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X 3003-1993
BASIC : 機能語MAX LINE STYLEをもつask文
GKS : 機能INQUIRE POLYLINE FACILITIESにおける利用可能な線の種類の係数の個数
BASIC : 機能語MAX POINT STYLEをもつask文
GKS : 機能INQUIRE POLYMARKER FACILITIESにおける利用可能なマーカの種類の係数の個
数】
(9) 【同時に表示することのできる色の個数を,“色彩表の項目数”の係数によって示すGKS処理系にお
いては,GKSの機能INQUIRE LIST OF COLOUR INDICESによってこれを知ることができる。機能語
MAX COLORをもつask文は,この値より1小さい値を返す。】
13.3 図形出力
13.3.1 概要 ここでは,各種の図形出力の生成に使う文を規定する。利用者は,図形出力文によって,画
面上に点,線分又は塗りつぶし領域を描くことができる。図形出力文には,そのほかに文章を描画中に含
める機能【や着色胞 (colored cell) の配列を出力する機能】がある。図形出力文の効果は,13.1及び13.2
に規定したさまざまな設定対象の現在値によって制御される。【図形出力の追加の機能が,13.5に規定して
ある。】
13.3.2 構文 構文は,次による。
(1) 単純実行文⊃図形出力文
(2) 図形出力文=幾何図形文|【機何図形mat文|】図形text文【|mat-cells文】
(3) 幾何図形文⊃図形動詞 幾何対象 コロン 点並び
(4) 図形動詞⊃GRAPH
(5) 幾何対象=POINTS|LINES|AREA
(6) 点並び=座標対{セミコロン 座標対}*
(7) 座標対=数値式 コンマ 数値式
(8) 【幾何図形mat文=MAT 図形動詞 幾何対象{コンマ limit句}? コロン 配列点並び】
(9) 【limit句=LIMIT 指標】
(10) 【配列点並び=数値配列名{コンマ 数値配列名}?】
(11) 図形text文= 図形動詞 TEXT 開始点{コンマ USING 書式引用 コロン 式並び|コロン
文字列式}
(12) 開始点=コンマ AT 座標対
(13) 【mat-cells文=MAT 図形動詞 CELLS コンマ IN 点対 コロン 数値配列名】
(14) 【点対=座標対 セミコロン 座標対】
(15) 【配列点並び (array-point-list) に数値配列を二つ指定するときには,それらは両方とも1次元でなけ
ればならない。一つのときには,2次元でなければならない。】
(16) 幾何対象LINESをもつ図形出力文では,その点並び (point-list) の中に少なくとも二つの座標対
(coordinate-pair) をもたなければならず,幾何対象AREAをもつ図形出力文では,少なくとも三つの座
標対をもたなければならない。
13.3.3 例 構文の例を次に示す。
GRAPH LINES:3,4;5,6;66.66,77.77 (3)
MAT GRAPH POINTS:XYPTS (8)
――――― [JIS X 3003 pdf 131] ―――――
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MAT GRAPH AREA, LIMIT 7:X,Y (8)
【GRAPH TEXT, AT XP,YP:”here is the label:”& TEXT$ (11)】
【GRAPH TEXT, AT 0,YVALUE, USING ”##. ##^^^^” : , YVALUE (11)】
【MAT GRAPH CELLS, IN pix, ply;p2x, p2y:colorarray (13)】
13.3.4 意味 意味は,次による。
(1) 図形出力文
(1.1) 利用者による図形出力の生成は,すべて図形出力文によって行われる。幾何図形文【及び幾何図形
mat文】は,形及び色を与えられた描点列,接続した線分の集まり又は多角形の塗りつぶし領域を
描く。図形text文は,英数字で構成される名札を作り出す。【mat-cells文は,長方形で閉じられた
領域中に長方形の着色胞の集合を生成する。】
(1.2) 【print文,input文及びtrace文によって生成される出力は,図形出力文によって生成される出力
に影響を与えない。】
(2) 幾何図形文【及び幾何図形mat文】
(2.1) 幾何図形文【及び幾何図形mat文】は,問題座標中で指定された点の列を与える。幾何図形文では,
点並び中の最初の座標対が最初の点を示し,以下順次に点並びの終りまでの座標対が点の列を定め
る。
【幾何図形mat文では,limit句と配列点並びとが点の列を次のとおりに定める。limit句を書く
と,指標が最も近い整数値に丸められて評価され,その値が点の個数になる。limit句を書かないと,
配列点並びに書いたベクトルの長さ又は配列の第1次元の要素数が,点の個数になる。配列点並び
が二つのベクトルで構成されている場合には,点のx座標は1番目のベクトルからとられ,y座標
は2番目のベクトルからとられる。配列点並びが2次元の配列であり,その配列の第2次元の寸法
が2であれば,x座標は第1列からとられ,y座標は第2列からとられる。点の列は,いつも配列の
第1行又はベクトルの第1要素から始まり,順次にとられる。点の列は,limit句のない場合には配
列又はベクトルの終りで終了し,limit句のある場合にはそこで指定された点の個数に達したときに
終了する。】
(2.2) 幾何対象がPOINTSである場合,POINT STYLE及びPOINT COLORの現在値に応じた形及び色の
点が描かれる。
幾何対象がLINESである場合,隣接した各2点を結んで,1番目の点から2番目の点,2番目の
点から3番目の点へというように線分が描かれる。したがって線分の本数は,点の個数より1だけ
少なくなる。線分の形及び色は,LINE STYLE及びLINE COLORの現在値によって定められる。
幾何対象がAREAである場合,このLINESの規定と同じ線分の連なりを辺とする多角形が,内
部を塗りつぶされて描かれる。点の連なりの最初と最後の点が同一点でないときには,その2点を
つなぐ線分が追加されて外周が完成される。AREA COLORの現在値が,多角形の辺及び内部の色
を定める。ある点を起点とする半直線が多角形の辺と奇数回交差するとき,そのようなすべての点
(画素)の集合をその多角形の内部と定義する。それが可能な装置では,多角形の内部は,すきま
なく塗りつぶされる。
(2.3) 【第2次元の寸法が3以上である配列をもつ配列点並びの効果は,処理系定義とする。】
(3) 図形text文
(3.1) 図形text文は,その文字列式又は書式文字列と式並びとによって生成される文字の列からなる名札
を描く。【書式文字列によって生成される文字の列は,10.4による。】名札として使われる文字は,
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処理系定義の寸法,形【及び方向】をもつ。画面上の視野面の内と外にまたがって置かれる文字の
切取り方は,処理系定義とする。
(3.2) 簡易図形出力における名札の表示のされ方は,13.2.1(5)による。【図形機能単位における名札の表示
のされ方は,TEXT HEIGHT,TEXT JUSTIFY及びTEXT ANGLEの現在値によって制御される。】
(4) 【mat-cells文
(4.1) at-cells文は,長方形の領域を塗りつぶす。長方形の対角位置にある二つの頂点の問題座標を,点
対によって与える。数値配列の現在の寸法が,胞数を定める。第1次元の寸法が水平方向の列数,
第2次元の寸法が垂直方向の行数になる。各胞は同一の大きさとし,
(ABS(1番目のx座標−2番目のx座標)/第1次元の寸法)の幅,
(ABS(1番目のy座標−2番目のy座標)/第2次元の寸法)の高さ
をもつ。各胞は,その数値配列中の対応する要素の値を丸めた指標で示される色で塗りつぶされ
る。点対の第1点のほうの位置にある胞が,配列の第1行,第1列の要素に対応する。点対の第2
点のほうの位置にある胞が,配列の最後の行,最後の列の要素に対応する。
例 配列Aが次の値をもっているとする。
A (1, 1) =7, A (1, 2) =5,
A (2, 1) =8, A (2, 2) =6,
A (3, 1) =9, A (3, 2) =7
ここで次の文を実行する。
mat graph cells, in 1,3;7,1:A
点対は,1, 3; 7, 1すなわち (1, 3) 及び (7, 1) の2点である。その結果,長方形は次のようになる。
指標はその胞の色を表す。
(4.2) 出力装置が画素出力の能力をもたないとき,処理系は,胞出力を模擬しなければならない。模擬の
最低条件は,変形された結果の胞長方形の外縁を描くこととする。】
13.3.5 例外状態 例外状態は,次による。
(1) 【limit句の指定がなく,配列点並び中の二つのベクトル中の要素の個数が等しくない。(6401,続行
不能)】
(2) 【配列点並び中に,ただ一つの数値配列だけが指定されており,その第2次元の寸法が1である。(6401,
続行不能。)】
(3) 【limit句の指標の値がゼロ以下である,又は配列点並びで利用可能な点の個数より大きい。(6402,
続行不能。)】
(4) 幾何対象LINESをもつ図形出力文が,1点以下の点を指定している。(11100,続行不能。)
(5) 幾何対象AREAをもつ図形出力文が,2点以下の点を指定している。(11100,続行不能。)
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(6) 【mat-cells文中の数値配列によって指定されている色指標が,利用可能でない。(11085,続行可能。
処理系定義の省略時想、定値を用いる。)】
13.3.6 注意 注意は,次による。
(1) 図形text文は,装置のハードウェアによって生成される文字集合を容易に参照できるように設計され
ている。【だから例えば,個々の文字の向きや一般の向きの文章の方向などは,規定しない。】
(2) 文章は,問題座標を用いて指定される。したがって,窓と視野面の縦横比が異なる場合には,文章が
歪むことがある。
(3) ある装置で多角形の塗りつぶしが不可能である場合には,処理系が,多角形の外周を描き,その内側
に現在の色指標に応じた色の斜線列,線影などを描くことを推奨する。
(4) 同一直線上にある点だけからなる塗りつぶし領域は,処理系が,その点を通る一つの線分として描く
ことを推奨する。同一の点だけからなる塗りつぶし領域及び線は,処理系が,一つの点として描くこ
とを推奨する。【mat-cells文の点対が,幅がゼロ又は高さがゼロの長方形領域を指定する場合には,
処理系が,一列に並んだ胞として描くことを推奨する。】
(5) 次のBASICの文は,次のGKSの機能に対応する。
BASIC : 機能語POINTSをもつgraph文【及び機能語GRAPH POINTSをもつmat文】
GKS : 機能POLYMARKER
BASIC : 機能語LINESをもつgraph文【及び機能語GRAPH LINESをもつmat文】
GKS : 機能POLYLINE
BASIC : 機能語AREAをもつgraph文【及び機能語GRAPH AREAをもつmat文】
GKS : 機能FILL AREA
BASIC : 機能語TEXTをもつgraph文
GKS : GKSの機能TEXTをUSINGの書式を許すように拡張したもの
【BASIC : 機能語GRAPH CELLSをもつmat文
GKS : 機能CELL ARRAY】
(6) 【配列点並びの2次元数値配列において,第2次元の寸法が3以上であるときの効果は,処理系定義
であり [13.3.4(2.3) ],例外状態を引き起こすように規定はされていない。これは,将来,3次元図形出
力を規定するようにこの規格を拡張することを許すためである。この規格に定めるとおりの図形機能
だけを支援する場合,処理系が,これに対して例外状態6401を与えることを推奨する。】
(7) 【ゼロ番の経路に結び付けられている非図形装置に対して,print文,input文,続行可能な例外状態
又はtrace文が出力を行うと,GKSの機能UPDATE WORKSTATION #0 : “SUPPRESS” が暗黙的に呼
ばれる。】
【
13.4 図形入力
備考 13.4は,簡易図形出力機能単位には含まれない。
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13.4.1 概要 プログラムは,1台の図形処理装置 (workstation) に接続する一つ以上の入力機構からデー
タを入力することができる。例えば,表示画面上の十字カーソルやマウスを用いて,一つの点又は点の配
列を入力できる。ボタン又はメニュー項目で選択をし,それを整数値として入力することもできる。ダイ
ヤル又はそれに類似した機構によって,連続量を入力することもできる。一つ一つの種類について,何台
もの入力機構を図形処理装置に接続することもできる。
更に,ラスタ(走査線,raster)方式の表示装置の場合には,指定した長方形の中の最小表示単位である
画素 (pixel) の個数を問い合わせたり,これらの画素の色を問い合わせたりすることもできる。
13.4.2 構文 構文は,次による。
(1) 単純実行文⊃図形入力文
(2) 図形入力文⊃locate文|mat-locate文
(3) ocate文=LOCATE{point句 コロン 座標変数対|値選択 コロン 数値変数名}
(4) at-locate文=MAT LOCATE point句 コロン 配列位置対象
(5) oint句=POINT 機構選択? 開始点?
(6) 座標変数対=数値変数名 コンマ 数値変数名
(7) 値選択=CHOICE 機構選択? 開始値?|VALUE 機構選択? range句 開始値?
(8) 配列位置対象= 再定義数値配列{コンマ 再定義数値配列}?|数値不定長ベクトル コンマ
数値不定長ベクトル|数値不定長行列
(9) 再定義数値配列=数値配列名 再定義上下限指定部?
(10) 数値不定長ベクトル=数値配列名 左括弧 疑問符 右括弧
(11) 数値不定長行列=数値配列名 左括弧 疑問符 コンマ 右括弧
(12) ange句=コンマ RANGE 数値式 TO 数値式
(13) 機構選択=左括弧 指標 右括弧
(14) 開始値=コンマ AT 数値式
(15) 質問対象⊃ MAX 機構種別 DEVICE 数値変数名|PIXEL SIZE 左括弧 点対 右括弧
数値変数名 コンマ 数値変数名|PIXEL ARRAY 点位置 数値配列名
{コンマ 文字列変数名}?|PIXEL VALUE 点位置 数値変数名
(16) 点位置=左括弧 座標対 右括弧
(17) 機構種別=POINT|MULTIPOINT|CHOICE|VALUE
(18) 機能語CHOICEをもつlocate文の開始値は,その使用に先立って,最も近い整数に丸められる。
参考 ANSI X3.113にはこの(18)項はないが,TIBによって補った。
(19) 配列位置対象に再定義数値配列を一つ指定するときには,それは2次元でなければならない。二つの
ときには,両方とも1次元でなければならない。
(20) 質問対象に機能語PIXEL ARRAYを書くときには,その数値配列は2次元でなければならない。
(21) 数値不定長ベクトルの数値配列は,1次元でなければならない。数値不定長行列の数値配列は,2次元
でなければならない。
13.4.3 例 構文の例を次に示す。
LOCATE POINT:XIN, YIN (3)
LOCATE POINT, AT 4.7,5.2:wide, long (3)
LOCATE VALUE(3), range −7 to 7:Amps (3)
Locate choice:button (3)
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JIS X 3003:1993の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 10279:1991(IDT)
JIS X 3003:1993の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.060 : 情報技術に使用される言語
JIS X 3003:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0201:1997
- 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合
- JISX0301:2002
- 情報交換のためのデータ要素及び交換形式―日付及び時刻の表記