この規格ページの目次
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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
4.17
NFC-SEC(NFC-SEC)
ISO/IEC 13157-1で規定するNFCIP-1のためのセキュリティサービス及びプロトコル。
4.18
受動通信モード(passive communication mode)
イニシエータがRFフィールドを発生し,ターゲットがイニシエータからの命令に負荷変調で応答する
モード。
4.19
RF衝突回避(RF Collision Avoidance, RFCA)
搬送波周波数に基づくRFフィールドの存在を検知し,プロトコルレベルにて衝突を回避する方法。
4.20
SAK(SAK)
選択了解信号(A型)[JIS X 6322-3]。
注記 SAKは,JIS X 5211:2010のSELRESのこと。
4.21
センス状態(sensing)
能動通信モードにあるNFCIP-1デバイスが,RFフィールドへ自分が出した要求に対する応答を期待し
て通信開始を待っている状態。
4.22
単一デバイス検出(Single Device Detection, SDD)
RFフィールドの中にある複数のターゲットの中から一つを検出するためにイニシエータが使用するア
ルゴリズム(衝突防止 [JIS X 6322-3])。
4.23
ターゲット(Target)
負荷変調(イニシエータがRFフィールドを発生)又は自ら発生したRFフィールドの変調を用いてイニ
シエータコマンドへ応答するもの。
4.24
タイムピリオド(Time Period)
RF衝突回避のために使用する,タイムスロット数で決まる時間幅。
4.25
タイムスロット法(Time Slot Method)
ターゲットが応答するときの時間窓を用意し,二つ以上の論理チャネルを割り当てて識別できるように
する方法。
4.26
トランザクション(transaction)
初期化,データ交換及びデバイス選択解除。
5 表記法
5.1 数の表記法
この規格において,特に規定がない限り,次の表記を用いる。
――――― [JIS X 5211 pdf 6] ―――――
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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
− 16進数は,“XX”で表す。Xは数字及び英文字を表す。
− ビットの設定は,“0”又は“1”で表す。
− 2進数及びビットパターンの数字は,最上位ビットを左とし,0及び1の列とする。規定しないビット
にはXを使用することがある。
例 (XXXX)
5.2 名称
この規格では,基礎的な要素(例えば,特定のフィールド)の名称は,頭文字が大文字である。
6 略語
この規格で使用する略語を,次に示す。
ALLREQ(Wake up ALL Request) 全デバイス起動要求
ATR(Attribute Request and Attribute Response) 属性要求及び属性応答
ATRREQ(Attribute Request) 属性要求
ATRRES(Attribute Response) 属性応答
BCD(Binary Coded Decimal) 2進化10進法
イニシエータの受信ビット持続時間
BRi(Receiving bit duration supported by Initiator)
ターゲットの受信ビット持続時間
BRt(Receiving bit duration supported by Target)
イニシエータの送信ビット持続時間
BSi(Sending bit duration supported by Initiator)
BSt(Sending bit duration supported by Target) ターゲットの送信ビット持続時間
CMD(Command) 命令
CRC(Cyclic Redundancy Check) 巡回冗長検査
D(Divisor) 除数
DEP(Data Exchange Protocol Request and Data Exchange Protocol Response)データ交換プロトコル要求及び
データ交換プロトコル応答
DEPREQ(Data Exchange Protocol Request) データ交換プロトコル要求
DEPRES(Data Exchange Protocol Response) データ交換プロトコル応答
DIDi(Initiator Device ID) イニシエータデバイス識別子
DIDt(Target Device ID) ターゲットデバイス識別子
DRi(Data rate Received by Initiator) イニシエータの受信データ伝送速度
DRt(Data rate Received by Target) ターゲットの受信データ伝送速度
DSi(Data rate Sent by Initiator) イニシエータの送信データ伝送速度
DSL(Deselect Request and Deselect Response) 選択解除要求及び選択解除応答
DSLREQ(Deselect Request command) 選択解除要求命令
DSLRES(Deselect Response command) 選択解除応答命令
DSt(Data rate Sent by Target) ターゲットの送信データ伝送速度
etu(elementary time unit) 1ビットに要する伝送時間の単位
搬送波の周波数
fc[Frequency of operating field (carrier frequency)]
fd(Baseband frequency of Manchester coding) マンチェスタ符号化のベースバンド周波数
fs(Subcarrier) 副搬送波の周波数(JIS X 6322-2)
FRT(Frame Response Time) フレーム応答時間
――――― [JIS X 5211 pdf 7] ―――――
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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
Gi(Optional information field for Initiator) イニシエータの任意選択情報フィールド
Gt(Optional information field for Target) ターゲットの任意選択情報フィールド
HLTA(HaLT command, Type A) A型における停止命令(JIS X 6322-3)
ID(Identification number) 識別子
MI(Multiple Information link for Data Exchange Protocol) データ交換プロトコルの複数情報リンク
NAD(Node Address) ノードアドレス
NFCID1(fc/128 UID) 識別子(fc/128 UID)
nfcid1n(Byte number n of NFCID1) 識別子NFCID1のnバイト目
NFCID2(Random ID for SDD in Passive communication mode at fc/64 and fc/32 bit rates)fc/64及びfc/32伝送速
度の受動通信モードにおけるSDDのためにランダ
ムに発生した数でできた識別子
nfcid2n(Byte number n of the Random Identifier NFCID2) 識別子NFCID2のnバイト目
NFCID3(Random ID for transport protocol activation) トランスポートプロトコル活性化のためのランダム
に発生した数でできた識別子
nfcid3n(Byte number n of the Random Identifier NFCID3) 識別子NFCID3のnバイト目
P(Odd parity bit) 奇数パリティビット
PA(Preamble) プリアンブル
PCD(Proximity Couping Device) 近接型結合装置(JIS X 6322-2)
PDU(protocol data unit) プロトコルデータ単位
PFB(Control information for transaction) トランザクションのための制御情報(プロトコルフ
レーム制御バイトを表す。)
PICC(Proximity Card) 近接型ICカード(JIS X 6322-2)
PNI(Packet Number Information) パケット番号情報
PPi(Protocol Parameters used by Initiator) イニシエータが用いるプロトコルパラメタ
PPt(Protocol Parameters used by Target) ターゲットが用いるプロトコルパラメタ
PSL(Parameter Selection Request and Parameter Selection Response)パラメタ選択要求及びパラメタ選択応答
PSLREQ(Parameter Selection Request) パラメタ選択要求
PSLRES(Parameter Selection Response) パラメタ選択応答
RF(Radio Frequency) 無線周波数
RFCA(RF Collision Avoidance) RF衝突回避
RFU(Reserved for Future Use) 将来使用するため予約
RLS(Release Request and Release Response) 解放要求及び解放応答
RLSREQ(Release Request command) 解放要求命令
RLSRES(Release Response command) 解放応答命令
RWT(Response Waiting Time) 応答待ち時間
fc/128におけるデータ交換プロトコル開始バイト
SB(Start Byte for data exchange protocol at fc/128)
SDD[Single Device Detection (anti-collision)] 単一デバイス検出(衝突防止)
SELCMD(Select Command byte) 選択命令バイト
SYNC(Synchronisation pattern) 同期パターン
TO(Timeout value) タイムアウト値
――――― [JIS X 5211 pdf 8] ―――――
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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
UID(Unique Identifier) 固有識別子(JIS X 6322-3)
WT(Waiting Time) 待ち時間
WUP(Wakeup Request and Wakeup Response) 起動要求及び起動応答
WUPREQ(Wakeup Request command) 起動要求命令
WUPRES(Wakeup Response command) 起動応答命令
7 全般的事項
NFCIP-1のターゲット及びイニシエータは,能動通信モード及び受動通信モードの両方を実装しなけれ
ばならない。
能動通信モードでは,イニシエータ及びターゲットは,相互に通信を行うために,自らのRFフィール
ドを使用する。イニシエータは,NFCIP-1トランザクションを開始する。ターゲットは,自ら発生するRF
フィールドを変調することによって,イニシエータからの命令に応答する。
受動通信モードでは,イニシエータがRFフィールドを発生してトランザクションを開始する。ターゲ
ットは,イニシエータが発生するRFフィールドに対し,負荷変調という方法で変調をかけて応答する。
この規格は,変調,伝送速度,及びビット符号化の要求仕様を規定する。さらに,その通信は,通信開
始,通信終了,ビット表現及びバイト表現,フレーム形式及び誤り検出,単一デバイス検出,プロトコル
及びパラメタ選択,並びに,NFCIP-1デバイスのデータ交換及び選択解除の要求仕様も規定する。
トランザクションは,デバイス初期化によって開始し,デバイスの選択解除によって終了する。イニシ
エータ及びターゲットは,コマンド,応答及びデータを,半二重通信で交換する。
NFCIP-1デバイスは,fc/128,fc/64,及びfc/32の伝送速度における通信能力をもっていなければならな
い。イニシエータは,トランザクション開始時の伝送速度を維持してもよいし,通信中に
PSLREQ/PSLRESコマンドを利用して伝送速度を切り替えてもよい。
通信モード(能動又は受動)は,一つのトランザクションの途中で変えてはならない。
8 RFフィールド
8.1 値
fcは13.56 MHzとする。
Hminは1.5 A/m (rms)とする。
Hmaxは7.5 A/m (rms)とする。
HThresholdは0.187 5 A/m (rms)とする。
8.2 受動通信モード
イニシエータは,その製造業者が規定する位置(すなわち,動作空間)において,無変調の状態にて最
低Hminと最大Hmaxとの間のRFフィールドを発生しなければならない。
ターゲットは,HminHmaxの範囲で連続的に動作しなければならない。
8.3 能動通信モード
イニシエータ及びターゲットは,その製造業者が規定する位置(すなわち,動作空間)において,無変
調の状態にて最低Hminと最大Hmaxとの間のRFフィールドを交互に発生しなければならない。
8.4 外部RFフィールドしきい値
NFCIP-1デバイスは,fcにおいて,HThresholdより強い外部RFフィールドを検出できなければならない。
――――― [JIS X 5211 pdf 9] ―――――
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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
9 RF信号インタフェース
9.1 ビット持続時間
一つのetuを,128/(D×fc)とし,伝送速度及び通信モードに依存する除数の値をDとする。表1参照。
表1−除数D
通信モード 伝送速度 除数 D
能動又は受動 fc/128(約106 kbit/s) 1
能動又は受動 fc/64(約212 kbit/s) 2
能動又は受動 fc/32(約424 kbit/s) 4
能動 fc/16(約848 kbit/s) 8
能動 fc/8(約1 695 kbit/s) 16
能動 fc/4(約3 390 kbit/s) 32
能動 fc/2(約6 780 kbit/s) 64
注記1 イニシエータは,通信モード(能動又は受動いずれでも)及び伝送速度(fc/128,fc/64,及び
fc/32)を選択する。
注記2 この規格は,fc/32を超える変調及びビット符号化について規定しない。
9.2 能動通信モード
ターゲット及びイニシエータは,イニシエータからターゲットへの通信,及びターゲットからイニシエ
ータへの通信の両方に適用される次の規定に従わなければならない。
9.2.1 fc/128の要求仕様
9.2.1.1 伝送速度
初期化及び単一デバイス検出における伝送速度は,fc/128でなければならない。
9.2.1.2 変調
JIS X 6322-2の8.1.2.1による。送信動作のとき,イニシエータ及びターゲットは共にPCDの値に従わな
ければならない。受信動作のとき,イニシエータ及びターゲットは共にPICCの値に従わなければならな
い。
9.2.1.3 ビット表現及び符号化
JIS X 6322-2の8.1.3の伝送速度fc/128による。
9.2.1.4 バイト送信
イニシエータ及びターゲットは,最下位ビット先行でバイトを送信しなければならない。
9.2.2 fc/64及びfc/32の要求仕様
9.2.2.1 伝送速度
初期化及び単一デバイス検出における伝送速度は,共にfc/64又はfc/32でなければならない。
9.2.2.2 変調
JIS X 6322-2の9.1.2の伝送速度fc/64及びfc/32による。送信動作時,イニシエータ及びターゲットは共
にPCDの値に従わなければならない。受信動作時,イニシエータ及びターゲットは共にPICCの値に従わ
なければならない。
注記 この変調度範囲は,JIS X 5211:2010の規定範囲よりも狭い。
JIS X 5211:2010に適合したイニシエータは,変調度14 %以上で送信している可能性があるため,ターゲ
ットは変調度8 %30 %を受信可能とすることが望ましい。
――――― [JIS X 5211 pdf 10] ―――――
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JIS X 5211:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 18092:2013(IDT)
JIS X 5211:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.100 : 開放型システム間相互接続(OSI) > 35.100.10 : 物理層
JIS X 5211:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX6322-2:2011
- 識別カード―非接触(外部端子なし)ICカード―近接型―第2部:電力伝送及び信号インタフェース
- JISX6322-3:2011
- 識別カード―非接触(外部端子なし)ICカード―近接型―第3部:初期化及び衝突防止
- JISX6322-4:2011
- 識別カード―非接触(外部端子なし)ICカード―近接型―第4部:伝送プロトコル