.
JIS X0412-2 言語名コード−第2部 : 3文字コード
備考 ISO 639-2 Codes for the representation of names of languages, Alpha-3 codeがこの規格と一致し
ている。<http://www.loc.gov/standards/iso639-2/langhome.html> [ISO 639]
DCMI Type Vocabulary. DCMI Recommendation, 11 July 2000.
<http://dublincore.org/documents/dcmi-type-vocabulary/> [DCT]
Internet Media Types. <http://www.isi.edu/in-notes/iana/assignments/media-types/media-types> [MIME]
Tags for the Identification of Languages, Internet RFC 3066.
<http://www.ietf.org/rfc/rfc3066.txt> [RFC3066]
Uniform Resource Identifiers (URI): Generic Syntax, Internet RFC 2396.
<http://www.ietf.org/rfc/rfc2396.txt> [RFC2396]
Dublin Core Metadata for Resource Discovery. Internet RFC 2413.
<http://www.ietf.org/rfc/rfc2413.txt> [RFC2413]
Getty Thesaurus of Geographic Names.
<http://www.getty.edu/research/tools/vocabulary/tgn/index.html> [TGN]
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
ダブリンコアメタデータイニシアチブ (DCMI,Dublin Core Metadata Initiative) ダブリンコアメタデー
タ基本記述要素の維持管理組織。
情報資源 (Information resource) 識別可能なあらゆるもの(Internet RFC2396と同一の定義)。
情報資源のライフサイクル (Lifecycle of an information resource) ある特定の情報資源の生産,展開,利
用の過程。この例には,着想,草稿の作成,記事の改訂,本の出版,図書館による収集,磁気ディスクへ
の書換え,光記録媒体への変換,他の言語への翻訳,新しい作品(例えば,映画)の派生などがある。
4. 基本記述要素集合
5. において,各基本記述要素は,機械処理のため一意に識別可能な英単語1語で
構成する基本記述要素名及び基本記述要素の意味がだれにでも分かるような表示名を,併せもつ。
HTMLのようにアルファベットの大文字と小文字とを区別しない環境もあるが,XML (Extensible Markup
Language) [XML] のように大文字と小文字とを区別する環境へ,メタデータを抽出又は変換するような場
合に,問題が生じることを避けるため,基本記述要素名の大文字と小文字との区別は,この規格に従うこ
とを強く推奨する。
各基本記述要素は,省略可能とし,かつ,各基本記述要素は,繰り返し可能とする。メタデータ基本記
述要素は,どのような順序で現れてもかまわない。同一基本記述要素(例えば,作成者)が複数回現れる
場合,すべてのシステムにおいてその順序が意味をもつわけではない。また,すべてのシステムにおいて,
その順序が保存されることを保証しない。
広範な相互運用性を推進するため,幾つかの基本記述要素ではその値の記述に統制語い(彙)を用いる
ことを推奨する。特定の地域又は分野内での相互運用性のために,この規格で示されていない統制語い(彙)
を利用してもよい。
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X 0836 : 2005 (ISO 15836 : 2003)
5. 基本記述要素
基本記述要素名 : Title
表示名 : タイトル
定義 : 情報資源に与えられた名称
注釈 : 一般的に,本要素は,情報資源が正式に認知されるために用いる名称である。
参考 表示名をタイトルだけでなく名称,題名などを充ててもよい。
基本記述要素名 : Creator
表示名 : 作成者
定義 : 情報資源の内容の作成に主たる責任をもつ実体
注釈 : 本要素の例として,人,組織,サービスなどがある。一般的には,作成者の名前はそ
の実体を指示するために用いるのがよい。
基本記述要素名 : Subject
表示名 : キーワード
定義 : 情報資源の内容のトピック
注釈 : 一般的には,本要素は,当該情報資源のトピックを表すキーワード,キーフレーズ,又は
分類コードによって表される。統制語い(彙)又は正規の分類体系から値を選択すること
を推奨する。
参考 表示名をキーワードだけでなく,主題などを充ててもよい。
基本記述要素名 : Description
表示名 : 内容記述
定義 : 情報資源の内容の説明・記述
注釈 : 本要素の例として,抄録,目次,内容の中の図に対する説明,自由テキストによる内容,
説明などがあるが,必ずしもこれらに限定はされない。
基本記述要素名 : Publisher
表示名 : 公開者
定義 : 情報資源を公開することに対して責任をもつ実体
注釈 : 本要素の例として,人,組織,サービスなどがある。一般的には,公開者の名前は,その
実体を指示する。
参考 表示名を公開者だけでなく,公表者,出版者などを充ててもよい。
基本記述要素名 : Contributor
表示名 : 寄与者
定義 : 情報資源の内容に何らかの寄与,貢献をした実体
注釈 : 本要素の例として,人,組織,サービスなどがある。一般的には,寄与者の名前は,その
実体を指示する。
参考 表示名を寄与者だけでなく,貢献者などを充ててもよい。
――――― [JIS X 0836 pdf 5] ―――――
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JIS X 0836:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15836:2003(IDT)
JIS X 0836:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.30 : 情報,ドキュメンテーション及び出版業務におけるITの応用
JIS X 0836:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0301:2002
- 情報交換のためのデータ要素及び交換形式―日付及び時刻の表記
- JISX0412-2:2004
- 言語名コード-第2部:3文字コード