19
X 25030 : 2012 (ISO/IEC 25030 : 2007)
ソフトウェア品質要求を誰がレビューし,承認したかを文書化しなければならない。
注記3 ソフトウェア品質要求事項は,契約合意の一部であってもよい。
注記4 開発組織によるソフトウェア品質要求事項の承認は,組織が品質要求事項を満たす能力(技
術的,管理的及び経済的な能力)を保有していることを暗示している。
注記5 JIS Q 9001:2000の7.2.2は,製品要求レビューのための要求事項を提供する。
ソフトウェア品質要求事項は,構成管理システム及び変更管理システムに従って管理できるような(所
定の)様式で文書化されなければならない。
注記6 構成管理プロセスは,JIS X 0170の5.4.7に規定されている。
注記7 ソフトウェア品質要求事項の保守は,次に示す方法の幾つか又は全てを使って実施すること
ができる。
a) 個々の要求事項が変更されたときには,必ず版を更新する。
b) 最後に変更した日付を表示する。
c) 最後に変更した人を明記する。
d) 変更の論理的根拠を提供する。
e) 承認された変更実施事実(仕様書の所有者)を明記する。
――――― [JIS X 25030 pdf 21] ―――――
20
X 25030 : 2012 (ISO/IEC 25030 : 2007)
附属書A
(規定)
用語及び定義
この規格で使用する用語及び定義は,JIS X 25000で規定した用語及び定義を適用する。
注記 定義は,SQuaREシリーズの全ての規格において共通である。
A.1
取得者(acquirer)
供給者から,システム,ソフトウェア製品又はソフトウェアサービスを,取得又は調達する個人又は組
織(JIS X 0160:1996参照。)。
A.2
分析モデル(analysis model)
一つ以上の基本測定量(measures)及び/又は導出測定量(measures)を,関連する判断基準に結び付け
るアルゴリズム又は計算。
A.3
属性(attribute)
人手又は自動的な手段によって,定量的又は定性的に識別できる固有の特性又は特徴(JIS X 0141:2009
参照。)。
A.4
品質測定量のための属性(attribute for quality measure)
ソフトウェア製品自体,ソフトウェア製品の使用又はソフトウェア製品の開発に関わる属性。
注記 品質測定量(measures)の属性は,測定(measurement)の根源を得るために使用する。
A.5
基本測定量(base measure)
単一の属性とそれを定量化するための方法とで定義した測定量。
注記 基本測定量(measures)は,他の測定量(measures)と機能的に独立した測定量(measures)で
ある(JIS X 0141:2009参照。)。
A.6
商用既製ソフトウェア製品,COTSソフトウェア製品(commercial-off-the-shelf software product)
市場からのニーズを取り入れ,商品として利用でき,広範囲の一般利用者によって利用のしやすさが実
証されているソフトウェア製品。
A.7
利用の状況(context of use)
利用者,仕事,装置(ハードウェア,ソフトウェア及び資材),並びに製品が使用される物理的及び社会
的環境(JIS Z 8521:1999参照。)。
A.8
カスタムソフトウェア(custom software)
利用者の要求定義に基づいて特定の用途のために開発されたソフトウェア製品。
――――― [JIS X 25030 pdf 22] ―――――
21
X 25030 : 2012 (ISO/IEC 25030 : 2007)
A.9
データ(data)
基本測定量(measures),導出測定量(measures)及び/又は指標に割り当てられた値の集合(JIS X
0141:2009参照。)。
A.10
判断基準(decision criteria)
アクション若しくは追加調査の必要性を決めるため又は与えられた結果の信頼度のレベルを記述するた
めに使う,しきい(閾)値,目標又はパターン(JIS X 0141:2009参照。)。
A.11
導出測定量(derived measure)
複数の基本測定量(measures)の値の関数として定義した測定量(measures)(JIS X 0141:2009参照。)。
注記 数学的関数を用いた基本測定量(measures)の変換も導出測定量(measures)として扱うことが
できる。
A.12
開発者(developer)
ソフトウェアライフサイクルプロセスを通して,開発作業(要求分析,設計及び受入れテストを含む。)
を遂行する組織(JIS X 0160:1996参照。)。
A.13
規格の部門(division of standards)
規格の集合であって,他の規格集合とは補完的な目的にかなうもの。
A.14
エンドユーザ(end user)
システムの結果から最終的な利益を得る人。
注記 エンドユーザは,ソフトウェア製品の専任の運用者又は公共の一員のような一時的な利用者で
もよい。
A.15
実体(entity)
その属性を測定することによって特徴付けが行われる対象。
例 実体としては,プロセス,製品,プロジェクト又は資源がある(JIS X 0141:2009参照。)。
A.16
評価方法(evaluation method)
特定の製品構成要素又は製品全体に対して,仕様化された測定(measurement)の結果を得るために,評
価者によって実行される行為を記述した手続。
A.17
評価モジュール(evaluation module)
ソフトウェア品質特性,品質副特性又は属性を測定するための評価技術の組。
注記 評価モジュールは,評価方法及び技法,評価対象入力及び測定し収集すべきデータ,並びに支
援手続及びツールを含む。
A.18
評価者(evaluator)
――――― [JIS X 25030 pdf 23] ―――――
22
X 25030 : 2012 (ISO/IEC 25030 : 2007)
評価を行う人又は組織。
A.19
外部ソフトウェア品質(external software quality)
システムが特定の条件の下で使用されたときに,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満たすように,シス
テムが行動できるようにするソフトウェア製品の能力。
注記 行動の属性は,ソフトウェア製品の試験中及び運用中にソフトウェア製品を実行することによ
って検証及び/又は妥当性確認ができる。
例 試験中に見つかった故障数は,プログラムに現存している障害数に関連した外部ソフトウェア品
質測定量(measure)をいう。ただし,試験では全ての障害を見つけられないし,障害は異なった
状況では明らかに異なった故障を引き起こすかもしれないので,試験中の故障数とプログラム内
の障害数とは,一致するものではない。
A.20
故障(failure)
要求された機能を遂行する製品の能力が尽きる状態,又は事前に仕様化された制限内で機能を遂行する
製品の能力がない状態(IEEE 610.12-1990参照。)。
A.21
障害(fault)
計算機プログラム内の不正確なステップ,プロセス又はデータの定義(IEEE 610.12-1990参照。)。
A.22
機能要求(functional requirement)
システム又はシステムの構成要素が実行できなければならない機能を指定する要求(IEEE 610.12-1990
参照。)。
注記 “機能性”というソフトウェア品質特性は,合目的性,正確性,相互運用性,セキュリティ及
び機能性標準適合性の仕様化又は評価に使用することができる[JIS X 0129-1:2003(JIS X
25010)参照。]。
A.23
暗黙のニーズ(implied needs)
明示されていないが,事実上のニーズ。
注記 暗黙のニーズには,ソフトウェア製品が特定の条件下で利用されて初めて明らかになるものが
ある。
例 暗黙のニーズには,次のものがある。
− 提示されていないが,他の明示的ニーズによって暗示されたニーズ
− 明らかで,いうまでもないとみなされているので提示されないニーズ
A.24
指標(indicator)
定義された情報ニーズに関するモデルから導出した特定の属性の見積り又は評価を示す測定量
(measure)(JIS X 0141:2009参照。)。
注記 JIS X 0133では,この定義は,“他の測定値(measure)の見積り又は予測に使うことができる
測定値(measure)”とされている。
――――― [JIS X 25030 pdf 24] ―――――
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X 25030 : 2012 (ISO/IEC 25030 : 2007)
A.25
情報ニーズ(information need)
目的,目標,リスク及び問題点を管理するために必要となる見解(JIS X 0141:2009参照。)。
A.26
情報成果物(information product)
ある情報ニーズに着目した一つ以上の指標及びそれに関連する解釈。
例 欠陥率の実績を予測と比較して,その違いが問題となるかどうかを総合評価したもの(JIS X
0141:2009参照。)。
A.27
情報システムニーズ(information system needs)
品質要求について外部測定量(measures)及び,ときには内部測定量(measures)によって規定できるニ
ーズ。
A.28
中間ソフトウェア製品(intermediate software product)
ソフトウェア開発プロセスの他の段階に入力として利用されるソフトウェア開発プロセスの製品。
例 中間ソフトウェア製品は,静的及び動的モデル,他の文書並びにソースコードを含んでいる。
A.29
ソフトウェア中間製品へのニーズ(intermediate software product needs)
内部測定量(measures)によって品質要求として規定することができるニーズ。
A.30
内部ソフトウェア品質(internal software quality)
ソフトウェア製品が特定の条件の下で使用されたときに,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満たす能力
をもたらすソフトウェア製品の静的な属性の集合の能力。
注記1 静的な属性は,ソフトウェアアーキテクチャ,構造及びその構成部品に関係する属性を含む。
注記2 静的な属性は,レビュー,検査及び/又は自動化ツールによって検証することができる。
例 コード行数,複雑度の測定量(measures)及びウォークスルーで発見した障害の数は,全て,ソ
フトウェア製品そのものに作りこまれた内部ソフトウェア品質測定量(measures)をいう。
A.31
保守者(maintainer)
保守活動を実施する個人又は組織(JIS X 0160:1996参照。)。
A.32
測定量(名詞)[measure (noun)]
測定(measurement)の結果として値が割り当てられる変数。
注記 “測定量(measure)”という用語は,基本測定量(measure),導出測定値(measure)及び指標
をまとめて参照するために使う(JIS X 0141:2009参照。)。
A.33
測定する(動詞)[measure (verb)]
測定(measurement)を行う行為(JIS X 0133-1:1999参照。)。
A.34
測定(measurement)
――――― [JIS X 25030 pdf 25] ―――――
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JIS X 25030:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 25030:2007(IDT)
JIS X 25030:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 25030:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称