JIS X 6322-4:2011 識別カード―非接触(外部端子なし)ICカード―近接型―第4部:伝送プロトコル | ページ 3

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X 6322-4 : 2011 (ISO/IEC 14443-4 : 2008)
されていないPICCは,この規格の適用外とする。PCDはビットb8の値を無視するのが望ましく,フ
レーム全体の他の要素の解釈を変更してはならない。
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
0
FSCI
ビットが1の場合TA(1)を送信
ビットが1の場合TB(1)を送信 Y(1)
ビットが1の場合TC(1)を送信
0とする。1はRFUとする。
図5−構成バイトの符号化
5.2.4 接続情報バイトTA(1)
接続情報バイトTA(1) は,次の四つの部分からなる(図6参照)。
− 最上位ビットb8は,送受信で異なる除数を扱えるかどうかを示す。このビットを1に設定している場
合,PICCが,送受信で異なる除数を扱えないことを示す。
− ビットb7b5は,PICCからPCD方向へのPICCの伝送速度(DS)の許容値を符号化する。この省略
時値は,b“000”とする(DS=1に対応)。
− ビットb4の値は,b“0”とし,他の値は,RFUとする。
− ビットb3b1は,PCDからPICC方向へのPICCの伝送速度(DR)の許容値を符号化する。この省
略時値は,b“000”とする(DR=1に対応)。
注記 DR及びDSは,受信時及び送信時のDの値を示し,これによってetuの値が変更される。
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
0
ビットが1の場合DR=2に対応可能
ビットが1の場合DR=4に対応可能
ビットが1の場合DR=8に対応可能
0とする。1はRFUとする。
ビットが1の場合DS=2に対応可能
ビットが1の場合DS=4に対応可能
ビットが1の場合DS=8に対応可能
ビットが1の場合,双方向とも同じDの値にだけ対応可能
ビットが0の場合,双方向で異なるDの値に対応可能
図6−接続情報バイトTA(1) の符号化
PCDは,PPSを用いて送受信における除数Dを選択してもよい。
b4=1に設定したPICCは,この規格の適用外とする。受信したTA(1) の値がb4=1のとき,PCDは,
(b8b1)=b“00000000”と解釈することが望ましい(これは,双方向とも約106 kbit/sに限定される。)。
5.2.5 接続情報バイトTB(1)
接続情報バイトTB(1) は,フレーム待ち時間(FWT)及び開始フレーム保護時間(SFGT)を定めるた
めの情報を伝達する。接続情報バイトTB(1) は,次の二つの部分からなる(図7参照)。

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− 上位4ビット(b8b5)は,FWIと呼び,FWTを符号化する(7.2参照)。
− 下位4ビット(b4b1)は,SFGIと呼び,SFGTを定めるために使う乗数値を符号化する。SFGTは,
PICCが,ATSを送った後,次のフレームの受信を準備するまでに必要な保護時間を定める。SFGIは,
014の値で符号化し,15は,RFUとする。SFGIが0の場合,SFGTを必要としないことを示し,
114の場合,次に示す式でSFGTを計算する。SFGIの省略時値は,0とする。
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
SFGI
FWI
図7−接続情報バイトTB(1) の符号化
SFGTは,次の式によって計算される。
SFGT=(256×16/fc)×2SFGI
SFGTMINは,JIS X 6322-3に定義されているフレーム遅延時間の最小値とする。
SFGTDEFAULTは,JIS X 6322-3に定義されているフレーム遅延時間の最小値とする(=SFGTMIN)。
SFGTMAX=(256×16/fc)×214(約4 949 ms)とする。
SFGI=15に設定したPICCは,この規格の適用外とする。この規格がRFU値15を割り当てるまでは,
SFGI=15を受信したPCDは,SFGI=0と解釈することが望ましい。
FWI=15に設定したPICCは,この規格の適用外とする。この規格がRFU値15を割り当てるまでは,
FWI=15を受信したPCDは,FWI=4と解釈することが望ましい。
5.2.6 接続情報バイトTC(1)
接続情報バイトTC(1) は,プロトコルのパラメタ(7.1ブロック形式の先頭フィールド)を規定する。
接続情報バイトTC(1) は,次の二つの部分からなる(図8参照)。
− 上位ビットb8b3は,b“000000”とし,他の値はRFUとする。
− ビットb2及びb1は,先頭フィールド中の任意選択構成要素(CID又はNAD)のいずれにPICCが対
応しているかを定義する。PCDは,PICCが対応している構成要素を伝送しなくてもよい。しかし,
PCDはPICCが対応しない構成要素を伝送してはならない。省略時値は,b“10”としなければならない。
この値は,CIDには対応しているがNADには対応していないことを示す。
− ビットb8b3≠b“000000”としたPICCは,この規格の適用外とする。このときPCDは,(b8b3)を
無視することが望ましく,(b2,b1)又はフレーム全体の他の要素の解釈を変えてはならない。
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
0 0 0 0 0 0
ビットが1の場合NADに対応
ビットが1の場合CIDに対応
b“000000”とする(他の値はRFU)。
図8−接続情報バイトTC(1) の符号化
5.2.7 管理情報バイト
管理情報バイトT1Tkは,任意選択で,一般情報を記載する。ATSの最大長は,管理情報バイトの最

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大数を設定する。管理情報バイトの内容は,JIS X 6320-4に規定する。

5.3 プロトコル及びパラメタ選択の要求

  PPS要求は,開始バイト及びそれに続く2バイトのパラメタバイトで構成する(図9参照)。
PPSS
開始バイト
PPS0 パラメタ0 : PPS1の有無を符号化
PPS1
パラメタ1 : DRI及びDSIを符号化
CRC1
CRC2
図9−プロトコル及びパラメタ選択の要求
5.3.1 開始バイト
PPSSは,次の二つの部分からなる(図10参照)。
− 上位4ビットb8b5は,b“1101”に設定し,PPSを示す。
− 下位4ビットb4b1は,CIDと呼び,PICCの論理アドレス番号を指定する。
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
1 1 0 1
CID
PPS=b“1101”
図10−PPSSの符号化
5.3.2 パラメタ0
PPS0は,任意選択バイトPPS1の有無を示す(図11参照)。
ビットb4b1≠b“0001”及び/又はビットb8b6≠b“000”に設定したPCDは,この規格の適用外とする。
ビットb4b1≠b“0001”及び/又はビットb8b6≠b“000”を受信したPICCは,5.6.2.2 b)を適用しなけれ
ばならない。
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
0 0 0 0 0 0 1
1とする。0はRFUとする。
b“000”とする。他の値はRFUとする。
ビットが1の場合,PPS1を送信する。
b“000”とする。他の値はRFUとする。
図11−PPS0の符号化

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5.3.3 パラメタ1
PPS1は,次の三つの部分からなる(図12参照)。
− 上位4ビットb8b5は,b“0000”としなければならない。その他の値は,RFUとする。
− ビットb4及びb3は,DSIと呼び,PICCからPCDへの送信除数整数値を符号化する。
− ビットb2及びb1は,DRIと呼び,PCDからPICCへの受信除数整数値を符号化する。
− ビットb8b5≠b“0000”としたPCDは,この規格の適用外とする。PICCが (b8b5)≠b“0000”を受信
した場合,5.6.2.2 b)を適用しなければならない。
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
0 0 0 0
DRI
DSI
b“0000”とする。他の値はRFUとする。
図12−PPS1の符号化
DS及びDRの定義は,5.2.4を参照する。
Dの符号化は,表2に示す。
表2−DRI,DSIからDへの変換表
DRI,DSI b“00” b“01” b“10” b“11”
D 1 2 4 8

5.4 プロトコル及びパラメタ選択の応答

  PPS応答は,受信したPPS要求(図13参照)を確認し,その応答は,開始バイト(5.3.1参照)だけと
する。
新しいビット伝送速度は,PPS応答を送出した直後からPICCに適用されなければならない。PPS応答
がないとき,無効のとき,又はPICCの返したPPSSがPCDの送ったPPSSと一致しないとき,ビット伝
送速度を変更するPCDは,この規格の適用外とする。
PPSS 開始バイト
CRC1
CRC2
図13−プロトコル及びパラメタ選択の応答

5.5 活性化フレーム待ち時間

  活性化フレーム待ち時間は,PCDから受信したフレームの最後からPICCが応答の送信を開始するまで
の最大時間で規定し,その値は,65 536/fc(約4 833 μs)とする。
注記 双方向ともフレーム間の最小時間は,JIS X 6322-3による。

――――― [JIS X 6322-4 pdf 14] ―――――

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5.6 誤り検出及び復元

5.6.1  RATS及びATSの扱い
5.6.1.1 PCDの規則
RATSを送信し,有効なATSを受信したとき,PCDは,動作を継続しなければならない。
その他の場合,箇条8で規定する非活性化手順を使用する前に,PCDは,再度RATSを送信してもよい。
この非活性化手順に失敗した場合,JIS X 6322-3に規定するHLTAコマンドを使ってもよい。
5.6.1.2 PICCの規則
PICCが直前のコマンドで選択され,かつ,次のa) c)による。
a) 有効なRATSを受信した場合,PICCは,
− ATSを返信しなければならない。さらに,
− RATSを無効にしなければならない(受信したRATSへの応答を停止する。)。
b) 有効なブロック(HLTAコマンド)を受信した場合,PICCは,
− そのコマンドを実行し,HALT状態にならなければならない。
c) 無効なブロック又はCID=15とするRATSを受信した場合,PICCは,
− 応答してはならない。さらに,
− JIS X 6322-3の“図7−A型PICCの状態遷移図”に示すように,IDLE状態又はHALT状態になら
なければならない。
5.6.2 PPS要求及びPPS応答の扱い
5.6.2.1 PCDの規則
PCDがPPS要求を送信し,有効なPPS応答を受信したとき,PCDは,選択されたパラメタを有効にし,
動作を継続しなければならない。その他の場合,PCDは,PPS要求を再送し,動作を継続してもよい。
5.6.2.2 PICCの規則
PICCがRATSを受信して,ATSを送信し,かつ,次のa) c)による。
a) 有効なPPS要求を受信した場合,PICCは,
− PPS応答を送信しなければならず,
− PPS要求を無効にし(受信したPPS要求への応答を停止し),さらに,
− 受信したパラメタを有効にしなければならない。
b) 無効なブロックを受信した場合,PICCは,
− PPS要求を無効にし(受信したPPS要求への応答を停止し),さらに,
− 受信状態を維持しなければならない。
c) PS要求を除き,有効なブロックを受信した場合,PICCは,
− PPS要求を無効にし(受信したPPS要求への応答を停止し),さらに,
− 動作を継続しなければならない。
5.6.3 活性化におけるCIDの扱い
PCDがCID=n (n≠0) のRATSを送信し,かつ,次のa) c)による。
a) IDに対応していることを示すATSを受信した場合,PCDは,
− CID=nのブロックをPICCに送信しなければならず,さらに,
− このPICCがACTIVE状態にある間は,その後のRATSにCID=nを使用してはならない。
b) IDに対応していないことを示すATSを受信した場合,PCDは,
− CIDを含まないブロックをPICCに送信しなければならず,さらに,

――――― [JIS X 6322-4 pdf 15] ―――――

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JIS X 6322-4:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 14443-4:2008(IDT)

JIS X 6322-4:2011の国際規格 ICS 分類一覧

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