JIS X 3003:1993 電子計算機プログラム言語Full BASIC | ページ 26

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を塗りつぶしたりできる。描線及び画面背景に,特定の色を選択できる。
(2) 幾何対象の現在の形及び色は,ask文によって問い合わせることができる。利用可能な色の個数,線
の形の個数及び点の形の個数も,ask文によって問い合わせることができる。
(3) 【図形表示装置は,さまざまの高さや方向をもつ多様な文章 (text) を表示することができる。文章の
出力に当たって,一つの組合せを選択できる。】
(4) lear文は,全画面を消去して背景色 (background color) に戻す。消去不能な表示装置に対するclear
文は,用紙を進める,ペンをわきに寄せるなどの動作をする。
(5) 簡易図形出力では,ある1種類の形及び大きさをもち,開始点から水平右方向に進む文章を出力でき
る。[13.3.4(3)参照。]
13.2.2 構文 構文は,次による。
(1) 単純実行文⊃clear文
(2) lear文=CLEAR
(3) 設定対象⊃ 線点指定 STYLE 指標|面指定 COLOR 指標
【|TEXT 文章特性 数値式|TEXT JUSTIFY 文字列式 コンマ 文字列式|
COLOR MIX 左括弧 指標 右括弧 三原色指定】
(4) 面指定=線点指定|TEXT|AREA
(5) 線点指定=POINT|LINE
(6) 【三原色指定=数値式 コンマ 数値式 コンマ 数値式】
(7) 質問対象⊃ 線点指定 STYLE 数値変数名|面指定 COLOR 数値変数名|
【TEXT 文章特性 数値変数名|TEXT JUSTIFY 文字列変数名 コンマ 文字列変
数名|】
MAX 線点指定 STYLE 数値変数名|MAX COLOR 数値変数名
【|COLOR MIX 左括弧 指標 右括弧 三原色取得】
(8) 【三原色取得=数値変数名 コンマ 数値変数名 コンマ 数値変数名】
(9) 【文章特性=HEIGHT|ANGLE】
13.2.3 例 構文の例を次に示す。
LINE STYLE 2 (3)
TEXT COLOR 5 (3)
【AREA COLOR RED (3)】
【TEXT HEIGHT (N+3)/42 (3)】
【Text justify ”Center”, ”Half” (3)】
【color mix (4) .5, R*.5, .3 (3)】
【Point style Pstyle (7)】
Max color colormax (7)
Max point style PtStyles (7)
13.2.4 意味 意味は,次による。
(1) lear文を実行すると,図形表示が(まだ消去されていないなら)消去される。消去可能な表示装置に
対しては,画面を消去する。消去不能な表示装置に対しては,その媒体を進めたり,利用者に媒体を
交換させたりする。
(2) 機能語LINE STYLE又はPOINT STYLEをもつset文を実行すると,指標が最も近い整数値nに丸め

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られて評価され,それ以後の線の形又は点の形は,利用できる線の形又は点の形の集合のn番目のも
のに設定される。利用できる線の形の個数は,処理系定義とするが,簡易図形出力では少なくとも三
つ【,図形機能単位では少なくとも四つ】はなければならない。1,2,3【及び4】の線の形は,それ
ぞれ実線,破線,点線【及び一点鎖線】とする。その他の線の形の値は,処理系定義とする。プログ
ラムの実行を開始する時の線の形は,1(実線)とする。
(3) 点の形は,中心付けられた記号を示す。点の形の個数は,処理系定義とするが,簡易図形出力では少
なくとも三つ【,図形機能単位では少なくとも五つ】はなければならない。1, 2, 3【,4及び5】の点
の形は,それぞれ黒点 (・),十字 (+),星印 (*) 【,白丸 (○) 及びばつ印 (×)】とする。その他の
点の形の値は,処理系定義とする。プログラムの実行を開始する時の点の形は,3(星印)とする。
(4) 機能語LINE STYLE又はPOINT STYLEをもつask文を実行すると,その時の実際の線の形又は点の
形の現在値が,その数値変数に代入される。
(5) 機能語MAX LINE STYLE又はMAX POINT STYLEをもつask文を実行すると,LINE STYLE又は
POINT STYLEのそれぞれの利用可能な最大値がその数値変数に代入される。
値1からこの最大値までのすべての整数値が,点の形又は線の形として利用可能とする。
(6) 機能語POINT COLOR,LINE COLOR,TEXT COLOR又はAREA COLORをもつset文を実行すると,
指標が最も近い整数値nに丸められて評価され,それ以後の点,線,文章又は塗りつぶし領域 (filled
area) の色指標 (color index) が,その時の図形表示装置で利用できる色の集合のn番目のものに設定
される。この色を前景色 (foreground color) と呼ぶ。プログラムの実行を開始する時に,それぞれの指
標に対応する色は,処理系定義とし,前景色の指標は,すべて値1とする。利用できる色の個数は,
処理系定義とする。
(7) 機能語POINT COLOR,LINE COLOR,TEXT COLOR又はAREA COLORをもつask文を実行すると,
その時の点,線,文章又は塗りつぶし領域に対する色指標の現在値が,その数値変数に代入される。
(8) 【機能語COLOR MIXをもつset文を実行すると,指標が最も近い整数値に丸められて評価され,そ
の色指標に対応する色を変更する。三つの数値式は,それぞれ赤,緑及び青の強度 (intensity) を定め,
これをその色指標に設定する。赤,緑及び青に対する値は,ゼロ以上1以下でなければならない。
背景色が意味をもつ装置では,色指標ゼロは背景色を表現する。機能語COLOR MIXをもつset文
の効果が,それ以後表示する色を変更するだけか,又は既に表示されている色も変更するかは,処理
系定義とする。】
(9) 【機能語COLOR MIXをもつask文を実行すると,指標が最も近い整数値に丸められる。指定された
色指標に対応する赤,緑及び青の強度が,この順でそれぞれの数値変数に代入される。返される値は,
機能語COLOR MIX及びその指標の値をもって実行された最後のset文によって設定された値とする。
色混合率を正確に設定できなかった場合には,実際に有効な値が返される。プログラムの実行を開始
する時の色混合率の値は,処理系定義とする。
機能語COLOR MIX及びstatus句をもち,色指標がゼロより小さい又は利用可能な最大色指標より
大きいask文を実行すると,status句は,値11086を返す。その色指標に対して色混合率が設定され
ていないと,値11087を返す。これらの場合,赤,緑及び青に対して,値ゼロが返される。】
(10) 機能語MAX COLORをもつask文を実行すると,機能語【COLOR MIX,】POINT COLOR,LINE COLOR,
TEXT COLOR又はAREA COLORをもつset文における色指標として利用可能な最大値が,その数値
変数に代入される。処理系が,値1からこの最大値までのすべての整数値を色指標として利用可能に
することが望ましい。

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(11) 【文章属性は,(11)(16)による。
機能語TEXT HEIGHTをもつset文を実行すると,それ以後の図形text文によって印字される文字
の問題座標における近似の高さが設定される。設定された文字寸法が現在の視野変形によって基準装
置座標に写像され,その要求された高さを超えない最大寸法の機械文字集合が選択される。すべての
利用可能な寸法が要求された高さを超える場合,最小寸法の機械文字集合が採用される。そもそも機
械文字集合が存在しない場合には,この規則に従ってソフトウェア的に生成された文字が使用される。
文字の高さの省略時想、定値は,0.01とする。文字の高さとは,英大文字の高さとする(図13.2参照)。】
(12) 【機能語TEXT HEIGHTをもつask文を実行すると,文字の高さの現在値がその数値変数に代入され
る。実際の文字の高さが,機能語TEXT HEIGHTをもって実行された最後のset文による設定と異な
る場合,実際の文字の高さが返される。】
(13) 【機能語TEXT ANGLEをもつset文は,それ以後に表示される文章の問題座標における角度を設定す
る。TEXT ANGLEがゼロであれば,先頭の文字を左端にして,通常の水平方向で画面上に名札を描く。
TEXT ANGLEがゼロでなければ,JUSTIFYで設定された点を中心として,通常の水平方向から逆時計
回りの方向に,指定された角度だけ名札が回転される。
角度は,angle選択子の指定による度又はラジアンで表す。180度の整数倍の角度では水平に,90
度の奇数倍の角度では垂直に文字の列を表示する。45度の奇数倍の角度では,その角度に対応して,
水平でも垂直でもない,中間の対応する斜め方向に文字の列を表示する。その他の方向の利用可能性
は,処理系定義とする。名札中での個々の文字の方向は,処理系定義とする。
プログラムの実行を開始する時の文章の角度は,ゼロ(水平右方向)とする。】
(14) 【機能語TEXT ANGLEをもつask文を実行すると,文章の角度の現在値がその数値変数に代入され
る。実際の角度が,機能語TEXT ANGLEをもって実行された最後のset文による設定と異なる場合,
実際の角度が返される。】
(15) 【機能語TEXT JUSTIFYをもつset文を実行すると,文字列式を評価して,以後の図形text文によっ
て印字される文章出力の位置が定められる。図形text文に指定した開始点を,文章位置とする。文章
出力を囲む長方形が,この開始点に対して相対的に指定される。
1番目の文字列式の有効な値は,“LEFT”,“CENTER”又は“RIGHT”とし,文章そろえの水平相
対位置を指定する。2番目の文字列式の有効な値は,“TOP”,“CAP”,“HALF”,“BASE”又は
“BOTTOM”とし,文章そろえの垂直相対位置を指定する。これらの値は,英大文字と英小文字を混
ぜて指定してもよい。
値“LEFT”を指定すると,文章長方形の左端を文章位置に位置付ける。値“CENTER”を指定する
と,文章長方形の左端と右端の中点を文章位置に位置付ける。値“RIGHT”を指定すると,文章長方
形の右端を文章位置に位置付ける。
垂直位置は,フォントに固有の,字形を定める基準線によって指定する(図13.2参照)。値“TOP”
を指定すると,文章長方形の頂線を文章位置にそろえる。値“CAP”を指定すると,文字列の全高線
をそろえる。値“HALF”を指定すると,文字列の半高線をそろえる。値“BASE”を指定すると,文
字列の並び線をそろえる。値“BOTTOM”を指定すると,文章長方形の底線をそろえる。
プログラムの実行を開始する時の文章そろえの値は,“LEFT”及び“BOTTOM”とする。】
(16) 【機能語TEXT JUSTIFYをもつask文を実行すると,現在の文章そろえの水平位置及び垂直位置の値
がそれぞれ1番目及び2番目の文字列変数に代入される。返される値は,すべて英大文字とする。】
(17) 字形の基準線を図13.2に示す。

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図13.2 字形の基準線
13.2.5 例外状態 例外状態は,次による。
(1) 機能語【COLOR MIX,】POINT COLOR,LINE COLOR,TEXT COLOR又はAREA COLORをもつset
文の色指標が,ゼロより小さい又は処理系定義の最大色指標より大きい。(11085,続行可能。処理系
定義の省略時想、定値を用いる。)
(2) 機能語LINE STYLEをもつset文の指標の値が,ゼロ以下である又は利用可能な形の最大値より大き
い。(11062,続行可能。値1を用いる。)
参考 ANSI X3.113では,(2)及び(3)の“指標”が数値式となっているが,誤りであるので,TIBによ
って訂正した。
(3) 機能語POINT STYLEをもつset文の指標の値が,ゼロ以下である又は利用可能な形の最大値より大き
い。(11056,続行可能。値3を用いる。)
(4) 【機能語TEXT HEIGHTをもつset文の数値式の値がゼロ以下である。(11073,続行可能。今までの
値を維持して処理を続ける。)】
(5) 機能語TEXT JUSTIFYをもつset文の文字列式の値が,13.2.4(15)に規定された値でない。(4102,続行
可能。今までの値を維持して処理を続ける。)】
(6) 【機能語COLOR MIXをもつset文の三原色指定の数値式の値が,ゼロより小さい又は1より大きい。
(11088,続行可能。今までの値を維持して処理を続ける。)】
13.2.6 注意 注意は,次による。
(1) 機能語MAX COLORをもつask文に対して処理系が返す色の個数は,同時に表示することのできる色
(背景色は除く。)の個数とすることが望ましい。一つの装置において利用可能な色の総数ではない。
(2) 【処理系は,色指標の値の一部又は全部に対して,色混合率をあらかじめ定義しておいてもよい。】
(3) 【処理系は,可能ならば,問題座標における文字の幅を,機能語TEXT HEIGHTによって定められる
文字の高さに比例させることが望ましい。】
(4) 【処理系は,単色の表示装置に対する強度を,0.30×赤+0.59×緑+0.11×青とすることが望ましい。】
(5) 次のBASICの文は,次のGKSの機能に対応する。
BASIC : clear文

――――― [JIS X 3003 pdf 129] ―――――

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GKS : 機能CLEAR WORKSTATION (#0, CONDITIONALLY)
BASIC : 機能語LINE STYLE又はPOINT STYLEをもつset文
GKS : 機能SET LINETYPE又はSET MARKER TYPE
BASIC : 機能語LINE COLOR,POINT COLOR,TEXT COLOR又はAREA COLORをもつset文
GKS : 機能SET POLYLINE COLOUR INDEX,SET POLYMARKER COLOUR INDEX,SET TEXT
COLOUR INDEX又はSET FILL AREA COLOUR INDEX
【BASIC : 機能語TEXT HEIGHTをもつset文
GKS : 機能SET CHARACTER HEIGHT
BASIC : SET TEXT ANGLE Xというset文
GKS : 機能SET CHARACTER UP VECTOR (Cos(X+PI/2), Sin (X+PI/2))
BASIC : 機能語JUSTIFYをもつset文
GKS : 機能SET TEXT ALIGNMENT
BASIC : 機能語COLOR MIXをもつset文
GKS : 機能SET COLOUR REPRESENTATION】
(6) 次のBASICの質問対象は,GKSの機能INQUIRE CURRENT INDIVIDUAL ATTRIBUTE VALUESの,
次の係数に対応する。
BASIC GKS
LINE STYLE 線の種類 (linetype)
POINT STYLE マーカの種類 (marker type)
LINE COLOR 線の色指標 (polyline colour index)
POINT COLOR マーカの色指標 (polymarker colour index)
TEXT COLOR 文章の色指標 (text colour index)
AREA COLOR 塗りつぶし領域の色指標 (fill area colour index)
(7) 【次のBASICの質問対象は,GKSの機能INQUIRE CURRENT PRIMITIVE ATTRIBUTE VALUESの係
数から,次のようにして導くことができる。ここでDXとDYは,文字の上げ下げ (character up) の値
から求める。
BASIC GKS
TEXT HEIGHT 文字の高さ (character height)
TEXT ANGLE ANGLE面(DX, DY)−PI/2
TEXT JUSTIFY 文字のそろえ (text alignment)】
(8) 【次のBASICの文は,次のGKSの機能に対応する。
BASIC : 機能語COLOR MIXをもったask文
GKS : 機能INQUIRE COLOUR REPRESENTATIONにおいて図形処理装置を#0とし,返る値を
REALIZEDとしたときの指標及び色係数

――――― [JIS X 3003 pdf 130] ―――――

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JIS X 3003:1993の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 10279:1991(IDT)

JIS X 3003:1993の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 3003:1993の関連規格と引用規格一覧