JIS X 4178:2007 XMLフォーム言語(XForms)1.0 | ページ 2

X 4178 : 2007

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                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
X 4178 : 2007
XMLフォーム言語(XForms)1.0

XForms 1.0

序文

  この規格は,2003年10月にWorld Wide Web Consortium (W3C)から公表されたXForms 1.0勧告を翻訳し,
その後に発行された正誤表を取り込んで,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原勧告にはない事項である。

0 適用範囲

  この規格は,ウェブ用の次世代フォーム(Forms)を表現するためのXML応用であるXFormsについて規
定する。HTML 4.01で規定するXHTMLフォームを三つの部分,XFormsモデル,インスタンスデータ及
び利用者インタフェースに分けることによって,それは,内容から表示を分離し,再利用を可能にし,強
い型付けを与える。その結果,サーバへの(アクセスの)往復の回数を減らすとともに,装置非依存性を
提供し,スクリプト化の必要性を減らす。
XFormsは,独立した文書型ではなく,XHTML,SVGなどの他のマーク付け言語に統合されることを意
図している。

1 概要

1.1 背景

  フォームは,ウェブの重要な位置を占めており,対話型ウェブアプリケーションを実現するための主要
な手段として現在でも使用されている。ウェブアプリケーション及び電子商取引ソリューションによって,
対話機能を豊富に備えた,より優れたウェブフォームが要求されるようになった。XForms 1.0は,これに
こたえるものであり,XFormsプロセサを介した,利用者とその相手(通常は遠隔エージェント)とのオ
ンライン対話のための,プラットフォームに依存しない新しいマーク付け言語を提供する。XFormsは,
HTMLフォームの後継であり,HTMLフォームから得た教訓が生かされている。
XFormsの背景情報の詳細については,http://www.w3.org/MarkUp/Forms/を参照する。

1.2 規定を読む前に

  この規定は,さまざまな読者を想定して記述されているが,特に,XFormsの文書作成者及び実装者を
対象としている。この規定によって,効果的,魅力的,かつ多くの利用者からアクセス可能な文書を記述
するのに必要な情報を,実装の詳細には過度に触れることなくXFormsの文書作成者に提供できるものと
考える。ただし,実装者がXForms適合プロセサを作成するのに必要となる情報は,すべて記述されてい
る。規定ではまず,XFormsに関する一般的な情報を記述し,次にXFormsの各構成要素の技術的な詳細に
ついて記述する。

1.3 規定の構成

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この規定は,次のように構成される。
箇条1及び箇条2
XFormsへの導入。XFormsの設計原則の概説及びXFormsについての簡潔な手引を含む。
箇条3以降
XFormsの参照マニュアル。この参照マニュアルの大部分は,XFormsの規定から成る。ここでは,
XFormsを定義し,XFormsプロセサを規定に適合させるために各構成要素をどのように解釈しなければ
ならないかについて定義する。
附属書
附属書は,W3C XML Schemaで記述されるXFormsの規定,参照情報及び他の有用な情報を含む。

1.4 文書規約

  この規格では,次の名前空間接頭辞及び対応する名前空間識別子を使用する。
xforms : XForms名前空間(http://www.w3.org/2002/xforms)(3.1参照)
html : XHTML名前空間(http://www.w3.org/1999/xhtml) [XHTML 1.0]
xsd : W3C XML Schema名前空間(http://www.w3.org/2001/XMLSchema) [XML Schema part 1]
xsi : インスタンスからW3C XML Schemaを参照するための名前空間
(http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance) [XML Schema part 1]
ev : XMLイベント名前空間(http://www.w3.org/2001/xml-events) [XML Events]
my : 任意の利用者定義の名前空間
これは,(規定ではなく)単なる規約に過ぎない。実際には,どんな名前空間接頭辞を使用してもよい。
この規格では,技術内容を表示するために,次の表記上の規約を使用する。
正式な用語は,ほとんどの用語について箇条13の中に定義する。用語は,必要に応じて,特に強調表記
されている。
XForms内におけるさまざまな要素のXML表現は,XHTMLのモジュール化[XHTML Modularization]に
おける抽象モジュールの構文を用いて表される。
例は,次のとおりに強調表記される。
例 項目例
Example Item
外部文書への参照は次のとおりに表記される。この規格の参照箇所へのリンクをもつ[参照の例]。
参照の例
参照 [参照の例]からリンクされている。
注記 この規格では参照箇所へのリンクは記載しない。
次の表記規約は,参考情報である注釈に使用される。
注記 読者に対する親切な説明,又は忠告。

2 XFormsへの導入

  XFormsは,数年にわたるHTMLフォームの経験を基にして設計されている。HTMLフォームは,電子
商取引革命の中心的な役割としてその価値を示し,改良の余地のある点を多く示した。
XFormsがXML形式であることを別にすれば,XFormsとHTMLフォームとの一つ目の相違点は,収集
されるデータと個々の値を収集する制御のマーク付けとの分離である。この分離によって,何をどこに送

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付するのかを明確にできるため,XFormsはHTMLフォームと比較して扱いが容易である。また,フォー
ムの本質的な部分が,それが使用されるページから取り出しやすくなったため,フォームの再使用も容易
に行える。
主要な相違点の二つ目は,XFormsはXHTMLに組み込まれるように設計されてはいるが,XHTMLに限
らず,その他の適切なマーク付け言語にも組込みが可能である点である。
XFormsでは,文書作成,再使用,国際化,アクセシビリティ,操作性及びデバイスからの独立に関し
て改良が行われた。
強い型付け
送付されるデータは,強く型付けされたものであり,一般的なツールによって検査が可能なものと
する。この機能によって,妥当性検証のためにデータをサーバとの間で往復させる必要が少なくなる
ため,フォームの入力を迅速化できる。
XML送付
これによって,送付されたデータをバックエンドのアプリケーションに整合するように変換する仕
組みをサーバ側に独自に用意する必要がなくなる。バックエンドのアプリケーションでは,受信した
XML文書を直接,妥当性検証し,処理できる。
既存のスキーマの再使用
これによって,スキーマを二重に保持する必要がなくなる。背後にあるビジネスロジックの変更に
起因して検証規則を更新する場合でも,XFormsアプリケーション内で妥当性検証制約を再記述する
必要はない。
外部スキーマの援用
XFormsの文書作成者は,バックエンドで用意された制約の基本セット以外にも制約を指定できる。
XFormsモデルの一部として制約を追加指定することで,ウェブアプリケーションの操作性は,全体
的に向上する。
国際化
インスタンスデータにXML 1.0を使用することで,送付されるデータを国際化対応にできる。
アクセシビリティの向上
XFormsでは,内容と表示とは分離されている。ラベルなどの関連するメタデータはすべて,利用
者インタフェース制御によってカプセル化されるため,さまざまな表示様式を使用した場合にアプリ
ケーションのアクセシビリティを向上させることができる。XForms利用者インタフェース制御は,
特定の表示様式に限定されず,デバイスに依存しない。
複数装置への対応
利用者インタフェース制御は抽象的なものであるため,利用者インタフェースの記述は目的に基づ
いたものとなり,利用者との対話を別の装置向きなものにすることが可能になる。
スクリプトの削減
一般的な状況に対応できるXMLベースで宣言するイベントハンドラを定義することによって,
XForms文書の大多数は静的に組み立てられる。その結果,イベントハンドラ用のスクリプトの必要
性を削減している。

2.1 例

  XFormsの場合,フォームは,そのフォームが何を行うのかについて記述するXFormsモデルと呼ばれ
る部分と,フォームがどのように表示されるのかを記述する別の部分とで構成される。

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図1のとおりに可視化される単純な電子商取引のフォームについて考えてみる。
図1−単純な電子商取引のフォーム
収集する値は,現金及びクレジットカードのいずれを使用するのかを表す値,クレジットカードの場合
はさらに,クレジットカードの番号及び有効期限とする。
これはXFormsのmodel要素で表すことができ,XHTMLでは通常headセクションに含められる。
<xforms:model>
<xforms:instance>
<ecommerce xmlns="">
<method/>
<number/>
<expiry/>
</ecommerce>
</xforms:instance>
<xforms:submission action="http://example.com/submit"
method="post"
id="submit" includenamespaceprefixes=""/>
</xforms:model>
この記述は単に,三つの情報を収集し(型については言及していないことに注意),それらをaction属性
内のURLを使用して送付することを示している。
XForms 1.0で定義しているフォーム制御は,はん用的に使用でき,デバイスに中立,プラットフォーム
非依存なものとする。フォーム制御はXFormsの結合機構を介してXFormsモデルに結合される。この例
では,制御においてref属性を使用している。XHTMLでは,このマーク付けは通常,bodyセクション内
に記述される(ここでは意図的にXForms名前空間接頭辞を省略している。)。
<select1 ref="method">
<label>支払い方法の選択 : </label>
<item>
<label>現金</label>
<value>cash</value>
</item>
<item>
<label>クレジットカード</label>
<value>cc</value>

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