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“0010”に設定のとき,レコーダブル (DVD-R) ディスクを規定する。
ビットb0からb3は,バージョン番号を規定する。
“0000”に設定のとき,書換形ディスクのDVD規格で試験用だけに用いるバージョン0.9を規定する。
“0001”に設定のとき,この規格を規定する。
バイト1−ディスクサイズ及び最大転送レート
ビットb7からb0は,ディスクサイズを規定する。
“0000”に設定のとき,120mmのディスクを規定する。
“0001”に設定のとき,80mmのディスクを規定する。
ビットb3からb0は,最大転送レートを規定する。
“0000”に設定のとき,2.52Mbit/sの最大転送レートを規定する。
“0001”に設定のとき,5.04Mbit/sの最大転送レートを規定する。
“0010”に設定のとき,10.08Mbit/sの最大転送レートを規定する。
バイト2−ディスク構造
ビットb3からb0は,記録層のタイプを規定する。
“0001”に設定すれば,書換え可能レイヤを規定する。
別のビットパターンに設定のとき,次の規則を適用する。
ビットb0 “0”に設定のとき,ディスクはエンボス領域を含まないことを規定する。
“1”に設定のとき,ディスクはエンボス領域を含むことを規定する。
ビットb1 “0”に設定のとき,ディスクはレコーダブル領域を含まないことを規定する。
“1”に設定のとき,ディスクはレコーダブル領域を含むことを規定する。
ビットb2 “0”に設定のとき,ディスクは書換え可能領域を含まないことを規定する。
“1”に設定のとき,ディスクは書換え可能領域を含むことを規定する。
ビットb3は,“0”に設定する。
ビットb4は,トラック経路を規定する。
“0”に設定のとき,2層ディスクのPTP(並行トラック経路)又は単層ディスクを規定する。
“1”に設定のとき,2層ディスクのOTP(対向トラック経路)を規定する。
ビットb5及びb6は,ディスク面のレイヤの数を規定する。
“00”に設定のとき,単層ディスクを規定する。
“01”に設定のとき,2層ディスクを規定する。
ビットb7は,“0”に設定する。
バイト3−記録密度
ビットb7からb4は,平均チャネルビット長を規定する。
“0000”に設定のとき,0.134 獗 ャネルビット長を示す。
“0001”に設定のとき,0.147 ャネルビット長を示す。
“0010”に設定のとき,0.2050.218 獗 ャネルビット長を示す。
ビットb3からb0は,平均トラックピッチを規定する。
“0000”に設定のとき,0.74 獗 ラックピッチを示す。
“0001”に設定のとき,0.80 獗 ラックピッチを示す。
バイト415−データゾーン配置
バイト4は, (00) に設定する。
――――― [JIS X 6243 pdf 101] ―――――
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バイト5は,データゾーンの最初のセクタのセクタ番号を規定する。
バイト8は, (00) に設定する。
バイト9は,データゾーンの最後のセクタのセクタ番号を規定する。
バイト12は, (00) に設定する。
バイト13から15までは,再生専用ディスク用ミドルゾーンの開始アドレスのセクタ番号を規定する。
バイト16−BCA記述子
バイトは,BCA(バーストカッティング領域)が存在するかどうかを示す。
(00) に設定のとき,BCAが存在しないことを示す。
(10) に設定のとき,BCAが存在することを示す。
BCAはDVD−再生専用ディスク (JIS X 6241) で規定される。
バイト1731
これらのバイトは, (00) に設定する。
バイト32−ディスクタイプ識別子
このバイトは,ディスクタイプを規定する。
(00) に設定のとき,ディスクにケースなしで書き込んではならないことを示す。
(10) に設定のとき,ディスクにケースなしで書き込んでもよいことを示す。
バイト33から47まで
これらのバイトは, (00) に設定する。
バイト48−速度1
このバイトは,このディスクを用いるための中心線速度を示す。
このバイトの値は,実際の線速度=値×0.1 (m/s) を規定する。
バイト48,50,51,57,58,59
実際のパワーは,バイトの値×0.1 (m/s) で表す。
バイト52,55,60,63
ビットb7は,極性を表す。
“0”に設定するとき,極性は,正を表す。
“1”に設定するとき,極性は,負を表す。
ビットb6からb0は,nsでの実際の時間を表す。
バイト53,54,56,61,62,64
ビットb7からb0は,nsでの実際の時間を表す。
――――― [JIS X 6243 pdf 102] ―――――
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附属書M(参考) セクタ置換えのガイドライン
この附属書(参考)は,本体及び附属書(規定)に関連する事項を補足するもので規定の一部ではない。
本体17.では,欠陥セクタは,欠陥管理によって置き換えられることを想定している。以下は,欠陥管理
を適用してセクタの交替処理を行う場合の判断基準の例を示す。ただし,
PIDエラー : 1セクタに三つ以上のIDにエラーがある。
行エラー : ECCブロックの1行内で4バイト以上のエラーがある。
と定義する。
スリッピングアルゴリズム
PIDエラーのときは,そのセクタは交替する。
1セクタに四つ以上の行エラーがあるとき,そのセクタは交替する。
1ECCブロック内に六つ以上の行エラーがあるとき,行エラーの数を6未満に抑えるのに必要なだけの
セクタを交替する。
リニアリプレイスメントアルゴリズム
1ECCブロック内にPIDエラーのセクタが一つ以上あった場合,そのECCブロック全体を交替する。
1ECCブロックに八つ以上の行エラーがあった場合,そのECCブロック全体を交替する。
――――― [JIS X 6243 pdf 103] ―――――
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光ディスク標準化委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 板 生 清 東京大学
石 井 正 則 日本電気株式会社
磯 村 嘉 伯 日本電信電話株式会社
伊 藤 武 富士通株式会社
入 江 英 之 株式会社東芝
金 沢 安 矩
橋 爪 邦 隆 通商産業省工業技術院
木 目 健治郎 三菱電機株式会社
小 町 祐 史 松下電送株式会社
佐 藤 正 聡 株式会社ニコン
菅 谷 寿 鴻 株式会社東芝
高 橋 正 彦 株式会社日立製作所
土 屋 洋 一 三洋電機株式会社
徳 丸 春 樹 日本放送協会
戸 島 知 之 日本電信電話株式会社
増 井 久 之 財団法人マルチメディアコンテンツ振興協会
松 林 宣 秀 オリンパス光学工業株式会社
三 和 邦 彦 日本アイ・ビー・エム株式会社
村 上 善 照 シャープ株式会社
山 上 保 ソニー株式会社
山 田 昇 松下電器産業株式会社
横 川 文 彦 パイオニア株式会社
吉 田 秀 実 三菱化学株式会社
光ディスク標準化委員会第2メディア分科会 構成表
氏名 所属
(総括) 菅 谷 寿 鴻 株式会社東芝
伊 藤 雅 樹 日本電気株式会社
伊 藤 正 也 三菱電機株式会社
大 林 元太郎 東レ株式会社
小 平 康 人 旭化成工業株式会社
佐 藤 哲 生 帝人株式会社
杉 本 守 セイコーエプソン株式会社
南 雲 收 パルステック工業株式会社
西 田 哲 也 株式会社日立製作所
橋 爪 邦 隆 通商産業省工業技術院
橋 詰 隆 株式会社小野測器
宮 園 泰 HOYA株式会社
山 田 昇 松下電器産業株式会社
JIS X 6243:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 6243:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX6244:1998
- 120 mm DVD-RAMディスク用ケース