JIS X 6270:2011 情報交換用90mm/2.3GB 光ディスクカートリッジ | ページ 2

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X 6270 : 2011 (ISO/IEC 22533 : 2005)
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 6270 : 2011
(ISO/IEC 22533 : 2005)
情報交換用90 mm/2.3 GB 光ディスクカートリッジ

Information technology-Data interchange on 90 mm optical disk cartridges-Capacity: 2.3 Gbytes per cartridge

序文

  この規格は,2005年に第1版として発行されたISO/IEC 22533を基に,技術的内容及び対応国際規格の
構成を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
第1章 一般事項

1 適用範囲

  この規格は,カートリッジ当たり2.3ギガバイト(GB)の容量をもつ90 mmの光ディスクカートリッジ
(以下,ODCという。)の特性を規定する。この規格は,2 048バイトセクタのタイプR/WのODCだけに
ついて規定する。
タイプR/Wは,熱磁気効果及び光磁気効果を利用して,ディスクの記録面全体にわたって,何度も繰り
返して,データの記録,再生及び消去が可能である。これは,“全面書換形”とも呼ばれる。この規格は,
2 048バイトセクタだけを規定する。ディスク上の全てのセクタのサイズは同じである。
この規格は次の項目を規定する。
− 適用試験の条件及び基準駆動装置。
− ODCの使用環境及び保存環境。
− データ処理システム間の機械的互換を保証するためのODCの機械的特性及び物理的特性。
− ディスク上のエンボスデータ及びユーザ記録データのフォーマット。トラック及びセクタの物理的な
配置,誤り訂正符号,並びに使用される変調方式を含む。
− ディスクのエンボス情報の特性。
− データ処理システムがディスク上にデータを記録可能にするための,ディスクの光磁気特性。
− データ処理システムがディスクからデータを再生可能にするための,ディスク上のユーザ記録データ
の最低限の品質。
なお,別途規定のボリューム及びファイル構造の規格と合わせることによって,データ処理システム間
の完全なデータ互換性を与えるものである。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO/IEC 22533:2005,Information technology−Data interchange on 90 mm optical disk cartridges−
Capacity: 2.3 Gbytes per cartridge(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

――――― [JIS X 6270 pdf 6] ―――――

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2 適合性

2.1 光ディスクカートリッジ(ODC)

  この規格に適合するODCは,そのタイプを明確にしなければならない。この規格で規定する全ての要
求事項を満足する場合,そのODCは,この規格に適合する。

2.2 ジェネレーティングシステム

  この規格に適合するジェネレーティングシステムは,サポートするものを明確にしなければならない。
互換用ODCのジェネレーティングシステムは,サポートするタイプについてこの規格の全ての要件を満
たすとき,この規格に適合する。

2.3 レシービングシステム

  この規格に適合するレシービングシステムは,どのタイプを実装するかを明確にしなければならない。
2.1に規定されたODCに記録したどの情報も扱える場合,そのデータ互換のためのODCのレシービン
グシステムは,この規格に適合する。

2.4 互換性表示

  この規格に適合する駆動装置は,サポートする他の規格のリストを規定しなければならない。その規定
には,サポートする規格番号とODCのタイプ,再生だけをサポートするのか,記録及び再生ともにサポ
ートするのかの情報を記載しなければならない。

3 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
ECMA-287:2002 Safety of electronic equipment, 2nd edition

4 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
4.1
バンド(band)
所定数の連続するフィジカルトラックからなるデータゾーンの一部。
4.2
ケース(case)
ディスクを保護するとともに,ディスクの交換を容易にする光ディスクの入れ物。
4.3
チャネルビット(Channel bit)
ディスク上のデータの最小要素。スペース又はマークで記録される。12チャネルビットで8データビッ
トを表す。
4.4
クランプゾーン(clamping zone)
クランプ装置からの吸着力が印加されるディスクの環状部分。
4.5
制御トラック(control track)
光ディスクに記録,再生及び消去するために必要なフォーマット及びメディアパラメタを含むトラック。

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4.6
巡回冗長検査,CRC(Cyclic Redundancy Check, CRC)
データの誤りを検出する方法の一つ。伝送単位ごとにビット列を2進数とみなし,あらかじめ定められ
た多項式で除算した余りをチェックビットとして伝送単位の最後に付加する方式。
4.7
欠陥管理(defect management)
ディスクの欠陥領域を取り扱う方法。
4.8
ディスク基準面(disk reference plane)
理想スピンドルにおいて,回転軸に対して垂直で,かつ,ディスクのクランプゾーンに対応する,完全
にフラットな環状表面として規定される面。
4.9
エンボスマーク(embossed mark)
光磁気的手段によって変更できないように形成されたマーク。
4.10
入射面(entrance surface)
光ビームが最初に入射するディスクの表面。
4.11
誤り訂正符号,ECC(Error Correcition Code, ECC)
データの中にある種の誤りを訂正するために設計された誤り検出符号の一つ。
4.12
フィールド(field)
セクタの下位区分を表す領域。特定の種類に属するデータのために用いる。
4.13
フォーマット(format)
ディスク上の情報の配置又はレイアウト。
4.14
全面書換形光ディスク(fully rewritable disk)
規定された領域のデータが,光ビームによって書換え可能であるODC。
4.15
グルーブ(groove)
4.19参照。
4.16
ハブ(hub)
駆動装置のスピンドルによって心出しを行い,かつ,吸着力を与えるためのディスクの中心部にある構
造体。
4.17
インタリーブ(interleaving)
バーストエラーによって影響を受けないように,連続するデータ群を物理的に分割して配置するプロセ
ス。

――――― [JIS X 6270 pdf 8] ―――――

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4.18
カー回転(Kerr rotation)
光磁気カー効果が引き起こす,記録層からの反射による光ビームの偏光面の回転。
4.19
ランド及びグルーブ(land and groove)
情報が記録される前に形成するディスクの溝状構造。トラック位置を明らかにするために用いられる。
グルーブは,それと一対でトラックを形成するランドよりも入射面に近いほうに位置する。
4.20
ロジカルトラック(logical track)
論理的に分割したトラックであり,2 048バイトのセクタをもつディスクでは17個の連続したセクタで
構成されるトラック。各ロジカルトラックの最初のセクタにはセクタ番号0を割り当てる。
4.21
ロジカルZCAV,logical ZCAV(logical Zoned Constant Angular Velocity, logical ZCAV)
角速度一定方式で,ゾーンごとにフィジカルトラック当たりのセクタ数の異なるディスクフォーマット。
データゾーンにおいては,全てのトラックをロジカルトラックとして扱う。
4.22
マーク(mark)
磁区,ピット,その他光学的に検出できる形態をもった記録層の造作。マークのパターンがディスク上
のデータを表す。
注記 セクタマーク,アドレスマークなどのセクタの下位区分としての“マーク”はここでいうマー
クと異なる。
4.23
光ディスク(optical disk)
記録層にマークの形で情報を記録したり保持したりする,光ビームで再生可能なディスク。
4.24
光ディスクカートリッジ,ODC(optical disk cartridge, ODC)
光ディスクが収納されたケースからなるデバイス。
4.25
フィジカルトラック(physical track)
ディスクが一回転する間の光ビームの焦点がたどる経路。
4.26
フィジカルトラックグループ(physical track group)
データゾーンでの一定数の連続するフィジカルトラック。
4.27
ピッチ(pitch)
隣接するフィジカルトラックの中心線の半径方向の間隔。
4.28
偏光(polarization)
光波の振動ベクトルの振動方向が規則的な状態。光ビームの偏光方向は,ビームの電気ベクトルの方向
となる。

――――― [JIS X 6270 pdf 9] ―――――

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注記 偏光面は,電気ベクトルを含み,かつ,光ビームの伝搬方向をもつ面である。光ビームの伝搬
方向を見て電気ベクトルが時計回りで回転する偏光を右だ(楕)円偏光という。
4.29
再生パワー(read power)
再生時のディスクの入射面での光パワー。
注記 記録済みのデータを破壊することなく使えるパワーとして最大パワーを規定する。SN比及び規
格の他の要求事項を満足することを条件に,より小さいパワーを使うことができる。
4.30
記録層(recording layer)
ディスクを構成する層の一つ。製造時及び/又は使用時に,層の上又は中にデータが記録される。
4.31
リードソロモン符号(Reed-Solomon code)
誤り検出符号及び/又は誤り訂正符号の一つ。特に,バーストエラー又は高い相関をもつ誤りの訂正に
向いている。
4.32
セクタ(sector)
ディスクの情報ゾーンにあるアドレス指定可能な最小単位のトラックの部分。
4.33
スペース(space)
トラックに沿ったマークとマークとの間の領域。
4.34
スピンドル(spindle)
ディスク及び/又はハブに接触するディスク駆動装置の一部。
4.35
基板(substrate)
記録層を機械的に支持する透明なディスク構成層。光ビームはこの層を通して記録層に入射する。
4.36
ゾーン(zone)
ディスクの環状領域。

5 表記法

5.1 数値表示

  数値表示は,次による。
.001
− 測定値は,該当規定値の最下位桁に丸める。例えば,1.26 +
−0.02 という規定値は,1.235以上1.275未満
の測定値を許容する。
− 16進数は,括弧でくくった09の数字及びAFのアルファベットで表示する。
− ビットの値は,“0”及び“1”とする。
− 2進数及びビットの組合せの数値は,0及び1で表す。
− 2進数及びビットの組合せの数値は,左に最上位ビットを示す。
− 2進数の負の値は,2の補数で表す。

――――― [JIS X 6270 pdf 10] ―――――

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