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X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
表D.1−レビュー種別とレビュー属性との関連付けの例(続き)
レビュー属性 レビュー種別
執筆者 相棒 非形式的 インス マイルス ペアレ 同僚との テクニカ ウォー
確認 確認 グループ ペクシ トーンレ ビュー 机上確認 ルレビュ クスル
レビュー ョン ビュー ー ー
終了基準 :
要検討事項を文書 O M M M O M O
化している。
要検討事項を十分 M M M M M M M M M
に解決している。
インシデント報告 M M M M M M M M M
書として,他の補助
的な資料に関連す
る要検討事項を提
起している。
合意に達している。 O M M M O M M
対象範囲のレビュ O M M M O M M
ーを完了している。
必要な意思決定を M M M
下している。
レビューメトリク M O O
スを取得している。
レビュー報告書を O M M O M O
作成している。
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X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
附属書E
(参考)
IEEE Std 1028-2008への関連付け
この附属書では,この規格で定義しているアクティビティとIEEE Std 1028-2008の手続との整合につい
て記載している。表E.1の関連付けは,IEEE Std 1028-2008の全ての手続を網羅している。
表E.1−IEEE Std 1028-2008とこの規格との関連付けの概要
IEEE Std 1028-2008 この規格
Management Preparation
Technical Reviews 5.5.1 6.4.1 計画作業
Planning the review 5.5.2
Overview of the review procedures 5.5.3 6.4.2 レビューの立上げ
Overview of the software product 5.5.4
Preparation 5.5.5 6.4.3 個々人のレビュー
Examination 5.5.6 6.4.4 要検討事項の共有及び分析
Rework/Follow-up 5.5.7 6.4.5 修正作業及び報告作業
Inspections Management Preparation 6.5.1 6.4.1 計画作業
Planning the inspection 6.5.2
6.5.3
Overview of the inspection procedures 6.4.2 レビューの立上げ
Preparation 6.5.5 6.4.3 個々人のレビュー
Examination 6.5.6 6.4.4 要検討事項の共有及び分析
Rework/Follow-up 6.5.7 6.4.5 修正作業及び報告作業
Walkthroughs Management Preparation 7.5.1 6.4.1 計画作業
Planning the walkthrough 7.5.2
Overview 7.5.3 6.4.2 レビューの立上げ
Preparation 7.5.4 6.4.3 個々人のレビュー
Examination 7.5.5 6.4.4 要検討事項の共有及び分析
Rework/Follow-up 7.5.6 6.4.5 修正作業及び報告作業
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X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
附属書F
(参考)
作業生産物に基づくレビューの選択
F.1 概要
作業生産物の種類及び形式は,通常,レビューの属性に強く影響する。この附属書は,その選択に関す
る指針を示す。
F.2 作業生産物の種類
多くの種類の作業生産物がレビュー可能であり,典型的な作業生産物には次のものを含むが,これらに
限定されない。
− 契約書
− 設計仕様書
− 開発計画書
− 保守計画書
− プログラムのソースコード
− プロジェクト計画書
− 提案依頼書(RFP)
− 要求仕様書
− テスト計画書
− テスト仕様書
− 利用者マニュアル
− 利用者向け手順書
次の指針は,作業生産物の種類に基づいている。
− 実施されたレビューの厳密さは,作業生産物に関連するリスクに基づくことが望ましい。リスクが高
い場合は,より厳密なレビュー種別を実行する必要がある。
− 利用者又は顧客との関連性が高い作業生産物(例えば,要求仕様)のレビューは,利用者又は顧客の
参加を含むレビューの方が一般的に適切である。
− 利用者又は顧客との関連性が低い作業生産物(例えば,ソースコード)のレビューは,開発者及びテ
スト担当者からの技術的な入力に限定されたレビューの方が一般的に適切である。
− 執筆者確認は,理想的には全ての作業生産物で実行することが望ましい。
− 技術者以外の利害関係者に進捗状況を通知(及び同意)可能にしている場合にだけ,全ての作業生産
物をマイルストーンレビューの一部として含むことがある。
F.3 作業生産物の形式
レビューされる作業生産物には多くの書式があり,典型的な作業生産物の形式には次のものを含むが,
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X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
これらに限定されない。
− テキスト(例えば,自然言語,プログラムソースコード)
− シナリオのような形式(例えば,ユースケース,テストケース)
− 流れに基づいた形式(例えば,フローチャート)
− 情報に基づいた形式(例えば,オブジェクトモデル)
− 状態に基づいた形式(例えば,ペトリネット)
− 数学的な形式(例えば,VDM,Z)
− UMLに基づいた形式
次の指針は,作業生産物の形式に基づいている。
− シナリオのような形式の作業生産物(例えば,ユースケース)には,シナリオに基づくレビュー作業
(7.3.3.5参照)を使用したレビュー会議が適している。
− シナリオのような形式の作業生産物(例えば,ユースケース)には,シナリオに基づくレビュー作業
(7.2.4参照)及び視点に基づく読込み(7.2.5参照)による独立したレビュー手法の使用が適してい
る。
− 様々な利害関係者が使用する作業生産物(例えば,開発者及びテスト担当者によって使用される設計
仕様書)には,視点に基づく読込み(7.2.5参照)による独立したレビュー手法の使用が適している。
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X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
附属書G
(参考)
レビューとライフサイクルとの関連付け
G.1 概要
この規格で規定している汎用的な作業生産物レビュープロセスは,全てのソフトウェア及びシステムラ
イフサイクルに適用可能である。ISO/IEC/TS 24748-1に記載されている特定のソフトウェア及びシステム
開発ライフサイクルモデルの中における各レビュー種別の使用例を,次に示す。
G.1.1 V字モデル
表G.1−V字モデルライフサイクルにおけるライフサイクルフェーズとレビュー種別との関連付けの例
ライフ レビュー種別
サイクル 執筆者 相棒 非形式的 インスペ マイル ペア 同僚との テクニカル ウォー
フェーズ 確認 確認 グループ クション ストーン レビュー 机上確認 レビュー クスル
レビュー レビュー ー
要求事項 X X X X X X
の収集及
び分析
設計 X X X X X X
実装 X X X X X X X
テスト作 X X X X X
業
配置 X X X X
保守 X X
注記 表G.1はウォーターフォールライフサイクルモデルにも適用可能である。
G.1.2 反復·漸増モデル
表G.2−反復·漸増ライフサイクルにおけるライフサイクルフェーズとレビュー種別との関連付けの例
ライフ レビュー種別
サイクル 執筆者 相棒 非形式的 インスペ マイル ペア 同僚との テクニカル ウォーク
フェーズ 確認 確認 グループ クション ストーン レビュー 机上確認 レビュー スルー
レビュー レビュー
要求事項 X X X X X X X
設計及び X X X X X X
開発
テスト作 X X
業
実装 X X X X
G.1.3 アジャイルモデル
表G.3は,各反復の最後に納入が行われていることを前提としている。
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JIS X 20246:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 20246:2017(IDT)