JIS X 5211:2015 システム間の通信及び情報交換―近距離通信用インタフェース及びプロトコル(NFCIP-1) | ページ 4

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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
TADT : 能動遅延時間,イニシエータ及びターゲットとの間のRF非発生検出時間(Active delay time,768/fc
≦TADT≦2 559/fc)
TRFW : RF待ち時間(RF waiting time,512/fc)
n : TRFW時間に関してランダムに発生したタイムピリオド(0≦n≦3)
TARFG : RFフィールドの発生開始と命令送信との間の能動保護時間(Active guard time,TARFG>1 024/fc)

11.2 受動通信モード

11.2.1 fc/128における初期化及び単一デバイス検出
JIS X 6322-3の箇条6,及び表2で規定されたSAKの符号化による。
表2−SAKの符号化
ビ ビ ビ ビ ビ ビ ビ ビ 意味
ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ
ト ト ト ト ト ト ト ト
8 7 6 5 4 3 2 1
x x x x x 1 x x UIDが不完全,JIS X 6322-3の表9参照
x x 1 x x 0 x x UIDが完全,JIS X 6322-3の表9参照
x x 0 x x 0 x x UIDが完全,JIS X 6322-3の表9参照
x 1 x x x 0 x x UIDが完全。ターゲットはNFCIP-1トランスポートプロトコルに
適応している。属性要求をもっている。
x 0 x x x 0 x x UIDが完全で,ターゲットはNFCIP-1トランスポートプロトコル
に未適応であり,属性要求をもっていない。
uid0は,“08”に設定しなければならない。
ビット3が(1) bの場合,イニシエータは,SAKの他のいかなるビットも無視しなければならない。ビッ
ト3が(0) bの場合,イニシエータは,ビット7を解釈して,他のビットは無視しなければならない。ビッ
ト3が(1) bに設定された場合,ターゲットは,SAKの他の全てのビットを(0) bに設定することが望ましい
(附属書B参照)。
注記1 UIDはJIS X 5211:2010のNFCID1を置換し,uid*はJIS X 5211:2010のnfcid1を置換する。
注記2 SAKのビット6が(1) bの場合,デバイスはJIS X 6322-4にて定義されたプロトコルをもって
いる。
11.2.2 fc/64及びfc/32における初期化及びSDD
11.2.2.1 通信の開始及び終了
搬送波周波数の存在によって受動通信モードの開始と解釈しなければならない。論理“0”に全て符号化
された最低48ビットのプリアンブルによって,通信の開始と解釈しなければならない。フレーム内に存在
する長さフィールドから,通信の終了を予測しなければならない。図6に通信の開始及び終了を示す。
図6−通信の開始及び終了

――――― [JIS X 5211 pdf 16] ―――――

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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
一つのNFCIP-1デバイスの通信が終了した後,続けて他のNFCIP-1デバイスが通信を開始する場合は,
図7に示すとおり,最低でも8×64/fcの時間を遅れてプリアンブルを送り始めなければならない。
データパケット 遅延 プリアンブル データパケット
図7−連続するフレーム間の遅延
11.2.2.2 フレームの形式
フレームの形式は,図8に示すように,プリアンブル,同期パターン,長さ,ペイロード及びCRCから
なるものとしなければならない。
プリアンブルは,48ビット以上であって,全て論理“0”でなければならない。
同期パターンは,2バイトでなければならない。同期パターンの最初のバイトは,“B2”とし,2番目の
バイトは“4D”としなければならない。
プリアンブル 同期パターン(SYNC) 長さ ペイロード CRC
図8−フレームの形式
長さフィールドは,8ビットのフィールドとし,ペイロードに伝送されるバイト数に1を加えた値に設
定しなければならない。長さの範囲は,2255の間で設定しなければならない。他の設定は,RFUとする。
ペイロードは,1バイトが8ビットからなるnバイトのデータとしなければならない。
CRCは,A.3による。
11.2.2.3 fc/64及びfc/32における単一デバイス検出
単一デバイス検出(SDD)手順の基本は,タイムスロット法でなければならない。スロットの数は,0
より大きい整数値でなければならない。イニシエータは,ポーリング要求(Polling Requests)を発行しな
ければならない。ターゲットは,それぞれの制御可能なタイムスロットにおいて応答しなければならない。
イニシエータは,それぞれ異なるタイムスロットにおいて,ターゲットのNFCID2データ(11.2.2.4参照)
を読むことができなければならない。
イニシエータは,動作フィールド内のターゲットからNFCID2データを得た後,複数のターゲットと通
信をしてもよい。
情報交換相手相互間での取決めによって,最大16個までのタイムスロットを利用してもよい。タイムス
ロットの数は,イニシエータからのポーリング要求フレーム内のTSN値によって指示してもよい。
動作状態にあるターゲットは,イニシエータからのポーリング要求フレームを受けた後,次の規則によ
って,イニシエータに応答する。
1) ターゲットは,0TSNの範囲でランダムに選んだ値Rを生成しなければならない。
2) ターゲットは,タイムスロットがRになるまで待たなければならない。その後ポーリング応答フレ
ームを返し,次の要求を待たなければならない。ターゲットは,応答の衝突が減るようにポーリン
グ要求を無視してもよい。
イニシエータ及びターゲットとの間の通信は,次の手順によって開始されなければならない。

――――― [JIS X 5211 pdf 17] ―――――

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1) ターゲットは,イニシエータが生成する動作フィールドから電力を得る。
2) ターゲットは,起動してから最大2秒以内にイニシエータからのポーリング要求を受けて準備完了
状態にならなければならない。
3) ターゲットは,イニシエータが発行するポーリング要求を待たなければならない。イニシエータは,
ターゲットの都合によらずにポーリング要求を発行してもよい。
4) イニシエータがポーリング応答を受けるのに失敗した場合には,イニシエータは,ポーリング要求
を再び送ってもよい。受動通信モードのイニシエータは,単一デバイス検出(SDD)手順を実行し
ている間,RFパワーが存在する状態を維持しなければならない。
要求フレームの最後と最初のタイムスロットとの間の遅延時間Tdは,512×64/fcとする。
タイムスロット単位Tsは,256×64/fcでなければならない。
図9にタイムスロットによる単一デバイス検出(SDD)の状況例を示す。この例は,五つのターゲット
が応答している。衝突がタイムスロット1で起きているので,イニシエータは,ターゲット1及び3を除
いた2,4及び5からの応答情報を得ることができる。
イニシエータは,SDD手順を繰り返してもよい。
Td Ts Ts Ts Ts
時間 タイムスロット0 タイムスロット1 タイムスロット2 タイムスロット3
イニシエータ ターゲット4 ターゲット1 ターゲット5 ターゲット2
からの要求 からの応答 からの応答 からの応答 からの応答
ターゲット3
からの応答
図9−タイムスロットによる単一デバイス検出
11.2.2.4 NFCID2の内容
NFCID2は,NFCIP-1デバイスを特定するための8バイトの数値でなければならない。NFCID2は,2バ
イトの前置き符号に続く6バイトの数値でなければならない。前置き符号は,続く6バイトの数値の特性
を定義していなければならない。
前置き符号を“01”“FE”に設定した場合,続く6バイトの数値は,乱数でなければならない。前置き
符号の他の値は,将来使用するため予約する。
11.2.2.5 ポーリング要求フレーム形式
ターゲットを見つけるために,イニシエータは,図10に示すフレームをポーリング要求として発行しな
ければならない。
プリアンブル SYNC 長さ ペイロード CRC
(16ビット)
(最低48ビット) (8ビット) “00” “FF” “FF” “00” TSN (16 ビット)
図10−ポーリング要求のフレーム形式
プリアンブルは,全て論理“0”で48 ビット以上でなければならない。
同期パターン(SYNC)は,2 バイトでなければならない。最初のバイトは,“B2”とし,2番目のバイ
トは“4D”とする。

――――― [JIS X 5211 pdf 18] ―――――

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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
長さフィールドは,“06”に設定しなければならない。
ペイロードの最初のバイトは,“00”に設定しなければならない。
ペイロードの2番目及び3番目のバイトは,“FF”に設定しなければならない。他の値は,将来使用す
るため予約する。
ペイロードの4番目は,“00”に設定しなければならない。他の値は,将来使用するため予約する。
TSN は,“00”,“01”,“03”,“07”,又は“0F”でなければならない。他の値は,将来使用するため予約
する。
CRCは,A.3によって計算しなければならない。
図9は,TSNが“03”の例を示している。TSNを“00”に設定した場合には,タイムスロット0だけが
使われなければならない。
11.2.2.6 ポーリング応答フレームの形式
ターゲットは,ポーリング要求に対し,図11に示すフレームをポーリング応答として返さなければなら
ない。
プリアンブル SYNC 長さ ペイロード CRC
(16ビット)
(最低48ビット) (8ビット) “01” NFCID2 Pad (16 ビット)
図11−ポーリング応答のフレーム形式
プリアンブルは,全て論理“0”で48 ビット以上でなければならない。
同期パターン(SYNC)は,2 バイトでなければならない。最初のバイトは,“B2”とし,2番目のバイ
トは“4D”とする。
長さフィールドは,“12”に設定しなければならない。
ペイロードの開始バイトは,“01”に設定しなければならない。ペイロードには,8バイトのNFCID2及
び8バイトのPadを含まなければならない。Padは,情報交換に当たっては無視しなければならない。
CRCは,A.3によって計算しなければならない。

11.3 能動通信モード

11.3.1 fc/128,fc/64及びfc/32での初期化
能動通信モードにおいて,アプリケーションは,イニシエータになり,また,fc/128,fc/64又はfc/32を
選んでもよい。
11.3.2 能動通信モードでのRF衝突回避
図12によってRF衝突回避を実行しなければならない。
− イニシエータは,初期RF衝突回避を実施しなければならない。
− 選択した伝送速度の能動通信モードにおいて,イニシエータが最初に発行する命令は,ATRREQと
する。
− イニシエータは,RFフィールドを消滅させなければならない。
− ターゲットは,応答RF衝突回避を実施する。
− ターゲットは,受信したATRREQと同じ伝送速度でATRRESを返し,RFフィールドを断つ。
− イニシエータは,応答RF衝突回避をn=0で行う。
− イニシエータは,パラメタ交換のためにPSLREQを,又はデータ交換プロトコルを開始するために
DEPREQを発行する。

――――― [JIS X 5211 pdf 19] ―――――

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X 5211 : 2015 (ISO/IEC 18092 : 2013)
図12−能動通信モードの初期化手順
11.3.2.1 能動通信モードでの衝突回避
フィールドにターゲットが二つ以上存在する場合には,最少のn(タイムピリオド)をもつターゲット
が応答し,他のターゲットは,応答しない。二つ以上のターゲットが同じタイムスロットで応答している
場合には,イニシエータは,衝突を検出し12.5.1.1に示すATRREQを再送する。
最初のターゲット応答がイニシエータによって検出された後,イニシエータ及びターゲットは,次の通
信のためにn(タイムピリオド)を0とし利用する。

12 トランスポートプロトコル

  トランスポートプロトコルは,次の三つの部分からなる。
− 属性の要求及びパラメタ選択を含むプロトコルの活性化
− データ交換のプロトコル
− 選択解除及び解放を含むプロトコルの非活性化

12.1 トランスポートデータ

  ユーザデータは,フレーム形式でトランスポートデータによって伝送しなければならない。図13は,そ
れぞれのフレーム形式でのトランスポートデータフィールドの位置を規定する。
fc/128のフレーム形式の構造は,JIS X 6322-3の6.2.3.2に規定する。開始バイトSBは,“F0”に設定し
なければならない。LENには,伝送データの長さに1を加えた値を設定しなければならない。LENは,3
255の範囲でなければならない。E1は,A.1に示すとおりの,fc/128のフレーム形式に対応するCRCと
する。LENをこの値以外に設定することは,この規格では禁止する。
11.2.2.2は,プリアンブル(PA)及び同期パターン(SYNC)を含めてfc/64及びfc/32に対するフレーム
形式の構造を規定する。
LENには,伝送データの長さに1を加えた値を設定しなければならない。LENの値は,3255の範囲
としなければならない。E2は,A.3に示すとおりのfc/64及びfc/32のフレーム形式のCRCとする。LEN
をこれ以外の値に設定することは,この規格では禁止する。

――――― [JIS X 5211 pdf 20] ―――――

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JIS X 5211:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 18092:2013(IDT)

JIS X 5211:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 5211:2015の関連規格と引用規格一覧