JIS X 6319-1:2010 ICカード実装仕様―第1部:外部端子付きICカード | ページ 2

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X 6319-1 : 2010
表1−開始キャラクタ及びAnswer-to-Reset(コールドリセット)(続き)
項目 記号a) 値b) 内容
接続情報バイト TB3 “**” 上位4ビット : BWI(≦4)
(続き) BWT=2BWI×960×372/f 秒+11 etu
下位4ビット : CWI(任意)
CWT=(2CWI+11) tu
(TD3) “*F” 上位4ビット : TA4TD4の有無
下位4ビット : T=15(以降のバイトは共通接続情報を示す。)
(TA4) “**” b8・b7 : クロック停止インディケータX
b6b1 : クラスインディケータY
クラスA : 公称供給電圧 5 V
クラスB : 公称供給電圧 3 V
クラスC : 公称供給電圧 1.8 V
管理情報バイト (T1) “80” カテゴリ指標子
(圧縮符号化TLVデータ対象で構成)
(T2) “12” 上位 : 国名コードタグ番号
下位 : 長さ
(T3) “39” 日本の国名コード
(T4) “2F” (JIS X 0304国名コードによって,“392”とする。)
(T5) “31” 上位 : ICカードサービスデータタグ番号
下位 : 長さ
(T6) “C0” 応用システムに依存しないICカードサービス
(T7) “73” 上位 : ICカード能力タグ番号
下位 : 長さ
(T8) “C7” ソフトウェア機能表示バイト1 f)
(T9) “01” ソフトウェア機能表示バイト2 g)
(T10) “49” ソフトウェア機能表示バイト3 h)
検査バイト TCK “**” T0T10の排他的論理和
注a) ( )のバイトは,プロトコル条件変更などが必要な場合に設定する。
b) バイトの値は推奨値であり,詳細はJIS X 6320-3及びJIS X 6320-4を参照。
c) 開始キャラクタTSバイトは,Answer-to-Resetに含まれない。
d) IS X 6320-3では,“ICカードは送信しないほうがよい”とあるが,JIS X 6304:2000(現在は廃止)では,省
略時値は“05”となっていた。そのため,この規格では,“00”を設定することを推奨する。
e) IS X 6320-3では,“20”(32)以上を推奨している(JIS X 6320-3の11.4.2の注記1参照)。
f) ソフトウェア機能表示バイト1は,少なくとも,次の各機能に対応するビットを1とする[ただし,必す(須)
としない。]。
1) F選択時の使用可能識別子
− 完全DF名による選択が可能
− 部分DF名による選択が可能
2) F管理,参照時の使用可能識別子
− 短縮EF識別子による参照が可能
− レコード番号による参照が可能
g) ソフトウェア機能表示バイト2は,ニブル数換算したデータ単位の長さ(=2ニブル)とする。
h) ソフトウェア機能表示バイト3は,少なくとも,次の各機能に対応するビットに1を設定し,最大論理チャ
ネル番号を符号化する。
1) 拡張Lcフィールド及び拡張Leフィールドに対応(ただし,必すとしない。)
2) 論理チャネルの割付け関連
− “接続装置がチャネル番号を割り付ける。”を選択する。
− ICカードが提供する最大チャネル数は,1が望ましい。

――――― [JIS X 6319-1 pdf 6] ―――――

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4.3.2 ウォームリセットにおけるAnswer-to-Reset
ウォームリセットのAnswer-to-Resetは,表2による。
表2−開始キャラクタ及びAnswer-to-Reset(ウォームリセット)
項目 記号a) 値b) 内容
開始バイトc) TS “3B” 送出順序 : 先頭のビットが最下位ビット
データ論理 : 正論理
構成表示バイト T0 “E*” 上位4ビット : TA1TD1の有無
下位4ビット : 管理情報バイトの数
接続情報バイト TB1 “00” JIS X 6304:1993(現在は廃止)及びJIS X 6304:2000(現在は廃止)で
はVPPで使用されていたが,JIS X 6320-3では使用しない。d)
TC1 “**” 保護時間(GT)
CWT-1etu以下
TD1 “81” 上位4ビット : TA2TD2の有無
下位4ビット : T=1
TD2 “31” 上位4ビット : TA3TD3の有無
下位4ビット : T=1
TA3 “**” ICカードの情報フィールド長(IFSC)e)
TB3 “**” 上位4ビット : BWI(≦4)
BWT=2BWI×960×372/f 秒+11 etu
下位4ビット : CWI(≦5)f)
CWT=(2CWI+11) tu
管理情報バイト (T1) “80” カテゴリ指標子
(圧縮符号化TLVデータ対象で構成)
(T2) “12” 上位 : 国名コードタグ番号
下位 : 長さ
(T3) “39” 日本の国名コード
(T4) “2F” (JIS X 0304国名コードによって,“392”とする。)
(T5) “31” 上位 : ICカードサービスデータタグ番号
下位 : 長さ
(T6) “C0” 応用システムに依存しないICカードサービス
(T7) “73” 上位 : ICカード能力タグ番号
下位 : 長さ
(T8) “C7” ソフトウェア機能表示バイト1 g)
(T9) “01” ソフトウェア機能表示バイト2 h)
(T10) “49” ソフトウェア機能表示バイト3 i)
検査バイト TCK “**” T0T10の排他的論理和
注a) ( )のバイトは,プロトコル条件変更などが必要な場合に設定する。
b) バイトの値は推奨値であり,詳細はJIS X 6320-3及びJIS X 6320-4を参照。
c) 開始キャラクタTSバイトは,Answer-to-Resetに含まれない。
d) IS X 6320-3では,“ICカードは送信しないほうがよい”とあるが,JIS X 6304:2000(現在は廃止)では,省
略時値は“05”となっていた。そのため,この規格では,“00”を設定することを推奨する。
e) IS X 6320-3では,“20”(32)以上を推奨している(JIS X 6320-3の11.4.2の注記1参照)。
f) WT≦5でない場合,動かない接続装置が存在する。

――――― [JIS X 6319-1 pdf 7] ―――――

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表2−開始キャラクタ及びAnswer-to-Reset(ウォームリセット)(続き)
注g) ソフトウェア機能表示バイト1は,少なくとも,次の各機能に対応するビットを1とする[ただし,必す(須)
としない。]。
1) F選択時の使用可能識別子
− 完全DF名による選択が可能
− 部分DF名による選択が可能
2) F管理,参照時の使用可能識別子
− 短縮EF識別子による参照が可能
− レコード番号による参照が可能
h) ソフトウェア機能表示バイト2は,ニブル数換算したデータ単位の長さ(=2ニブル)とする。
i) ソフトウェア機能表示バイト3は,少なくとも,次の各機能に対応するビットに1を設定し,最大論理チャ
ネル番号を符号化する。
1) 拡張Lcフィールド及び拡張Leフィールドに対応(ただし,必すとしない。)
2) 論理チャネルの割付け関連
− “接続装置がチャネル番号を割り付ける。”を選択する。
− ICカードが提供する最大チャネル数は,1が望ましい。

5 伝送制御手順

5.1 特徴

  このICカードの伝送制御手順は,半二重ブロック伝送プロトコル(T=1)[JIS X 6320-3の箇条11(プ
ロトコルT=1,半二重ブロック伝送)参照]による。ただし,“プロトコル及びパラメタの選択(PPS)”
[JIS X 6320-3の箇条9(プロトコル及びパラメタの選択)参照]によって,T=1の許容する範囲内でプ
ロトコル動作条件を変更してもよい。リセット応答に加え,ICカードの伝送制御について,次に規定する。
a) 低電圧駆動(3 V及び1.8 V) ICカードが低電圧駆動可能である場合には,その旨をクラスインディ
ケータにて表示してもよい。このとき,必要であればクロック停止についても表示する。
b) 異常電文 ICカードは,異常電文を受信したとき,ICカードの状態によって,表3のように動作する。
表3−異常電文を受信したときのICカードの動作
状態 事象 ICカードの動作
NAD未確立状態 − NADのb8=1又はb4=1 次のいずれかとする。
− 電文がEDC誤り − ICカードは,NADを確立せず,無応答
− ICカードは,NADを確立し,Rブロックにて応答
− NADのパリティ誤り ICカードは,無応答
NAD確立状態 − NADのb8=1又はb4=1 ICカードは,無応答
− NADのパリティ誤り
− 電文がEDC誤り ICカードは,Rブロック又はSブロックにて応答
c) ブロック使用時の詳細 Sブロック使用時の詳細は,次による。
1) Cカードは,S(IFS request)を出力しない。
2) Cカードは,ブロック連鎖のIブロック受信後に誤りを起こした場合には,S(ABORT request)を
出力しブロック連鎖を中断する。ICカードは,その応答としてのS(ABORT response)受信後には,
Iブロックによるステータスコード又はRブロックを出力後,初期状態に戻る(表6 伝送制御マト
リクスの状態8,事象Kを参照)。

――――― [JIS X 6319-1 pdf 8] ―――――

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3) CカードがS(IFS request)を受信した場合には,次のように動作する。
3.1) 接続装置は,IFSDを32バイト以上で指定する。IFSDを32バイト未満で指定された場合のICカ
ードの応答内容及び指定されたIFSDのサイズに合わせて応答するかについては,この規格では規
定しない。
注記 接続装置は,リセット応答後,又はPPS交換正常終了後のいずれかの時点で,S(IFS
request)(IFSD=254バイトを指定)を送出することが望ましい。
3.2) Cカードの最大出力長より大きなIFSDが指定された場合には,正常に変更された旨の応答を行
い,ICカードは,応答後にIFSCを最大出力長に設定する。
4) CカードがS(RESYNCH request)を受信した場合には,NADは保持し,ブロックシーケンス番号
及び接続装置は初期状態に戻す。
d) 誤り検出符号(EDC) ブロックの最終フィールドに当たる誤り検出符号(EDC)は,NADから情報
フィールドの最終バイトまでのすべてのバイトの排他的論理和である水平冗長符号(LRC)1バイト
とする。
e) 動作モードの選択並びにプロトコル及びパラメタの選択(PPS)
1) 動作モードの選択 動作モードの選択は,次による。
1.1) Cカードが基本動作モードを示した場合(Answer-to-ResetにTA2が存在しない場合)
− ICカードは,切替え可能なパラメタFi及びDiをそれぞれTA1の上位4ビット及び下位4ビッ
トで示す。
− 接続装置は,次の三つのいずれかの動作を行う。
− そのまま初期伝送プロトコルで通信を行う。
− PPS1にFdFi及びDdDiの範囲のF及びDの値を提示し,PPS交換を行う。PPS交換正常
終了後,基本伝送プロトコルで通信を行う。
− ウォームリセットを行い,固有動作モードへの切替えを可能とする。
1.2) Cカードが固有動作モードを示した場合(Answer-to-ResetにTA2が存在する場合)
− ICカードは,切替え可能なパラメタFi及びDiをそれぞれTA1の上位4ビット及び下位4ビッ
トで示す。
なお,表1によって,TA2=“01”を推奨する。
− 接続装置は,TA1及びTA2の値によって,表4の動作を行う。
表4−固有動作モードでの接続装置の動作
F及びDの値 TA2 接続装置の動作
ビットb8 ビットb5
接続装置が対応可能 X 0 固有伝送プロトコルで通信を行う。F及びDは,TA1で定義さ
れた整数値Fi及びDiを適用する。
X 1 固有伝送プロトコルで通信を行う。F及びDは,暗黙的に定義
される値を適用する。
接続装置が対応不可能 0 X ウォームリセットを行い,基本動作モードへの変更を可能とす
る。
1 X 非活性化を行う。
注記 2回以上のウォームリセットの動作については,規定しない。
2) プロトコル及びパラメタの選択(PPS) プロトコル及びパラメタの選択(PPS)は,次による(JIS

――――― [JIS X 6319-1 pdf 9] ―――――

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X 6320-3の箇条9参照)。
− プロトコル及びパラメタの選択は,PPS交換による。
− PPS交換は,PPSプロトコルによって行われ,その開始は,接続装置にだけ許される。
− PPS応答がPPS要求をそのまま返送してきた場合には,PPS交換が正常に終了したことを示し,
以降は,PPS応答で示されたプロトコルを使用する。
− PPS交換で伝送速度の変更を可能とする。
注記 PPS要求及び応答の構造を,表5に示す。
表5−PPS要求及び応答の構造
項目 記号 データ 内容
開始バイト PPSS “FF” PPS要求又はPPS応答であることを識別する。
構成表示バイト PPS0 “11” 上位 : b8=0将来のために留保
b7 : PPS3,b6 : PPS2,b5 : PPS1
後続する各パラメタバイトの存在を示す。
下位(b4b1) : プロトコルTの値を示す。
パラメタバイト PPS1 “**” TA1と同様の符号化(F及びD)を示す。
接続装置からの要求及びICカードからの応答を示す。
PPS1が表示されない場合には,Fd及びDdを引き続き使用す
る。
検査バイト PCK “**” PPSSPPS1の排他的論理和
− PPS2(SPU)は,追加しない。

5.2 伝送制御マトリクス

  ICカードの伝送制御マトリクスは,表6のとおりとする。
マトリクス表は,縦軸にはICカードの状態(ステータス)を,横軸にはICカードが外部から受け取る
事象(イベント)を規定している。
縦軸と横軸との交差する欄には,ICカードが縦軸の状態で,横軸の事象が発生したとき,ICカードが次
に移行する状態を縦軸の番号で示す。
なお,伝送制御マトリクス中の状態0“プロトコル開始状態”とは,NAD未確立状態を示し,状態1“初
期状態”とは,NAD確立後の受信待ち状態を示す。また,マトリクス内の★によるカウンタ更新が連続3
回生じると,3回目に到達した時点でICカードを無応答状態とする。このとき,少なくともS(RESYNCH
request)ブロックは受信可能とし,Sブロック正常受信及び応答処理以降,伝送処理が正常状態に復帰す
る。

――――― [JIS X 6319-1 pdf 10] ―――――

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JIS X 6319-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6319-1:2010の関連規格と引用規格一覧