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X 6277 : 2012 (ISO/IEC 15041 : 1997)
9.2 光ビーム
データの記録,再生及び消去に使用する光ビームは,次の特性をもつ。
a) 波長(λ) 685±10 nm
b) 波長(λ)と対物レンズの開口数(NA)との比 λ/NA=1.245±0.018 μm
c) 対物レンズの開口(D)と1/e2での光ビーム直径(W)との比
D/W=0.85±0.05
d) 波面収差(記録層にて) 0λ2/330
e) 偏光方向 直線,グルーブに対して平行又は垂直
f) 消光比 ≦0.01
消光比は,検光子を180°以上回転させたとき,測定される光強度の最大値と最小値との比とする。
g) 記録,再生及び消去のための光パワー及びパルス幅,並びに磁界については,20.2.2,24.2.2,24.3,
24.4及び28.2.2で規定する。
9.3 再生チャネル
2個の再生チャネルは,記録層のマークからの信号の再生に用いる。チャネル1は,マークの光ビーム
の回折現象による反射光強度の変化としてエンボスマークを再生する。ほかに指示がない限り,チャネル
1からの信号は,検出前には波形等化しない。チャネル2は,マークの光磁気効果による光ビームの偏光
方向の変化を利用してユーザ記録マークを再生する。チャネル1及びチャネル2の後の再生信号増幅器は,
DCから20 MHzまで±1 dB以内の平たん(坦)な応答性とする。ほかに指示がない限り,チャネル1か
らの信号は,検出前には波形等化しない。
チャネル2からの信号は,検出前には波形等化しない。信号は,チャネルクロック周波数の1/2の遮断
周波数をもつ三次バターワースローパスフィルタ(3-pole Butterworth low-pass filter)を通す。
9.4 トラッキング
基準駆動装置のトラッキングチャネルは,光ビームの軸方向及び半径方向のトラッキングサーボをする
ためのトラッキングエラー信号を検出する。軸方向のトラッキングエラー信号,すなわち,フォーカシン
グエラー信号を作る方法は,規定しない。
半径方向のトラッキングエラー信号は,トラッキングチャネルの2分割検出器によって検出する。2分
割検出器の分割線方向は,検出器上のトラック像と平行になるように配置する。
光ビームの焦点のトラック溝に対する追随の精度については,20.2.4による。
9.5 ディスクの回転
駆動軸は12.4で規定するとおりの回転軸とする。ディスクの回転周波数は,50.0±0.5 Hzとする。回転
方向は,対物レンズから見て反時計回りとする。
第2章 機械的特性及び物理的特性
10 ケースの寸法特性及び物理的特性
10.1 ケースの概要(図2参照)
ケースは,四角形の硬い保護用コンテナである。A面にスピンドル窓があり,駆動装置のスピンドルが
ハブによってディスクを固定できるようにする。ケースは両面にヘッド窓があり,一つは,駆動装置の光
ヘッド用,もう一つは,磁界を与える磁気ヘッド用である。その窓部は,シャッタで覆われ,ODCを駆動
装置に差し入れたときにシャッタが開き,取り出したときにシャッタが閉じて窓を覆う。ケースには,誤
挿入防止機構,記録禁止機構,反射率検出機構及びオートチェンジャ用のグリッパスロットがある。
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10.2 ケースの基準面
ケースの基準は,三つの直交する基準面X,Y及びZとする。基準面Zは,ケースA面上に設けたS1
S4からなる平面とする。三つの基準面は,ロケーション孔の中心で直交し,基準面Xは,ロケーション
孔及びアライメント孔の中心を結ぶ線を通る平面とする(附属書L参照)。平面からの距離として表され
た寸法は,その平面からの最短距離とする。
10.3 ケースの寸法
ケースの寸法は,試験環境で測定する。使用環境でのケースの寸法は,箇条10での規定の寸法から見積
もることができる。
10.3.1 外形寸法(図3参照)
ケースの全長は,次による。
L1=94.0±0.3 mm
ケースの上端から基準面Xまでの長さは,次による。
L2=76.0±0.2 mm
ケースの下端から基準面Xまでの長さは,次による。
L3=18.0±0.2 mm
ケースの全幅は,次による。
0
L4=90.0 −mm
4.0
ケースの左端から基準面Yまでの長さは,次による。
L5=85.0±0.3 mm
ケースの右端から基準面Yまでの長さは,次による。
L6=5.0±0.1 mm
上端の角部は,次の半径で丸める。
R1=1.5±0.2 mm
下端の二つの角部は,次の半径で丸める。
R2=2.0±0.2 mm
ケースの左端及び右端からL7の領域におけるケースの厚さは,次による。
L7≧8.6 mm
L8=6.0±0.2 mm
ケースの8か所のりょう(稜)線は,次の半径で丸める。
2.0 mm
R3=0.3 +
0
10.3.2 ロケーション孔(図3参照)
ロケーション孔の中心は,基準面X,Y及びZの交点とし,その直径は,次による。
0
D1=3.60 −mm
6.0
ロケーション孔の深さは,次による。
L9≧1.5 mm
ロケーション孔は,基準面Zから次の深さまで直径D1以上で広がっているものとし,B面に貫通しては
ならない。
L10≧4.0 mm
ロケーション孔の角部は,次の半径で丸める。
R4≦0.5 mm
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10.3.3 アライメント孔(図3参照)
アライメント孔の中心は,基準面X上にあり,基準面Yからの距離は,次による。
L11=80.0±0.2 mm
アライメント孔の形状は,長方形とし,その寸法は,次による。
L12=3.60 −0.006
mm
及び
2.0 mm
L13=4.4 +
0
深さは,ロケーション孔の深さの規定(L9,L10)に準じ,ケースB面に貫通してはならない。
アライメント孔の角部は,半径R4で丸める。
10.3.4 基準面(図4参照)
ケースA面は,四つの基準面(S1面,S2面,S3面及びS4面)を含む平面とする。S1面及びS2面は,ロ
ケーション孔及びアライメント孔を中心とした円形とし,その直径は,次による。
D2≧7.0 mm
S3面及びS4面の寸法は,直径(D3)とし,S3面の中心は,基準面Xから距離(L14)及び基準面Yから
距離(L15)に,S4面の中心は,基準面Xから距離(L14)及び基準面Yからの距離(L16)に設け,その寸
法は,次による。
D3≧6.0 mm
L14=54.0±0.2 mm
L15=1.0±0.2 mm
L16=81.0±0.2 mm
ケースの表面又はシャッタ機構(10.3.8参照)のいずれの部分も,基準面Zから高さ(L17)を超えて突
出してはならず,その寸法は,次による。
L17≦0.15 mm
10.3.5 ディテント(図5参照)
ケースには,自動ローディングのために二つの対称的なディテントを設ける。
ディテントの基準面Zからの深さは,次による。ディテントは,ケースB面に貫通してはならない。
L18≧5.0 mm
形状は左右対称の半円とし,側面まで2本の直線でつな(繋)ぐ。半径の寸法は,次による。
R5=2.1±0.1 mm
基準面Xからの位置(L19),基準面Yからの位置(L20,L21)の寸法は,次による。
L19=65.5±0.2 mm
L20≦4.0 mm
L21≦84.0 mm
ディテントの外側の角は,次の半径で丸める。
R6=0.5±0.2 mm
10.3.6 機能領域(図6参照)
ケースA面上に基準面Y及びZの交点上に中心線をもつ,長さ(L22),幅(L23)の開口部を設け,その
うち,各々の長さ(L24)を機能領域FA1及び機能領域FA2とする。その寸法は,次による。
L22≧8.2 mm
L23≧4.4 mm
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L24≧3.6 mm
FA1の中心位置は,基準面Xから距離(L25)の位置に平行に設け,その寸法は,次による。
L25=7.8±0.2 mm
FA1は,ケースB面まで貫通した孔とする。
FA2の中心位置は,基準面Xから距離(L27)の位置に平行に設け,その寸法は,次による。
L27=12.8±0.2 mm
FA2は,ケースA面から基準面Zに平行な深さ(L26)のケースB面を貫通しない孔とし,その寸法は,
次による。
L26≧4.0 mm
ODCは,次の操作ができるデバイスをもたなければならない。
− FA1又はFA2のいずれかが閉じる
− FA1及びFA2の両方が共に閉じる
FA1及びFA2は,ケースの孔の開閉によって表1に示す書込み禁止情報,ディスク反射率の高低情報及
び再生専用機能情報を示す各機能を表す。
FA1及びFA2の閉じたときの表面は,基準面Zからの距離(L28)とし,その寸法は,次による。
L28≦0.3 mm
表1−機能領域FA1及びFA2の使用法
FA1 FA2 書込み 反射率 ODCの種類
開 閉 禁止 低 R/W,DOW,P-ROM,P-DOW又はO-ROM
閉 開 可能 低 R/W,DOW,P-ROM又はP-DOW
閉 閉 禁止 高 O-ROM
開 開 この規格では規定しない。
10.3.7 ヘッド窓及びスピンドル窓(図7参照)
ケースA面には,駆動装置のスピンドル及び光ヘッドがディスクにアクセスするための窓を設ける。そ
の窓は,基準面YからL29の位置を中心線として,L30とL31とで決まる幅をもつ。その寸法は,次による。
L29=40.0±0.2 mm
2.0
L30=11.0 +
0
mm
2.0
L31=11.0 +
0
mm
窓の上部は中心線と基準面XからL32の位置との交点を中心とする半径(R7)の円弧で与えられる。そ
の寸法は,次による。
R7≧43.7 mm
L32=27.0±0.2 mm
ケースの上部は,基準面Zから幅L33の溝を設け,その寸法は,次による。
2.0 mm
L33=2.0 +
0
窓の下部は中心線と基準面XからL32の位置との交点を中心とし,幅の位置(L30)及び(L31)と滑らか
につながる半円で囲まれた領域とする。
また,ケースB面には,駆動装置の磁気ヘッドがアクセスするための窓を設ける。その窓は,基準面Y
からL29の位置を中心線として,L30とL31とで決まる幅をもつ。
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窓の上部は中心線と基準面XからL32の位置との交点を中心とする半径(R7)の円弧,並びに下部は基
準面Xからの位置(L34)で囲まれた領域とし,その寸法は,次による。
L34≦40.0 mm
ヘッド窓のケース上部とR7とに挟まれた部分の基準面Zから幅(L35)は,次による。
0 mm
L35=4.2 −
0.4
L34の2隅の角部は,次の半径で丸められる。
R8≦2.0 mm
10.3.8 シャッタ(図8参照)
ケースには,スプリング方式のシャッタを設け,閉じるときには,スピンドル窓及びヘッド窓を完全に
覆うようにしなければならない。シャッタを開いたときには,次に示す諸元が規定する最小範囲(10.3.7
参照)よりも広く,スピンドル窓及びヘッド窓を露出するものでなければならない。
− ケースA面 : 縦方向は窓の下部の半円からケースの上部まで,横方向はL30からL31まで
− ケースB面 : 縦方向はL34からケースの上部まで,横方向はL30からL31まで
− ケース上部 : 基準面ZからL33まで,L30からL31まで,L35からケースB面及びL30からL31まで
シャッタは,シャッタを含めたケース全体の厚さがL8を超えず,L8を超えたとしても突出高さがL17を
超えないことを保証するようなケースのへこ(凹)んでいる領域を,自由にスライドできなければならな
い。
シャッタには,駆動装置のシャッタオープナがシャッタを押し開くことのできる角部を設ける。シャッ
タが閉じているとき,この角部は,基準面Yからの次の距離に位置する。
0 mm
L36=79.0 −
0.3
角部は,10.3.7で規定したスピンドル窓及びヘッド窓の最小値が十分に露出する距離で可動し,その寸
法は,次による。
L37≧55.5 mm
角部は,10.4.5で規定したシャッタを開くのに必要な力を超えない範囲で移動可能とする。その寸法は,
次による。
L38≦54.7 mm
10.3.9 シャッタ開閉路及びシャッタセンサノッチ(図9参照)
ケースには,駆動装置のシャッタオープナが動作できるように,開閉路を設ける。開閉路は,基準面Y
からの距離(L39,L40)及び基準面Xからの距離(L41)の間を図9に示す形状とし,その寸法は,次によ
る。
L39=81.0±0.3 mm
3.0 mm
L40=57.5 +
0
L41=74.0±0.3 mm
基準面Yからの距離(L40,L42)に深さ(L43)のシャッタセンサノッチを設ける。シャッタセンサノッ
チの右上の角部は,半径(R9)で丸める。ケースの端までは,角度(A1)をもつ形状とする。その寸法は,
次による。
L42≦54.7 mm
L43=3.3±0.2 mm
R9=1.2±0.2 mm
A1=45±5°
――――― [JIS X 6277 pdf 20] ―――――
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JIS X 6277:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 15041:1997(IDT)
JIS X 6277:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 6277:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC6950-1:2016
- 情報技術機器―安全性―第1部:一般要求事項