この規格ページの目次
- JISX20246 規格全文情報
- X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
- pdf 目 次
- まえがき
- 日本産業規格 JISX 20246 : 2021(ISO/IEC 20246 : 2017)
- ソフトウェア及びシステム技術−ソフトウェア及びシステム開発における作業生産物のレビューのプロセスSoftware and systems engineering-Work product reviews
- 序文
- 1 適用範囲
- ISO/IEC 20246:2017,Software and systems engineering−Work product reviews(IDT)なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こと
- 2 引用規格
- 3 用語及び定義
- JIS X 20246:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS X 20246:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 20246:2021 規格概要
この規格 X20246は、システム及びソフトウェアにおける,管理,開発,テスト及び保守に関わる全ての組織が参照し使用可能な,作業生産物レビューのための汎用的フレームワークについて規定。
JISX20246 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X20246
- 規格名称
- ソフトウェア及びシステム技術―ソフトウェア及びシステム開発における作業生産物のレビューのプロセス
- 規格名称英語訳
- Software and systems engineering-- Work product reviews
- 制定年月日
- 2021年11月22日
- 最新改正日
- 2021年11月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO/IEC 20246:2017(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 35.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2021-11-22 制定
- ページ
- JIS X 20246:2021 PDF [45]
X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 適合性・・・・[4]
- 4.1 意図した用途・・・・[4]
- 4.2 完全適合(Full conformance)・・・・[4]
- 4.3 修整適合(Tailored conformance)・・・・[4]
- 5 作業生産物レビュー・・・・[5]
- 5.1 概要・・・・[5]
- 5.2 レビュー属性・・・・[5]
- 5.3 レビュー種別・・・・[5]
- 6 作業生産物レビュープロセス・・・・[6]
- 6.1 概要・・・・[6]
- 6.2 目的・・・・[6]
- 6.3 成果・・・・[6]
- 6.4 アクティビティ及びタスク・・・・[7]
- 6.5 情報項目・・・・[9]
- 7 レビュー手法・・・・[9]
- 7.1 概要・・・・[9]
- 7.2 個々人のレビュー作業の手法・・・・[10]
- 7.3 要検討事項の分析手法・・・・[12]
- 附属書A(規定)レビューの文書化・・・・[14]
- 附属書B(参考)レビュー文書化の例・・・・[22]
- 附属書C(参考)レビュー属性・・・・[27]
- 附属書D(参考)レビュー種別・・・・[31]
- 附属書E(参考)IEEE Std 1028-2008への関連付け・・・・[35]
- 附属書F(参考)作業生産物に基づくレビューの選択・・・・[36]
- 附属書G(参考)レビューとライフサイクルとの関連付け・・・・[38]
- 附属書H(参考)レビューの測定及び改善・・・・[40]
- 附属書I(参考)ツールによる支援・・・・[42]
- 参考文献・・・・[43]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [ pdf 1] ―――――
X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
まえがき
この規格は,産業標準化法第14条第1項の規定に基づき,認定産業標準作成機関である一般財団法人
日本規格協会(JSA)から,産業標準の案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,経済産業
大臣が制定した日本産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実用新案権に関わる確認に
ついて,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [ pdf 2] ―――――
日本産業規格 JISX 20246 : 2021(ISO/IEC 20246 : 2017)
ソフトウェア及びシステム技術−ソフトウェア及びシステム開発における作業生産物のレビューのプロセスSoftware and systems engineering-Work product reviews
序文
この規格は,2017年に第1版として発行されたISO/IEC 20246を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
この規格の目的は,ソフトウェア及びシステムのライフサイクルのどの段階でも使用可能なインスペク
ション,レビュー,ウォークスルーなどの作業生産物のレビューを定義する規格を提供することである。
これは,任意のシステム又はソフトウェアの作業生産物のレビューに使用することが可能である。この規
格は,レビューの目的及びレビュー組織の制約に基づいて構成される作業成果物レビューの,汎用的なプ
ロセスを定義している。その意図するところは,任意の組織がどのような作業生産物に対しても効率的か
つ効果的に適用可能な汎用的なプロセスを規定することである。
レビューの主な目的は,要検討事項の検出,代替案の評価,組織及び個人のプロセスの改善,並びに作
業生産物の改善である。ライフサイクルの早い段階で適用されると,通常,レビューがプロジェクトの不
必要な手戻り作業の量を削減することが確認可能である。この規格に記載している作業生産物レビュー手
法は,欠陥の識別及び作業生産物の品質評価のために,汎用的なレビュープロセスの様々な段階で使用す
ることが可能である。
作業生産物レビューの際に作成するレビュー文書は,附属書Aに定義している。
1 適用範囲
この規格は,システム及びソフトウェアにおける,管理,開発,テスト及び保守に関わる全ての組織が
参照し使用可能な,作業生産物レビューのための汎用的フレームワークについて規定する。これには,作
業生産物のレビュー中に適用される汎用的なプロセス,アクティビティ,タスク,レビュー手法及び文書
化のテンプレートを含む。作業生産物とは,プロセスにおいて人によって作成されるものである。この規
格では,任意の作業生産物のライフサイクルのどのような局面においても使用可能な作業生産物のレビュ
ーを定義している。この規格は,プロジェクト管理者,開発管理者,品質管理者,テスト管理者,業務分
析担当者,開発者,テスト担当者及び顧客,並びにシステムの開発,ソフトウェアの開発,テスト作業及
び保守に関わる全ての人を対象としているが,これらに限定されるものではない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
――――― [ pdf 3] ―――――
2
X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
ISO/IEC 20246:2017,Software and systems engineering−Work product reviews(IDT)なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こと
を示す。
2 引用規格
次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO/IEC/IEEE 24765,Systems and software engineering−Vocabulary
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,ISO/IEC/IEEE 24765による。
3.1
アドホックレビュー作業(ad hoc reviewing)
構造化されていない独立1)したレビュー手法
注1) 独立とは,レビュアがレビュー対象の作業生産物の作成に関与していないことをいう。
3.2
執筆者確認(author check)
作業生産物の執筆者によって実施する非形式的レビュー
3.3
相棒確認(buddy check)
執筆者の同僚によって独立して実施する非形式的レビュー
3.4
確認項目一覧に基づくレビュー作業(checklist-based reviewing)
質問又は必須属性の一覧によって導かれるレビュー手法
3.5
形式的レビュー(formal review)
定義されたプロセスに従い,形式的な文書の出力を伴うレビューの形式
3.6
非形式的レビュー(informal review)
定義されたプロセスに従わず,形式的な文書の出力がないレビューの形式
3.7
非形式的グループレビュー(informal group review)
3人以上の人によって実施する非形式的レビュー
3.8
インスペクション(inspection)
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3 X 20246 : 2021 (ISO/IEC 20246 : 2017)
定義されたチームの役割及びレビュープロセス改善のための測定を使用する,要検討事項を識別するた
めの作業生産物の形式的レビュー
例 Fagan Inspections[7]は,インスペクションの一種である。また,コードインスペクションは,プログ
ラムのソースコードのレビューに使用する。
3.9
要検討事項(issue)
期待から逸脱したことを示す観察事項
例 欠陥の可能性がある事項,改善又は解明が必要な点
3.10
マイルストーンレビュー(milestone review)
作業生産物,及び開発の次段階での使用又は納品の受入れを決定するために使用する裏付け証拠の,形
式的レビュー
注釈1 この形式のレビューの要求事項は,通常,プロジェクト計画で指定されている。
3.11
順次レビュー作業(page-by-page reviewing)
レビュアが作業生産物を前から順番にレビューする手法
3.12
ペアレビュー(pair review)
執筆者以外の,一緒に働いている2名の適任者によって行う作業生産物の非形式的レビュー
3.13
同僚との机上確認(peer desk check)
執筆者及び一人の同僚が,作業生産物を順次見る非形式的レビュー
3.14
同僚によるレビュー(peer review)
同じ仕事をする適任者が行う作業生産物のレビュー
3.15
視点に基づく読込み(perspective-based reading)
作業生産物の完全性及びその他の品質特性を確認するために,割り当てられた役割において作成すべき
生産物を試作してみるとともに,確認項目一覧を使用する,役割に基づくレビュー作業の形式
3.16
役割に基づくレビュー作業(role-based reviewing)
レビュアが,役割が異なる利害関係者の視点から作業生産物をレビューする手法
例 典型的な利害関係者の役割には,作業生産物保守担当者,テスト担当者,開発者などがある。
3.17
シナリオに基づくレビュー作業(scenario-based reviewing)
特定のシナリオに対処する作業生産物の能力を判断することによってレビューする手法
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JIS X 20246:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 20246:2017(IDT)