JIS X 5211:2015 システム間の通信及び情報交換―近距離通信用インタフェース及びプロトコル(NFCIP-1) | ページ 3

                                                                                              9
X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
9.2.2.3 ビット表現及び符号化
マンチェスタ符号化を用いなければならない。波形を図1及び図2に示す。
ビット符号化形式の論理レベルは,次による。
− 論理“0” : 最初の半ビットは,低振幅の搬送波で,次の半ビットは,高振幅の搬送波でなければなら
ない(無変調を適用する。)。
− 論理“1” : 最初の半ビットは,高振幅の搬送波(無変調を適用する。)で,次の半ビットは,低振幅の
搬送波でなければならない。
振幅での逆極性も,許容されなければならない。同期パターン(11.2.2.2参照)から極性を検出しなけれ
ばならない。
1 etu 1 etu
“0” “1”
図1−マンチェスタ符号化(正極性)
1 etu 1 etu
“1” “0”
図2−マンチェスタ符号化(逆極性)
9.2.2.4 バイト送信
イニシエータ及びターゲットは,最上位ビット先行でバイトを送信しなければならない。

9.3 受動通信モード

9.3.1  fc/128におけるイニシエータからターゲットへの要求仕様
9.2.1による。
9.3.2 fc/128におけるターゲットからイニシエータへの要求仕様
9.3.2.1 伝送速度
9.2.1.1による。
9.3.2.2 変調
JIS X 6322-2の8.2.2による。
9.3.2.3 副搬送波の周波数
JIS X 6322-2の8.2.3による。
9.3.2.4 副搬送波の変調
JIS X 6322-2の8.2.4の伝送速度fc/128による。

――――― [JIS X 5211 pdf 11] ―――――

10
X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
9.3.2.5 ビット表現及び符号化
JIS X 6322-2の8.2.5.1による。
9.3.2.6 バイト送信
イニシエータ及びターゲットは,最下位ビット先行でバイトを送信しなければならない。
9.3.3 fc/64及びfc/32におけるイニシエータからターゲットへの要求仕様
9.3.3.1 伝送速度
9.2.2.1による。
9.3.3.2 変調
JIS X 6322-2の9.1.2の伝送速度fc/64及びfc/32による。送信動作時にイニシエータは,PCDの値を適用
しなければならない。
注記 変調度の許容範囲は,JIS X 5211:2010で規定する範囲よりも狭い。
9.3.3.3 ビット表現及び符号化
9.2.2.3による。
9.3.3.4 バイト送信
9.2.2.4による。
9.3.4 fc/64及びfc/32におけるターゲットからイニシエータへの要求仕様
9.3.4.1 伝送速度
9.2.2.1による。
9.3.4.2 変調
ターゲットは,JIS X 6322-2の8.2.2に規定されたPICCの負荷変調振幅値で,イニシエータのRFフィ
ールドのfcを負荷変調することによって誘導結合領域を介してイニシエータへ通信する能力をもたなけれ
ばならない。イニシエータは,JIS X 6322-2の8.2.2に規定されたPCDの受信として,負荷変調振幅信号
を受信できなければならない。
注記 ターゲット及びイニシエータの最小負荷変調振幅値は,JIS X 5211:2010から変更されている。
9.3.4.3 ビット表現及び符号化
9.2.2.3による。
9.3.4.4 バイト符号化
9.2.2.4による。

10 プロトコルの流れの概要

  NFCIP-1デバイス間におけるプロトコルの流れは,一般に,次に示す一連の操作によって処理されなけ
ればならない。
− NFCIP-1デバイスの,初期状態は,特に指定しない限り,ターゲットモードで動作しRFフィールド
を発生してはならず,イニシエータからのコマンドを待たなければならない。
− NFCIP-1デバイスは,アプリケーションの要望に応じる場合には,イニシエータモードに切り替え,
能動又は受動のいずれかの通信モード,及び,伝送速度を選択してもよい。
− イニシエータは,外部RFフィールドの存在を試験しなければならず,外部RFフィールドが検出され
た場合には,自らRFフィールドを発生してはならない(8.4参照)。
− 外部RFフィールドが検出されなかった場合には,イニシエータは,ターゲットを動作させるために
自らRFフィールドを発生させなければならない。

――――― [JIS X 5211 pdf 12] ―――――

                                                                                             11
X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
− 同じ通信モード及び伝送速度においてコマンド及び応答を行う。
異なる伝送速度における能動通信モード及び受動通信モードでの初期化及び単一デバイス検出の流れの
概要を,図3に示す。
選択されたデータ伝送速度における能動通信モード又は受動通信モードでの初期化及びターゲット選択
をプロトコルの流れの概要に示す。RF衝突回避は,11.1に示す。受動通信モードは,11.2に示す。伝送速
度fc/128における初期化及び単一デバイス検出(SDD)については,11.2.1に示し,伝送速度fc/64及びfc/32
における初期化及びSDDについては,11.2.2に示す。能動通信モードについては,11.3に示す。
プロトコルの活性化は,12.5に示す。パラメタ選択は,12.5.3に示す。データ交換プロトコルは,12.6
に示す。プロトコルの非活性化は,12.7に示す。

11 初期化

  この箇条は,能動通信モード及び受動通信モードにおけるターゲットの初期化及び衝突検出プロトコル
について示す。イニシエータは,少なくとも二つのターゲットが同時に,一つ以上のビット位置で値が一
致しないビットパターンを伝送するときに生じる衝突を検出しなければならない。
図3には,異なる伝送速度における能動通信モード及び受動通信モードに対する初期化及び単一デバイ
ス検出の流れの概要を含む。

――――― [JIS X 5211 pdf 13] ―――――

12
X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
開始
初期RF衝突回避
RFフィールド
検出・ はい
いいえ
アプリケーションは、受動通
アプリケーションは、能動通
信モードのイニシエータとな
信モードのイニシエータとな
って転送速度を決めて初期化
って転送速度を決める。
とSDDを実施する。
NFCID3 (ATR) による受動通信 NFCID3 (ATR) による能動通信 プロトコル
モード活性化 モード活性化 活性化
パラメタ
パラメタ選択(PSL)
選択
データ
データ交換
交換
プロトコル(DEP)
プロトコル
非活性化(DSL, RLS)
非活性化
トランザクションの
終了
図3−プロトコルの流れの概要

11.1 RF衝突回避

  他の近距離通信に妨害を与えることも,現行の搬送波周波数で動作するいかなる通信基盤に対して妨害
を与えることもないように,イニシエータは,他のRFフィールドを検出している間は,自らのRFフィー
ルドを発生してはならない。
11.1.1 初期RF衝突回避
能動通信モード又は受動通信モードのいずれかのターゲットと通信を開始するために,イニシエータは,
外部RFフィールドの存在を間断なく検出しなければならない(8.4参照)。
イニシエータがTIDT+n×TRFWの時間枠内に外部RFフィールドを検出しなかった場合には,イニシエー

――――― [JIS X 5211 pdf 14] ―――――

                                                                                             13
X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
タは,RFフィールドを発生して,初期RF衝突を再起動しなければならない。整数nは,乱数とする。図
4は,初期RF衝突回避のタイミングを示す。
図4−初期RF衝突回避
図4における記号及びその条件を,次に示す。
TIDT : 初期遅延時間(Initial delay time,TIDT>4 096/fc)
TRFW : RF待ち時間(RF waiting time,512/fc)
n : TRFW決定のためにランダムに発生したタイムピリオドの数(0≦n≦3)
TIRFG : RFフィールド発生から命令送信又はデータフレームまでの初期保護時間(Initial RF guard time,
TIRFG>5 ms)
能動通信モードの場合には,イニシエータによって生成されているRFフィールドを停止しなければな
らない。受動通信モードの場合には,イニシエータによって生成されているRFフィールドを停止しては
ならない。
11.1.2 応答RF衝突回避
能動通信モードにおいて二つ以上のターゲットからの同時応答によるデータの衝突を回避するために,
ターゲットは,応答RF衝突回避を実行しなければならない。図5は,応答RF衝突回避を示す。
図5−応答RF衝突回避
図5における記号及びその条件を,次に示す。

――――― [JIS X 5211 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS X 5211:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 18092:2013(IDT)

JIS X 5211:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 5211:2015の関連規格と引用規格一覧