この規格ページの目次
JIS A 9516:2021 規格概要
この規格 A9516は、保温・保冷材として使用する,主に独立気泡をもつ柔軟弾性発泡ゴム保温材について規定。建築物,住宅などに設置される設備機器の配管,ダクトの内貼り・外貼りなどの保温・保冷のほか,一般工業用途にも適用できる。
JISA9516 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A9516
- 規格名称
- 柔軟弾性発泡ゴム保温材
- 規格名称英語訳
- Preformed flexible elastmeric foam thermal insulation materials
- 制定年月日
- 2021年12月20日
- 最新改正日
- 2021年12月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 83.140.01, 91.100.60, 91.120.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2021-12-20 制定
- ページ
- JIS A 9516:2021 PDF [11]
A 9516 : 2021
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 形状及び等級・・・・[2]
- 5 品質・・・・[2]
- 5.1 外観・・・・[2]
- 5.2 特性・・・・[3]
- 5.3 ホルムアルデヒド放散・・・・[3]
- 5.4 寸法及び許容差・・・・[3]
- 6 材料・・・・[4]
- 7 試験方法・・・・[4]
- 7.1 試験場所及び試験片の状態調節・・・・[4]
- 7.2 試料・・・・[4]
- 7.3 試験片の採取・・・・[4]
- 7.4 数値の丸め方・・・・[4]
- 7.5 寸法の測定・・・・[4]
- 7.6 外観試験・・・・[5]
- 7.7 見掛け密度の測定・・・・[5]
- 7.8 熱伝導率の測定・・・・[5]
- 7.9 透湿係数の測定・・・・[5]
- 7.10 燃焼性試験・・・・[6]
- 7.11 吸水量試験・・・・[6]
- 7.12 熱収縮率試験・・・・[6]
- 7.13 ホルムアルデヒド放散試験・・・・[7]
- 8 検査・・・・[7]
- 9 製品の呼び方・・・・[8]
- 10 表示・・・・[8]
- 11 試験報告書・・・・[9]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS A 9516 pdf 1] ―――――
A 9516 : 2021
まえがき
この規格は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本
産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS A 9516 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
A 9516 : 2021
柔軟弾性発泡ゴム保温材
Preformed flexible elastmeric foam thermal insulation materials
1 適用範囲
この規格は,保温·保冷材として使用する,主に独立気泡をもつ柔軟弾性発泡ゴム保温材について規定
する。
この規格は,建築物,住宅などに設置される設備機器の配管,ダクトの内貼り·外貼りなどの保温·保
冷のほか,一般工業用途にも適用できる。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 0202 断熱用語
JIS A 1412-2 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第2部 : 熱流計法(HFM法)
JIS A 1412-3 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第3部 : 円筒法
JIS A 1901 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散
測定方法−小形チャンバー法
JIS A 9511 発泡プラスチック保温材
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7503 ダイヤルゲージ
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS B 7516 金属製直尺
JIS C 1602 熱電対
JIS K 6257 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−熱老化特性の求め方
JIS K 6330-1 ゴム及びプラスチックホース試験方法−第1部 : ホース及びホースアセンブリの寸法
測定
JIS K 6911 熱硬化性プラスチック一般試験方法
JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
JIS K 7222 発泡プラスチック及びゴム−見掛け密度の求め方
JIS K 7225 硬質発泡プラスチック−水蒸気透過性の求め方
JIS Z 8401 数値の丸め方
――――― [JIS A 9516 pdf 3] ―――――
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A 9516 : 2021
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0202及びJIS K 7225によるほか,次による。
3.1
シート形
板状に発泡成形した,柔軟弾性発泡ゴム保温材。
なお,表面及び/又は裏面に,特性を阻害しないシート状又はフィルム状の粘着剤を用いたものを含む。
3.2
ロール形
板状に発泡成形しロール状に巻いた,柔軟弾性発泡ゴム保温材。
なお,表面及び/又は裏面に,特性を阻害しないシート状又はフィルム状の粘着剤を用いたものを含む。
3.3
チューブ形
筒状に発泡成形したもの及びシート形,又はロール形から筒状に接着加工した,柔軟弾性発泡ゴム保温
材。
なお,筒状に発泡成形したものについては,背割れ加工した面に特性を阻害しないシート状又はフィル
ム状の粘着剤を用いたものを含む。
3.4
スキン層
柔軟弾性発泡ゴム保温材の発泡時に表面に自然形成される層。
3.5
透湿係数
規定の温度,相対湿度及び厚さの条件下において,試験片の単位時間当たりの質量の変化を,湿気に暴
露した側の試験片の面積と水蒸気圧の差との積で除した値。透湿係数は,試験片の厚さに依存する。単位
はng/(m2·s·Pa)とする。
4 形状及び等級
柔軟弾性発泡ゴム保温材は,形状及び等級によって表1のとおり区分する。
なお,等級については,見掛け密度,熱伝導率,透湿係数などによって表2のとおり区分する。
表1−形状及び等級
形状 等級 形態
シート形 1号 幅1.5 m以下,長さ2.5 m以下の寸法で,平板状に発泡成
2号 形·加工したもの。
ロール形 1号 幅2.0 m以下,長さは2.5 mを超えて20 m以下の寸法で,
2号 平板状に発泡成形·加工し,ロール状に巻いたもの。
チューブ形 1号 筒状に発泡成形したもの及びシート形又はロール形から
2号 筒状に接着加工したもの。
5 品質
5.1 外観
外観は,7.6に規定する試験を行ったとき,使用上支障となるきず,変形及び穴があってはならない。
――――― [JIS A 9516 pdf 4] ―――――
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A 9516 : 2021
5.2 特性
特性は,7.77.12に規定する試験を行ったとき,表2に適合しなければならない。
使用温度については受渡当事者間の協議による。ただし,使用温度範囲の上限は,+150 ℃である。
表2−特性
項目 単位 等級 適用試験箇条
1号 2号
見掛け密度 kg/m3 50以下 80以下 7.7
熱伝導率 W/(m·K) 0.036以下 0.043以下 7.8
透湿係数 ng/(m2·s·Pa) 1.87以下 4.98以下 7.9
燃焼性 − 不燃性 7.10
吸水量 kg/m2 0.2以下 7.11
熱収縮率 % 長さ : 12以下 7.12
厚み : 25以下
5.3 ホルムアルデヒド放散
柔軟弾性発泡ゴム保温材は,ホルムアルデヒドを放散する原材料を用いていないため1),試験を行わな
くてもホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆としてもよい。ただし,製造過程において用いる可塑剤,添
加剤などにホルムアルデヒドを含んでいないことの判断が難しい場合は,7.13に規定する試験を行い,表
3に適合しなければならない。
注1) 箇条6の注記参照。
表3−ホルムアルデヒド放散
項目 放散速度 適用試験箇条
ホルムアルデヒド放散 5 最一 m2·h) 以下 7.13
注記 放散速度が5 最一 m2·h)以下のものは,ホルムアルデヒド等級のF☆☆☆☆に相当する。
5.4 寸法及び許容差
寸法は,受渡当事者間の協議によって定め,7.5によって測定する。ただし,寸法の許容差は,形状ごと
に表4によるものとする。
表4−寸法の許容差
形状 長さの 幅の 厚さ 内径
許容差 許容差 公称値dD 許容差 公称値Di≦100公称値Di>100
% % mm mm mm mm
シート形 ±1.5 ±2.0 dD≦6 ±1.0 − −
6
ロール形 +5.0 ±2.0 dD≦6 ±1.0 − −
−1.5 6
+4 +6
チューブ形 ±1.5 − dD≦8 ±1.0 Di +1 Di +1
8
“−” : 規定がないことを表している。
――――― [JIS A 9516 pdf 5] ―――――
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JIS A 9516:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.01 : ゴム及びプラスチック製品一般
JIS A 9516:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0202:2008
- 断熱用語
- JISA1412-2:1999
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第2部:熱流計法(HFM法)
- JISA1412-3:1999
- 熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法―第3部:円筒法
- JISA1901:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法―小形チャンバー法
- JISA9511:2017
- 発泡プラスチック保温材
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISK6257:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―熱老化特性の求め方
- JISK6330-1:2003
- ゴム及びプラスチックホース試験方法-第1部:ホース及びホースアセンブリの寸法測定
- JISK6911:1995
- 熱硬化性プラスチック一般試験方法
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7222:2005
- 発泡プラスチック及びゴム―見掛け密度の求め方
- JISK7225:2018
- 硬質発泡プラスチック―水蒸気透過性の求め方
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方