JIS X 6141:1993 8mm幅,ヘリカル走査記録,情報交換用磁気テープカートリッジ | ページ 7

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X 6141-1993 (ISO/IEC 11319 : 1993)
7. テープの機械的特性,物理的特性及び寸法

7.1 材料

 テープの記録面は,ベース(延伸したポリエチレンテレフタレート又はこれと同等品)上の
片面に,強固で柔軟性がある磁性材料を塗布しなければならない。テープの裏面は,磁性材又は非磁性材
を塗布してもよい。
リーダテープ及びトレーラテープは,磁性材料の塗布及び裏面に塗布がない半透明な材料とする。

7.2 長さ

7.2.1 磁気テープの長さ

 テープのPBOTからPEOTまでの長さは,14.72m113mとする。

7.2.2 リーダテープ及びトレーラテープの長さ

 リーダテープ及びトレーラテープの長さは,70mm
90mmとする。

7.2.3 接合テープの長さ

 接合テープの長さは,13mm以下とする。

7.3 幅

 磁気テープの幅は,8.00mm±0.01mmとし,最大幅と最小幅との差は,ピーク対ピークで6     
以下とする。リーダテープ,トレーラテープ及び接合テープの幅は,8.00mm±0.02mmとする。テープ幅
の測定方法は,次による。
顕微鏡用のスライドグラスを試験片にかぶせる。少なくとも2.5 度の顕微鏡,投影器又はこれと
同等の装置を使用し,張力をかけずに幅を測定する。長さ1m以上のテープについて異なる位置5か所以
上の測定を繰り返す。測定した値の平均をテープの幅とする。

7.4 連続性

 テープは,PBOTからPEOTまでに継目があってはならない。

7.5 厚さ

7.5.1 磁気テープの厚さ

 この規格では,厚さが異なる2形式のテープを規定し,それら磁気テープの厚
さは,全幅にわたり12.0 ヰ は9.2

7.5.2 リーダテープ及びトレーラテープの厚さ

 リーダテープ及びトレーラテープの厚さは,13    
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7.6 長手方向の湾曲

 長手方向の湾曲は,曲率半径33m以上とする。試験方法は,次による。
長さ1mのテープを平面上に自然の状態で置く。1mの弦からの偏差を測定する。
偏差は,3.8m以下とする。この偏差は,33mの曲率半径と一致する。

7.7 カッピング

 カッピングは,平面から磁気テープの幅方向での浮き上がり量とし,0.9mm以下とす
る。試験方法は,次による。
テープを長さ1.0m±0.1mに切り取る。塗布面を露出して,試験環境条件に3時間以上放置する。この
テープの中央部分から,長さ25mmの試験片を切り取る。この試験片を,テープの一方の切断部を下側に
して,高さ25mm以上,内径8mmの円筒内に立てる。この円筒を光学的コンパレータに立てて載せ,試
験片の基準縁と反対側の縁とをコンパレータの十字線にそろえて,十字線から試験片の中心までの距離を
測定する。

7.8 塗布面の接着強度

 塗布面をテープのベース材料からはがす力は,0.10N以上とする(図20参照)。
試験方法は,次による。
長さ380mmのテープの試験片を取り,一方の端から125mmの位置でテープの幅方向にけがき線をベー
ス面に達するまで引く。塗布面を下向きにして,両面接着テープで試験片を全幅にわたって滑らかな金属
の板に張り付ける。けがき線に平行に,試験片を180°折り曲げ,金属の板と試験片の自由端とを引張試
験機に取り付けて,254mm/minで引っ張る。塗布面のいかなる部分でも,最初にベースからはがれたとき
の力を記録する。この力が0.10Nに達する前に両面接着テープが試験片からはがれる場合,別の種類の両
面接着テープを使用しなければならない。テープの裏面が塗布されている場合,裏面についてもこの試験

――――― [JIS X 6141 pdf 31] ―――――

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を行う。
図20 塗布面の接着強度の試験方法

7.9 層間の粘着

 層間の粘着は,試験片の粘着又は塗布面のはがれの徴候があってはならない。試験方
法は,次による。
直径36mmのガラス管の表面に,長さ1mの試験片の端を付ける。1.1Nの張力でガラス管にテープを巻
く。巻かれた試験片を温度45℃±3℃,相対湿度80%の環境の中に4時間放置する。更に,試験環境条件
に24時間放置する。試験片の自由端に0.1Nの力をかけ,ゆっくりとほどく。

7.10 引張強度

 引張強度は,ISO/R 527の測定方法によって試験したとき,次による。
なお,試験片の長さは,200mm,引張速度は,100mm/minとする。(ISO/R 527,rate D)

7.10.1 破断強度

 破断強度は,試験片が破断するまで負荷をかけたときとし,その値は,17.6N以上とす
る。

7.10.2 降伏強度

 降伏強度は,テープが5%伸びるのに要する力とし,その値は,4.9N以上とする。

7.11 残留伸び

 残留伸びは,元のテープ長の0.03%未満とする。試験方法は,次による。
0.20N以下の張力で約1mの長さの試験片の初期の長さを測定する。更に,全断面積に対し,20.5N/mm2
の力を10分間加える。加えた力を除き,10分経過後にテープの長さを測定する。

7.12 表面の電気抵抗

 表面の電気抵抗は,次による。
裏面が塗布されていないテープの記録面 105 108 圀
裏面が塗布されているテープの記録面 105 1012 圀
裏面が塗布されているテープの裏面 9×108 満
試験方法は,次による(図21参照)。
テープの試験片を試験環境条件に24時間放置する。24カラットの金めっきをした半径R=10mmで,粗
さをN4(ISO1302参照)で仕上げてある二つの半円の電極に,記録面が接するように置く。これらの電極
は,水平で,かつ,中心間の距離d=8mmとなるように平行に置く。試験片の両端に5N/mm2の力を加え
る。電極に100V±10Vの直流電圧を加えて,電流を測定する。この値から表面の電気抵抗を算出する。こ
の測定を一つのテープ試験片の5か所について行い,これらの表面の電気抵抗の平均を求める。テープの
裏面が塗布されている場合,裏面についてもこの試験を行う。試験片を電極に置くとき,電極の間にテー
プの試験片以外の導電性の物質があってはならない。
参考 表面は,清浄にするのがよい。

――――― [JIS X 6141 pdf 32] ―――――

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図21 表面の電気抵抗の試験方法

7.13 テープの巻き方

 テープの巻き方は,テープの磁性面を外側とする(図1参照)。

7.14 光透過率

 磁気テープの光透過率は,5%以下とし,リーダテープ及びトレーラテープの光透過率は,
60%以上とする。光透過率の測定方法は,附属書Aによる。

8. 磁気記録特性

 磁気記録特性の試験は,次に示す試験項目による。
この試験を行うとき,出力信号又は残留信号の測定は,副標準テープ及び供試テープともに同じ装置上
の同じ走行系(記録同時読取りをするか,記録同時読取り機能がない装置の場合,記録後の1回目の再生
時に読み取る。)を使用する。

8.1 試験条件

 磁気記録特性の試験条件は,規定がない限り,次による。
テープの状態 残留する信号の振幅が記録密度2 126 ftpmmでの平均信号振幅の
2%以下になるように交流消去する。
ヘッドとテープの相対速度 3.759m/s±0.2%
トラック幅 25 1
アジマス −10.000°±0.133°
ギャップ長 0.30 0.05
テープの張力 0.117 0N±0.009 8N
記録電流 試験記録電流

8.2 ティピカル磁界

 ティピカル磁界は,副基準磁界の80%120%とする。

8.3 平均信号振幅

 平均信号振幅は,記録密度2 126 ftpmmを記録したとき,標準信号振幅の70%130%
とする。ただし,ミッシングパルスを除く。

8.4 分解能

 分解能は,記録密度2126 ftpmmの平均信号振幅を記録密度708.67 ftpmmの平均信号振幅で
除した値とし,副標準テープを用いて測定したときの値の80%120%とする。
8.5 狭帯域の信号対雑音比 (NB−SNR) 狭帯域の信号対雑音比は,実効電力の平均信号振幅を雑音の
実効電力の積分(側帯波)で除した値とし,デシベル(dB)で表す。

8.5.1 要求事項

 トラック幅を25         地             34dB以上とする。
なお,次の式によって算出する。

――――― [JIS X 6141 pdf 33] ―――――

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dB (25) =dB (W) +10logW25
ここで, W : 測定に用いた磁気ヘッドのトラック幅 (

8.5.2 試験方法

 試験方法は,分解能3kHz及びビデオ帯域幅30Hzのスペクトラムアナライザを使用し,
次による。
記録密度2 126ftpmmの再生信号振幅をテープの長さ6m以上にわたり,150か所以上のサンプルについ
て測定する。次の走行(再生時)で,テープ上の同じ箇所の雑音の実効電力を測定し,その雑音の実効電
力を3.59MHzから3.96MHzまで,実際の分解能帯域幅で規準化して積分する。

8.6 消去特性

 記録密度2 126ftpmmの試験記録電流と等しい記録電流で,記録密度98ftpmmの信号を記
録した後,テープの長手方向に320 000A/mの均一な磁界中を通過したとき,残留した信号振幅は,標準
信号振幅の2%以下とする。
なお,消去磁界は,ソレノイドの中央部の磁界のように,均一でなければならない。また,測定は,バ
ンドパスフィルタを通し,少なくとも第3高調波まで行う。

8.7 テープの品質

8.7.1 ミッシングパルス

 ミッシングパルスは,再生信号振幅の欠損であり,再生信号の出力電圧の0V
を規準としたピーク値 (0−P) を記録密度2 126 ftpmmの平均信号振幅の21の25%以下であるとき,これを
ミッシングパルスとする。

8.7.2 ミッシングパルスゾーン

 ミッシングパルスゾーンは,7個の連続したミッシングパルスで始まり,
28個の連続した磁束反転が読めたとき,又はトラックの0.038mmの長さを検出したとき終了する。それ
以後のミッシングパルスは,次のミッシングパルスゾーンとする。
なお,ミッシングパルスゾーンは,次のトラックに続いてはならない。
平均ミッシングパルスゾーンの発生頻度は,検出したミッシングパルスゾーンの数をテープに記録した
磁束反転数の合計で除して求め,2126ftpmmの密度で記録し,2×10−7未満でなければならない。

8.8 不良テープ

 不良テープの規格値は,この規格では規定しない。
なお,不良テープの特性などを附属書Eに示す。

9. フォーマット

9.1 概要

 ここでは,ホストコンピュータから受信したデータの誤り検出及び誤り訂正の動作並びにテ
ープ上の記録方法及びテープの記録様式について規定する。

9.2 情報マトリクス

 ホストコンピュータからの受信データは,情報マトリクスと呼ぶ二次元のグルー
プに配置する。情報マトリクスは,60列×24行に配置した1440セルで構成する。各セルは,データバイ
トで構成し,行及び列によって識別する。情報マトリクスは,次による。
ID情報 14バイト(14.参照)
ユーザデータバイト及びパッドバイト 1 024バイト(9.2.1.1参照)
CRCバイト 2バイト(9.2.1.2参照)
水平ECバイト 160バイト(9.2.1.3.1参照)
垂直ECバイト 240バイト(9.2.1.3.2参照)

――――― [JIS X 6141 pdf 34] ―――――

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図22 情報マトリクス

9.2.1 情報マトリクスのロード

 各セルは,00列/00行から59列/23行の書式で,列及び行によって
識別する。CRCバイト及びECバイトの全計算データの付加は,EXCLUSIVE-0R演算によって実行する。

9.2.1.1 G1グループ

 G1グループは,ID情報14バイト並びにユーザデータバイト及びパッドバイトの
1024バイトからなる1038バイトとする。
ユーザデータバイトの数が1 024バイト未満のとき,残りのバイトをパッドバイトとする。パッドバイ
トは,規定せず,情報交換時には無視する。G1グループにユーザデータバイトがない場合もある(12.3
参照)。
ID情報は,00列/00行00列/13行の14バイトとし,14.で規定する。
ホストコンピュータからのユーザデータバイトは,00列/14行00列/19行に,次に02列/00行
02列/19行に,更に50列/19行までの偶数列に順次格納する。その後,01列/00行01列/19行に格
納し,以下51列/17行までの奇数列に順次格納する。

9.2.1.2 G2グループ

 G2グループは,G1グループにCRC1及びCRC2の2バイトを付加する。このCRC
の2バイトは,G1グループの1 038バイトについて計算し,51列/18行及び51列/19行のセルに格納す
る。
このCRCバイトの生成は,次による。
j 7
Dk (X) = Dkjxj
j 0
k 1037
D(X ) = Dk(X ) x8(1039 k)
k 0
GCRC (X) =x16+x12+x5+1

――――― [JIS X 6141 pdf 35] ―――――

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