JIS X 4151:1992 文書記述言語SGML | ページ 6

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備考 そのような文字は,データ文字として宣言されるので,データ文字に分類される。
(280) 文字データ実体 (character data entity) 参照された文字データであって,特定システム,装置及
び応用処理に依存しない文の実体。
(281) 文字番号 (character number) 文字の符号化表現を等価の10進数で表す番号。
備考 ビット組合せの並びを一つ以上の2進数として取り扱うことで得られる。
同時に使用される文字の集合。
(282) 文字レパートリ (character repertoire)
備考1. 各々の文字又は複合文字の制御シーケンスに対して,意味を定義することができる。
2. 文字が制御シーケンスの中に出現した場合,その並びの意味は,個々の文字の意味を破棄す
る。
(283) モデル群 (model group)内容モデルの構成要素。その構成要素は,要素の内容中の要素及び文字
列の出現の順番を指定する。ただし,要素の内容モデル中及び他の開いている要素の内容モデル中に
指定した例外によって修正される。
(284) 要素 (element) 文書型宣言によって定義される階層構造の構成要素。
備考1. 通常は,開始タグ及び終了タグである記述的マークによって文書実現値の中で識別される。
2. 要素は,特定の要素型に分類される。
(285) 要素型 (element type) 同一の特性をもつ要素の組の型。
例 章,節,要約,注釈,目録など。
(286) 要素型定義 (element type definition)特定の型の要素のマークに対してSGMLを応用する応用に
特有の規則。
備考 要素型定義は,要素定義並び宣言の中及び属性定義並び宣言の中に記述され,特定の要素型に
許容された内容,マーク最小化機構及び属性の形式指定を含む。
(287) 要素型引数 (element type parameter)定義の要素の型を識別する要素宣言の引数。
備考 独立した共通識別子及び名前群の構成要素の形式によって直接的に,又は付番要素若しくは付
番群の構成要素によって間接的に指定することができる。
各階層が異なる文書型定義に適合する要素の階層的な文書の構成。
(288) 要素構造 (element structure)
(289) 要素集合 (element set)共用される要素宣言の集合。
備考 要素集合は,公開文にすることができる。
(290) 要素宣言 (element declaration)内容及びマーク最小化機構を処理する要素型宣言の形式指定か
らなるマーク宣言。
(291) 容量 (capacity)対象の一部又は全体に対し積算した文書内容の量又は複雑さに付けられた制限。
備考 容量集合は,抽象構文によって定義されるが,値は個々の文書及びSGMLシステムによって割
り当てられる。
(292) 容量集合 (capacity set)容量名に対する数値の割当ての集合。
備考 SGML宣言の中で,容量集合は文書の最大容量要件とみなされる。容量集合は,応用が処理で
きなければならない文書の容量要件を制限するために応用によって定義すること,又はシステ
ムが動作できる容量要件を指定するためにシステムによって定義することができる。
(293) 予約名 (reserved name) 具象構文によって定義される名前。
備考 そのような名前は,この規格では構文表記として出現する(4.2参照)。
(294) 予約名使用引数 (reserved name use parameter) 規格参照予約名に対する宣言済み具象構文にお
いて,置換を指定するSGML宣言の引数。

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(295) 量 (quantity) マークの数的制限。
例 名前の最大長又は開いている要素の入れ子の最大の深さ。
備考 量は,抽象構文によって定義されるが,特定の値が具象構文によって割り当てられる。
(296) 量集合 (quantity set)量の名前に対する数値の割当ての集合。
(297) 例外 (exceptions) 添加の制限及び排除の禁止によって,要素の内容モデル及びその要素の中にあ
る要素の内容モデルの効果を書き変える要素宣言の引数。
文字の並び。
(298) (文字)列 [(character) tring]
連結処理定義の形式指定をするマーク宣言。
(299) 連結型宣言 (link type declaration)
連結型宣言の宣言部分集合中に出現する実体
(300) 連結型宣言部分集合 (link type declaration subset)
集合,連結属性集合,連結集合及び連結集合使用宣言。
備考 連結型宣言からの外部実体参照は,宣言部分集合の部分とみなす。
(301) 連結集合 (link set)連結集合宣言によって結合を宣言された名前付き集合であって,原始文書型
の要素が結果文書型の要素と連結され,それぞれの要素について,原始連結属性と結果要素属性とを
指定できる。
連結集合を定義するマーク宣言。
(302) 連結集合宣言 (link set declaration)
(303) 連結処理 (link process)現存する同じ又は別の文書型の実現値(原始文書型)から新しい幾つか
の文書型の実現値(結果文書型)を生成する処理であって,その結果が次処理への入力となるように
連鎖できる。
備考 編集を含むような連結処理の場合は,原始文書型及び結果文書型が通常同じであるが,書式付
けの場合は通常異なる。
連結処理を記述するためにSGMLに適用する応用特定規
(304) 連結処理定義 (link process definition)
則。連結処理定義は,原始要素と結果要素との間の連結の連結型宣言の中で表現される形式指定を含
み,その連結処理に適用可能な原始属性(連結属性)の定義を含む。
備考1. 連結処理定義は,連結属性の意味及び処理上の効果を含め,処理の意味を記述する注釈も含
むことができる。
2. 連結処理定義には,単純,暗黙及び明示の3種類がある。
最初の処理の元が基本文書型の実現値であって,途中の
(305) 連結処理の連鎖 (chain of link processes)
処理の結果が次の元を形成して順次実行されるような処理の連なり。
備考 鎖のどの部分でも繰り返すことができる。例えば,複雑なページ割付け応用は,論理・棒組・
ページの三つの文書型及び両端そろえ・行数算出(ページ組)の二つの連結処理を含むことが
できる。両端そろえ処理は,論理文書の実現値から棒組の実現値を生成し,行数算出処理は,
棒組からページを次々と生成する。二つの処理は,行数算出が異なった大きさで棒組の両端そ
ろえを要求する間は繰り返すことができる。
原始文書実現値の特定の処理の文脈においてだけ意味のある原始要素
(306) 連結属性 (link attribute)
型の属性。

4. 表記法

4.1 生成規則及び式

 SGMLの抽象構文は,形式的な生成規則によって“構文変数”を定義することで
規定する。生成規則は,次のとおり,定義しようとする構文変数,等号及び定義内容を示す式で構成し,
その右に参照番号をふる。

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構文変数=式 −(参照番号)
式は,構文字句,括弧でくくった式及び演算記号で構成する。
備考 これらの記法は,この規格でSGMLを規定するためのものであって,SGMLの一部ではない。
例 構文変数“属性指定”を定義する生成規則
属性指定=s*,(名前,s*,vi,s*)・, 属性値指定 −(32)
式の中の “s”,“名前”, “vi” 及び“属性値指定”は構文字句, “*”, “,” 及び “・” は演算記号である。

4.2 構文字句

 構文字句は,次のとおりとする。
(1) 構文変数 生成規則で定義する構文字句。
例 SGML文書,文字データ実体
(2) 構文定数 マークに際してそのとおりに記入しなければならない構文字句。式の中では,“と”とでく
くって示す。
備考 具象構文の命名方法引数(12.4.5参照)で “NAME GENERAL YES” と指定してあれば,マー
クに際して対応する小文字で記入しても差し支えない。
例 “CDATA” “IGNORE”
(3) 区切り子機能 区切り子を表す構文字句。区切り子機能は,表3のとおりとする。表3には,一般区
切り子機能に規格参照具象構文で割り当てる文字列も示す。区切り子機能shortrefに規格参照具象構
文で割り当てる文字列は,表4に示す。
例 shortref ero
表3 規格参照区切り子集合(一般区切り子)
区切り子機能 名前 文字列 文字番号 認知様相 制約 機能
and AND & 38 GRP 接続子and
com COM −− 45 45 CXT MD 注釈の開始・終了
cro CRO &# 38 35 CON LIT CREF 文字参照の開始
dsc DSC ] 93 DS MD ENT 宣言部分集合の終了
dso DSO [ 91 CXT MD 宣言部分集合の開始
dtgc DTGC ] 93 GRP データタグ群の終了
dtgo DTGO [ 91 GRP データタグ群の開始
ero ERO & 38 CON LIT NMS 実体参照の開始
etago ETAGO </ 60 47 COH TAG GI 終了タグの開始
grpc GRPC ) 41 GRP 群の終了
grpo GRPO ( 40 CXT GRP MD 群の開始
lit LIT ” 34 GRP LIT MD TAG 表記の開始・終了
lita LITA 39 GRP LIT MD TAG 表記の開始・終了(代替)
mdc MDC > 62 CXT MD マーク宣言の終了
mdo MDO <! 60 33 CON DSM DCL マーク宣言の開始
minus MINUS − 45 MD EX 排除要素の指定
msc MSC ]] 93 93 CON DSM MSE マーク区間の終了
net NET / 47 CON TAG ELEM 簡略終了タグ
opt OPT ・ 63 GRP 出現標識opt
or OR | 124 GRP 接続子or
pero PERO % 37 DSM GRP MD LIT NMS 引数実体参照の開始
pic PIC > 62 PI 処理指令の終了
pio PIO <・ 60 63 CON DSM 処理指令の開始
plus PLUS + 43 GRP MD EX 添加要素の指定・出現標識plus
refc REFC ; 59 REF 参照の終了
rep REP * 42 GRP 出現標識rep

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区切り子機能 名前 文字列 文字番号 認知様相 制約 機能
rni RNI # 35 GRP MD 予約名の標識
seq SEQ , 44 GRP 接続子seq
shortref SHORTREF CON 短縮参照(表4参照)
stago STAGO < 60 CON TAG 開始タグの開始
tagc TAGC > 62 CXT TAG GI タグの終了
vi VI = 61 TAG 値標識
表4 規格参照区切り子集合(短縮参照)
文字列 文字番号 名称
&#TAB; 9 水平タブ
&#RE; 13 記録終了
&#RS; 10 記録開始
&#RS;B 10 66 先導空白
&#RS;&#RE; 10 13 空記録
&#RS;B&#RE; 10 66 13 空白記録
B&#RE; 66 13 追従空白
&#SPACE; 32 間隔
BB 66 66 二つ以上の空白
” 34 引用符
# 35 番号記号
% 37 パーセント
39 アポストロフィー
( 40 左小かっこ
) 41 右小かっこ
* 42 アステリスク
+ 43 正記号
, 44 コンマ
− 45 ハイフン
−− 45 45 二つのハイフン
: 58 コロン
; 59 セミコロン
= 61 等号
@ 64 単価記号
[ 91 左大かっこ
] 93 右大かっこ
^ 94 アクサンシルコンフレックス
95 アンダーライン
[{ 123 左中かっこ
| 124 縦棒
}] 125 右中かっこ
~ 126 チルド
(4) 終端変数 すべてのSGML文書で同じとは限らない文字種別を表す構文字句。NONSGMLを除く終端
変数は,表2のとおりとする。これらの文字種別の文字は,具象構文で割り当てる。
備考 終端変数NONSGMLの文字種別の文字は,文書文字集合で割り当てる(12.1.2参照)。
例 DATACHAR,NONSGML
表2 具象構文−終端変数
終端変数 文字 文字番号 名称
DATACHAR (間接的) (間接的) データ文字
DELMCHAR (間接的) (間接的) 区切り子文字

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終端変数 文字 文字番号 名称
FUNCHAR (なし) (なし)休止機能文字
LCNMCHAR −. 45 46 名前文字(小文字)
LCNMSTRT (なし) (なし)名前開始文字(小文字)
MSICHAR (なし) (なし)マーク認知開始文字
MSOCHAR (なし) (なし)マーク認知終了文字
MSSCHAR (なし) (なし)マーク認知抑制文字
RE 13 記録終了文字
RS 10 記録開始文字
SEPCHAR 9 分離子文字
SPACE 32 間隔
UCNMCHAR −. 45 46 名前文字(大文字)
UCNMSTRT (なし) (なし)名前開始文字(大文字)
(5) 終端定数 実体終了信号又はすべてのSGML文書で同じ文字種別を表す構文字句。終端定数は,表1
のとおりとする。
例 Digit Ee
表1 抽象構文−終端定数
終端定数 文字 文字番号 名称
Digit 09 4857 数字
Ee (システム信号であって文字ではない。) 実体終了信号
LC Letter az 97122 英小文字
Special ()+, −./:= 3941 4347 58 61 63 特殊文字
UC Letter AZ 6590 英大文字

4.3 演算記号

 演算記号は,接続演算子及び接尾演算子とする。接続演算子は, “,”, “&” 及び “|” と
する。接尾演算子は, “・”, “+” 及び “*” とする。
式の中に複数の構文字句が現れる場合,それらを結び付ける接続演算子は,次のとおり,それらの順序
及び選択を表す。
, すべてが式の構成の順に現れなければならない。
& すべてが現れなければならないが,その順序は任意でよい。
| そのうちのただ一つが現れなければならない。
接尾演算子は,次のとおり,任意選択又は反復を表す。
・ 任意選択(0回又は1回)
+ 必す(須)の反復(1回以上)
* 任意選択の反復(0回以上)
接尾演算子は,接続演算子よりも先に結び付く。数式の場合と同様に,この結合順位を変更するために
括弧を用いる。
例 (実体宣言|ds)*
任意反復 “*” による反復の回数を定めてから,その個々について選択 “|” を行う。したがっ
て,この式は,実体宣言とdsとを任意の順序で任意個数(0個以上)並べたものを表す。

5. 実体構造

――――― [JIS X 4151 pdf 30] ―――――

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JIS X 4151:1992の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8879:1986(MOD)
  • ISO 8879:1986/AMENDMENT 1(MOD)

JIS X 4151:1992の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 4151:1992の関連規格と引用規格一覧